狂人と支配の悪魔   作:鬼を斬る侍

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はじめまして、今回初めてハーメルンに投稿することになりました鬼を斬る侍です
語彙力ない上に勢いで書いてるので誤字脱字やおかしなところがあっても目を瞑って下さい


原作開始前
出会い


 命なんて皆平等に無くなる、幼い頃はそう薄らと感じていたが成長していくたびにその考えは強くなっていったのは分かっていた、だからこそ最初のバディを殺しても何も感じなかった

 きっとこれから先もこの思いは変わらないまま、ただ悪魔を駆除するだけの日々を生きていくと思ってた

 あの日、彼女に会うまでは

 

 デビルハンター公安東京本部の隠し通路を通る黒髪で背中に剣を背負った男、岸部が死んだ目をしながら地下室へと向かっていた

 その通路の床に目をやると何かを引きずったかのような血の跡がありそれを見てため息が出た

 

「・・・またやってるのか」

 

 そう言うと目的地である地下室の扉の前に立ったその時、中から男性の苦しそうな呻き声が微かに聞こえたがそんなことなど気にも留めずに岸部はその扉を開けた

 その部屋には椅子に縛られて口に猿轡をつけられて目を布で隠された身体中傷だらけの男と手にペンチを持った死んだ目をした黒髪で長髪の男、黒田豪が立っていた

 

「黒田、やっぱりここに居たのか」

 

「おや岸部、何か用かな?」

 

 岸部に気づいた黒田は手に持ったペンチを近くにあったテーブルに置いた

 目隠しされていた男は岸部に助けを求めるかのように呻き声を上げたが岸部は興味がないのかのように無視し、黒田を見ていた

 

「また暗殺か?」

 

「あぁ、相変わらず上の奴等は俺が目障りらしい、今日に入って三人目だ」

 

 岸部は椅子に縛られていた男について聞くとどうやら黒田を毛嫌いしている上層部の誰かが送り込んだ暗殺者らしくそれに気付いた黒田は即座に捕まえ拷問に掛けていたのかと

 

「俺の何処が気に喰わないんだろうな?こんなにも悪魔駆除に貢献してんのに」

 

「駆除の度に公安、もしくは民間に大きな被害を出しておいて何を言ってんだ」

 

 黒田は悪魔駆除に於ける実力は岸部や始まりのデビルハンターであるクァンシに次いだ強さを誇っていた

 だが、そんな彼の一つ欠けている物が倫理感であり民間人が巻き込まれようが公安の上層部が被害を受けようがお構いなしであることだった

 例えば、悪魔が人質を取れば、その人質ごと悪魔を駆除したり悪魔に唆された民間人やバディが襲ってくれば普通に殺す、良くて危篤状態にする程にイカれていた

 普通ならそんな危険人物など放置する訳がないがとある事情によりこの男を捕らえずに公安に入れている

 

「ところで岸辺、俺になんか用か?」

 

「あぁ、上の奴等が呼んでる、車は入り口の方に待機してあるからすぐに来いってよ」

 

「はぁ、またあのジジィ共か・・・じゃあ行く前に」

 

 そう言うと黒田は縛られて目隠しをされた男の喉元を懐に入っていたナイフで切り裂きそのまま男の息の根を止めた

 そのまま黒田は血がついたナイフを拭き、目の前で行われた殺人現場に対して何の動揺を見せない岸辺の横を通って行った

 

「んじゃあ行ってくる」

 

「・・・あぁ」

 

 そう言い地下室から出て行く黒田の姿を見届けて岸辺は目の前にいる喉元から大量の血を流しながら絶命している男を哀れむような目で見ていた

 

「アンタも運が悪かったな・・・生身の人間が悪魔に勝てる訳ないのにな」

 

 黒田豪、公安東京本部の一人でありその狂った行動に人の皮を被った悪魔、人間の姿をした悪魔などと語られ、公安や民間を含む多くのデビルハンター達から恐れられ、いつの間にか彼の通り名は【狂人】と語られていた

 

 一方、公安上層部の数名が黒田と向かい会っておりその数名は疲れ切ったような表情をして黒田を見ていた

 

「今回呼んだのはどうしてか分かるかね黒田君?」

 

「さぁ、また説教ですか?それともまた罰として刑務所行きですか?」

 

 あっけらかんとした態度で軽口を叩く黒田に上層部の人達は叱りつける言葉が喉から出そうになったが何とか呑み込んだ

 

「いいや、今日はそうじゃない、それに君は今刑務所を出禁にされているので暫くは行かせられない」

 

「刑務官も囚人達も君に怯えて来ないように志願までしたそうじゃないか?」

 

「あれはあっちからやって来たんだ、それに軽くだったろ?」

 

 そう黒田が言うが実際は違い、黒田が刑務所に送られた際に囚人達が黒田に詰め寄りたかろうとした際にその囚人達の手足を折り、刑務官が嫌がらせをした際にはその刑務官の耳を引きちぎったりと問題行動を起こしその結果、異例の刑務所出禁となり、公安上層部が頭を抱えたことを黒田本人は知らずにいた

 

「・・・はぁ取り敢えずだ、今回来てもらったのは君にやってもらいたいことがある」

 

 そんな黒田に呆れてため息をしつつも本題に入ろうと話し始めると黒田の後ろの扉から黒服の男二人と共に現れたのは赤い髪の十代の少女だった

 

「何だ?子供?」

 

「今回、君には暫くこの子供を育ててもらいたい」

 

「はぁ⁉︎」

 

 こうして出会った二人が公安上層部を更に悩みの種になることはまだ二人も上層部も知らないのであった

 




※黒田豪
・オリジナルキャラ、公安のそこそこいい地位であり、通り名は狂人のデビルハンターである
・強さはクァンシ>黒田>岸辺であり、多くの種類の武器を使える
・基本的には無害の者には何もしないし、気に入ったり友好的な者には愛想よくするが仕事になれば味方だろうが人質だろうが巻き込んででも悪魔を駆除する
・年は岸部より1〜2歳上である
※岸辺
・この話では原作の約十数年前でありまだ黒髪である
・クァンシにアプローチするも殴られるのが日常的になっている
・黒田に対してはあまりいい印象はないが悪い奴ではないとは思っている
※謎の少女
・赤い髪と黄色の目をした十代の少女、無口である
※公安上層部
・黒田の問題行動により毎日頭を抱えている
・刑務所出禁事件の際、刑務官と所長、囚人までもが黒田出禁に対して賛同して、頭どころか胃に穴が空いた者がいた
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