少しご都合展開だと思いますがご了承ください
出張から帰ったマキマは足速と家に向かっていた、帰国途中の飛行機中で黒田から支配していたカラスを通じて聞いた衝撃的な報告、黒田がチェンソーマンらしき悪魔に会ったことを聞いたからだ
(チェンソーマンがこの現世に⁉︎何処で⁉︎クロは無事なの⁉︎記憶はあるから食べられてはいない、けど怪我は⁉︎大丈夫なの⁉︎)
チェンソーマンが現世に居たということよりも黒田の安否が優先的に考え、急いで家路に着き一呼吸してから家の玄関を開けた
そこにはいつも通りに晩御飯の準備をしている何処も怪我もない黒田が立っていたのを見てマキマは安心からため息を吐いた
「おう帰ったか」
「・・・ただいま、早速だけどさっきのことについて話そうか」
「おう、だが食べながらでもいいか?」
そう言い晩御飯が並ぶテーブルに二人共席に座り今日の晩御飯の生姜焼きを食べ始めた
暫く二人は食事をして先に口を開いたのマキマであった
「それでさっきのこと、本当なの?チェンソーマンらしき悪魔に会ったっていうのは?」
「・・・あぁ、正直な話確証は無いが」
そう呟くように言う黒田であったがマキマの方はそれどころではない状態であった
憧れていた地獄のヒーローが今、現世にいるかもしれない証拠が出たのだ、それだけで頭の中が浮世立つ感覚に落ち掛けるが本来の目的、チェンソーマンを速やかに確保、もしくは保護を忘れずにいた
「それで、その悪魔ってどこにいたの?」
マキマが一番気になっていたこと、それはチェンソーマンの居場所であった
そこに留まっているのであれば早期な対応が可能ですぐに向かえることができると思っていだが次の黒田の言葉に驚きを覚えた
「どこっていうより人間の子と一緒に居たな、まるで飼い主と飼い犬みたいな感じだった」
「・・・・・え?」
マキマの思考は一瞬だけではあるが一時的に停止してしまう程の衝撃であった
マキマが知るチェンソーマンは地獄で暴れ回り一部の悪魔から恐れられ、崇められる地獄のヒーローが人間の子供に飼い犬みたいな行動するなどあり得ないことであったからだ
「ね、ねぇクロ?その悪魔ってどんな特徴があるの?」
もしかしたら、ただの似ている悪魔なのではと浮かび黒田に確認の為に聞いた
願わくば本当に唯の似ているだけの悪魔だという可能性を信じていたが黒田の発言により本人なのではという可能性が上がった
「特徴といえばオレンジ色した丸っこくて頭からチェンソーが生えて尻尾の部分はスターターになっているのが特徴的だな、後は背中と尻あたりからグリップが生えてたな」
黒田から言われた特徴とマキマが知るチェンソーマンを当てはめても本人だとは思えない姿だと思ったが頭からチェンソーが生えているという発言が気になっていた
似ている悪魔としてもそこもチェンソーマンと同じように生えているのだろうか、そんな疑問を浮かべているとあることを思い出して一つの考えが浮かんだ
(もしかして弱っているから?・・・私達から逃れる為に姿を変えてる?)
思い出すのは地獄で武器の悪魔達と自分を含めた四人の騎士の戦いで突如として姿を消した光景だった
もし、その戦いにより瀕死の状態になっていて自分達から身を隠す為、もしくは瀕死で弱っている為か姿を変えて現世で生き延びていたのではと頭に浮かんだ
「それで可能性としてはどうなんだ?」
「私の考えてとしては似ている悪魔だと思うけど可能性はあるかも・・・けど何でチェンソーマンとあろう悪魔が子供と一緒に?」
マキマが一番に疑問が浮かんだのはデンジという少年と共にいるという点だという所である
知る限りチェンソーマンはめちゃくちゃで喋らない筈なのに黒田から聞く限りそのような一面を見せずにデンジに犬のような態度をしているとのことだった
頭の中が疑問で満たされているマキマを見て黒田に一つ思ったことがあった
「思ったんだが・・・チェンソーマンって奴は単純にデンジと一緒に居たいだけじゃねぇのか?」
「・・・どういうことかな?」
「あん時、雨で濡れてた身体をデンジに拭かれたり、食べモンを分けていた時とかいい顔して受け入れてたぞ、理由は深くは知らないがアイツはデンジを気に入ってんじゃねぇか?」
黒田のその考えにマキマは否定しようとしたが言葉が出なかった
何故なら自分や天使の悪魔も人間と共に生活により悪魔の本能でもある人間の死を強く思うことが無くなっており、例え地獄のヒーローのチェンソーマンでもデンジという少年との生活により何かが変わったのではと思った
「それでどうする?」
「明日の夜に通じるか分からないけど、交渉してこちらに来てもらうようにしてみようと思う」
チェンソーマンの現状が分かったところでマキマの目的は変わらずに速やかに捕獲をすることだった
しかし、下手に強制的に捕獲すれば危険なことは代わりないので言葉が通じるか分からないが最初に交渉をする方法に変わりデンジと共に暮らしているというなら少なからず、コミュニケーションが取れることが分かったのでそうすることに決めた
「そういうことなら、近くの山道までは着いて行ってもいいが・・・どうする?」
「・・・念の為に山道の入り口付近で待機しておいて、もしチェンソーマンとの戦闘になったら直ぐに知らせて増援を呼ぶように準備しておいて」
その後二人は、明日の夜についての打ち合わせを念入りにし、いつも通りに同じベットでそのまま眠りに落ちたのであった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
【ポチタside】
とある山奥にある微風が吹き通り今でも崩れそうなボロ小屋の中、眼帯を付けた金髪の少年デンジとオレンジ色の丸っこい小さいチェンソーの悪魔ポチタが一枚のパンを分け合って食べていた
「なぁポチタ、今日寝て見る夢はポチタと美味しい物を食べながらゲームする夢ってどうだ?ゲームって名前だけでも面白いよな?」
「わん‼︎」
デンジの言葉に嬉しそうに答えるように一声鳴くポチタに笑いながら一粒になったパンをポチタに与え雨が降っていたあの日に男に貰ったのも同然のハンカチで自分とポチタの口を拭いた
「あのおっさんいい奴だったな、俺と同じデビルハンターだってのにポチタを見逃したし甘ぇモンもくれるなんてよ・・・難点は男ってとこだな、女だったら必ず見つけ出してこれ返すのによ」
「わん‼︎わん‼︎」
一瞬ともいえる時間ではあるが他人からの優しさに触れたデンジは黒田のことを思い出して微笑んでいるとそれに便乗するかのようにポチタも返事をしながらデンジの頬を舐め、二人は笑い合い、いつの間にか二人共眠りに落ちたのであった
二人が眠りに落ちているとポチタは小屋の前に異様な気配を感じ目を覚ましデンジを起こさないよう起用にデンジの腕の中から抜け出して扉を見た
その気配にポチタは何処か身に覚えがあるのか威嚇するかのように睨みつけていると小屋の扉がゆっくりと開き扉の前に居た人物を見てポチタは驚愕した
扉の前に立っていたのは赤い髪をした女性であったがその気配と渦巻いた目は地獄で戦った四人の悪魔の一人である支配の悪魔だった
「お久しぶりですねチェンソーマン、気配でお分かりだと思いますが支配の悪魔で今の名前はマキマと言います」
「ヴヴヴ‼︎」
そう微笑みを浮かべる支配の悪魔マキマにポチタは唸り声を出し手を出そうとしたが近くでデンジが寝ているのを見て戸惑っていた
今ここで戦えば明らかにデンジの身を危険に晒してしまうそれどころかマキマに人質として取られるのではと思い一度ここは逃走をしようかと考えているとマキマは変わらない微笑みを浮かびつつ近づいてきた
「本当に変わり果てたお姿になっていたのですね・・・いくら探しても見つからない訳です」
そう呟くとそのままポチタと目線を合わせるように蹲み、ポチタは牙を剥き出し唸り続けていたがマキマは臆することなく余裕の態度をしていて覚悟を決めたかのようにポチタは目を強く瞑った
「・・・ご心配しないで下さい、戦いに来たのではありません、ただ話をしに来ただけですチェンソーマン」
支配の悪魔からあり得ないような優しい声を聞いたポチタは驚きで咄嗟に目を開けると先程の微笑みとはまた違う優しい笑みを浮かべるマキマに困惑を隠しきれずにいた
「信じられないとお思いますが本当なんです・・・信じられないようなら今ここで私の手足をそのチェンソーで切り落としても構いません」
そう言うと自分の指をポチタの頭にあるチェンソーにゆっくりと近づけてその刃に突き刺した
マキマの指から出る血を見て戸惑っていたポチタは冷静になって改めてマキマを見ると地獄でいた頃とは雰囲気が変わっているのを感じとり威嚇を解き座る様子にマキマは向けていた指をゆっくりとしまった
「ありがとうございますチェンソーマン・・・ここではあの少年が起きてしまうので別の場所でお話をしませんか?」
疲れたいるのか、それとも身体が回復に集中しているのかいまだに起きないデンジを見たポチタはマキマの横を通り抜け外に出るとマキマの方を振り向きまるで着いてこいとも言えるような顔をして見ていた
その様子を見たマキマは導かれるがままにポチタの後をついて行きデンジとはあまり行かない山奥の更に奥の方へと進んで行った
ある程度一人と一匹は山奥を進むと大きく開けた場所に出たのを確認するとその中央でポチタは歩くのを辞めて座るを見たマキマも歩みを辞めてポチタに何か言おうとした時、ポチタがマキマの方を見た瞬間、何故か睡魔に侵されその場に倒れ込んでしまった
「な・・・何・・・ですか?・・・これ・・・は」
そう言いつつ抗えない睡魔に負けて眠りに落ちる中、最後まで見えたのはマキマをじっと見つめるポチタの姿であった
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーー
マキマは気がつくと先程とは景色が少し白く感じるが同じような場所で倒れているのに気づき身体を起こすと目の前には先程と同じように座って見ているポチタがいたので何が起きたか聞こうとした時、ポチタの口が開いた
「・・・支配の悪魔、どうやって私の場所が分かったのかな?」
見た目とはあまりに似合わないような口ぶりで喋り出したポチタにマキマは少し呆気に取られていた
今までチェンソーマンは喋らないと思っていたのがこうもあっさりと喋り出したことに驚きが隠せていなかった
「・・・喋れたのですねチェンソーマン」
「夢の中だけだけどね、悪いけどさっき君が私の刃に指を刺した時に少しだけ私の刃の一部を入れたんだ・・・二人でちゃんと話す為にね」
そう言って真面目な顔をしているポチタの様子にマキマは先程刺した指を見て少しだけではあるが憧れのヒーローの一部が入っているという事実に喜びを浮かべた
そんなマキマを他所にポチタは話を続けた
「話は戻すけど、どうやって私の場所が分かったのかい?」
「この前出会った人を覚えていますか?その人は私の協力してくれている人間です」
マキマに言われて改めて思い出したのはデンジと共に雨宿りの際に出会ったの人間のことだった
あの時、僅かではあるが悪魔の匂いがした物のデビルハンターであると言っていたので気にしないようにしていたが支配の悪魔の協力者だということには気付かなかった
「それで私をどうしたいのかい?私を支配する気なら抵抗させて貰うよ」
そう言い身構えるポチタであったが落ち着いた様子でマキマはポチタにゆっくりと語りかけた
「いいえ、私が来たのは交渉しに来たんです・・・チェンソーマン、私と共に来てくださりますか?もし来てくれたらあの少年と一緒に保護してあげますがどうですか?」
そう言われたポチタはデンジの今の生活を見て悩んだ
借金を返す為ではなく、今を生きる為に臓器や何もかもを捨てたり売ったりする痛々しい姿のデンジを見てきてマキマの提案を受け入れようとも考えたが思い直すように顔を上げた
「それは出来ない、デンジと一緒に保護されたとしてもデンジと離ればなれになってしまうなら今の生活を続けていきたい」
「何故ですか?チェンソーマン、どうして貴方はそこまでしてあの少年と共に居たいのですか?」
黒田から聞かされてからずっと気になっていた事だった
地獄のヒーローで憧れの存在とは思えない姿で少年に縋り付くように懐く姿を見てどうしてそこまで一緒に居たいのかが分からずにいた
分からずに困惑しているマキマにポチタは微笑みを浮かべつつその質問に答えた
「デンジはね、私の夢を叶えてくれたんだ」
「貴方の・・・夢?」
「私の夢は誰かに抱きしめて貰うことなんだ」
それを聞いたマキマの目は驚きにより瞳孔がゆっくりと開いた
憧れの存在らしくない夢ではあるが、それはかつて自分が叶えたいと思い諦めかけていた夢と同じだったからだ
「君が知るように私の身体は刃物で鋭くて力が強いせいで叶わない夢だと思っていた、けどデンジはそんな私を簡単に優しく抱きしめてくれたんだ」
ポチタの話を聞いて地獄でのことを思い出し、その時の彼の行動に思い至ることがありその時、初めて彼の行動を理解できた
地獄で助けた悪魔を殺していたのではなく、ただその悪魔を抱きしめてあげていただけだと分かり、彼も自分と同じように孤独に恐れ、自分と同じように目の前の人間が夢を叶えてくれたことが分かった
理解できた様子のマキマにポチタは微笑みを浮かべた
「君も私と同じなら分かるよね?離れたくない存在が出来た気持ちのことを」
「・・・はい分かります、私も貴方と同じように夢を叶えてくれた存在がいます」
そう言い目に浮かぶ黒田の姿にマキマは優しい微笑みを浮かべる様子にポチタは笑みを浮かべた
すると段々と周りが光に包まれ始めマキマは目が醒めることを察しポチタは笑顔でマキマを見た
「そうかそれなら良かったよ・・・もしまた会えたら今度はデンジと一緒に友達になってくれるかな?」
「はい、その時は貴方にも彼について教えてあげます」
かつて地獄で戦った者同士とは思えない笑顔を浮かびつつ二人はそのまま光に包まれた
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
「・・・・ん?ここは?」
「よぉ、目が覚めたか?」
夢から覚めたマキマは何か身体に伝わる温もりを感じ目を開けるとそこは先程までいた山奥ではなく黒田の背中だと気付くのに
数秒かかった
「あれ?私は山奥のとこにいた筈じゃあ?」
「あのチェンソーの悪魔に導かれて行ったらお前が中央で寝てたから背負って来たんだよ」
黒田が言うには山奥に続く入り口でマキマの帰りを待っていたら奥からポチタが降りて来て黒田に近づいてズボンの端を咥え引っ張り何処かに連れて行こうとしていたので大人しく着いていくと開けた場所の中央で寝ているマキマを見つけそのまま起こさずに背負って下山している途中だった
「まぁ、起きたんだったらいいが降りるか?」
「・・・街に出るまでもう少しだけこのままでいさせて」
そう言うとマキマは黒田の背中に顔を埋めるようにし黒田は受け入れるようにそのまま背負ったまま下山して行った
下山していく途中、マキマは先程のことを話した、憧れのヒーローの夢の話、デンジとどうして一緒に居るのかという理由を
それを聞いた黒田は静かに聞いていた
「それで、あのチェンソーはどうするんだ?」
「彼の夢を壊したくない、だから暫くはそのままにしとこうと思う」
「・・・そうか」
そう言って二人はそのまま街へと降りて行ったのであった
おまけ
「おーいポチタ、どこに行ってたんだ?」
「ワン‼︎ワン‼︎」
「散歩するかなら教えてくれよな?あれ?おいポチタ、お前のチェンソーに何か血が着いてるけど何かいたのか?」
「くぅーん」
「もしかして鼠とかいたのか?だったらありがとなポチタ」
「ワン‼︎」