狂人と支配の悪魔   作:鬼を斬る侍

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マキマって国に育てられてた期間、悪魔の収容所と同じようなこととこに居そう


支配

 目の前の少女マキマの正体、それは悪魔であり人間にとって恐れる支配という名前の悪魔であった

 笑みを浮かべたマキマは黒田を見たがその黒田は何の反応もせず、懐に入れていた手を抜き警戒を解いていた

 

「支配の悪魔か、そりゃジジイ共が保護する訳だ」

 

「おや、てっきり殺しに来るかと思いましたがしないのですか?」

 

「別にお前が俺に何かしに来た訳じゃないし、今殺したら即死刑にされるからやらねぇよ」

 

 それにと黒田は何の動揺する動きを見せず微笑みを浮かべるマキマを見た

 

「そんな余裕そうにしているってことは何かあるんだろ?じゃなかったら馬鹿正直に正体を言う訳がねぇよ」

 

 話を続ければ長くなると思い、そこまで言うと黒田は部屋の奥の居間へとマキマを連れて行きお互いが向かえ合うように座った

 その間も正体を明かしたマキマは何もせずに黒田に導かれるまま大人しくしていた

 

「さてじゃあ、さっきの続きだが支配の悪魔だったか?何でそんなのが公安にいるんだ?」

 

「答えられる範囲ならいいですが、国が私を他国への抑止力として保護したんだと思いますね」

 

 そう言うマキマは微笑みを浮かべて嘘を言っているようには見えていない

 その様子に黒田は冷静にマキマの様子を伺っていた

 

「ジジイ共とお国のことは分かったがお前の目的は何だ?お前みたいな奴が何で素直に国の抑止力としているんだ?」

 

 国と公安が抑止力として保護したというのは分かったが黒田はマキマへの疑いが晴れずにいた

 悪魔なら人間の死を望んでいる、そんな悪魔が人の国の為に動くなど、しかも支配という名前からして何か企んでいそうな悪魔が素直にしているなど考えられなかった

 そんな黒田の様子にマキマは何の動揺もせずに答えた

 

「目的については言いませんが勘違いしているようですが私は人のことは嫌いじゃありませんよ、あなた達で言うところの犬並みには好きですね」

 

 正直に話すマキマに黒田はただ黙って聞いていた

 その様子を見たマキマはどうでるか考えた、幾ら契約があるとはいえ相手は公安が警戒している人物、自分の支配の能力も効くとは思えなかった

 そう考えていると黒田は何を思ったか立ち上がった

 

「コーヒーかお茶があるがなんか飲むか?」

 

「毒殺をするなら無駄ですよ、既に検証されてます」

 

「いや、普通になんか飲むかって聞いただけだが?」

 

 黒田のその行動に余裕に微笑みを浮かべていたマキマが鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした

 先程までの話を聞いていなかったのか何食わぬ顔をして飲み物を出され、疑いつつも目の前に出されたコーヒーを一つ口飲んだ

 

「それ飲んだらちょっと出かけるぞ」

 

「・・・何処へ連れて行こうと無駄ですよ、どんなことをされても私は死にません」

 

 先程のことで少しばかり動揺をしつつもマキマは冷静に黒田にそう言うが黒田は気にせずにマキマを立ち上がらせそのままいつの間にか夜になった外へ連れ出した

 その一方、黒田とマキマがいた大部屋で公安上層部の数名が集まり話し合いをしていたが全員が眉を曲げている様子であった

 

「本当にあの男に任せてよかったのだろうか?」

 

「例え契約があれどアレが殺されればまたどこかで現れるまで待つしかなくなり、あの男を使わなければいけなくなる」

 

 上層部の者達は黒田がこのまま公安に属することには前向きではない様子でこれでよかったのか考えていた様子だった

 だかマキマを育てる過程でもう一つの目的の為にそうするしかないと考えを改めた

 

「大丈夫だろ、アレがあの男と暮らしていけば自ずとあの男の弱るところを見て支配させればそれでいい」

 

 そう話し、この日の会議は終了したのであった

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 一方でそんな会議が行われているなど知らない黒田とマキマは

 

「はい、味噌ラーメン2人前お待ちどう‼︎」

 

「ここのラーメンは中々美味しいから好きなんだよ」

 

「・・・」

 

 今現在、マキマは先程までの冷静さが表情には出ていない物の嘘のように困惑していた

 黒田に連れられ何かされるかと思いきや寂れた建物の中にあるラーメン屋に入るなり二人分のラーメンを注文したのだ

 予想外過ぎる行動に目の前にあるラーメンに手をつけずにいるとその様子を見た黒田がマキマに問いかけた

 

「何だ?ラーメン食ったことないのか?」

 

「・・・・私が言うのもだけどどういうつもりなの?」

 

「二人分の食料がなかったからラーメン食いに来ただけだが?」

 

「そこじゃなくて・・・あなた私を殺したり拷問とかしたりしないの?一応、私は悪魔だけど?」

 

 マキマは公安上層部にいた頃に聞かされた黒田の話ではどんな人物でもすぐに殺し、拷問も躊躇なくするという危険人物だと聞かされたのもあり、今の状況を飲み込まずにいた

 

「別にお前が悪魔だろうが何か企んでいようが今は何もしてないのが現状だからな、何もしてない子供を拷問するほど鬼畜じゃねぇよ俺は」

 

「私が人のことを犬同然の興味しかない、その犬達を殺処分にも躊躇ないって言ったとしても?」

 

「別に・・・俺に被害がないならいいし、他人の命がどうだろうが知ったこっちゃねぇな」

 

 そう平然と答える黒田にマキマは先程まで黒田の行動を警戒していたことが馬鹿らしくなってきていた

 この人間は今までに会ってきた人間とは全然違い、大勢の命に被害がある可能性があっても何の興味を湧いてなく、まるで自分達と同じ悪魔のように見えた

 

「・・・貴方、本当に人間かな?動揺ぐらいしてくれたっていいじゃないの」

 

「俺は人間だっての‼︎それよりそれ食えよ」

 

 そう黒田に急かされるように目の前にある今だに冷めずに暖かいラーメンに考えても埒があかないと言うようなため息を溢しそのラーメンに手を伸ばした

 

 




・おまけ
黒「ほれ、ラーメン食いな」
マキマ「今までプレートに乗ったのを食べてた」
黒田「まぁ、食ってみん、世界が変わるぞ」
マキマ「はぁ・・・あまり気が乗りませんが食べますよ」ズルズル
マキマ『‼︎⁇』
黒田(こりゃ落ちたな)
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