狂人と支配の悪魔   作:鬼を斬る侍

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マキマさんっていつ頃からチュッパチャプスとかのお菓子について知ったのだろうか?
国に育てられてたって言うならそう言うのは厳しくて話ぐらいしか聞いてなさそう


一緒に

 

とある休日の昼下がり、デパートの衣服売り場にてシンプルな白いシャツに赤いスカートを着て赤い髪を靡かせた黄色の目の少女、マキマが黒いズボンと黒いジャケットを着た黒髪の男、黒田を引っ張っていた

 

「おい、マキマまだ買うのか?」

 

「えぇ、今度はこっちのを見に行くよ」

 

 何故このような状況になっているかと言うと昨晩、ラーメンを食べ終えた二人が家路に着き入浴などを終えた後、黒田はあることに気づいた

 

「そういえばマキマ、お前って服とか布団とかの必要品とかは明日来るのか?」

 

「いいえ、前に居たとこに私の私物は殆ど無いよ」

 

「はぁ?じゃあ、その服は何だよ?」

 

「これは黒田さんに会うからってあの人達に着ておけって言われて貰った物でこれの前は患者衣ってのを着てたよ」

 

 それを聞いた黒田は今この場に公安のジジイ共いれば頭蓋骨に風穴開けてやりたい衝動になった

 これから同居する、しかも自分とは違う異性であれば服など限られる筈なのにそれまでもこちらに押し付けられた形になっているからだ

 そんな頭を抱える黒田にマキマはどうかしたのか疑問を浮かべつつ見ていた

 

「マキマ、明日俺と服とか必要品を買いに行くぞ」

 

「いいけど、私は服なんて着れれば何でもいいと思うけれど?」

 

「俺の服じゃ数もサイズも違う、別にお前がいいっと思ったのを深く考えずに買えばいいだけだ」

 

 そう言った翌日、マキマと黒田は早速デパートへと向かって服や必要品を買い漁っていた、ついでに最初デパートに着いた際にいつも着ていた上下黒の服では目立つので服で最初に試着し買ったのをそのまま着て歩いていた

 しかし、そこで黒田の予想外と言える事態が起こり、マキマが色々な服に興味を持ち始めたのだ

 

「おーいマキマ、まだ買うのか?これで三着目だぞ?着れれば良いんじゃないのか?」

 

「黒田さんが言ったでしょ?いいって思ったのを買えばいいって」

 

 そう言いまた服の方へと目をやるマキマに黒田は近くにある椅子に座って待っていた

 しかし、マキマがそうなるのも無理もなく今まで抑止力として10歳まで公安の保護という名の収容され育てられていたマキマ

 彼女にとって外の服はとても新鮮に感じていた

 マキマのそんな姿を見て、女性とは幼くても種族が違えど服などに興味を持つ生き物なのだと黒田は改めて思ったのであった

 

 こうして黒田とマキマは必要品と衣服などを買い終わり、デパートから家へと帰ろうとした途中、黒田はあることを思い出し帰る道とは大回りの方へと向かって行った

 

「黒田さん?そっちは大回りだよ?」

 

「いいからついて来い、お前も多分気にいるとこだから」

 

 黒田が目指している場所が何なのか知らないマキマだったがそのまま黒田の後をついて行くとその先には一軒の駄菓子屋がポツンと建っていた

 

「婆さん、生きてっか?」

 

「はいはい、生きてるよぉ、また来てくれたんだねぇ」

 

 黒田が声を掛けると駄菓子屋の奥から出てきたのはこの店の店主なのか一人の老婆が出てきた

 その口振りから黒田はこの駄菓子屋の常連客らしくその老婆とも親しい関係であった

 

「まぁな、ここの駄菓子の方が安いし、非常食に打ってつけだからな。それに美味い」

 

「まぁ、どんな形であれうちの駄菓子を買ってくれるのは嬉しいよ」

 

 ところでと言い老婆が黒田の後ろで店の中の周りを見渡していたマキマの方へと視線を向けた

 

「貴方、いつの間に子供が出来たのかい?言ってくれれば手助けぐらいできたのにねぇ」

 

「いや婆さん、こいつは俺の子じゃねぇよ、まぁ訳あって押し付けられて暫く暮らすことになっただけだ」

 

 黒田がそう言うのを聞いた老婆はどこか疑うような目で見ていたがすぐに気を取り直し、マキマの方へと近づいた

 

「初めましてお嬢ちゃん、駄菓子屋に来たのは初めてかい?」

 

「はい、こう言ったお菓子っていうのは話は聞いたことはありますが初めてです」

 

「見るだけじゃ面白くないでしょ?お代はいいから食べてみなさい」

 

 そう言われたマキマは棚に並ぶ駄菓子を取りじっくり見つめて一つのお菓子に手を伸ばした

 マキマが選んだのは棒がついた飴、名はチュッパチャプスのコーラ味であり、飴の包み紙を取り出して見ると飴玉は綺麗な黒い色をしていた

 そんな初めて見た飴玉にマキマはつい見惚れてしまったがすぐにその飴玉を口に入れると一面に甘味を感じそれをじっくりと味わった

 

「・・・甘くて美味しいですね」

 

「そうでしょ?いくつか持って行きなさいお嬢ちゃん」

 

 そう言い老婆は店にある駄菓子を紹介しつつ気になった物をマキマに与え、その与えられたマキマはその度に口の中に広がる甘味を堪能していった

 ついでに老婆が次々に与えた駄菓子のお代は黒田が払うことになったのは言うまでもない

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「また来なさいよ、また色々と食べさせてあげるから」

 

 その後、気付けば夕方となり駄菓子屋で様々な駄菓子を買い終えた後、マキマと黒田はそのまま家路へ向かって行った

 夕日に照らされる中、黒田はマキマの方を見た

 マキマは先程貰ったチュッパチャプスの内の一つを口にしながら歩いていた

 

「色々と見たがどうだった?」

 

 黒田に聞かれたマキマはふと口に含んでいた飴玉を一旦取り出し少し考え込む仕草をした

 

「正直、前に居た所では話ぐらいでしか聞いたことがない物や初めて良いなって思える物もあって悪い気はしなかったよ」

 

 だからとマキマが黒田の顔を見て僅かに微笑みを浮かべた

 

「また一緒に何処かに行って貰いますよ、いろんな物を見る為に」

 

「へっ、まぁ気が向いたらな」

 

 夕日に照らされるながら笑う黒田と口をつけていた飴を舐めるマキマ、二人の距離は少しずつだが近くなっていた

 




その後
黒田「いいかマキマ、気に入ったのはいいが駄菓子はあまり食うなよ?晩飯とか食えなくなるからな‼︎あと幾つかは仕事で持ってくからこれは共同品だからないいな?」

マキマ「私をただの子供って思ってるようだけど私は悪魔だよ?それぐらい分かってるから」

〜数時間後〜

駄菓子が入っていた袋の残骸
 
黒田「・・・」

マキマ「・・・」

黒田「・・・食ったか?」

マキマ「勘違いしてるようだけど黒田さんは命を狙われているから私が毒味してあげたんだよ?」

黒田「・・・食ったか?」

マキマ「・・・はい」
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