Re:憑かれた俺と人類最後のマスター(偽) 作:まるまるボウズ
神様転生のタグの件は申し訳ありません。
リメイクにあたって、ベースは同じですが、リメイク前の話とだいぶストーリー、設定が変わっています。
もうほぼ新作だと思って読んでいただいて結構です。
相変わらずの駄文ですがよろしくお願いします。
『やぁ、おはよう。大丈夫かい?』
「…まぶしい…」
見知らぬところで目が覚めた。
私が寝ていたところに陸はなく、晴天の下で水面に寝転がっていた。
私の目の前には、純白の衣を纏う、ザ☆神様みたいな服装をした男。
後光が眩しいせいで顔はよく見えない。
「えっと…貴方は…?」
『おっと!失礼した。私は…そうだね、君たちのいう神様ってやつさ!君のいた世界を担当している。』
「…ってことは…私死んだんですかァ!?」
思わず大きな声を出してしまった。
『わっ!ビックリした…急に叫ばないでおくれよ。』
「…ってことは、此処は天国か何かですか?」
『残念だけど違う。此処は私のオフィスの様なものだと思ってくれ』
此処は温かくて、落ち着く。妙に居心地がいい。
天国があるとすればこんな場所なんだろうと思ったのだが。
「それで…神様が私に何の御用です?私、神様に呼ばれるようなことはなにも無いと思うのですが…」
『え?』
「はい?」
『えぇ?』
しばらくの沈黙が流れる。
『まさか君…覚えてないのかい?』
「え、はい。親の顔をぼんやりとしか…」
『こりゃ困ったなぁ…少し面倒くさいけど…よし!此方においで!』
急に神様が手招きしてくる。
私はそれに従い、神様の目の前まで歩いていく。
目の前で立ち止まると、神様は手を伸ばし、
トン…と神様は私の額に指を当ててきた。
その瞬間、私の今までの生活の記憶が蘇ってくる。
楽しい思い出と同時に、自らの死因までもが蘇る。
「あぁ…そっか。私は…。」
『君、人助けが趣味とはいえ、降り注ぐ鉄筋から人を庇うとはねぇ…』
「いや別に趣味ってわけじゃ…」
『え?日常的に人助けしてるのに?…まぁいいや。
君を呼んだ理由ね、日常的に人助けしてることに加えて、最後の最後まで他人の心配しながら逝くんだもん。
そんな人材を天国なんかで隠居させるにはまだ早いって思ったのさ。』
「それで…私を…?でも、私は平凡な高校生ですよ?」
「人助けだって、自分のできる範囲でしか…」
『それができる人間は早々いないよ。』
神は何処からか取り出した椅子に腰掛け、私を見やる。
『さて!本題に入ろうか。お人好しな君にピッタリな仕事さ。』
『異世界転生』
「え?」
『どうだい?凄いだろう?ブームは過ぎたかもだけど、小説の主人公の様なことが、実際に体験できるんだ!素晴らしいだろう?』
「あの、その…ゴブリンとかドラゴンがうじゃうじゃいる世界に放り込まれるんですか?私…」
『まさか!君が行くのは21世紀の東京だよ。勿論、"普通"ではないがね…』
神様は神妙な顔つきになり、『これを見たまえ』と指を鳴らすと、辺りが暗くなり、空中に映像が映し出される。
「夜の…倉庫?」
映し出された映像に、先ず映ったのは、錆びた古い倉庫。
中の映像へと切り替わり、奥に人影が見える。
「はは…はは…ははははは!!!!!」
正気とは思えない、狂気に満ちた笑い声。
月明かりが差し込み、その人影の全貌が見えてきた。
「あぁ…旨い。若い女の脳は良い…!やはり、喰らうなら女か子供だなァ…!」
顔、胴、腕…身体の至るところに返り血を浴び、口からは血が滴る。
醜く口角の上がった口からは、血に濡れた歯が見えた。
よく見ると、倉庫の床には幾つもの死体が転がっていて、どれも激しく頭を損傷しており、その内の何体かはハエが集り始めていた。
「ゔっ…、ぐっ…」
込み上げてくる胃液を、無理矢理抑えて飲み込む。
「はぁはぁ……」
『…酷いものだろう?これが、君の行く世界だ。』
膝から崩れ落ちた私を見ると、神様は映像に手を翳してそれを消した。
神様は私の方に向き直り、椅子に座らせてくれた。
「あ…ありが…とうござ…います…」
『すまないね。あんなものを見せて。でも、慣れて欲しかったんだ。少しでもあの世界に。きついだろうが、耐えてくれ。』
「…何故私を、あの世界に?」
息を整え、神様に聞く。
どうして、何の変哲もない私のような高校生を選んだのか。
こんな弱い心の人間より、他の人物の方が良いのではないか。
そういった意味を込めて。
『異世界転生の目的は、転生者にこの世界の主人公の守護…そして成長を促し、ハッピーエンドを見届けさせることだ。』
「え?」
『"考えるより先に、体が動く" 漫画でよく言うね。そんな人間、滅多にいない。何十億と言う人類がいても、10年に1度…いや、100年に1度だって珍しい。』
「……。」
『君のような少女にこんなお願いをするのは間違ってるって解ってるけど、君にしかできないことなんだよ。』
「私にしか…できない…」
主人公を…護る?そんな…大層な役目が…私にしかできない?
『その通りさ。…勿論、君に何の特典も与えないまま転生させる訳じゃあない。君の望む"チート"をなんでも!…授けてあげよう。』
ニヒルな笑みを浮かべる神様の背後には、岩を豆腐のように斬る剣豪や、巨大な炎魔法で敵を一掃する魔法使いなど、様々な転生者達の姿が映っていた。
「望むチートを…何でもですか…!?」
異世界転生モノにはつきもの…だけど、"何でも"ってのはやりすぎなのでは…。
『そう、
どうやら神様も大変らしい。それでも、人間に世話を焼いてくれているのだ。感謝しなくては。
『ごほん、脱線してしまった…。さて!ご希望のチートはあるかい?』
主人公を護り、導くために必要な力…。多種多様な戦術…。
「…Fateの英霊や神霊を呼び出したり、その力を宿らせたりできる能力…でいけますか?」
『了解!良い能力を選んだねぇ!そうだ!オマケで見た目をぐだ子…ゲフンゲフン、藤丸立香にしてあげよう!』
…今、何て言ったこの神様は?
ぐだ子?まさかこの神…!
「やってたんですか?FGO…」
『……ガチャは悪い文明。…何度 "滅"しようと思ったか…』
「なにそれ怖ッ!!!」
神様なんだからお金の心配は…いや、そもそも欲しいくらい鯖(サーヴァント)くらい出せたでしょうに…
『それじゃあつまらないだろう?わざわざ、人間界に赴いて、汗水垂らして稼いだ金をつぎ込む訳なんだし。』
「なんですかそのこだわり…」
『さて!脱線してしまったが、能力の確認ね。君の異能力名は"天秤の守り手"だ。ピッタリだろう?
この世界なんだが、異能力を使うためには自分の魂の他に悪霊の魂が体にある必要がある。…その悪霊のことを"
「あれ?それじゃあ私に異能力は使えないのでは…?」
悪霊をやどらせ、その力を使うとなれば、私に魂を宿らせるとしても、英霊一体の能力しか使えない。
『大丈夫さ。君には"囮影"として、大聖杯を埋め込むから。』
「大丈夫なんですか?それ…」
『大丈夫…ではないね。異能力にはデメリットとして、悪霊由来の呪いを一生背負い続けるんだけど…君の場合、それが大聖杯なんだ。相当キツい呪いに成ってしまうだろうね。』
…当然か。なんの魔術素養もクソもない私に、大聖杯なんていう超膨大な魔力の塊を宿らせれば、どうなるか何て火を見るより明らかだろう。
「具体的には…どのような…?」
『んーとね…爆発四散…?』
「……マジです?」
『大マジ。このままだと転生した瞬間にBOOM!!』
「Oh,,,,」
『…でも、君の呪いを私が戦えるレベルまで抑えてあげる。でも、ルールだからね。完全には抑えてあげられない。痛いし、苦しいだろうけど…耐えられるかい?』
「できます。」
私は即答した。…本来なら爆発四散なんだ。それを四肢が残り、尚且つ戦闘ができるレベルまで抑え込んでくれるんだ。
…痛み、苦しみくらい、耐えて見せるとも。
『君を選んで正解だったね。…いきなり大聖杯の魔力を流し込むと、流石に器が耐えきれないから、出力は君の成長し、魔力に慣れていくと共に大きくなっていく。』
「わかりました!」
『それじゃあ能力の全容だ。』
『君の中の大聖杯を使ってサーヴァントを呼び出す。触媒は要らない。召喚後は原作とほぼ一緒だ。違う点は、魔力…もとい、霊力が足りなくなっても、座に帰るんじゃなく、君に取り憑くって所かな』
おお、良心的。
『さっき言った通り、転生直後は大聖杯の霊力リソースが殆ど無いから、現界させられるのは一騎が限界だ。注意してくれ。』
「了解です。」
『次に、憑依についてだ。これは身体への負担がでかい。これも、慣れるまでは格の低い英霊を憑依するようにね。…私の加護もあるし、1年たてば…そうだね、無理をすれば半神も憑依できるんじゃないかな?…まぁでも、神霊クラスや冠位ともなると…5年は慣らす必要があると思うけどね』
流石にギルガメッシュやアルトリア何かは時間がかかるか。
気長に慣らしていこう。急ぐのは良くないしね。
『…さぁ!転生の準備が整ったぞ!心の準備はいいかい?』
「…主人公の情報を教えてくれませんか?流石に探すのに時間がかかるので…」
『あ、すっかり忘れてた!ごめんねぇ!転生後に特徴を頭に送っておくから!』
「了解です!」
『よし!それじゃあ、良き異世界ライフを!
─────死んでしまったらまた会おう』
どうも、主です。
いやあ、相変わらず駄文なのに、読んでくださるとは…感謝しかありませんよ!ありがとうございます!
え?説明ばっかで読むのだるかった?
それは…すみません。
次回のあとがきに、主人公の能力を纏めておくので、読みずらかった人はそっちで読んで理解していただければと!
あざした!