Re:憑かれた俺と人類最後のマスター(偽)   作:まるまるボウズ

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異世界系…増えたよなぁ。転生モノは減ったかな?
いろいろ気になる作品はありますが、なかなか読む時間がない…。

1話のはじまりです!


1話

 

「ここが…?」

 

気がつくと、そこは人けのない路地裏だった。

日は既に傾き、薄暗い。建物の隙間から夕日の光がうっすら見える。

 

「何でこんな所に…?」

 

訳の分からないまま、取り敢えず人けのあるところまで移動することにした。

こんな場所、何時憑从影(シャドー)が出てきても不思議じゃない。

 

(…少し目線が低いような…?)

 

自分の目線に違和感を感じ、近くのガラスに映った自分の姿を見る。

 

そこには、髪はオレンジがかったセミショートの赤毛で、左側を一房、シュシュで結んだサイドテールに、アホ毛がぴょこんと跳ねている。そして、太陽のような金の瞳孔。

 

「こりゃあまた、なんというか…」

 

そこに映った姿は、間違いなく"藤丸立香"…ぐだ子だった。

ただ、やはり私の思った通り原作よりは若く、鞄の学生証を見るに14歳。中学2年生で、その分顔には幼さが残っていた。

 

さて、次に目的地だ。今の私が警察に見つかりでもしたら、即座に保護、施設に送られて面倒なことになる。

 

「…先ず目指すべきは、黒神心霊相談所かな。」

 

神様に教えられた知識。この世界の主人公がいる場所。

主人公の名前は…黒神ユウマ。年齢は11歳。取り憑いたある悪霊の呪いのせいで悪霊に取り憑かれやすく、現時点で30体。

呪いは、"悪霊に取り憑かれやすい"、"不幸体質"、"全身の激痛"、"悪夢"…。

 

「良く生きていられるな…」

 

私も人のこと言えないけど。…少なくとも、小学生が背負っていいモノでないことは確かだ。

英霊の力を借りれば…もしかしたら負担を軽くしてあげられるかもしれない。

 

最優先事項だ。

ただ…

 

 

「…問題は、何処にあるのか分からないってことかぁ…」 

 

相談所の大まかな場所は知ってる。でも、現在地が分からない以上、無一文の中学生じゃあたどり着くのはほぼ不可能だしなぁ…。

 

「くぅ…神様にもっと聞いておけば良かった…」

 

 

◇◇◇

 

~数時間後~

 

 

「…まずい。非常にまずい。」

 

完全に夜になってしまった!

無人だし!ビルは遠くてほぼ見えんし!なんだよ!東京って何処もかしこもビルとマンションしかないと思ってた!

 

人けのない住宅街…街灯があるから多少道は見やすいが…明かりがそれしかないと逆に怖い。

 

こんなの、何時憑从影が来てもおかしくn「何だ?こんな時間に子供が1人か?」

 

うわっ来たよ…。

声がした方向に目をやると、そこにいたのは…

 

「え?憑从影じゃない?」

 

「開口一番それは酷くねーか?」

 

薄暗いため顔は見えないが、白衣をきた男性と、白いフードがついた黒ジャケットを羽織った男性が立っていた。

 

…? てかこの人たち、憑从影を知ってる?

 

「あの!なn「てかオマエ、何で憑从影なんて言葉知ってやがる?」…。」

 

私が質問をしようとした瞬間、私が言おうとした質問と同じ質問を、白い方の男性が私を睨みながら聞いてくる。

 

「あっいやっ…そのー、"黒神心霊相談所"って所を探してて…」

 

「…答えになってない…けど、なる程ね。うちに用があったのか。」

 

黒い方の男性が私の方に歩いてくる。

街灯の光によって、その男の顔がはっきりと見えるようになった。

 

…そこで気づいた。彼らは神様から与えられた情報にあった人達だ。

 

黒い方の男の名前は…黒神ハルト。

神様に与えられた情報によると、ユウマの父で、黒神心霊相談所の2代目らしい。あとめっちゃ強い。

 

白い方が、三途川ナギ。

ユウマ(主人公)の幼馴染みの父親で、同じくめっちゃ強い。

あとサイコパス。

 

「ここじゃあなんだし…ついてきてくれる?」

 

優しく話しかけてくれるハルトだが、その目には油断がない。妙な動きをすれば、何時でも私を殺せるだろう。

 

 

◇◇◇

 

 

「ここが…」

 

黒いモダン雰囲気の大きめな建物。一階の上部に、"黒神心霊相談所"という看板が光っている。

 

なんでも、事務所兼、黒神家の住居らしい。

 

「どうぞ入って。階段登って左が相談所の入口だから」

 

「ありがとうございます…」

 

ハルトさんに促されるまま、事務所へ足を運ぶ。

 

 

 

事務所に入ると、そこは清潔に保たれており、相談スペースとおぼしきソファ2つと、ソファに挟まれる形でテーブルがあった。

 

ソファに座らされ、ハルトさんとナギさんは正面のソファに座る。

 

「俺は、黒神心霊相談所の2代目、黒神ハルト。よろしく。こっちは三途川ナギ。」

 

「よろしくなぁー。」

 

気だるげに答えるナギさん。一見やる気無さげだが、その目からは片時も油断がなく、常に私を警戒している。

 

「君は?」

 

「藤丸立香です。歳は14です。」

 

学生証を二人の前に置き、簡単に自己紹介する。

 

「お、うちの娘と同い年なんだ。学校も同じみたいだね。」

 

ハルトさんは3人分のお茶をテーブルにだし、私の学生証を確認する。

 

「…じゃあ、早速本題に入るよ。なんで、憑从影のことを知ってる?国家機密の筈なんだけど。」

 

「えっと…」

 

まずい!何も答えられない!…くそぅ!こういう質問されるのなんて目に見えてたじゃないか!

 

"「いやぁ~神様に頼まれて、息子さんを護るために転生してきたんですよ~(笑)」"

 

なんて言えるわけがないっ!絶ッッ対、怪しまれる!

何か!弁明しなきゃ、何も言わないのが一番怪しい…!

 

冷や汗が頬をつたう。何か弁明しようと、頭が真っ白のまま口を開く。

 

「わっ私は…「いや、やっぱいいや。」…え?」

 

ハルトの制止が入る。

目からは完全ではないとはいえ、先程よりも明らかに警戒心が無くなり、少し穏やかな表情になる。

 

「いいのかよハルト?」

 

「いいよ。お前も気づいてんだろ?…立香ちゃん、さっきから全く敵意を感じない。」

 

「ハッ、子供には随分と甘ぇなぁ~ハルト?」

 

ハルトをからかうように、ニヤニヤと笑うナギ。

 

「お互い様だろ?」

 

ニヒルな笑みで帰すハルト。

 

「じゃあ、次。立香ちゃんは、何故ここに来ようと思ったの?」

 

ハルトは私に向き直り、改めて質問を投げ掛ける。

ここに来ようと思った目的。ユウマを守ること。それを成し遂げやすい役職…つまり!

 

「…怪しいのを承知で言います。私を、ここで働かせてください!」

 

深々と頭を下げる。傍から見たら怪しさ満点だが、敵意がないことを気づいてくれた今ならワンチャンある!…はず。

 

「え?」「は?」

 

「私は、異能力が使えます。私の力なら…!その、お役に立てると思って…だから、えっと…」

 

回答につまる。ここで馬鹿正直に秘密をぶちまけることもできるが、到底信じて貰える内容じゃない。

 

転生…神様…特典…そしてサーヴァント。

 

「ぷっ…くくく…」

 

「?」

 

ナギさんがうつむき、肩が震えだす。

 

「ははははっ!いいじゃねぇかハルト!働かせてやれよ!」

 

大きな声で笑いだす。暗めな印象だったから、こういった反応は少し意外だ。

 

「お前もさっき言ってたろー?敵意を感じないってよ。そもそも、敵だったらこんな馬鹿正直に言う訳がねーし。

だったらいいじゃねぇか、働かせても…プフッ…ククク」

 

「もとから働かせるつもりだよ。…てかお前はただ面白そうだからだろ…?」

 

腹を押さえて笑うナギを、呆れたように見るハルト。

ハルトは、はぁ…と溜め息をつき、私の方を向く。

 

「じゃあ、立香ちゃん。ちょっとついてきてもらえる?君の異能力を確認したい。…ナギも来いよ。」

 

「あ~、解ってる解ってる。」

 

笑い泣きで出た涙をぬぐい、伸びしながら立ち上がる。

 

 

◇◇◇

 

 

連れてこさせられたのは、天井の照明しかない、無機質な金属の部屋。

上からガラス越しにこちらが見える部屋があった。

 

〖ここなら、ちょっとやそっとじゃ崩れねぇ。近所迷惑の心配もねーから~〗

 

〖じゃあ立香ちゃん、自分の異能力の実演と説明。先ずは説明からお願い。〗

 

上の傍聴室から、マイクごしに指示がはいる。

 

「…はい!」

 

「私の異能力は、"天秤の守り手"。世界中の英雄を呼び出すことができる能力です。召喚中は私の霊気で現界します。英霊の力を身体に憑依させたりもできます。」

 

〖…解った。じゃあ、実演をお願い。召喚のほうね。〗

 

「…解りました。」 

 

フゥ……

 

深呼吸し、心を落ち着ける。

霊力を身体に流す。私の中にある大聖杯…それと、私自身の霊力。身体がほんのり温かくなるのを感じる。

 

…念には念を、失敗しないように詠唱した方がいいだろう。

 

「…素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公…」

 

霊力が私の目の前に集約し、型月ファンなら見慣れた、魔方陣が現れ始める。

 

「降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。」

 

魔方陣の形が段々とはっきりとしてくると共に、身体から霊気が抜けていくのが解る。

 

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)。」

 

陣が霊気を吸収し、より強く輝く。

 

「繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する。」

 

霊気のスパークが走り、陣から風が吹き荒れる。

よろめきそうになるも、なんとか踏ん張り詠唱を続ける。

 

「告げる──!」

 

「汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ!」

 

「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者…!汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ──!」

 

陣の輝きが、風の勢いが、より一層増し、砂ぼこりと光によってもう殆ど何も見えず、ただ解るのは自分から霊気が抜けていく感覚と、成功したという確信。

 

砂ぼこりが晴れると、そこいたのは…

 

「ほう、最初にこの(オレ)召喚するとは。解っておるではないか!褒めて使わすぞ、雑種」

 

足を組み、玉座に座る黄金を見に纏った男。

…最古の英雄にして、英雄の中の王。

 

英雄王 ギルガメッシュ

 

 

 





藤丸立香

異能力:天秤の守り手 囮影:大聖杯

サーヴァントを呼び出したり、憑依させたりする能力。

Fateという作品のキャラクターに過ぎないはずのサーヴァントを呼び出せるのは、囮影経由で神様がそっくりに造った魂を送ってくれるから。
故に、呼ばれてくるサバ(サーヴァント)は、別にゲームの中から飛び出してきた訳ではない。
力、外見、声、口調、性格…ありとあらゆる特徴は原作設定に忠実に造られているので、限りなく本物に近い。

・召喚
基本的に、呼び出した後のサバは原作同様、現界に魔力、もとい霊力を必要とする。
だが、この世界では霊力が無くなっても座に帰るわけではなく立香に取り憑き、大聖杯から直接供給してもらって世界に結び付いている。

外に居る時(現界時)
大聖杯→立香(オリ主)→サーヴァント
   ↑ 
ここで霊力がほぼ制限される。一度に沢山の英霊が出てくると、現段階のオリ主だと霊力が足りないし負担が大きく危ない。

取り憑いてる時  大聖杯→サーヴァント
            ↑
立香を経由する必要がないため霊力の制限がない。霊力が無限にあるので、いくらでも取り憑いてOK


・憑依
憑依するには一度呼び出し、この世界に存在しているサバじゃないと使えない。これも現段階のオリ主は負担がでかいので強いサバはダメ。


・呪い
大聖杯が体に入ってるので結構つらい。神様に抑えてもらっているので生きていられる。本来なら転生直後に爆散してた。

それでも呪いは大きく、オリ主にかかる負担はでかい。

・呪い一覧(現段階)

悪夢(まだ"うわっ"てなるレベル)

骨や筋肉の痛みと息苦しさ(朝と夜 最低一時間)

サーヴァントの数が増えると、その分呪いは強くなったり、増えたりする。

6年後…俺クロの本編が始まる頃には、もうほぼ全てのサーヴァントを呼び出しているので、本編ユウマレベルの呪いを受けている。


・呪い(6年後)

悪夢(FGOの物語を痛覚込みで追体験する。あとは親しい人の死など精神的に来るもの。)

激痛&息苦しさ(立っていられない程の激痛が最低一時間続く。よく吐血する。)

下戸←new!

呪いの息苦しさは…そうですね。例えると、皆さん小さい頃に公園で遊んだことありますよね。
その公園に鉄棒か、平均台ありませんでした?
あれから背中から落っこちたとき、一時的に呼吸ができなくなって、声も出せなかったことがあるんですが…僕だけですかね?

あの感覚が毎日朝晩、ちょっと長めに、数分置きに何回かくる感じです。息苦しさの呪いは英霊が多かろうが変わりません。
大聖杯の拒絶反応的なものと思ってください。

オリ主さんはそれに加えて全身の痛みも入ります。
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