ゲーム世界転生〜現代ダンジョン世界かつ1900年開始で生き残るには〜   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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山田と愉快な仲間達 3

「山田さん、最近学校のダンジョンで炭鉱夫の真似事をずっとしているような気がしますが」

 

『そうだぞ山田! 俺をもっと使え!』

 

 天女まで進化し、生前の面影を残しながら、超美人となった宮本と付喪神が俺に話しかけてくる。

 

 高校に入ってから約1年、やっぱりというか高校から編入してきた人達とはレベル差が開きすぎていて、上位クラスは全員転生者、普通の中学卒業者は下位クラスで授業を受けるというのが一般化していた。

 

 まぁその間にもレベリングを続け、俺はレベル170で、使い魔達も平均レベル150になっていた。

 

 元化けぎつねのタマモは九尾に進化し、妖精だったアリスも今は最終進化の地母神まで進化して大きくなっていたし、宮本と付喪神を含めて5人? パーティーを組んでいた。

 

 そんな俺は武器の更新をするために、ダンジョンの壁を採掘してジャパニウム鉱石を採掘していた。

 

 開発倶楽部の流れを汲んだ技術者達が、ゲームで登場する超チタン合金を製造できるようになり、余裕のある転生者達は新しい武器と材料となる鉱石及び30円近くの現金と交換で現在の妖刀よりも高性能な中盤1920年代に出てくるはずの武器である超チタン刀を人型使い魔達……自分も入れて本差と脇差で8振を手に入れる為に頑張っていたのである。

 

 現在1振だけ手に入れて付喪神に入ってもらっているが、斬れ味は凄まじく、岩でできたゴーレムというモンスターは妖刀クラスだと刃毀れしてしまうのだが、超チタン刀を使うと、綺麗に切断することができたし、北海道防衛戦でロシア軍が局所的に使ってくる鉄条網を一振りで切断できるのも利点である。

 

 なんなら初期の戦車であれば技術者達曰く切断できるとも……。

 

 完全戦術俺ができてしまうらしい。

 

 無双系ゲームかな? 

 

 まぁその装備を整えるため、転生者達の間では採掘ブームが起こっており、素材となるチタン鉱石とジャパニウムの採掘場所を攻略班が大まかな分布図を作り、そこを毎日掘り続けていた。

 

 ちなみにダンジョンは壁を掘っても翌日には鉱石ごと修復されているため、理論上鉱石の枯渇は起こらないし、崩落も起きないのでそこらの鉱山より安全すらある。

 

 爆発採掘の実験も行われていて、ダイナマイトを作って、ダンジョンの壁を破壊し、素材を回収する……なんて事も普通に行われていたり……。

 

 ダンジョンなので採掘中にモンスターが襲ってくるのが偶に傷であるが……。

 

「よいしょっと……私とタマモで鉱石をリヤカーでピストン輸送しているけど、これでも足りないの?」

 

「何かと使う素材らしいからな。1振刀と交換するのにジャパニウム鉱石1トンとチタン鉱石1トンと交換なんだよな……」

 

「そんなに集めてご主人のお仲間さん達でも加工できるの? 学校の精錬施設そんなに大きくないでしょ?」

 

「ああ、学校外部にも普通に提供されているんだ。俺と同室だった佐々木が合金会社を起業して、採掘した鉱石をどんどん合金に加工しているよ。それを宝田動力ってところや刀鍛冶の皆さんに渡して加工しているんだ」

 

「へぇ……でもそれに加えて金も取られるんでしょ?」

 

「まぁ装備費用と考えれば安いよ。名刀以上の性能があるのに20円前後で1振り入手できるのは安い安い」

 

「ふーん……よっこいしょっと、私また外に運んでくるわね」

 

「ああ、アリス頼むわ」

 

 アリスがリヤカーを引いて外に出ていき、それと入れ違いで掘った穴から宮本が鉱石の入った袋を抱えて通路に出てきた。

 

 ちなみに使い魔達にも作業服をちゃんと着させている。

 

 決して本当の炭鉱夫みたいにふんどし1丁で作業しているわけではない。

 

(炭鉱内が暑く、すぐに汚れるため、動きやすくするために炭鉱夫達は最小限の服装で活動していたのだとか……女性も勿論働いていて、彼女達は胸が丸出しかさらしを巻いていた)

 

「ふう、だいぶ掘れたよ」

 

「昨日もこれくらい掘った後鉱石の出が悪くなったよな。少し場所を移すか?」

 

「そのほうが良いかもね」

 

 宮本とは使い魔と主人の関係ではあるが、今では恋仲にまで発展し、宮本の戸籍が消滅しているので入籍することはできないが、内縁の妻という形で過ごしてもらうことになるだろう。

 

 うちの使い魔達は肉食で、タマモもアリスも成長してから俺と関係を持とうとするのであしらってはいるが……そのうち捕食されそうである。

 

「でも一度死んだ人間をここまで愛してくれる人も珍しいと思いますよ」

 

「いや、宮本にも言ったじゃん、俺も一度死んだ身だって」

 

「転生って言っていたことですか? にわかには信じられませんが……魂は同じ世界で巡るもので、理を外れたら、無になるはずですよ」

 

 転生の事を他の人や使い魔達に話しても信じてくれない。

 

 これは他の転生者達も試して確認していた情報である。

 

 何故か信じられないのだ。

 

 まぁ転生者の俺達としては都合が良いのであるが。

 

「宮本は天女に種族が変わってからどうだ? 体調に変化とかはあるか?」

 

「いえ、特には……でも力がみなぎってくるのは分かります!」

 

 現在宮本のステータスがこんな感じになっているのを俺は確認することができる。

 

【宮本蘭子】天女

 

 レベル 151

 筋力 257

 体力 356

 体格 70

 俊敏性 325

 外見 95

 知性 258

 精神力 360

 教育 70

 

 レベル151に平均1.5の倍率で均等に成長し、ゾンビになるとレベルも下がるが攻撃に関係するステータスがオール30になるので、30を加算すると255前後で落ち着く。

 

 これに仙人系は体力、俊敏性、精神力が高く伸びやすいのでこんなステータスに整っていた。

 

(転生者で全体的にステータスが伸びやすい俺と筋力は低いけど体力と俊敏性が高いし、筋力が低いと言っても同レベル帯の探索者並の筋力はあるから前衛として宮本は使える)

 

(地母神のアリスは完全に後衛だけど九尾のタマモは前衛もできるし、呪術系スキルが多いから後衛もこなせる。思ったよりもバランスは取れているな)

 

 なお俺みたいにゾンビ仲間にしてって感じでなく4人編成のパーティーを組む時は前衛に猫又から進化していき最終形態の猫神か忍び犬の最終形の犬神のどちらかが当てはまる感じになるらしい。

 

 もしくはスーパーハリネズミマンから進化していくヒーローというモンスターを前衛に置いている転生者も少なくなかった。

 

 4人パーティー縛りしているわけでも無いので、あくまで一例であるが……。

 

「よし、もう少し頑張ろうか」

 

「はい!」

 

 宮本達と採掘に勤しむのだった。

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