ゲーム世界転生〜現代ダンジョン世界かつ1900年開始で生き残るには〜   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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山田と愉快な仲間達 4

「戦争から復員したし、何故か高校も卒業扱いになっていて、晴れていっぱしの探索者になったわけだけど……」

 

「山田さん……いえ、旦那様、そのよろしかったのですか? 私と入籍ということにして」

 

「まぁ問題ないだろ。(宮本)蘭子の戸籍に関してもなんとかなったし、俺も戦争で活躍したから士分になったしな」

 

 俺こと山田太郎は高校卒業後、すぐに宮本蘭子と入籍し、奥多摩近くにある実家近くに家を建てて、そこに住むようになっていた。

 

 実家……いや、村からは戦争で勲章複数個貰って士分になった俺は英雄扱いであり、支援してくださった朝比奈様からもお褒めの言葉をいただくと共に、朝比奈様が管理しているダンジョンの整備を任された。

 

 朝比奈様曰く

 

「強力な魑魅魍魎が住み着き、普通の探索者では祓えぬのだ。それ故に数も多くなり、このままでは溢れ出る危険もある。それ故に息子達も決死の思いで祓っていたが、亡くなってしまう子も多く……」

 

「わかりました。その異界を私が間引き、整備すればよろしいのですね」

 

「うむ、押し付ける事になって心苦しいが頼む」

 

「お任せください!」

 

 というわけでダンジョンを1つ委託されたのだ。

 

 自分の新居もこのダンジョンの近くであり、初期地が田舎の転生者達は難易度の高いダンジョンの委託や譲渡を受けることが多かった。

 

 なんなら戦争によって子息が亡くなってしまい、婿養子という形で取り込まれた者も何名か出ている。

 

「さてと、やるべきことはモンスターの湧く量の調整とかか」

 

 モンスターが異常発生しているダンジョンは各階層のボスを倒せば湧き数を落ち着かせることができる。

 

 もしくは意図的に湧き部屋……モンスターハウスを設置して湧かせる場所を決めて、大量死させれば全体数を抑える事が可能となる。

 

 朝比奈様曰く、深部のボスモンスターが強力で倒せなくなった事で異常発生しているらしいので、深部のモンスターを倒せば上の階層も落ち着きを取り戻すだろう。

 

「さて、じゃあ蘭子にタマモ、アリス探索開始だ」

 

「「「おー!」」」

 

 それぞれリュックを背負って、ダンジョンに潜っていく。

 

 1階層目からスライムが異常繁殖しており、そのスライムが合体してキングスライムに進化したりもしていた。

 

 キングスライムは普通のスライムの最終進化系であり、攻撃手段は体当たりしかないものの、打撃攻撃や銃が効かず、スキルの効きも悪い害悪モンスターである。

 

 ただ経験値は滅茶苦茶美味しいモンスターでもあるし、通常のスライムとは比にならないほど石油代わりになる粘液が取れるので一部では喜ばれるモンスターではあるが、それが1階層から出てくるのは大問題である。

 

「タマモ狐火」

 

「コンコン了解です! ご主人様!」

 

 タマモが炎スキルでキングスライム達を一気に焼き尽くすが、すぐに新しいスライムが湧き始める。

 

「そりゃ異常繁殖って言うわ……ここの階層は無視だ、一気に下の階層まで進むぞ」

 

「「「はい!」」」

 

 というわけでどんどん下の階層に降りていくのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 ここのダンジョンは全10階層で、広さは全階層合わせて市町村1個並みと普通くらいのサイズであったが、2層にはジャパニウムと銅の大鉱脈があったり……1階層のスライムをなんとかできれば、比較的浅い場所で鉱石が採掘できるので起業家達からの受けも良いだろう。

 

 あとはめぼしい階層は4階層には手足がある向日葵のモンスターが繁殖していて、倒すと向日葵の花部分だけになり、種を絞れば普通に食用油として活用できそうであった。

 

 車とかに鋭利なブレード付けて轢き殺せば大量に収穫できそうだな……としか思えなかった。

 

 まぁあとは無難に鬼系の魔物が多く住み着いており、最下層のボスモンスターは鬼の大将というモンスターで、色によってタイプは異なるが、今回は赤鬼タイプで炎を纏った棍棒で殴りかかってくるパワータイプ。

 

 レベルも120近くあり、普通の探索者なら苦戦するだろうなと思いながらも、近づいてから手持ちの刀でグサリ。

 

 血を噴き出して倒れ、そのまま動かなくなり、ダンジョンを制覇。

 

「アリス持ってきたクリスタル埋め込むからリュックから取り出してくれ」

 

「よいしょっと……これのこと?」

 

 それは2リットルペットボトルくらいの大きさの水晶によく似た長方形の物体であった。

 

「そうそう、それを設置するから」

 

「これ設置するとどうなるの?」

 

「学校のダンジョンで転移石から転移したの覚えてないか?」

 

「ああ、あれね……これがもしかして目印になるの?」

 

「そう、これに座標を登録して、壁か床に埋めると近くの空間に転移することができるんだ。帰る時もここの印に触れれば地上に戻れるようになる」

 

 転移石は母体となる石もマーキングする石も普通に高い。

 

 母体が1個5万円、子機が1個1万円もする。

 

 このダンジョンだと各階層に埋めつけると15万円近くかかってしまう。

 

 まぁ当面は最下層とデカい鉱脈がある2階層だけで良いと思うが……。

 

「手足になる使い魔増やしてスライム狩りを将来的にはメインにするか……スライム倒して運搬する仕事をしてくれる人を探すか、もしくは鉱脈掘って稼ぐかか……村にとってどっちがいいんだろうかな」

 

 他の探索者にも連絡を取ってみるのであった。

 

 

 

 

 

 

 話を聞きつけた佐々木ことウィキがすぐに俺の管理することになったダンジョンを調査し、品質の良いジャパニウム鉱脈だと断定し、朝比奈様の許可を取り、銅鉱石とジャパニウム鉱石の精錬施設を設置し、他の転生者でも入手が難しいトラックを数台買い付けてきて、俺にジャパニウムを大量に採掘して江戸の工場に運んでくれと言われてしまった。

 

 何でも鉄屑とかは海外から輸入することができるが、ジャパニウム等のダンジョン特有の金属は輸入できないので、とにかく量が欲しいのだとか……。

 

 俺は精錬所を建てている間に妖精やドワーフ等を多くテイムしていき、さらに村の若者に車の運転を仕込んでダンジョン内で採掘された鉱石の運搬と江戸の工場への運搬できるようにしていった。

 

 1909年には工場が稼働し、俺のダンジョンからジャパニウムを売却していき、その金でスライムから燃料を精製する施設を作ったり、村の人達にもトラックを貸し与えることで農作業を楽にしたり、農閑期にはスライムの湧き数が落ち着いてキングスライムも出てこなくなったので、1階層を解放して、スライムを捕まえてもらい、それをトラックで精錬所まで運んで、燃料にして、それを他所に売る事で、村はどんどん豊かになっていくのだった。

 

 なお、俺は他にもダンジョンを管理している方々の相談に乗り、実際に潜って活用法を提案する等をしていった結果、何故か村長に村民会議の結果なることに……。

 

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