ゲーム世界転生〜現代ダンジョン世界かつ1900年開始で生き残るには〜   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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入学

「種育てて食べているけど、ステータスの上がり幅は微々たる物だな」

 

「それでも足の速さとか容姿の綺麗さ、成長痛も普通に起こっているから効果はあると思うけど」

 

 俺こと山田太郎は江戸近くに住む豪農の息子である。

 

 転生してから1年が経過し、今俺の年齢は11歳。

 

 地元の学校では転生者である俺含めた同級生の4人が他の生徒に比べ頭3つくらい成績が飛び抜けていて、基本全教科満点が当たり前であり、一応高校の範囲まで覚えることを終えていた。

 

 他の同志達による映像授業や成長の種の効果で地頭が良くなり、物覚えが良くなった事も効果があっただろう。

 

 1年で各能力値が15近く上がったからな。

 

 で、最上級生となった俺達は先生の紹介で支援してくれる武士の方を紹介してくれて、朝比奈様という幕府で勘定奉行の重役の方に面通りをする機会に恵まれた。

 

 ちなみに先生は町の教育委員会みたいな所に優秀な生徒がいるよと報告し、その教育委員会みたいな組織が成績等を見ながら支援者を募り、そこに朝比奈様が手を挙げたというのが正しいが。

 

 現代で言う所の財務省のお偉いさんである。

 

「面を上げよ」

 

「「「「はは!」」」」

 

「ほぉ、中々整った顔立ちを皆しておるな」

 

 なおキャラデザの関係で髪色や瞳の色がカラフルだったりするが、誰も突っ込みを入れないし、町で暮らす人達も結構カラフル。

 

 現に朝比奈様も深緑色の髪をしていた。

 

 異国との交流が始まったことで髪型もちょんまげから自由になったものの、帯刀は士分や探索者は許されている状態でもある。

 

 明治時代と江戸時代がごっちゃになっている状態が今の日本だな。

 

「そなたらは成績優秀者と聞いておる。皆幼年学校へ行き、探索者を目指すので良いのか?」

 

「「「「は!」」」」

 

「ふむ、優秀な探索者は緊迫する昨今の国際情勢故に1人でも欲しい。幼年学校と言えど誤れば命を落とす可能性がある場所に乗り込むことになるが、覚悟はできておるのか?」

 

「は! 勿論出来ております! 異界へと潜り、日ノ本に少しでも国益になればと思う所存です!」

 

「ロシアの脅威が大陸を切迫し、日ノ本に近づいていると聞き及んでいます。侵略主体の彼の国から日ノ本を守れる力を付けたく幼年学校へと向かいたい所存で!」

 

「自らできる選択肢として幼年学校へ行くことがお国のためになると判断した所存」

 

「私は幼年学校で得た縁を使い日ノ本の探索者に役立てる道具を発明したく!」

 

「うむうむ、皆の高い志は伝わった。幼年学校の学費は支払ってやろう。しかし学費以外は異界に潜り稼ぎなさい。探索者になるのであればそれくらいできなければ生きていけませんからね」

 

「「「「は! ありがたき幸せ」」」」

 

 こうして幼年学校入学に必要な支援を受けられることになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 他の転生者達の中には支援者を獲れるだけの成績が足りずに、普通の中学校に進学することが決まってしまった……という者も出てしまったが、大多数は幼年学校へ進学できそうである。

 

 そして入試となり、試験会場に行くと、他の小学生より明らかに容姿が良かったり、身長が高かったり、胸が大きかったりとお前転生者だろ……みたいな人が多く居た。

 

「お主も転生者であろう?」

 

「お前も転生者だろ? 俺山田太郎」

 

「拙者鈴木孫一でござるよ。キャラネームもよほど変なやつじゃなければ日本風になっているでござるからな」

 

 入試会場で意気投合した鈴木は前髪で目が隠れている一昔前のエロゲ主人公みたいな顔立ちをしていた。

 

「掲示板でもにぎわっているでござるね」

 

「まぁ俺達は面接以外あってないような物だし……」

 

 脳内掲示板やチャットで情報がリアルタイムで共有されるため、カンニングし放題になってしまう。

 

 まぁ入学後に学力が必要なので幼年学校に入学目指した者達は勉強を頑張ってきたと思うだろうが……。

 

「さて、時間でござるな。共に頑張ろうでござる!」

 

「おう!」

 

 入試が始まり、筆記試験が始まったが……まぁ普通に勉強をしていれば解ける問題であった。

 

 一部中学で習う問題や、複雑な応用問題も出てきたが、掲示板で確認しながらやれば問題無し。

 

 5教科を終え、すぐに面接となり、面接では探索者となって何を成したいか言えば基本OK。

 

 ゲームでも筆記試験は無かったが、面接の回答によってキャラの性格が変わるという要素があったが、ふざけた回答を連発しなければ落ちることは無かったはずだ。

 

 試験官の心象を良くしたかったらロシアや清等の大陸情報を踏まえて国防の為に探索者に成りたいと伝えれば良かったはずである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 入試結果は無事に合格。

 

 家では親戚呼んで万歳三唱と共に宴会となったし、同じ学年の4人も合格を確保。

 

 学校側でも校長からお褒めの言葉を頂き、俺達は東京の幼年学校へと進学することになるのだった。

 

 幼年学校に到着すると、やはりというか合格者の殆どが転生者もしくは親が武士か大商人の連中だった。

 

 京や堺の幼年学校では貴族の子供も入学しているらしいが、武士の力が強い江戸ではまぁこうなるわな……。

 

 入学式を終えて、クラス分けがあり、俺のクラスは9組となった。

 

 まぁ後ろ盾があるとはいえ農民出身なら数字が後ろのクラスになるだろうと思っていたが……。

 

 入学から数日は寮や学校の仕組み、身体測定で終わってしまい、本格的な授業が始まるのは1週間後からになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず寮の仕組みから説明していくが、男女は別で比較的身分が近い同学年の3人から4人が同部屋として3年間暮らしていくことになる。

 

 6時起床、8時に教室で着席及びホームルーム開始、8時30分授業開始。

 

 そこから午後3時まで授業となり、3時以降は探索者としての実習となり、午後7時まで学校管轄のダンジョンに潜ることが許されている。

 

 この潜る際にはサークルという学生間での相互援助組織が作られており、夏休みまでにどこかのサークルに所属することになっている。

 

 これは男女の枠組みは特に無い。

 

 勿論1年生が集まりサークルを作ることも許可されている。

 

 ダンジョンに潜り、成果物を回収し、それを学校に買い取ってもらう。

 

 よほどの馬鹿をやらかさなければ学校側から安全が保証されている代りに買取金額は相場の3割程度と格安な為、儲けることは基本できないと思ったほうが良いが、上手く金策をすると起業できるだけの資金を在学中に集めてしまう生徒も出てくる設定になっていた。

 

 そして1学年はダンジョン3層、2学年はダンジョン6層、3学年は10層を突破することが進級及び卒業の条件とされ、これに勉強の成績を加味して総合成績が出る仕組みとなっていた。

 

 ちなみに学校のダンジョンは全15層。

 

 普通なら15層制覇できれば優秀な探索者候補と呼ばれるようになるが、プレイヤーなら2学年時には突破しておきたい階級である。

 

 で、ダンジョンに潜るとなると武器も支給されることになるが、学校側では刀しか支給してくれないので、お金を貯めて、購入するという手も普通にある。

 

 金さえあれば銃も持たせてくれるが、銃火器はダメージが一定数入るが、それ以上にはならないというのと、維持費が結構掛かるので序盤では忌避する武器である。

 

 まぁプレイヤーの中には銃縛りでやる奴も居るとは思うが……。

 

「ここまで攻略サイトに書いてあった事を振り返りながら説明したけど分かったよな?」

 

「まぁプレイヤーだしわかるでござるよ!」

 

「うん! 僕も大丈夫!」

 

「俺も大丈夫だ」

 

 同室になったメンバーで確認をしていく。

 

 まず俺こと山田太郎は同室の奴らからは山田と呼ばれている。

 

 まぁ呼びやすいしいいのだが……。

 

 次に入試で一緒になった鈴木孫一はオタクというあだ名がつけられた。

 

 拙者やござるが忍者ではなくオタクの方で捉えられたらしい。

 

 僕って言ってる青髪マッシュの中性的な男は萩原。

 

 あだ名は王子。

 

 王子様系美男子とでも言えば良いか、とにかく顔が良いので王子ってあだ名がついた。

 

 最後の俺って言っていたのは佐々木。

 

 愛称はウィキ。

 

 ゲームのガチ勢であり、今回は金策重視で活動し、将来的には起業を考えているとのこと。

 

 これが俺達の部屋の仲間達である。

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