ゲーム世界転生〜現代ダンジョン世界かつ1900年開始で生き残るには〜 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
1:山田
テスト
2:オタク
できているでござるよ
3:王子
接続できた! これで部屋のグループチャットができるようになったわけだ
4:ウィキ
改めてよろしく頼む
5:山田
一応1週間過ごしてみた感じだけど皆は寮生活慣れた?
6:オタク
学食が比較的美味しかったから実家よりは断然良い生活ができているでござるな
7:王子
町出身だとそこまで変わらないかな。
僕の場合国際港の横浜と近かったから色々な料理が食べられる土壌はあったし
8:ウィキ
それは羨ましいな
9:オタク
いいでござるなぁ
10:ウィキ
不満点は特に無いな
今も本来は就寝時間だが、こうやって眠りながらやり取りしているわけだし
11:オタク
任意のタイミングで眠れるはありがたい才能でござるな
拙者、前世では不眠症で苦しんだでござるよ
12:王子
それは辛かったね
13:山田
今は大丈夫か?
14:オタク
モチのロンでござるよ!
毎日快眠でござる!
15:山田
とりあえず1週間で大きな出来事と言えば身体測定だったか
16:王子
あれは転生者とそうでない人が可哀想なくらい差があったからね
17:ウィキ
上位クラスに居た奴らの方が気まずかったらしいぞ
縁故で入学して、地元では天才だの持て囃されていた子供達がガッツリ努力した転生者達に鼻をへし折られたらしいからな
18:山田
転生者達100メートル走を殆どの奴が10秒台だったからな
教官の人達も驚いていたのが印象的だったな
19:オタク
重量挙げも皆やりすぎでござるよ
110キロとか120キロ挙げるんですござるから……
普通の子30キロでもやっとの子が多かったのに……
20:王子
僕らの部屋は良かったけど、転生者じゃない子と同室になった子は辛いだろうね
21:ウィキ
まぁ転生者次第だろ
仲良くやるんだったら育成しても良いわけだし
結局今の筋力はダンジョンに潜って鍛えれば埋められる程度の差でしか無いわけだし
22:オタク
ウィキ、序盤の行動はどうするべきでござるか
23:ウィキ
通常プレイだったら上級生のサークルに所属した方がメリットが多いんだが、同学年300人中約200人が転生者だからサークルを作ってしまった方が効率が良い
それぞれ目的毎にサークルを作る予定だ
俺は企業プレイをした方が将来いい生活ができると判断して金策中心のサークルを作る予定だが
24:山田
俺は探索者としての高みを目指すからテイムを駆使し、強力なモンスターを使役できる立ち回りをしたいと思ってるよ
25:王子
僕も山田と似てるかな
将来的にはモンスターブリーダーに成りたいと思ってる
交配しないと誕生しない強力なモンスターもいるからね
26:オタク
拙者は軍属に進もうと思っているでござるよ
陸軍も個人の戦闘力があるに越した事がないでござるが、兵器開発でアメリカに負けると核を本土に落とされるでござるからな
探索者としても強力な武器は欲しいでござろう?
27:山田
それはそう
28:王子
じゃあ将来オタクは将軍と呼ばれるかもしれないんだ! 頑張ってね
29:オタク
幸い出世できそうな戦争は多いでござるからな
ロシアの北海道防衛戦、バルカン戦争、第一次欧州大戦、ロシア内戦、ポーランド防衛戦争……1920年頃までは戦争が尽きないでござるよ
30:ウィキ
商人としてもそこまでにどれだけ稼げるかなんだよな……
貿易制限しているから現実の歴史みたいにアメリカの大恐慌にゲームでは巻き込まれないけど、大地震イベントで結局日ノ本でも恐慌起きるし
31:山田
舵取り難しいよな……
32:王子
ダンジョン産業で資源が豊富だから現実みたいに拡張主義でないのが良いかもしれないけどね
33:山田
ダンジョンのお陰で資源は豊富だからなこの日本
34:ウィキ
とりあえずゲームだとここから1ヶ月に3回行動を選択してダンジョン潜ったり、勉強したり選択する感じになるんだが、毎日行動できるようになるのと同意義だから経験値効率とかは変わってくるから要検証
出てくるモンスターは同じだと思うけど、地域によってモンスターの種類やレベルが若干違うらしいって情報入っているからゲーム知識だけを当てにしないように
35:王子
はーい
36:オタク
でも金の計算が違うんでござるよな
1円が現代だと1万円と同等で1円の100分の1が1銭、その10分の1が1厘でござるよな
37:王子
1銭が100円と同等、1厘が10円と同等って考えればわかりやすいよ
38:山田
まぁ慣れていくしかないわな
39:ウィキ
ちなみに購買調べてきたが、短刀が1振り1円、脇差が5円、太刀が10円、モンスターを収納できる封魔管が1個10銭、銃はまだ三八式歩兵銃が出来てないからフランスの払い下げ品のミニエー銃が1丁10円、弾薬が1発2銭だったな
40:王子
僕入学前に近くの食堂や喫茶店の値段を調査したけど、そばとうどんが1杯だいたい1.5銭、カレーが5銭、牛鍋が4銭だったね。
コーヒーは1杯2銭で、寿司が1貫1銭から3銭の間で、まあまあリーズナブルだったよ
休みの日に出かけるのには丁度いいかもね
41:山田
とりあえず他の転生者達とも情報共有はガンガンしていこう
物価情報も掲載しておいて損はないだろうし
42:オタク
そうでござるな
43:王子
異議無し
44:ウィキ
とりあえず今日はこれで眠るか……お休みな
45:山田
お休み
46:王子
お休み
47:オタク
お休み
既存サークルに所属している人達は新入生達が次々に新しい倶楽部を作り、所属していっていることに危機感を覚えていた。
「ただでさえ今年は士分の生徒が少ない。それ故に不作の年と思ったが……」
身体測定の結果は教師経由で入手し、上級生達は有望な者が多い事を最初喜んだのだが、有望そうな者達は新しい倶楽部に入ってしまい、既存の倶楽部の人数が伸び悩んだのである。
本来であれば新入生が新しい倶楽部を作ったと言っても、圧力をかければ解散して、吸収することも可能であったが、過半数以上の新入生が6つの新規倶楽部に参加してしまった事で人数も多く、圧力をかけることができなかったのである。
「まあ勢いがあるのは最初だけであろう」
そう思っていたが、彼らの熱量と成長速度は異常であった。
入学初週を終えて、本格的に異界への挑戦が始まると、普通であれば武器の扱い方等を上級生が下級生に指導し、それが出来てから上級生引率の元挑戦するのであるが、1年生が集団で突っ込み、猛烈な勢いで魔物を駆逐していくではないか。
その実力は2年生にも匹敵する様に見えた。
中には1週間程度で異能(スキル)を身につける者も現れ始め、教官や教師の方々も今年の生徒は常識が通用しないと嘆かれていた。
士分として鍛えていた1年生達も、同級生の活躍に触発されて早く異界に潜りたいと言う面々も増え、試しに異界に連れて行くと、ボロボロになってしまい、這々の体で逃げ帰ってくる……なんて事も普通に起こってしまった。
1ヶ月もすると新倶楽部に入った新入生達の異常性は更に高まり、まず普通異界で戦闘をすると物凄く疲れるため、1週間に3回潜れれば猛者と呼ばれる中、毎日潜るのはザラで、休日は10時間以上潜っていると聞いて正気を疑ってしまった。
そして皆異界の魔物を捕獲して、何を考えたか肉盾にするのではなく、育成し、より強くさせようとするではないか。
魔物というのは強くなれば主人にも牙を向けるのが普通なのであるが、魔物達は飼い犬の様に主人に従い、勇敢に戦っていた。
それを見て私も
「こいつら頭おかしい」
と思うのであった。