ゲーム世界転生〜現代ダンジョン世界かつ1900年開始で生き残るには〜   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ドイツ降伏

 ロシア革命以後は1918年の春にドイツの最終攻勢が発生し、それを守りきったフランスとイギリス、それにアメリカが1917年に参戦し、援軍にやってきた200万人の大軍を突入させて、国内で餓死者が出ていたドイツは降伏。

 

 ドイツでも帝政が倒されたりと色々あったが、欧州大戦は終結することになる。

 

 ちなみにドイツより前にオスマン帝国と二重帝国は降伏していたが……。

 

 その後講和条約が結ばれる事になるが、史実やゲーム通りドイツは天文学的な賠償金の支払いを命じられ、二重帝国は粉微塵に解体されたりと同盟国側は酷いことになってしまった。

 

 なおイギリスも成人男性が戦争で大打撃を受けていたが、一番被害を受けた大国はフランスだろう。

 

 元々人口が減少気味だったフランスは今回の大戦で人口比率が修復不能くらい歪んでしまい、国土の一部も戦場になったことで、金属汚染や地雷で農地にすることもできなくなってしまったりと踏んだり蹴ったりである。

 

 ロシアの方はソ連に無事変身。

 

 ロシア遠征(シベリア出兵)をイギリス主導で行われたが、日本は韓国の支援で十分とそこまで肩入れしなかった。

 

 そんなこんなで講和条約が結ばれた1919年以後、ドイツは外貨獲得に動くことになるが、転生者達は待ってましたと大挙してドイツに訪れた。

 

 ドイツ本国は戦場にならなかったのでほぼ無傷であったが、戦争に負けた事で政府からの支払いが滞り、倒産する企業が相次いでいた。

 

 そんな企業達に日本人達が交渉を仕掛けたのである。

 

 まず目をつけたのは造船所と航空機の製造工場であり、ドイツは航空機の開発と潜水艦の建造を禁止されたために二束三文で関連技術が叩き売りされていたので、技術者ごとヘッドハンティング。

 

 なんなら技術者だけでなく戦災孤児や若い未亡人達も引き取ったりもし、あらゆる技術や工作機械を買い取っていった。

 

 日本に来るのに抵抗がある人物にはイタリアへの移住を勧めた。

 

 イタリアは日本が協力した連合国陣営であったものの、取り分が少なく、不満が凄まじいことになっていた。

 

 そんなイタリアは転生者達に飯が旨いからと人気があったのである。

 

 あと航空機産業が盛んで、ドイツから買い取った技術共同研究しようと誘ったら普通にOKが出て一緒に研究したり、海軍国なので、艦船についての共同研究等もしていった。

 

 共同研究という体でイタリア系技術を習得するつもりでもあるが……。

 

 あとはチェコスロバキア。

 

 二重帝国から分離独立したが、重工業が盛んな地域丸ごと独立した形なので、二重帝国の兵器製造工場が丸々残っていた。

 

 チェコスロバキアは大砲や小銃の製造技術が沢山あり、これもライセンス生産契約を結んだりして技術習得に余念はない。

 

 入手した技術やものであるが、こんな感じ

 

 ・世界最先端の化学製品の製造方法

 ・世界最先端の潜水艦技術

 ・世界最先端の魚雷技術

 ・世界最先端の大砲技術

 ・ドイツ試作兵器の数々

 ・航空機技術

 ・エンジン各種

 ・各地の農作物の種

 ・ドイツ人技術者

 ・ドイツ人戦災孤児、未亡人

 ・電気技術

 ・通信技術

 ・精密工作機械類

 ・人造石油製造技術

 

 等多数。

 

 あとは台湾と東南アジアの南洋諸島の統治権利、韓国(南満州までの領地付き)の国際承認をゲットしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 戦車狂いニキは転生者たちが漁っていたドイツの技術のうち、とんでもない物を見つけて、ドイツの底力に震えていた。

 

「20年先取りした兵器が試作とはいえ完成品が出来上がっていたとは……」

 

 それはオーベルシュレージエン突撃戦車。

 

 見た目は多砲塔になった3号戦車のそれであった。

 

 ゲームではドイツ戦間期戦車とも表現されるが、史実ではドイツが作り出した傑作戦車の1つである。

 

 史実のドイツは練習戦車の1号戦車、初期量産軽戦車の2号戦車、主力戦車の3号戦車、火力支援の4号戦車と段階を踏んで強くなっていき、戦争が進むにつれて4号戦車が主力に置き換わったりしたものの、3号戦車は1930年代では世界最先端の戦車であった。

 

 それをこの世界のドイツはエンジン出力が低かったり、装甲が薄かったりする違いはあれど、類似する戦車を作り上げていた……というのは戦車狂いニキからしたら恐ろしく感じるには十分であった。

 

「アジア号の防御力で十分だと思っていたが、3号戦車が既に出てくるとなれば、他国は更に凄い戦車を投入してくる可能性が高い。ソ連とアメリカはできる国力と技術力がある」

 

 戦車狂いニキは今まで貨物列車で運べるという制限を設けていたが、戦車が恐竜的に戦争で進化することを考えると、アジア号では足りないと考え、新型戦車の開発に熱中することになるのだった。

 

 

 

 

 一方航空機ニキこと鷲巣も技術公開されたドイツの試作航空機の数々に驚いていた。

 

「やはり、既に全金属製飛行機が形になっていたか……史実は当てにできないからゲーム基準で考えるしかないが……ドイツめ、220馬力エンジンを既存技術で造るとは化け物め」

 

 こっちは転生者とダンジョン素材というチートを使って500馬力航空機エンジンを開発していたが、既存技術を使ってだったら200馬力の出力を出せるかも怪しい加工技術しかない。

 

「ドイツ人技術者に教えを受けて技術力を伸ばさなければ! 足りない! 足りない! まだ足りない! 他国を圧倒できる航空機を作らなければ!」

 

 航空機ニキも技術開発を加速させていくことになる。

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