ゲーム世界転生〜現代ダンジョン世界かつ1900年開始で生き残るには〜   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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第一次ソビエト戦争 2

「まさかこんなに早くソ連軍と戦うことになるとは……」

 

 大陸派遣軍の総司令官に抜擢されたのは村上様ではなく宮永中将であり、村上の陰に隠れていたが、日露戦争では遅滞戦術や夜襲等によって戦果を出し、若年で陸軍大学校に進学し、革命後は中将として北海道方面司令を勤めていた人物である。

 

 そしてその部下である第一機械化装甲師団以後第一機甲師団を任せられているのは某少女が戦車を操るアニメと同じ苗字の西住大佐と第二機甲師団は瓶底眼鏡のハゲである福田大佐が指揮をしていた。

 

「韓国軍が朝鮮半島北部で防衛戦を行い、必死に足止めしている状態か……まずは航空機で徹底的に弱体化させる。本国からの命令で烈風は持ってこれなかったが、神風改と流星でも問題ないだろう。まずは制空権を奪い取る」

 

 空軍に連絡を入れた宮永中将は空軍の森少将に制空権奪取を命令した。

 

「勝利条件は南満州の再奪取。及びウラジオストクの防衛。福田大佐、貴官はウラジオストク方面に進出。西住は北進し、ソ連軍を撃滅する」

 

「「は!」」

 

 

 

 

 

 

 制空権奪取の要請を受けた空軍の動きは早かった。

 

 転生者と高レベルホムンクルス、高レベル探索者で固めた最精鋭の第一航空団300機と第二航空団300機の計600機が朝鮮半島北部に点在するソ連軍への攻撃を開始した。

 

「ソ連の航空機はまだ複葉機か、これじゃあ勝ち目は無いな」

 

「なるべく飛行させる前に終わらせるぞ」

 

 韓国軍の協力でソ連軍がどの位置に居るかについてはおおよそ見当が付いていたこと、偵察機によって飛行場の位置が判明しており、日本空軍は敵航空機の撃滅を開始した。

 

「悪いが死んでくれ」

 

 各所で800キロ爆弾を抱えた流星が航空機地を爆撃し、戦闘機隊は飛び立とうとしているソ連軍の航空機に対して機銃掃射でスクラップへと変えていった。

 

 何とか飛び立つことができた航空機も神風改の速度は700キロ、流星でも600キロ以上の速さで飛行するため、自国航空機は時速280キロしか出ないので鴨撃ちである。

 

 敵の抵抗がほぼ無いと確信した空軍は神風にも爆弾や推進弾を搭載して、地上戦力の掃討を開始。

 

 ソ連軍は日本空軍が進出してから数時間で戦線全域で制空権を失い、初撃で2000機以上の航空機が破壊されてしまった。

 

 悪夢はこれだけでは終わらない。

 

 日本空軍は地上のソ連軍にも猛攻を加え、目に付く車両、大砲、戦車を軒並みスクラップもしくは肉片へと変えていった。

 

 ソ連軍は必死に偽装をしたため、全滅は避けられたものの、虎の子の戦車800両のうち650両を喪失。

 

 重砲に関しても大多数を喪失及び空軍は更に北上してソ連占領下の北満州鉄道や物資集積所を爆撃。

 

 ソ連軍の物資を焼き払い、鉄道も破壊したので前線が物資不足になるのは確定的であった。

 

「東洋のルーデルは俺だ!」

 

 流星に乗っている転生者達は急降下爆撃で車両を破壊しまくったので、史実ドイツ空軍の伝説的パイロットであるルーデルに少しでも近づくために攻撃を加え続けた。

 

「おいおい、陸軍の獲物は無しってか」

 

 ウラジオストクに到着し、市街地戦を行っていた韓国軍とソ連軍であるが、第二機甲師団が到着すると形勢は一気に韓国側に傾いた。

 

 まず初実戦となった和虎がウラジオストク後方に町を迂回して進出し、ソ連第16師団を直撃した。

 

「戦車だろうが対戦車砲陣地による砲撃には敵わない!」

 

 ソ連将校は韓国軍のアジア号はソ連が開発した75ミリ対戦車砲の集中運用で撃破することができたため、和虎も狩れると確信していたが、和虎は対戦車砲の砲弾を全て弾き飛ばした。

 

「な!?」

 

 前面実質装甲厚600ミリ、砲塔に至っては750ミリから800ミリある和虎に75ミリ対戦車砲の徹甲弾ではゼロ距離からでも撃破不可能であり、しかも和虎の恐ろしいところは採用から結構年数が経過していたので初期不良問題は全て解決しているし、25トン近くと大きさの割に軽量なので機械的信頼性が高かった。

 

 無理をした設計を一切してないため、戦闘行動や故障で行動不能に陥る事が極端に少ないし、付喪神が取り憑いている車両は時間経過で自己修復するため勝てるはずがない。

 

 ウラジオストクを包囲するつもりだったソ連軍が幾重にも作っていた防衛ラインはバターを熱したナイフで切り裂く様に、簡単に崩壊。

 

 混乱する敵軍に銃弾が効かない高レベルの兵士がこれまた実質装甲厚400ミリの12人乗り装甲車から飛び出し、七九式突撃銃(AK47を日本人の体型に合わせたコピー品)を携えて突撃していく。

 

 あっという間に敵前線司令部を強襲し、司令官を捕縛。

 

 機密書類焼却も間に合わなかった為に、ソ連の作戦は筒抜けになる。

 

「極東軍だけで片付かなかった場合中央シベリア管轄軍まで援軍に到着する可能性あり……か。そうなれば更に20個師団で50万人以上のソ連軍が来る可能性があるのか……連絡機を飛ばせ、派遣軍司令部にこの情報を届けろ」

 

 ウラジオストク市街地戦はソ連軍が住民を無差別攻撃したため、おびただしい死傷者を出すが、3日後に鎮圧に成功し、第二機甲師団は北進して、シベリア鉄道の駅を次々に攻撃していくのだった。

 

 

 

 

 

 一方で日本空軍は控えさせていた他の航空団も投入し、一気に敵戦力を削ぐ作戦に移行し、航空機を3000機集中投入。

 

 そのためソ連軍は航空攻撃によってほぼ壊滅してしまい、韓国軍の反撃であっさり南満州を取り戻してしまうのであった。

 

 韓国軍の将軍は和虎を見てうちも欲しいなぁみたいな顔をしていたが、流石に国外に和虎を売る気は無い。

 

「アジア号もいい戦車なんだけどちょっとなぁ……和虎みたいに無線を搭載していなかったのが悪かったんじゃ……」

 

 アジア号も決して悪い戦車じゃないし、砲塔を大型の物に変えればより大きな砲を積むこともできる。

 

 まぁ自国産業がまだ脆弱な韓国が本格的に機械化するのはもう少しかかるだろう。

 

 よくて中華民国軍と同等の戦力だし。

 

(ただ今回のを見るともう少しテコ入れしなければ韓国軍は大陸の守りとしての機能が弱いかもしれん)

 

 戦争は南満州を取り戻し、北満州や極東シベリア各所の爆撃を続けていたら、ソ連軍が今のままでは勝てないと判断し、ウラジオストクから北部100キロ国境を後退することの条件で講和となり、賠償金等は取らなかったが、国際的に韓国は日本の保護国の様な扱いで見られる様になるのであった。

 

 なお今回の敗北でソ連軍はより強化が入る模様。

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