ゲーム世界転生〜現代ダンジョン世界かつ1900年開始で生き残るには〜 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
1935年……日本が革命により政権を奪取してから15年。
及び人口爆発が始まった世代が高校に入るようになり、高校への進学率が70%まで増えていた。
1924年の選挙以前……革命政権から首相を務めていた首相ニキが流石に15年近く首相をしていると政界の流動性が死んでしまうとして、政党と調整し、党の総裁を辞任。
1935年3月に解散総選挙が行われ、転生者達が推している自由党が議席の4分の3に議席を増やし、第二党として労働党が躍進。
保守党は既に武士としての権益を失ったが、探索者として稼げていたり、起業したり持っていた土地に賃貸を建てて、貸し出したりすることで、なんだかんだ幕政時代より生活の質は良くなっていた。
なのでそういう人達は幕政の復帰を訴える保守党に魅力を失い、自由党に投票が集中し、自由党の議席が増えていた。
元首相ニキは党のご意見番として名誉職と閣僚もしても無役大臣という特に役割は無いけど、緊急時……災害時や戦争などでは役割を持つという保険的な役職を貰って、政権中枢に影響力を残していた。
というより後進の育成をしないといけないと考えており、同年代の議員が転生者議員以外はパッとするカリスマ性が無く、影響力がある若手の育成へと舵を切ったのである。
副総裁兼官房長官を行なっていたニキが首相に繰り上げとなり、政界でも大きな動きが起こる中、世界的な動きも説明していこう。
アメリカではニューディール政策による政府支出による経済支援によって徐々に経済の建て直しが始まっていたが、徹底的な軍縮によって、兵士のリストラが頂点に達し、海軍は世界2位の規模を維持していたが、史実では3隻あった空母が2隻に減ってしまうと、空母艦載機の更新も滞りを見せていた。
航空産業も日本が欺瞞工作を行ったことにより、発展が阻害されてしまったり、ヨーロッパ市場でイタリア航空機がイギリスと共にバチバチに競争していたり、アジア市場は日本の航空機がばらまかれたので価格競争に負けてしまったりで、アメリカ国内市場しか育たなかった。
なので史実以上に航空機産業が育ってなかったり……。
というか一番悲惨なのは陸軍であり、めっちゃ人員整備が行われ、第一次世界大戦時には200万人を超えていた連邦陸軍は18万人まで縮小し、なんなら再軍備宣言前のドイツよりも人数が少なかったのである。
で、ないない予算の中、クリスティ式戦車を採用したり創意工夫をしていたが、それでも全車種の車両かき集めても200台いかないという貧弱装備であった。
ちなみに日本軍は和虎だけで1万5000台が装備されて、今日本軍は景気が良かったのとソ連が膨張していたため少し拡張されて、陸軍30師団増強され、うち20個が機甲師団になっており、機甲師団に700両の戦車、1500台の自走砲かロケット自走砲、そして1000台の車両と500台の半装輪車ととても潤沢な装備をしていた。
ここまで装備が充実している兵隊は世界を見ても無いけど、軍隊がダンジョンで装備代や維持費を稼げるから出来ている荒業である。
アメリカが可哀想なことになっていたが、イギリスも景気がヤバくて軍縮中。
本当はイマガワを大量購入して陸軍を整えたかったが、国産にこだわる勢力との対立やそもそも戦車を揃えられるほど予算が無いなどで可哀想なことになっていた。
というか空軍の予算が足りなくて富豪の寄付金で機体調達をしていたり、レーダー施設を建設していたりとひどい状況である。
まぁ海軍は世界一の戦力を維持していたが……。
フランスは陸軍はまとも、空軍は開発の混乱でヤバい。
ドイツも再軍備したけれど、産業の立て直し優先で元気が無く、ヨーロッパで元気なのはイタリアくらいであった。
イタリアは日本と共同開発したターボプロップエンジンや水上機技術の発達により民間の客船や貨物機を各国に売り出すことで結構な利益をあげており、しかも自国で石油が湧いたので、安く燃料を調達できるし、日本との経済連携とムッソリーニのマフィア撲滅運動で治安爆上がりで経済のグラフが指数関数みたいな感じでイタリアの国力が伸びていたので、ムッソリーニも海外侵略して国際的非難を喰らうより、自国を開発したほうが支持率が上がると国内開発に重点を置いていた。
あとは
ちなみにイタリアの戦闘機は現在1800馬力エンジン乗っけて、時速600キロ超えで防御面で劣る神風と戦える機体……みたいなのを作っていて、今年2隻目の空母ができる予定である。
多分あと2年で2000馬力エンジンいけると思うし、ジェット機も大戦中にできるかも?
陸軍もイマガワを2000台購入して、陸軍も欧州随一の戦車大国になっており、しかも自国で部品作る工場も建てられたので、ライセンス生産でイマガワ型戦車の数は増え続けていた。
ただイタリアも国産戦車は目指しており、イマガワの技術習得によって史実日本のチハみたいな安価な戦車を作って、スペインやポルトガル、トルコに売って小銭を稼いだりしていた。
その金と日本から輸入しているJハイテン鋼を使って25トン級の中戦車を試作していたり……。
P.44パンテーラ。
各国で研究がされている傾斜装甲を持つそこそこ大きな車体の中戦車で、見た目は史実パンターに近かった。
実際に史実でも設計だけされた架空戦車でゲームに実装されたりしていたが、この世界では軽量化、エンジン技術の向上、イタリア自動車産業の発展でJハイテン鋼を使わなければならない制約はあるものの、めっちゃ優秀な戦車を自国開発できるくらい頑張っていた。
「なんかムッソリーニが凄まじく有能に見えてきた……」
「イタリアが頼れる同盟国? エイプリルフールは先の筈だが」
「なんでパスタとピザの国が躍進してるんだ?」
日本の転生者達は若干困惑していたが、それだけイタリアがめっちゃ強化されまくっていたのだった。