ソードアート・オンライン 白銀の剣劇   作:三流ゲーマー

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第一層ボス攻略とビーター

2022.12.4 10:00

アインクラッド第一層 トールバーナ

 

「皆!よく集まってくれた!たった今全パーティーが集合した!一人でも欠けていたら攻略を中止するつもりだったんだ………だから皆ありがとう!」

 

ディアベルがそう音頭をとった。

 

「「「「うおおおおおぉぉぉ!!」」」」

 

広場に野太い歓声が上がった。

凄いリーダーシップだ。

これから向かう場所はフィールドや迷宮区よりも死の危険があるボス部屋だというのに

それを感じさせない楽し気な…まるで新しく冒険に出かけるようなそんな空気だった。

 

「俺が言えることは一つだけだ………勝とうぜ!」

 

ディアベルが最後に締め括り俺達攻略レイドは迷宮区へと向かった。

 

トールバーナから迷宮区までは大きな問題も消耗もなくたどり着くことが出来た。

そして………

 

 

 

 

2022.12.4 11:40

アインクラッド第一層 迷宮区 ボス部屋前

 

ボス部屋前に到着した。大扉には、武器をもった獣人(コボルド)が描かれておりそのうちの一つは他の獣人(コボルド)の五倍は大きく描かれていた。

βテストのときとかわりないデザインだった。

 

「…皆準備は良いか?」

 

ディアベルが大扉に手を掛けながらいうが、

 

「まって…最終確認…もしこの攻略本と違う箇所があったら撤退って判断でいいノ?」

 

俺はディアベルを止めた。

最後まで引っかかっていたのは、テストとの変更の可能性だった。

攻略本にも

「この情報はβテスト時のものです。本サービスに伴い変更されている可能性があります。」

そう書かれていた。それに俺が発見した不確定要素(カタナスキル)の事もある

偵察もなしにぶっつけ本番であるという事まともなゲームならまだしも文字道理命がけなのだ

不安要素は潰したいが、

 

「そないなこと言うて……いい加減な事言って後で抜け駆けするつもりなんやろ!」

 

「1パーティーで階層ボスとかどんな無謀ダヨ………」

 

本当にこの人何を考えているんだ………

 

「ニェーバさんそんなに不安がらなくても大丈夫さ!勿論人命優先だけど事前のシュミレーションは完璧だし、誰も死なせないさ!」

 

輝くような笑顔を向けてそう返された。

声とか顔で女の子と勘違いされているんだろう

周りからも下品な口笛が聞こえてるし完全にヒロイン扱いだなこれ………

これ以上の静止は士気にも士気にもかかわるだろうし多分聞いてもらえない

 

「他に意見のある人は………居ないようだね…それじゃあ…いくぞ!」

 

ボス部屋の大扉が重々しい音を立てながら開いていく

 

「ええか…しゃしゃり出んと大人しゅうしとけよオドレら…」

 

キバオウが此方を睨みながら呟いた…

キバオウが睨んでいたのは俺だけではなくキリトもだった

やはり分からない何故キリトにまで敵対心を持つ?

疑問を口にする前にレイドメンバーがボス部屋に入り、

ボスの全貌が明らかになった。

 

【イルファング・ザ・コボルドロード】

 

βテストの時と変わらない名前と姿で、この世界での初めての階層ボスは、部屋の最奥に居た。

取り巻きの量も変わらない3匹のままだったどうやら俺の不安は杞憂だったようだ。

 

「全員行動開始!」

 

ディアベルの号令と共に各々の役割に向かっていった。

 

 

 

「スイッチ!」

 

番兵(センチネル)の武器を【ソニック・リープ】で弾きミトと前衛を入れ替える

ミトのソードスキルで番兵がポリゴン片に変わる

正直な話、俺・ミト・アスナ・キリトの四人でおこぼれ狩りは過剰戦力極まっている

ボスのHPゲージは三本目が削り切られそうだった。

此処まではシュミレーションどうりだった。

心配は杞憂で済みそうだった

 

「最後の一本だ!パターン変わるぞ!」

 

そうディアベルが言った通りボスのHPゲージが四本目に突入し、

ボスが斧と盾を捨て腰に吊られた武器を抜き放つ

 

「いくぞ!C隊突撃!」

 

ディアベルの号令と共にC隊がボスを囲んで行くが…

 

「ねぇ…ミト、アスナ、湾刀(タワール)ってサどんな武器ダッケ?」

 

明らかに武器が長いそして滑らかだ

 

「確か…イスラム圏の…」

 

アスナが答えてくれる前に

 

「駄目だ!ディアベル!それは野太刀だ!範囲攻撃が来るぞ!」

 

キリトが叫んだ。

だが、その声にディアベル達がが反応するより早くボスが野太刀を円状に振りぬいた。

そしてC隊を吹き飛ばしたC隊以外もボス付近にいた者達はHPを半分以下まで、削られていた。

さらに一時的行動不能(スタン)阻害(デバフ)にも陥っていた。

ディアベルだけは直前に盾で防ぐことが出来たのかスタンにはなっていないが、HPは半分近い

カタナスキルの恐ろしさは威力もそうだが、連撃にあった。

 

「GYAaaaaaaa!!」

 

そんなボスの叫び声と共にディアベルがソードスキルで打ち上げられる

そしてディアベルが地面に叩きつけられる前にまたソードスキルで切り落とされる

 

「キリト!ディアベルを頼ム!ミト!ボスを抑える手伝ッテ!」

 

「分かった!」

 

二人でソードスキルを当てて強引にタゲを奪う

 

「A隊・B隊!C隊の後退の支援!キリト!ディアベルは…」

 

大丈夫かその言葉は続かなかった。

ディアベルがポリゴン片に変わり消えていったからだ。

 

 

 

………ディアベルが死んだ

今まで散々狩ってきたモンスターと同じエフェクトで消えていった。

え?あんな安っぽい演出で人の命が終わった?

 

「そんな…ディアベルさんが…」

 

「いやだぁ!?死にたくねぇよ!?」

 

「うわぁぁぁ!!?もう湧かない筈だろ!?」

 

ボスのHPゲージごとに3匹づつの筈のが番兵(センチネル)が4匹も湧いた

前線は完全に崩壊していた。

人が死んだのだから当然だそれもリーダーであった人物なのだから尚更だ

今まで対応できていたはずの番兵(センチネル)にも対応出来ていないこのままではまた死者が出かねない

 

「ニェーバ!長くは持たない!」

 

当然だダメージディーラー二人でタンク役なんて正気の沙汰じゃない

頭上から振り下ろされるスキルを武器で無理矢理防ぐことは可能だその間にもう片方が攻撃をするそれで僅かながらボスを削ることは出来るが間違いなく武器かこちらのHPが限界を迎える

 

「へたってる場合か!E隊のリーダーがそんな腑抜けてたら仲間が死ぬぞ!! いいか、追加でセンチネルが湧く可能性が……いや、きっと湧く! 態勢を立て直して、そいつらの処理をあんたがするんだ!!」

 

キリトの大声が響いた。

キバオウと何か会話をしてからキリトはこちらに来た。

 

「悪い!待たせたボスを倒すぞ!まずはHPがヤバい奴らは出口まで引け!後囲んじゃだめだ範囲攻撃が来るぞ!」

 

それを聞いたプレイヤーは何度も転びながら前線から退いた。

 

「ミトとニェーバはボスのスキルを相殺してくれ!アスナは俺とアタックだ!」

 

「「「OK!」」

 

落ち着いてさえいればスキルは見える

ボスが居合のようなモーションを取るあれは【絶空】(ぜっくう)

 

「セェーイ!!」

 

片手剣下段突進ソードスキル【レイジスパイク】で野太刀をはじく、そして

 

「「スイッチ!」」

 

そこにミトが【スラッシュ】を当てるそれに続いてキリトは【バーチカル】をアスナは【リニアー】を命中させるボスのHPが大きく削れタゲも移るその隙に前衛をキリトとアスナと交代してポーションを飲むミトとHPを安全圏(グリーン)まで戻す。

ミトとキリト達の元に戻ろうとするがスキルを相殺し損ねたのかキリトとアスナが吹き飛ばされた。

二人のHPは残り2割弱ボスは連撃の体制に入っている

 

「блядь!(ブリャーチ!)(クソ!)」

 

「アスナ!」

 

俺たちが駆け寄る前にⅮ隊のリーダーのエギルが連撃を両手斧ソードスキル【ワール・ウィンド】で相殺した。

 

「あんたらが回復するまで俺達が支えるぜ! ダメージディーラーにいつまでも壁役やられちゃ、立場ないからな!」

 

キリトとアスナが回復を済ませたあとミトと目配せをしてから

 

「俺とミトで防ぐからラスト任せたヨ!キリト!アスナ!」

 

「了解!」

 

「任せて!」

 

四人でボスに駆けていく

 

「GYAaaaaaaaa!!」

 

ボスの絶叫が響く

ボスの攻撃を剣で受けるそのまま衝撃ごと後ろへ滑らせる金属をえぐるような音がした。

地面に叩きつけられた野太刀とボスの腕をミトが大鎌で押さえつける

ボスの動きを封じられた。

 

「「今ダ!(よ!)」」

 

「はぁぁぁぁ!」

 

アスナが喉元に【リニアー】を当てて残り数%

 

「これで……終わりだァァァ!」

 

キリトが片手剣垂直二連撃ソードスキル【バーチカル・アーク】でボスを切り裂いていく

 

ボスはその巨体に相応しい爆音を立てながらポリゴン片に変わり爆散した。

 

【Congratulations!】

 

現れたシステムウィンドが目に入る、しばしの静寂の後

 

「ッシャアアアアアア!!!」

 

その場にいた全員が歓声を上げた。

歓声の後労を労い合っている特にキリトは賞賛の中心だった。

ミトと拳をぶつけ合い賞賛の輪に加わろうとした時だった

 

「なんでだよ!!??」

 

そんな絶叫でムードが破壊された

 

「俺達のリーダーは……そこで讃えられるべき人は……ディアベルさんだった筈だ!!!」

 

そう叫んだのはディアベルのパーティーメンバーだった男だった。

 

「ソイツは…ディアベルさんを見殺しにした張本人じゃないか!!!」

 

そう続けられた時賞賛していたプレイヤー達は

 

「確かアイツボスのスキルを全部見切ってたよな…?」

 

「ディアベルさんに伝えてたらディアベルさんだって…」

 

疑問を浮かべていた

 

「βテストと違っただけデ…」

 

そう窘めようとした時

 

「アイツ全部知ってたんだ!ボスのスキルもパターンも!知ってて隠したんだ!LA(ラストアタックボーナス)が欲しかったんだ!」

 

そんな悪意(叫び声)が響いた

 

「そうだよ!そもそも攻略本が噓だったんだアルゴって情報屋と組んで噓の情報を広めて美味しい所だけ奪うつもりだったんだ!」

 

悪意(嫌な空気)が広がっていく

 

「出て来いよ!βテスターども!」

 

「確かニェーバって女もβテスターだって自分で言ってたよな?」

 

「ならあいつもグルかよ」

 

先程までの空気は消え去った

 

「いい加減にしな…」

 

アスナが声を荒げようとした時

 

「元ベーターテスター、だって?俺をあんな素人連中と一緒にしないでもらいたいな」

 

キリトが笑いながらそう言った。

一体何を?

 

「いいか?よく思い出せよ。たった千人のベーターテスターの中に本物のMMOゲーマーが何人いたと思う?ほとんどはレベリングも知らないニュービーだった。今のあんたらの方がまだマシさ」

 

「─でも、俺はあんなやつらとは違う。俺はベータ時代に誰も到達できなかった層まで登った。カタナスキルを知ってたのはそういうことだ。他にも色々知ってるぜ、アルゴなんか問題にならないぐらいにな」

 

何を言っているんだ?

まさかβテスターへの悪意を一人で受け止めるつもりなのか

 

「あぁ…そうそうニェーバって女はアンタらよりはマシに使えたけど思ったよりも身持ちが硬くてな良い思いは出来なかったぜ」

 

そうニヤニヤ笑いながら続けた

 

「はぁ!?」

 

あいつ俺のフォローまでしやがった

 

「なんだや…それ…もうβテスターどころやない…もうチーターや…チーターやないか!」

 

キバオウが叫んでいる

 

誰かが叫んだベーターでチーター………ビーターそんな声が響いた時

 

「ビーター…いいなそれ…俺はビーターだ。これからは元テスター如きと一緒にしないでくれ」

 

キリトはLA(ラストアタックボーナス)であろうコートを羽織ってから

 

「第2層の転移門は俺が有効化(アクティベート)といてやる。ついて来るのは構わんが初見のモンスターで殺されないようにしろよ」

 

そういい階層階段を上って行った。

この場の何人かはあれが本音ではないと気づいているだろう

 

「ねぇミト…私キリト君についていくよ」

 

アスナはキリトについていくようだ

 

「アスナ…うん私も一緒に行くからね…ニェーバあんたはどうするの?」

 

「俺も行クヨ」

 

俺達三人はキリトを追うため階層階段を上って行った

 




こんなでも頑張ったんです許してください
これからは一週間に一話上げていきたいです
次回はキャラ設定が固まったのでキャラ設定とヒロイン設定を進めます
ではではー
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