ソードアート・オンライン 白銀の剣劇   作:三流ゲーマー

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始まりの日

2022.9.1 20:30

東京 西森家

 

あの後ミトを落ち着かせるのに相当かかった。

アイツあんなやつだったっけ?と小さな疑問を浮かべながら今の自宅の扉の鍵を開けてる

家事をしていたのであろう女性、西森多恵子さんがいた。

 

「お帰りなさい…」

 

何処に行っていたか聞くでもなく、夕食の時間に居なかった事を責めることもなく、何処か遠慮がちに声をかけられる。

 

「あ…っと…えっと…ただいマ…あの…ごめんなさイ」

 

我ながらもうちょいあったろと内心頭を抱えながらそこそこ程度には習得したはずの日本語を詰まらせながら言葉を返す。

 

「ご飯…出来てるから…温めて食べて…後…そのあまり遅くならないようにね…」

 

そう消え去りそうな残してキッチンへ向かう背を追いながら何処か他人事のように

腫れ物を扱うって言うんだっけこんなのってと考える

リビングにいた男性、西森和馬さんに声を掛けられる

 

「またこんなに遅くなったのかい空君…君はまだ子供なんだあまり心配をさせないでね。それ君も受験生なんだあまりゲームばかりしてると…それに昨日も夜遅くまでゲームをしていたようだけど…」

 

そんな親らしいお説教を半分聞き流しながら適当な相槌を打ちながら夕食を食べ終えた後直ぐに風呂に入り2階にある自室へ向かう、その途中階段でで何処か子猫の様な印象を持つ茶髪の少女と会う

 

「あ…お帰りなさい…兄さん…」

 

声を掛けられる

彼女は西森楓現在13歳だった筈だ。

 

「…うん…ただいマ…楓…」

 

書類上の妹に小さく返答しながら目を逸らし自室に逃げるように引っ込み戸を閉める

溜息が漏れそうだった。

西森多恵子と西森和馬そして西森楓俺はこの人達と俺の血の繋がりが無い

俺の母 アナスタシア コティックと父であった猫塚清一は2年前飛行機事故で亡くなった。

13歳まではロシアに住んでいた

事故のあった日二人は結婚記念日で久しぶりの二人きりでの旅行を楽しんで欲しくて二人に頼み母方の母方の曾祖母に預けられていて事故には遭わなかった。

その後が大変だった。そう…俺の存在だ

母方の親族は祖父夫婦は病弱で母を出産後相次いで亡くなったそうだ。そして存命中なのは年老いた曾祖母であったが孫夫婦も亡くなった心労かはたまた寿命かこの人も事故の数週間後亡くなった。

父方の親族に行っては病死などで既におらず、天涯孤独になりかけた俺を引き取ってくれたのは母の親友であったらしい西森多恵子であった。

幼い頃会ったこともあったらしいが覚えていない、引き取られた当初は日本語が殆ど分から無いのと両親を急に亡くし少々荒れていたもありコミュニケーションを盛大に失敗した。

嘘コミュニケーションを取ろうとしなかったのは自分だ。

身近にある繋がりに触れるとまた失ってしまう様な気がして、家族になったはずの人達より遠い繋がりになる他人を求めてしまったのが原因であるが一番の原因はいつか些細な事で言い合いになり声を荒げてしまった時

 

「アンタなんか!…アンタなんか…母さんじゃ無い!」

 

そんな暴言を口にしてしまった時からだろう

一層西森家の人達と距離を取る様になったのは、それでもどうにか楓とだけコミュニケーションをとれたが、多分自分はこの家にいちゃいけないのだろう

高校は特待生を取れるこの家から遠いにして寮付きの所に決めている

まぁ国語の成績があんまりにアレなので取れそうも無いが…

ベッドサイドにある時計に目を向ける

9時15分程を指している良い子は寝る時間ゲーマーにはこれからの時間

そして受験生はあともう一頑張りの時間であるが、正直ゲームをする気にも勉強をする気にもなれず、ベッドに横たわる。そのままベッドサイドに置かれたナーヴギアを見つめるアレを被った所であの世界には行けない

自分の素を出せたあの本物みたな作り物の世界へは

 

「…正式サービスは11月なんだっケ…」

 

そんな独り言を呟きつつ電気を消して目を閉じる、あまり眠くは無いがもう寝てしまおう。

そしてそれから二ヶ月間あの世界を夢に見ながら過ごした。

ミトとゲーセンで対戦したり

秋葉原でメイドカフェにスカウトて中に人の居る女子更衣室に押し込まれてそうになったり

テストで国語があわや赤点だったりせいでナーヴギアを没収されかけたり

色々あったが多分今まで一番長い二ヶ月だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022 11.6 12:50

東京 西森家 

 

昼食を済ませてトイレにも行き準備は万端だ。

昼食の後片付けを西森楓としながらあと少しの時間が待ち遠しい

和馬さんは仕事に行って居ない今日は帰って来れそうに無いそうだ。

確か《東都高速線》に勤めて居た筈だ。

SAOをやってるうちはお世話になりそうだ。

多恵子さんも朝から仕事で居ないたしかキリガヤ?さんと電話していたのを昨日の夜聞いた。

 

「…えっとソードアート・オンラインでしたっけ…兄さんが楽しみにしてたのって…」

 

そう食器を洗っていた楓に話しかけられて少し驚いたこの子はあまりゲームに興味が無いと思っていたのだが…エテルナ女学院というお嬢様学校の特待生である彼女がなぜ…いや父親が保守をするゲームだから興味を持ったのか

でもまぁ

 

「エ…あぁうん…そうだよ一時からサービス開始ナノあと少しだネ…それにしてもゲームに興味を持つなんて珍しいネ」

 

正直そんなにソワソワしていただろかと思いつつ返答すると

 

「その…お父さんの仕事ってのもあるけど…仲の良い先輩が言ったのあって…その…後はやっておくから兄さんはゲームしてきても良いよ」

「良いノ!…あゴメン…」

思わず大きな声出してしまい少し恥ずかしくなりながら机を拭いていると

「その代わり…私にもたまにで良いから…」

Большое спасибо!(バリーショーエ・スパシーバ)(本当に!?ありがと!)じゃああと願いネ!」

 

思わずロシア語が飛び出してしまう

こんな何気ない会話の後3年近く会話をする事がないとも知らずに…

 

一分1秒でも早くあの世界に行きたかったので机を拭いていた台布巾を彼女に投げ渡し彼女の苦言を完全に無視して、足早に2階の自室へ向かう

 

自室に入り飛び乗るようにベットに乗りいそいそとナーヴギアを被るしっかりとロックを止めコードを繋ぎその時を待つ

 

12:59

 

あと少しもっと早く時間よ過ぎろと願う

 

13:00

 

「リンクスタート!」

 

これから長くて辛くて憎くて悲しくて楽しくて愛おしい時間が始まってしまう言葉を唱える…唱えてしまった

 




はいと言うわけでリンクスタートした訳ですけども
明らかに伏線の箇所がありましたね。どうせならなんか原作キャラと繋がりがあると面白そうなのでそんな設定にしました。
次回からは本格的にSAO編を進めていきます。
できる限り早めに仕上げるのでではダスヴィダーニャー!
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