2022 11.6 13:00
アインクラッド第一層 始まりの街 中央区
何度かまばたきをする。
視点を少し下げて自分の体を見る
手を何度か閉じ開きする。
異常はない
「ッッ……帰ってきたんだこの世界ニ!」
そんな声を漏らしながら空を見上げる
それは一人の量子物理学者兼ゲームデザイナー茅場晶彦によって生み出されたVRマシンナーヴギアでサービス開始されたVRMMORPGである。
それは従来のゲームとは一線を画す物だった。コントローラーを介した操作ではなくゲームにのめり込む文字どうりフルダイブして遊ぶものだった。
これまで、ナーヴギアで出来たのは知育関連のソフトばかりであったが、世界初のVRMMORPGの発売というとこで世界中のゲーマーが沸き上がった。
そのβ版は僅か千人という狭き門通ることのできた者にのみ与えられた。
テスト期間は1か月その期間でテスター達は10層迷宮区まで足を踏み入れることができた。
そして10月31日正式パッケージ版が発売された。
どういう訳だかダウンロード版の発売は無し僅か一万本の初期販売であった。
俺達βテスターにはその内の千本が優先販売された。
そして今日11月6日ついに正式サービスが開始された。
「さーてとミトは何所に居るかナー」
同じβテスターであった大男の姿を探す。
あれの中身が同い年とは未だに信じがたい
キョロキョロとあたりを見回していると
目的の大男を見つける
「お~いミトー…やっぱりその大男アバターなんダネ」
茶化しながら声をかけてやるとギョロ目の強面が此方を向き低い声おそらくボイスチェンジャーを使っているのであろうで返される
「そう言うお前も随分と希望が強いように見えるぞニェーバ」
「うるさいヨ!」
「それになんだその声何時もの萌えキャラボイスはどうした?キャラ作り過ぎじゃあないか」
「それはお互い様だろうガ!?」
そんなじゃれあいをミトとしていると先程まで自分の居た中央区のほうが騒がしい、なんとなしに声の方向へ目線を向けると、一人の少女がNPC相手に騒いでいるようだったその少女は周りの作りこまれた例にもれず整った容姿をしていた。
長い栗色の毛とバランスのとれたスタイル
あれほどの美少女は秋葉原のアイドル館を巡っても早々お目にかかる事はないだろう。
更に他の創りこまれたアバター達と違い自然な印象を受ける
その栗毛の少女は更に声を荒げて、
「だから此処に居る筈なんです!とざわみすみって女の子が15歳の髪が長くて…」
えらく具体的な特徴を鈴の鳴るような可愛らしいを上げていた。
彼女のあげる特徴何だか強いひっかりを覚えながら
「ミトあれ見てヨ…待ち合わせはしたケド、キャラネームを…」
伝え忘れたのかななんて言葉紡げなかった。何故なら正面に居たはずの大男は栗毛の少女に向かって走り出していたからだ。
「ちょ!?ミトぉ!」
数秒遅れて慌ててその背を追いかける、出遅れたのもあって栗毛の少女に既に詰め寄っていた。
何か話しているようだが聞き取れない、いやそれよりも絵面がヤバい、恫喝かあるいは自身があと三年は買えない薄い本の導入かどちらにしても一旦止めなきゃ下手すると監獄送りだ
「ミト落ちt「本名を大きな声で叫ばないでー!」話を??」
止めようとした声を遮ってボイスチェンジャーを切った彼女本来のクールな印象の声で大声をあげていた
「ブッフ?!」
ギョロ目の大男から女の子ボイスが飛び出したのを聴いて吹き出した俺は決して悪くない。
2022 11 6 13:20
アインクラッド第一層 始まりの街 商業区
「AHAHHHH?!ミト君に友達がいたのも驚きだけどこんなレベルの高い子が親友ってのも面白いヨAHAHHHH?!」
「レベルの高い子?…えっと…?」
「ニェーバ!アンタ笑いすぎなのよ!あとアスナはレベルの下りは気にしなくて良いから!」
俺達は人の目集まってきたので中央区から3人で移動して人通りがそこまで多くない商業区の一角で話していた。
「ン“ン“…それにしてもアスナSAOのソフトよく手に入ったわね、アスナがSAOに興味を持ったのって結構最近でしょ」
「お兄ちゃんが持ってたのを借りてるんだ。それにしてもびっくりしたよーいきなり男の人があんなに近寄って来たんだもん」
「あれはアスナが人の本名とかリアルのことを大声で叫ぶからでしょ!?」
何だか二人で楽しそうに会話しているちょっぴり疎外感別にいいけど
「えーとそれで深澄…「こっちではミトって呼んでね」あ…うんえっとミトこの人は…?」
「あ 忘れてた」
「オイ」
ようやくこちらに話題が来た
「プリヴェート♪俺はニェーバよろしくネ♡」
自身もボイスチェンジャーを解除して自身のアニメ声を更に媚び媚びに作ってふざける
ミトは呆れた表情をしている
アスナと呼ばれていた栗毛の少女は目を白黒させて言葉が出ないようだふざけた甲斐もあるというものだ。
そして落ち着くのに数秒かけてから彼女の口から飛び出したのは…
「えーと…私は結城明日n「「わあーーーー!?」」え?え?な…何?」
返答はボケでもなくツッコミでもなく爆弾発言であった
「ミトォ?!君お友達にどんなネット教育していらっしゃるノ!多分キャラネームも本名だよネ!」
「全部私の責任!?アスナもう遅いけどゲームだと本名は基本的に名乗らないから!」
いつの間にかいつも二人でいる時にしてる言い合いが始まりそうになった時
「あの~」
声をかけられて言い合いを止める
「イヤーゴメンねーほったらかしにしちゃっテ」
「ゴメンアスナ」
とりあえずネットリテラシーを教えよう言葉にこそ出さないがミトと頷き合った
「ニェーバさんって、みす…じゃなくてミトとは向こうでも友達なんですね」
「そうだヨあと敬語は要らないヨ♪アスナ…いきなり呼び捨てにしちゃったら嫌だったかナ?」
「ううん大丈夫だよニェーバ君よろしくね」
「どうするミト?アスナを案内するなら俺は外すケド」
「うーんどうしようかなぁ…」
「一緒に行くのでも私は大丈夫だよ。私の知らないミトの事も聞きたいし」
「アスナ!?」
その後三人で街を回ったりフィールドに出てMobを狩ったり簡単なクエストをこなしたりしていたらあっという間に時間が過ぎていった。
2022 11 6 17:25
アインクラッド第一層 フィールド
「イヤーやっぱりゲームしてると時間はあっという間に過ぎるネ~」
「ゴメンアスナ…ゲーマーのペースに合わせちゃって」
「全然大丈夫だよ二人共」
Mobの湧きが一先ず無くなったのでアイテム整理をしながら駄弁る
「あ…私そろそろ帰らなきゃ」
アスナがそう呟く
「今日は楽しかったわまたいつかお兄ちゃんに借りてくるわ、そうしたらまた一緒に遊びましょう」
アスナはそう続ける
「うんまた遊ぼうネ…そうだせっかくだしフレンドになろうよ」
「あはは私達もう友達だよー」
「違うわよアスナ繋がり的な物じゃなくてシステム的にってことよ私が申請出すからついでにアンタも…ほら」
ミトがシステムウィンド数回タップしてフレンド申請が送られてくる
迷わずOKタブを押しフレンド登録が完了する
「私もOKっとそれじゃあまたね」
アスナがウィンドをタップしているのを横目にそういえばフィールドでログアウトするのは良くないなと思い
声を掛けようとすると
「あれ?ログアウト出来ない?」
アスナがそんな言葉をもらした。
はい次回からついにデスゲーム開始ですね
あとニェーバ君のセリフすごぶるめんどくさいですね。
今は出てないけどアルゴが出てきたら訳分かんなくなりそうですねまだまだ先の話ですけどもアルシャもにたような語尾なんで大変そう(他人事)
それではダスヴィダーニャ!