ソードアート・オンライン 白銀の剣劇   作:三流ゲーマー

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コミック版プログレッシブ読書中…幻月(げんげつ)刀スキルじゃねぇ!はい修正しときます。


2月20日ソードアートオンライン オルタナティブ・グルメ・シーカーズの描写より昼食の値段を修正


それからとこれから

2022.11.6 17:40

アインクラッド第一層 フィールド

 

俺達は街を飛び出して、安全に狩りのできる場所へ向けて三人で走る。

辺りは日が落ち始め、夕焼けに染まっていた。こんな状況でなければ、見入ってしまいそうだった。

目の前に狼型のエネミーが3匹湧く、【ダイア・ウルフ】それがその狼の名だった。体力は、然程多くないが、街の周囲に湧く猪【フレイジー・ボア】よりも動きが早く、攻撃力が高いモンスターだった。

 

「「「グルルルルゥ…!!」」」

 

三匹の【ダイア・ウルフ】は一匹はミトに、一匹は俺に、もう一匹は、アスナに襲い掛かって来た

【ダイア・ウルフ】は腕に食らいついてくる。

視界の上端のHPバーが三割程減る

 

259/345

 

この数値が0になった時俺は死ぬ

 

実感がまるで湧かないそれでも、足を、手を止める訳にはいかない

 

「Ура!」(ウラー!)

 

「キャイン!?」

 

食らいついて来た蹴り飛ばし【ダイア・ウルフ】を片手剣単発突進ソードスキル【ソニックリープ】で切り裂く、断末魔の後【ダイア・ウルフ】のHPバーが消失する。ガラスが砕けるような音共にその体を粉々にして消えていく

ミトも【ダイア・ウルフ】を撃破したようだった。

アスナの方を見ると【ダイア・ウルフ】がアスナの肩に食らいついていた。アスナは動かない

アスナの頭上にあるHPバーが減っていく安全域(グリーン)を切り注意域(イエロー)に入る

 

「「アスナ!!!」」

 

そう二人で叫びアスナの方へ走る

 

「あぁぁ…イヤァァ!?」

 

悲鳴と共についにHPが危険域(レッド)に入る

その残りが1割程になった時ミト共に最後の一匹の【ダイア・ウルフ】を倒す

 

「何これ!?もう出られないって事?今年受験なのに!」

 

アスナの悲鳴交じりの叫び声が響くそしてしゃがみ込んでしまった。

 

「アスナ、落ち着いて……。」

 

ミトがアスナをなだめようと手を差し出すが

 

「2人はこのゲームが得意だから先に進めるけど、私は下手なのよ!だから、もうほっといてよ!」

 

アスナは泣き叫びながら差し出されたてを払いのけた

 

「大丈夫。アスナは私が絶対に守る。」

 

アスナを抱きしめながらミトは言った。

 

「……出会ってから数時間だから信用出来ないかもだけド…俺も力になるカラ!」

 

アスナに視線を合わせるようにしゃがみ俺も言う

 

「ごめんね。2人とも。」

 

涙を拭いミトの手を借りながら立ち上がった

 

「気にしないで。」

 

「もーまんたい!」

 

そう返してやる

 

「私たちが色々教えるから。」

 

まだ不安は残るだろうそれでも今は進もう決意を新たにし三人で駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022.11.13 12:38 

アインクラッド第一層 始まりの街 商業区 宿屋

 

 

買い出しが終わりストレージに入り切らなかったアイテムを抱えてアスナ達の取った部屋の前に立ち

 

コッコッコ....コッコ

 

予め決めておいた扉をノックする。鍵が開いたことを確認し扉を開ける。

 

「たっだいマー♪イヤーごめんネ~遅くなって」

 

おちゃらけながら遅くなったことを詫びながら部屋に入ると

 

「お帰りなさいニェーバ君それとごめんなさい買い出し任せきりで」

 

「遅いわよニェーバ!どこで油を…誰に媚を売ってたのよ!」

 

「ミト酷くない?結構大変だったんだヨ…」

 

そんな会話をしながら買ってきたアイテムを二人に分配する。

 

あれから一週間が経過していた。未だ外部からの救助はない

 

「…それで街の様子はどう…?」

 

アイテムを一通りストレージに仕舞い終えたミトに聞かれる

街の様子か…それは…

 

「……相変わらず酷いモンだよ…また外周区に身投げした人がいたみたいだよ…」

 

「そう…」

 

ミトに言ったように現在の始まりの街の様子は酷いものだった。

初日の活気は何所にも無い

チュートリアルアナウンス終了後皆叫び泣き怒鳴り日付が変わってもなおその喧騒は止まなかった。

更には

 

「この世界から脱出してやる!」

 

と街の外周に隣接するテラスから飛び降りた者も居た。

本来であれば蘇生スポットであった|黒鉄宮こくてつきゅう》に設置された、全プレイヤーの名簿

生命の碑に高所落下の文字と共に名前に取り消し線が入り戻って来なかった。

彼が現実に帰る事が出来たのかあるいは本当に死んでしまったのか

状況が変わらない以上後者なのだろうが

それ以降度々外周に身を投げる者つまり

自殺する人が後を絶たない

僅か一週間でチュートリアル前に死んだ213人を含めて500人近くの死者が出ているのが現状であった。

 

「それはそれとしてニェーバ、アンタなにこのケープ三人で色違いのお揃いにしたいとかだと真面目に引くんだけど」

 

買ってきたものの中にあるケープをつまみ上げてミトは言った。

 

 

「違ウ!面倒なのニ絡まれルの防止!」

 

いくら何でも酷い

 

「「面倒なの?」」

 

二人で同じように小首をかしげる絵になるなこん畜生が

 

「ソ…アイテム抱えて歩いてたら「アイテム持つよどこの宿屋?」とか「そのアイテム分けてくれたら俺のパーティーに入れてやる」だのナンパなのかタカリなのか分かんないのに絡まれたせいで遅くなったんダヨ」

 

俺は一人で9時ごろに買い出しに出かけアスナにミトでこの世界での戦い方を学んでいたのだが先に宿屋を出たはずのこちらが遅くなった原因だった。

俺の容姿は自分でも認める程に女性的だ

母さんの遺伝子仕事し過ぎ

それに声も萌えキャラボイスである為現実でも声を掛けられる事があった。

と言っても胸は無いしあってたまるか

よく見れば体の線は男性的である為男であることを伝えれば怪訝な顔をされたりするが引き下がってくれた。

時々「リアル男の娘キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」みたいなのもいたけど

男女比が7:3ほどであろうこの世界での女性若いというよりもギリギリ幼い美少女ともなると引き下がってはくれないだろう

彼女達は、女性らしいメリハリのついた美しさすら感じるプロポーションをしているので、

俺の様に男でーす。は決して通用しないだろう

一週間しか立ってないのにアインクラッドの三姫なんて言ってるやつがいる始末だ。

何か対策をしなければ、街に居ても、フィールドに居ても付け回される事は間違いないだろう

そんなことになれば攻略処ではなくなるだろう

 

「このケープはナンパ避けダヨ。外出るときは、これかぶって顔隠さないと多分絡まれる」

 

「成程ね信用出来ない下心隠した奴をパーティーに入れるよりは、お揃いのがマシか…誉めて遣わすニェーバ」

 

「そりゃドウモ…」

 

「な…成程オシャレとかじゃなくて実用性なんだね」

 

アスナはベットに座りながら顔を引き攣らせていた。

ミト曰くアスナのセンスは凄まじい物のようで稼ぎ場所をもっと先に進めても問題ないと太鼓判を押せるそうだ。ならば行けそうな場所あそこであろう

 

 

 

 

固い黒パンと味気ない具のないスープ三人合計10コル程のさもしい昼食の後、

アスナは赤、ミトは藍色、俺は白のケープを早速纏い街を出た。街周辺のモンスターは既に狩りつくされ広々とした草原が広がっていた。

その草原を抜け向かう先はホルンカの森だ

 

 

 

 

2022.11.13 13:54

アインクラッド第一層 フィールド ホルンカの森

 

「ねぇ二人共ここってどんなモンスターが居るの?」

 

アスナは細剣カテゴリーのアイアン・レイピアを握りしめてやる気満々といった様子だ。

 

「ここには【リトル・ぺネント】ってMobが湧くわよ」

 

ミトは大鎌カテゴリーのアイアン・サイズを担ぎ人差し指を立て講義をするように言った

 

「ウツボカズラのバケモンみたいな奴らだヨ、あいつ等の吐く腐食液を食らうと装備の耐久が結構持ってかれるから注意してネ」

 

ミトの説明に補足を入れておく、そしてもう一つ大切な事言っておく

 

「【リトル・ペネント】の中には花付きの奴と実付きの奴の二種類のレア奴がいることがあるンダ、花付きの奴は問題ないンダけど、問題は実付きの奴デネ」

 

言葉を一度切り一呼吸置いてから

 

「実付きの実を割ると山ほど同種のモンスターが集まってくるんだ。パーティー組んでても今のレベルだと確実に処理が追い付かなくなるくらいニ」

 

アスナが息を飲むのを感じる

 

「実付きも花付きも頭の上に付いてるからちゃんと見てれば大丈夫よ一匹ずつならそこまで強い相手でもないし、それにアスナの事は私が守るもの♪」

 

アスナに抱き着きながらミトはにこやかに言った。

この場面を写真に撮って某鼠の情報屋に売れば幾ら儲かるだろうとしょうもない事を考えていると

ミトが此方を少し睨みながら

 

「そ れ に 一人だけ抜け駆けで此処に来て、強い武器をゲットした人が前衛をしてくれるものネ~♡」

 

確かに俺はここに来るのは初めてでは無い俺の腰に吊られた無骨なデザインの片手剣アーニル・ブレードはこの森の近くの村ホルンカの村のクエスト森の秘薬のクリア報酬である

 

「チョ!?マ!?抜け駆けしたのは悪かったけどサァ!?前衛は交代してよ!」

 

 

 

 

森の中で狩りをして一時間ほどであろうか

 

「はあぁ!」

 

アスナが細剣単発ソードスキル【リニアー】で【リトル・ペネント】をポリゴン片へ変える

アスナのソードスキルはシステムによるサポートで出せる速度や鋭さを遥かに超えていた。

正直なところミトと俺が必要だったか怪しいほどに彼女は強かった。

 

目の前の【リトル・ぺネント】を片付け終え次の獲物を探していると、少し離れた草むらからフードを被ったネズミの様なモンスターが現れ俺を認知したとたん凄まじい速さで足元を駆け抜けていった。

 

「!ニェーバ!アスナをちょっとお願い!」

 

ミトが目を輝かせてネズミ型モンスターを追いかけていった。俺は見たことがないが恐らくレアエネミーなのだろうデスゲームになってなおレア物に目がないのはゲーマーの病気なのだろう

 

 

 

 

 

ミトside

 

 

「待てこらー!」

 

私はネズミ型のレアエネミー【スプリー・シュルーマン】を追っていた。

このエネミーはすばしっこい上に小さいので倒しずらいが此奴のドロップ品はきっとアスナの助けになる

 

「セェーイ!」

 

 

右へ左へちょろちょろ逃げ回る【スプリー・シュルーマン】の動きを読み大鎌単発ソードスキル【スラッシュ】で真っ二つに切り裂く

 

「■■■!?」

 

小さな断末魔共にポリゴン片に変わったのを確認した後すぐに、アイテムストレージを確認すると

お目当ての物があった。

 

「しゃっあ!」

 

小さく拳を握り喜びを嚙み締めたあと二人からかなり離れてしまっていたので急いで二人の方に戻る

 

side END

 

 

 

「アイツ何所まで行ったンダ…」

 

ミトがレアエネミーを追いかけて行って15分ほどたった。アスナがもう何匹目か分からない【リトル・ぺネント】をポリゴン片にした所で周囲にモンスターが居なくなったのでアスナに一息入れようと声を掛けようとして

 

「アスナー!ニェーバー!お待たせー!」

 

ミトが此方に戻ってきた。

何所まで行ってたんだと声を掛けようとして、再び【リトル・ぺネント】が湧く相変わらずリポップが早いマップだと呆れていると、アスナは今までの様に【リニアー】を発動させようとモーションをとったが、新しくポップした【リトル・ぺネント】には丸々とした大きな実がついていた。

 

「「アスナ!ストップ!」」

 

「え?」

 

俺達はアスナを止めようとしたが、すでに起こされたソードスキルは止めることができず不格好な【リニアー】は実に命中し水風船を割るようなパシャリという破裂音と共に実が弾けた。

辺りに刺激臭がして、数えるのが億劫になる程の赤いエネミーカーソルが現れた。

明らかにβの時より数が増えている

 

現れた数十匹の【リトル・ぺネント】に完全に分断された俺達はどうにか合流しようと数を減らすが、元々の数が多すぎる上に次々と増えていく、恐らく森中のタゲを取ってしまったのだろう

 

「きゃぁ!?」

 

ミトの悲鳴が聞こえそちらを見るとミトが居ないパーティーメンバーのHP欄を見ると先程までは、

安全域(グリーン)であったHPが危険域(レッド)に差し掛かっていた。

 

「ミト!大丈夫カ!」

 

「落下トラップ踏んだ!直ぐにそっちに戻る」

 

取りあえずは大丈夫そうだ。

問題はこっちだ殲滅速度が落ちた為辺りにいるモンスターの数がさらに増える

回復アイテムの残量も底が見えてきた。このままだと不味い

 

どうする?無理矢理思考を回す

戦う?無理アイテムが足りない

逃げる?どうやって?

ミトは?トラップを踏んで崖下

崖下?……

 

「それダ!」

 

思い付いた事は非常に危険だ。ワンチャン死ぬ

でも辛うじて安全域(グリーン)である今がこの作戦の最後のチャンスだ。

 

「アスナ!ついて来テ!」

 

「ぇ…?」

 

顔色が真っ青になっていた。

だが気遣ってやれる余裕は無いアスナの手を無理矢理引き崖の方へ走るそして…

 

「だあああああああああァ!?」

 

「きゃああああああぁ!?」

 

跳んだそして落下

 

「ぎゃ!?」

 

「あぅ…」

 

地面に叩きつけられた。

HPバーを確認する

アスナは残り5%ほど

俺は残りHP1本当にギリギリセーフだった。

 

「アスナ!ニェーバ!」

 

ミトが駆け寄ってくる

 

私のせいで……二人が……」

 

アスナは真っ青どころか少し白くなっていたが

 

「取りあえず今ハ後!街まで逃げるヨ!!」

 

だれか他にプレイヤーが居れば最悪MPKだが正直かまってられない

俺達は命からがら街まで帰って来ることが出来た。

 

 

 

2022.11.13 16:48

アインクラッド第一層 始まりの街 転移門広場

 

「…」

 

アスナが道中からずっと喋っていない

 

「アスナ?大丈夫?顔色ずっと悪いよ…」

 

「……」

 

ミトの声にも反応しない

 

「まぁ…今日は凄く疲れたシ…早めに休んでまた明日から…「私は二人とはもう組めないよ…」え?」

 

「アスナ…何言ってるのよ?!」

 

ミトが信じられないといった様子でアスナの肩をつかむ

 

「私は二人を殺しかけたんだよ!?私のせいで二人が!?忠告もされたのに!?」

 

ミトを振り払いアスナが叫ぶ

 

「落ち着ケ!あれは事故だ!誰も死んでないし俺達も気にしナイ!それを言うなら殺しかけたのは飛び降りをさせた俺ダ!」

 

「そうよ!私はトラップを踏んだからだし」

 

アスナをなだめようとするが

 

「私のせいだよ…私のせいだからもうふたりとはいっしょにいられないよ!?」

 

アスナがメニューを操作する何をする気だ?

 

《Asuna》がパーティーから離脱しました。

 

そんな無機質なシステムメッセージと共にアスナのHPバーがパーティーから消える

 

アスナはそのまま走り出して人混みに紛れて行ってしまった。

俺達はアスナを追いかけることが出来なかった。

それから幾日経ってもアスナは俺たちの前に姿を現さなかった。

フレンド登録も解除されてしまったのかアスナの足取りを追うことが出来なかった。

 

 

デスゲーム開始から一月ほど経過して死者が2000を超えたころようやく第一層のボス部屋が発見された。

 




擦れてるツンツンアスナは居ないと言ったなあれは噓だ。
SAO初期キリトが女の子三人(内一人は男)に話しかけられるイメージが湧かなかったので
ミトではなくアスナがパーティーを抜ける形になってしまいましたね
描写の自信がないので書きませんがアスナ罠にはまったプレイヤーを助けようとして助けられずプレイヤーが死ぬのを目の前で見てしまい自棄を起こし
迷宮区にこもりキリトと原作と同じファーストコンタクトとなっております
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