ソードアート・オンライン 白銀の剣劇   作:三流ゲーマー

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攻略会議

デスゲーム開始から、一か月が経過し、アスナがパーティーメンバーを抜けてから、

2週間強が経った。

一月も経つと救助が来ない事を皆少しずつ受け入れていった。

死者は減らず増えていくばかりだった。

死者が増えた理由それは飢えであろう

この世界は仮想の肉体で胃なんて無いはずなのに空腹を感じる

現代社会で生きてきた人間が一個一コルの硬い黒パンで一日を過ごす事や硬い石畳の上で眠る事ができるはずもなく、多くのプレイヤーは初期配布された1500コルをNPCのレストランや宿屋で早々に使い果たしてしまっのだろう

 

SAOに空腹というバッドステータスは存在せず不快感のみが発生する。

例え一週間食事を取らずともステータスが減衰することはない

だが空腹に耐えきれず街の外に出てモンスターを倒しコルを稼ごうとしようにも、

街周辺の安全な場所は、既に狩りつくされ、

僅かに湧くモンスターだけでは、到底プレイヤー達を満たす事は出来ず、

街から離れて狩りを行おうとするが、HPの減少の恐怖に耐えきれず逃げ出そうとするが、低レベルのせいで逃げ切れず死亡してしまうのだろう

今は装備を売ったりしてコルをどうにか集め食事だけは黒パンで済ませ細々過ごしている者達が

換金する物が無くなった時暴動が起きるやもしれない

 

 

 

 

 

2022.12.2 15:00

アインクラッド第一層 トールバーナ

 

トールバーナここは最前線の街だ。

今日ここでこの世界初めての大規模な攻略会議が行われる。

 

「…40人強ってところね…」

 

「思ったよりも集まって無いネ…」

 

そうミトと呟き合いながら会議の開始を待つすると青髪の青年が広場の檀上に立って

 

「はーい!それじゃ5分遅れだけどそろそろ始めさせてもらいます!俺の名前はディアベル、職業は気持ち的にナイトやってます!」

 

明るく自己紹介をした。

それにしても騎士(ナイト)とは中々ビックマウスな宣言だ

 

職業(ジョブ)システムなんて無いだろー」

 

「ホントは勇者って言いたいんじゃねーのー」

 

ヤジを飛ばすプレイヤー達を宥めてから、一呼吸置いて

 

「今日、俺達のパーティーが第1層のボスの部屋を発見した!」

 

この場にいるプレイヤー達は皆息を飲んだ。そしてディアベルは続ける

 

「俺達がボスを倒して≪はじまりの街≫のみんなに希望を与えるんだ。 このゲームがクリア出来ると、それが今のトッププレイヤーの義務だ!!」

 

これで鬨の声を上げるのかと思ったが、

 

「ちょお待ってんか!!」

 

そう空気を壊す大声が響いた。

 

「蝶?舞う?」

 

ちょうまってんか

聞き馴染みのない言葉に首をかしげていると

 

「…そう言えばアンタハーフだったわね…あれは関西弁…方言よ」

 

ミトが補足を入れてくれた。なる程関西弁…覚えた

 

広場の外側から声はしていた、そのままドスドスと檀上に向かっていくが

 

「おじさーん遅刻しといてそれはないじゃなーイまず謝ろうヨー」

 

取り合ず遅刻してるのに態度が悪いのが気に食わなくてヤジを飛ばすと

 

どんがらがっちゃんそう効果音をつけようかそんな勢いで大声を上げた、

髪が複数の方向に尖った男はは階段を転げ落ちた。

静寂の後誰かが吹き出した。他のプレイヤーも肩を震わせたり口元を抑えたりしていた。

 

「バカ!」

 

ミトに頭をどつかれた。何で?

 

 

 

 

 

 

 

階段を転げ落ちた男は顔を赤くして周囲を睨みつけた後

 

「ワイはキバオウってもんや」

 

「会議の前にこれだけは言わせてもらわんとあかんなぁ」

 

再び周りを睨み

 

「こんなかに5人か10人程度今まで死んでいった2000人に詫び入れなあかん奴らがおるはずや!」

 

そう怒鳴り上げた。

思い当たる節がある隣に座るミトも同じ考えに至ったのか顔を伏せる

 

「キバオウさん 君の言う奴らって 元βテスターのことかい?」

 

ディアベルは困ったように眉をひそめキバオウに聞いた。

 

「決まっとるやろ! β上がりの奴らはこのクソゲーが始まったその日にほとんど<はじまりの街>からいなくなりおった! 奴らはうまい狩場やらぼろいクエストを独占してそのあともずっと知らんぷりや! こんなかにもおるはずやで! そんな奴らが! そいつらに土下座させてため込んだアイテムや金を吐き出してもらわんとパーティメンバーとして受け入れられん!」

 

 

βテスター達が初心者を見捨てた

あいつはそう言っているのだ

ミトの様子も暗く見える

確かにβテスター達は自分達の為に動いたでもそれは

自分達がまず生きる為だ。

死んだ2000人が全員ニュービーな訳じゃない

だから…

 

「ちょっといイ?それはいくら何でモおかしいシ無理がなイ?」

 

気付いたら声を上げていた。

 

「なんや!嬢ちゃん今大事な話しとるんや引っ込んどれや!」

 

キバオウは食って掛かってきたが無視して、

 

「俺はニェーバだヨ まずおかしい所が2つまず2000人全員がニュービーな訳ナイし全員βテスターの責任じゃなイ」

 

人差し指を立てて講義するように続けて、

 

「まずチュートリアル前に死んだ213人…自殺がざっくり500人…リアルでナーヴギアを剝がされたか体の限界が来た奴80人位これでまず800人弱」

 

さらに続けて

 

「そして残り1200人そこに何でβテスターいない想定なんだヨ何なら800人弱の中にいたかもだシ」

 

そう言ってやるとキバオウはなにか反論をしようと口を開きかけたが

 

「俺も発言いいか?」

 

そう大柄で強面なスキンヘッドで褐色の男が言った。

 

「俺はエギル。キバオウさん、金やアイテムはともかく情報はあったぞ。コイツだ。このガイドブックは道具屋で無料配布されていたやつだ。新しい村や町に行くと必ず置いてあった。情報が早すぎるとは思わないか?」

 

エギルと名乗った男は冊子を取り出して諭すようにキバオウに言った。

無料?500コルとられたんだけど

 

「だ、だからなんや!!」

 

キバオウはまだ理解していないようだ。

 

「つまりこれを作ったのはβテスターってことダヨ何でここまで言わないと分かナ」

 

正直呆れているなんで今の説明で分かんないんだ。

 

「なら!死んだ2000人の中には他のMMOじゃトップ張っとるベテランやったんだぞ!それは、どう説明するんや!」

 

キバオウはまだ納得がいかないようだがその答えは簡単

 

「ベテランだったからでショ…今までのコントローラーで操作するゲームじゃ無いうえにデスゲームなんだ引きどころを間違えたんだヨ…この追及これ以上はしても仕方ないと思うケド?」

 

言い返す言葉がないのかキバオウはようやく静かになった。

 

「話を遮って悪かったな嬢ちゃんアンタのおかしい点のもう一つって何か聞いてもいいか?」

 

「ん?あぁ別に構わないヨ…でもう一つだっけ」

 

エギルはニカリと笑いこちらに話を返してくれた。

 

「単純な話態々戦力を削る意味が分からなイβテスターに金とアイテムと装備出せってβテスターは死ねって事じゃン、それこそβテスターが死んだらニュービーのアンタは責任取ってくれるノ」

 

キバオウがまだ此方を睨みつけてくる

 

「…まだそこの人が納得行ってなイみたいだからβテスターらしく情報を吐いてアゲル会議の時に出すつもりだったんだけどネ」

 

「「「!?」」

 

「ニェーバさんその情報は確かなのかい?そしてそれはどんな情報なんだい?」

 

「ベータ版との変更点であろう物だヨクエストで洞窟にあった壁画からの情報」

 

「コボルド達が沢山描かれてたその中でも一際デカいのが長ーい剣を持ってた多分多分あれは日本刀(カタナ)だヨ」

 

刀それはアインクラッド第9層でポップしたモンスターが使う武器だ

そのモンスターが使うソードスキルはどれも強力でβテスト時代多数の死者を出したものである

その完成度の高さからプレイヤーも使える筈だと多くの検証が行われたが実らずテスト終了となった

 

「それは、確かなものかな?」

 

「さぁ?でも、既存のデータだけよりはマシだと思うケド?」

 

「…さっき攻略情報が更新されたんだ。それも加えて改めて会議をしよう」

 

ディアベルは攻略本を読み上げた。

 

ディアベルが読み上げたボスの情報は、俺がベータテストの時に見聞きした情報と同じものだった。

名前は《イルファング・ザ・コボルドロード》

使用武器は斧と円形盾(バックラー)

連れている取り巻きの《ルイン・コボルド・センチネル》は、ボスの4段あるHPが1本削れる度に3体ずつPOP。相手にするのは計12体。HPゲージが最後の一本になった時斧と盾を捨て湾刀(タワール)に持ち替えるというものだったが、

俺の持ち込んだ日本刀(カタナ)の存在カタナのソードスキルについては、

分からないと言う他無かった。

何故ならSAOには無数のソードスキルが存在する為

変更されているかも確認出来ていないのに判断するのは土台無理だからだ。

だから俺の提示した情報は参考程度にとどまった

 

「よし!情報の確認はこれで終わりだ!順番が逆になってしまったけど、パーティを組んでくれ。ボスにはレイドで挑むから、できれば7人くらいのパーティでお願いできるかな。」

 

ぱーてぃーをくんでください?

あれだけ大暴れした挙句βテスターだと公言したのに?

無理くない?

明らかに遠巻きにされてるし

立ち尽くしていると

 

「……パーティーは私が組んであげるからそんな捨て猫みたいな顔しない」

 

Спасибо(スパシーバ)…(ありがと…)」

 

神様 ミト様 女神様

 

感謝を捧げようとしていると

 

「なあ…俺達も余っちゃってさパーティーに入れてくれないか?」

 

そう黒髪の線の細い同年代と思われる少年が声を掛けてきた。

その後ろに居るのは……

 

「「アスナ!?」」

 

その赤いケープに包まれていたのは、あの日以降姿を見ることの無かった少女であった。

 

「アスナ!やっと…やっと見つけた…お願い…話を聞いて…」

 

「ミト…それにニェーバ君も…」

 

「えっと…お知り合い…ですか…」

 

ミトはアスナに抱きついて縋るように言っていた。

 

黒髪の少年は状況が吞み込めず混乱しているようだ。

 

「アー…積もる話もあるだろうケド…会議の後にしなイ?」

 

 

 

 

 

2022.12.2 18:00

アインクラッド第一層 トールバーナ

 

会議の結果俺達のパーティーはボス攻略の本体が取りこぼした取り巻きの処理だった。

この役割だとボスには触れそうにもなさそうだった。

 

「………で、どうする?俺としてはパーティーの立ち回りとかを話し合いたいんだけど…」

 

黒髪の少年パーティーメンバーの欄にはKirito

…キリトだろうかそんな名前が記されていた。

 

「まずでスイッチとポットなんだけど…」

 

黒髪の少年は話を進めようとするが…

 

「すいっち?ぽっと?」

 

「あー…そいえば教えてなかったなぁ」

 

「だねぇ…」

 

忘れてたアスナはMMO初心者だった。

 

「説明すると長くなるから…酒場とかでどうだ?」

 

「…嫌、誰かに見られたくない。」

 

少年はバッサリ断られていた…どっちかっていうと拒絶だけど

というかアスナに話があるから早いとこ終わらせたいんだが…

 

「宿屋の個室は…なしだよな」

 

「アンタ、アスナに何する気よ!」

 

「ぱ…パーティーの立ち回りの話がしたいんですけど…」

 

「ミト話が進まなイ」

 

混沌としてきた…

 

「じ…じゃあ…俺がこの町で借りている部屋はどうだ?ミルク飲み放題でベットはでかいし眺めもいい、その上お風呂までついていて…」

 

命に直接するからローテを詰めたいのは分かるけど自室に女の子連れ込むとかすごい度胸…

 

「「「今なんて?(テ?)」」」

 

俺・ミト・アスナの声が完全に一致した

 

「えっと……ミルクが飲み放題?」

 

「「「そこじゃない(イ)」」」

 

「……ベットがデカくて眺めが良い?」

 

「「「その次!」」」

 

「…お風呂付?」

 

お風呂…この層にもあったのか…

あるのなら是非とも入りたいものだ。

この世界は老廃物も排泄もしないので所謂体の汚れは存在しない

例え泥を浴びようと時間がたてば、その汚れは綺麗サッパリ消える

体臭が強くなることもないが気分的に汗を流さないと気分が悪い

季節が夏であったなら男である俺は、最悪井戸水で水浴びでも良かったが生憎真冬であるため断念

まぁ風邪なんてバットステータもないが

 

「「「あと何部屋空いてるの(ノ)?」」」

 

「…満室だ、一部屋しかないからな…」

 

「その部屋、今日だけでも借りられないかしら?」

 

アスナはそういうが

 

「…すまん、家賃が前払いでキャンセル不可なんだ…」

 

アスナとミトが崩れ落ちた

二人は30秒ほど悩んでから

 

「「お風呂貸してください…」」

 

男性の部屋に入る嫌煙<一月ぶりのお風呂 だったようだ。

 

「俺も貸してネ」

 

「あハイ」

 




はいどうにか攻略会議を終わらせられました。
オリジナル展開としてカタナスキルの存在が出ましたね
壁画の設定はコミック版のプログレッシブから引っ張って来ました。
未だに一層攻略出来てないですね
アスナと対面時逃げなかったのは、
出会ったときにクリームパンをもらって、若干精神的余裕が出来たからです
ちょろいとか言っちゃいけません
一層の話を書き上げてオリジナルヒロインの話に入りたいですね
セリフは浮かぶけど描写能力が足りないから筆が進まない…
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