特異点『無為転変』   作:ろりこんぬ

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続かなくたって良い


原作開始前
はじめての無為転変


輪廻転生とは、仏教やヒンドゥー教などで、命あるものが死後、魂や意識を別の生命体として何度も生まれ変わるという考え方だ。

前世の悪行や徳(カルマ)によって、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天の「六道」を迷い巡るため、この連鎖から抜け出す「解脱」が仏教の目的とされる。

 

 

何故急にこんなことを説明したのか。

それは今、自分自身が体験しているからである。

何故死んだのかとかは覚えていない、直近の記憶は死のショックで全て消し飛んだ。

前世の俺は受験を目の前にした高校生だった、運動系の部活もしていたし当然体は鍛えられていた。

 

 

それが今ではこれだ。

まともに見えない目、ほとんど動かない四肢、喃語しか喋れない舌。

全くもって不便だ、赤子の体ってのは。

幸いだったのは生まれた家が裕福そうだったことだ、これなら不自由なく自分のことに集中できるだろう、今は集中することなんて何もないけどな。

 

 

引き締まっていた体はすでに灰になっているだろう。今の自分を受け入れなければならない。

といってもすでに生後三ヶ月だ、今の生活にも慣れてきている。人間とはなれる生き物なのだ、勿論赤ちゃんプレイにもな。

あ、うんちでた。

 

 

クソが出たのはどうでもいいとして、俺は魂のようなものを知覚している。

ようなもの、ってのは確認ができていないからだ。

何故かはわからない。転生したからと捉えることもできるが、この世界ではコレを知覚できるのは当たり前な可能性もある。

 

 

まあ確認ができていないだけで確信はできているが。

本能?のようなところから、コレを知覚できるのは俺だけだし、コレは魂であると理解できる。

その上、まだやったことはないがコレの形も変えることができる気がする。

変に弄って取り返しのつかないことになったらマズイからやらないけど。

 

 

さて、仮称魂は置いておこう。

赤子の視力は雑魚だが、聴覚は意外とちゃんと機能している。

周りの話し声を聞いているが、日本語や英語ではなく中国語のような言語が聞こえる。

もしかしたら台湾とか韓国とかそこら辺の言語かもしれないが残念なことに俺には違いがわからない。

 

 

何もすることがないから中国語?の解読を進めるのに集中できる。

しばらく解読を進めると、会話の中にアルファベットが入っていることに気がついた。

だからなんだって話だが、まだ解読が終わった分けじゃない、少しずつ解読して行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⬛︎⬛︎⬛︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数ヶ月が経った、視力も大分上がり色も識別できるほどだ。

その上、赤子のまっさらな脳は吸収が速く既に言葉を理解することができるようになった。

それによって判明したことがある。

 

 

「最近L社の煙が周りの巣にまで汚染してきたらしい」

 

「そうなの?ここがL社の近くじゃなくてよかったわね」

 

 

ここ都市やんけ!!

 

 

 

 

 

 

 

ざけんなや

転生先が

ドブカスやぁ…

 

 

 

 

 

 

一句読んでいても仕方がない。

幸い転生先は裏路地ではなく巣っぽいし、家計も安定していそうだ。

都市の中では当たりも当たり、大当たりだろう。成人するまでは心配しなくてもいい。

なんかに巻き込まれる可能性もあるが、都市にいる以上は仕方がない。

 

 

あとは今が何時頃かという所だ。

L社が煙を出しているってことは煙戦争前、まだロボトミーの原作も始まっていないな。

つまり、原作に向けて対策を立てて迎え打つことができる。

 

 

そうと決まったら今はまず寝よう。

鍛錬?勉強?人脈作り?

赤子は何もできないぞ、馬鹿なこと言ってないで体を成長させろ!

 

 

ほな、おやしみ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⬛︎⬛︎⬛︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤子を卒業して幼女になった。

そう、前世はあったマイサンが無いのである。

自分でもびっくりしたよね、なんで気が付かなかったのかって。

まあマイサンが無くて、女性だって問題はない。

なんせ作中最強格の赤い霧が女だし、なんならもう一人の最強格である紫の涙も女だ。

強くなることは問題なくできるだろう。

 

 

さて、急だが俺の目の前にはネズミがいる。

チンピラの事ではなく動物の方だ。

これからするのは実験だ、前々から見えていた仮称魂の操作をする。

条件が揃うのに意外と時間がかかった。

まず他人の目がなく、魂がある相手、そして何か起こっても直ぐには誰も駆けつけてこない場所。

幼女の身でこれらを揃えるのは難しかった。

 

 

ちなみに今は両親どちらとも外出している。

ネズミはこっそり開けておいた窓から入ってきたものだ、侵入してきた瞬間に虫籠で捕獲した。

虫籠の中でガサゴソしているネズミにそっと触れる。

明確に魂を操作することを意識して干渉する。

 

 

ネズミの魂がぐにゃりと歪みそれに合わせてネズミの肉体も歪む。

 

 

それはどこまでも歪で、冒涜的だった。

 

 

魂が訴えかける、この力の名前を、使い方を

 

 

 

___無為転変

 

 

 

俺が…真人……ってコト!?

 

 

現実逃避はここまでにしておこう。

術式を自覚したことで、他の力も認識できるようになった。

呪力だ。

 

 

これは、どうなんだ?

呪霊が出るなら都市なんて呪霊の巣窟だ、だが俺は呪霊なんて一体も見たことがない。

呪力に覚醒していないから見えていなかっただけなのか、それとも存在しないのか。

俺的には存在してくれないほうがとても嬉しいが。

 

 

玄関が開く音がする。

 

 

「ただいま、ルイス」

 

 

無為転変の研究はこれで終わりらしい、ネズミを元の形に戻し虫籠から窓枠へ移す。

ネズミは何か恐ろしいことでも体験したかのように逃げ去って行った。

さよなら、ネズミくん。

 

 

「おかえり、お母さん」

 

 

ちなみにルイスは俺の名前だ、本名はルイス・ラトウィッジ。

ラトウィッジ家は大学の数学教授である父親ドジソン、専業主婦の母親ルミス、最後に一人っ子な俺だ。

在住の巣はK社、26個ある巣の中でも比較的当たりな方だろう。

 

 

それはさておき、呪力の研究だ。

母の呪力は…なるほど、こうなってんのか。

呪力はあるが、無意識下で流れ出てはいない。かと言って制御できているわけでもない。

これなら呪霊は居なさそうだな、安心…都市じゃできないか。

 

 

うーん…勿体無いな。

呪力っていう素晴らしいエネルギーがあるのに、産まれて来た物が面白い術式を持っている可能性があるのに。

都市で生きるには精神力が大事だ、そしてその精神力を高める為には目標を持つことが重要だと思う。

目的を作ろう、素晴らしく好奇心を刺激するようなものを。

 

 

そうだな、呪術を広めよう。

出来るだけ一気に、広く。良い混沌が見れるはずだ、そして答えが見つかる。

なんせ、答えはいつだって、混沌の中で黒く輝いているものだからね。

 

 

さて、その為の計画を立てよう。

まず、呪霊の誕生。

これは意味はない。呪霊なんか居なくたって都市なら勝手に呪いが廻って混沌が産まれるからだ。

呪術を広げるには脳の構造を変えなければならない、幸いなことに俺の術式は無為転変だ。

脳なんていくらでも弄れるし、一人二人くらい呪術師にするのは簡単だ。

だがそれじゃ俺の目的は達成できない、直ぐに鎮圧されるのがオチだろう。それじゃ意味はない。

つまり目指すのは術式の広域化、それが出来れば一気に多くの人間を呪術師にできる。

 

 

呪術廻戦の原作では羂索は一人一人にマーキングをして遠隔発動をしていた。

それでは到底時間が足りない、都市の全人口をマーキングするのにどれだけの呪力と時間が必要か考えるだけでも気が遠くなる。

 

 

「ルイス?ぼーっとしてどうしたの?」

 

「何でもないよ、お母さん」

 

 

おっと、邪魔が入ったな。

けど今は仕方ないこの体はまだ幼女だ、残念ながら親には逆らえない。

子供らしい演技ってのも面倒だ、早く物静かな子供だと認識されたい、それなら呪力操作の練習をしてもバレないし頭の中で計画を練っていても何も言われないだろう。

 

 

呪力に計画、そして術式。

やるべきことが無限に湧いてくる、これから忙しくなるな。




勢いだけで書いた、ストックなんて無いし続きなんて尚更無い。

主人公は死んだストレスでちょっとおかしくなったのかもしれない。知らないけど。
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