キヴォトスの砂金石   作:プラ杯

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スタレ本編のストーリーやってないと分かりにくい事があるかもしれません。
更新は週一くらいになりそうです。


愉悦(転生)

「ハァ〜、疲れた〜」

 

そのようにいいながら雨に濡れた傘を外に置き、今日も家に入り電気をつける。ここ数日間ずっと同じことの繰り返しだ。会社と家を行き来するだけで何の変化もありはしない。それでも自炊はしているため健康面に関してはかなり自信がある。健康的な一般男性である。そして自炊をし、腹を満たしたことで今日も今日とて遊びにふける。

 

「今日もやりますか〜。…それにしてもこういう雨の日も退屈だけど水の音が静かで落ち着くしやっぱり好きだな〜」

 

意識せずともそのように口に出し、俺は今のこの現状にある程度満足していた。そう、していたのだ。

 

この後()()()()()に満足していた自分に対し、驚愕落胆失望することも知らずに。

 

そうしてPCの電源を入れる。俺はインスタントコーヒーにお湯を注ぎながら、PCが立ち上がるまで待つ。数十秒待ちようやく立ち上がったようだ。すでにカップの中は半分しか満たされていない。そうして始めたのは「崩壊:スターレイル」。主人公がさまざまな星の問題や銀河の存亡に関わっていく(人死にも余裕で出てくる)近未来SF RPGだ。…ちょっと情報量が多いかもしれない。そうして始めようとキーボードに手をかけた時。

 

 

 

 

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そのように突如としてその身に降りかかった寵愛(視線)を感じる間もなく感情の本流に流されてしまった。

 

 

『アッハハ!何なんだキミは!こんなに穏やかな暮らしを求めるのはバカか存護のアホ*1だけだ!アッハは面目ない!全ての生き物に笑いは必要であると言うのに!』

 

 

『それでもアッハはキミを(一瞥)*2する!いや、こんなに近くにいて顔も見えるなら謁見*3だ!アッハハ!』

 

 

そのようなクラッカーが鳴るような音で情報が俺の中に入ってくる。ああ、楽しい!試しにこいつの仮面を剥いでやろう!その素顔な何なのだろう!こんな刺激を受けてしまったらあんな生活なんてバカのすることだ!

しかしその思考は段々と平静のものに戻ってゆく。

 

(コイツ…アッハか?赤い仮面が気色悪い。俺の平穏な生活(退屈なおままごと)をぶっ壊しやがって)

 

『そこでキミにはある場所に行かせる。そこはもう結果が決定されている下手な悲劇の世界でね?そんなの面白くない!だからキミをそこに送り込むんだ!』

 

(どうして俺なんだ?其が行けばいいだろう)

 

『それはダメだ。アッハが行くとその世界がすぐに壊れてしまう。キミでもギリギリなんだ!それにキミを気に入った!それでキミにはそのつまらない結末、道筋をメチャクチャにしてそんなことをする世界に大笑いを叩きつけてもらう!』

 

確かに其が言ってしまったら下手な世界だとすぐにもたらされる混沌によって消滅か形が歪んでしまう。だからと言って俺をここで殺してそこにぶち込むってのは乱暴すぎないか?

 

『大丈夫!もちろんキミにはアッハ直々に仮面をあげるよ!それじゃ今から送るねー…あとあっちでのキミの体は存護のギャンブラー*4にしとくよ。ハンサムの方がいいだろう?それに愉快な身体にしてあげるよ!』

 

『それじゃあ…【笑いは必要である!】いつでもキミを見てるよ〜』

 

アッハハハ!と大笑いしながら俺は其、アッハにどこかへと送られていく。其の目には喜びや悦楽しか映っていなかった。

 

 

 

       

 

 

 

(少し落ち着いてきたけど、やっぱり次会った時にはあの中の仮面の5個ぐらいは剥ぎ取ってやる!)

 

(こんな自分の神を殺そうとする考え方なんて実に愉悦だな。其が聞いたら大喜びで俺以外の使令を仕向けてきそうだ。もちろんこちらも本気でやるが)

 

そう考えていたがとうとう意識が薄くなってきた。どうやらそろそろ着くようだ。その薄れかけている意思を振り絞って目を開け最後に見た光景は、細長いタワーを中心とし美しい星々が光り遠くに火山や砂漠、海が見える広々とした都市だった。

 

 

 

         

 

 

 

キヴォトス某所…

 

「…ッなんでしょうか今のは…」

 

時刻はアベンチュリン(偽)がキヴォトスにアッハによって飛ばされ、世界に入り込んだ時。

そのように疑問をつい口に出したのは、真っ黒の頭部に白色の霧が噴き出しているように見え、全身を黒色に統一している”大人”。のちにキヴォトス最高の神秘によって『黒服』と名付けされる存在だった。

 

「…何だ。今のは。」

 

そういいながら身体をギギギと軋ませる気でできたマネキン。こちらも同じく『マエストロ』と呼ばれる”芸術家”。

 

「…どうやら、何者かがここに入ってきたようです」

 

「そういうこった!」

 

こちらには首のない紳士と彼が手に持っている絵、こちらを向いていない男の絵画の声が響く。彼らはテクストについて重きを置く”文学家”『ゴルコンダ』と『デカルコマニー』。

 

「そのようですね…」

 

最後に赤い肌に対し異形の頭。羽が数多く群がっているところから同じく大量の瞳が窓の外の空を眺めている。彼女は”支配者”であり、崇高をその身で体現しようと目指す『ベアトリーチェ』。

その4名、『ゲマトリア』はアベンチュリン(偽)の到来をその肌と目で察知した。

 

「…クックック。あれは何ですか。どうやら()()()が放り投げたようですが…別世界のためどの神かまでは分かりませんね。」

 

「それでアレはどうするのですか?明らかにこの世界(キヴォトス)のテクスチャに支配されない存在ですが。」

 

「そういうこった!」

 

「まぁいいでしょう。テクスチャに支配されないということは”色彩”*5がらみのものではないはずですし…神秘も持たないでしょうから放っておきましょう。」

 

そのように黒服が結論付けたことによりあのイレギュラーについては対応が決まったようだった。

しかし

 

 

「クックック…」「フフッ…」「ハッハッハ…」「そうゆうこった!www」「オホホ…」

 

 

彼らは自分たちでも気づいていなかったが確かに()()()()()。それ以外にも至る所から耳に笑い声が届いてくる。彼らは影響なんて瑣末なものだと切り捨てていたが、いまだに気づいていなかった。彼、アベンチュリンによってすでに決まったテクストや結末はぐちゃぐちゃになっている事を。

 

 

『アッハッハッッハ!!彼だけじゃないよ!アッハもここ(キヴォトス)に視線を向けているからね!どうなるかなんてキミたちにはわからないよ!』

 

アッハッハッッハッハ!!! 愉悦は知的生命体の特権だよ?それを楽しまないなんてどうかしてる!ゆえに【世界に笑いは必要である!】

*1
存護の星神。ずっと壁を作ってる。

*2
星神が目線を向けることによって其の中にあるエネルギーを対象に注ぐこと

*3
一瞥の最上位バージョン。実際に対面する。普通の一瞥でも消し飛ぶ奴がいる。

*4
もちろんアベンチュリン。

*5
生徒を反転させて神にするよぉ〜!




愉悦度:アッハ!


あーあ、アッハが来ちゃったよどうするの?



アッハ:愉悦の星神(アイオーン)。星神は説明すると思考する天体と称される程の絶対者として宇宙に君臨し、星々の盛衰、誕生と滅亡を決定づける力を有している。言うなれば意識の集合体みたいなもの。三人称は其。
 全員ぶっ飛んでるけどその中でもアッハはやべーやつ。ある虫に自分の力をありったけ注ぎ込んで昇華させようとしたけどその虫は消し飛んだり、星々を繋ぐ列車を大爆破したりと不確定要素の塊みたいなもの。


主人公:名前はまだ無い。いきなりエグい量の愉悦エネルギーをぶち込まれて思考が愉悦に乗っ取られてる。でも魂が耐えてる時点で使令級は確定。ブルアカを知らない。


アベンチュリン:本編には出ない予定。アッハに顔を貸し出された。豪運ギャンブラー元奴隷絶滅危惧民族の生き残りとか言う溢れるほどの属性がある。詳しく知りたかったらピノコニーやれ。多分アッハのお気に入り。



ゲマトリア:そのうちアベンチュリン(偽)に接触する。(唐突なネタバレ)


???:ひぃん…
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