キヴォトスの砂金石   作:プラ杯

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滑り込みアウトだけどそれでよかったかも
思ったよりシケンが面白いやつだったことに驚きが隠せない。まっそのせいで全文手直しすることになったんだけど。
今回スタレの最新ストーリーの匂わせやネタバレが非常に含まれます。
結構ガチで注意してください。では!どうぞ


開拓(オレの列車に乗れー!、ファーストコンタクト)

ツァイトの目には自分の手前で正座をさせられている星穹列車の車掌とナビゲーターが座らせられているのを見て誰がこんなことを、と思ったが実際に叱っているのは自分であることを思い出した。

 

「それで…なんで出会い頭で僕を蹴ったのかな?僕たち初対面だよね?そんな飛び蹴りされるほどのことをした覚えはないんだけど」

 

先刻。パムによる怒りの飛び蹴りが決まった後、額に青筋を浮かべているツァイトによってナビゲーターと列車のマスコットは今し方出てきた星穹列車に再び押し込まれ正座をさせられている。

 

マスコットの方に関しては完全な巡り巡って何とやらーー巡ってもいないし何なら直通ーーのせいだというのはわかるが、ナビゲーターのシケンの方も同罪に当てられているのはナビゲーターとしての使命であろう。実に可哀想なことだ。

 

ツァイトは現在まで(フア)との会話でできていたしっとりとしていた気分から突然の理不尽にs晒されたことによってその感情も沸騰してしまっていたようであるため気づいていないが、側から見ると星海でも名を馳せる星穹列車のナナシビト二人…片方は生き物なのかもわからないが…がよくわからない金髪の男に叱られて、地面に正座をしているという実に見ている分には面白い。

 

実際その様子をツァイトの隣から立ってみている(フア)に関しては、すでに顔を逸らしてはいるが笑っているのは自明の事であった。

 

「…そもそもね。ここ、仙舟に来たのも列車の燃料補給のためなんだろう?それなら将軍とかと直接話をすればいいじゃないか。どうしてあんなに目立つ場所にいたんだい?」

 

「そ、それはじゃな…仙舟に降り立つためには港から入らなければならないんじゃ。それはシケンも納得してたじゃろう!?そうじゃよな!?」

 

そのようにパムから問いかけられたフードを被った若者、シケンは黙ったままだった。

 

「……」キリッ

 

「なんかしゃべれい!!!」

 

「…話は戻るんだけどさ、何であんな大衆の前でいきなり顔に飛び蹴りをかまして来たのかな?結構本気で心当たりがないし、僕がアッハに見えるのなら早く博識学会に行ってその頭を治してもらったほうがいいんじゃないかな?」

 

「そっ、それは…オマエがつけてる仮面があやつのに似てたからじゃ!!」

 

「えっ?」

 

「む?…って、あー!足が、痺れて…」

 

「ふふっ…ツァイトさん。そろそろやめてあげたらどうですか?流石に車掌さんの足が可哀想なことになっています。…シケンさん、そんな目で見ないでください。おもしろ…くくっ」

 

シケンに関しては本当に可哀想な目で(フア)へと助けを求めていた。存外コイツもツァイトたち側の素質があるかもしれない。

 

「…あぁ。そうだね、流石にここからの説教をするのに正座なのは少し酷すぎるかもしれないね。

じゃあ、立とうか…」

 

「い、一応聞くが…後どのくらいじゃ?」

 

「う〜ん…あと24システム時間ぐらいかな?」

 

「あぁぁあああああ!!!」

 

「もう終わりだよこの列車!」(諦観)

 

「!びっくりしたなぁ…ナビゲーターくんはそんな風に喋るんだね」

 

「驚いてくれたか?それならこの説教の時間を俺だけなしとかには…」

 

「もちろんしないよ?」

 

「ヴウン…知ってたよ…もう好きにしてくれ…」

 

「…諦めて下さい。せめて私からはご武運を祈っておきましょう」

 

哀れなパム。残念なパム。一番可哀想なのは巻き込まれたシケン。ま、それもこれもパムがツァイトに飛び蹴りをかましたからだけど。

そこからはツァイトによる愚痴も含められていた事も含めてまるまる24システム時間後に彼らはやっと解放された。(フア)元帥に関しては別に聞く必要がないと言って別の車両の方へ行ってしまった。

そうして24システム時間後そこには魂が抜けたように灰になっている暫定哺乳類と列車の窓から仙舟の遠い街並みを焦点の合っていない目で眺めながら手の中でサイコロを転がしているナビゲーターがいた。

 

 

 

アッハ!

 

 

 

 

「いや、本当なんじゃ!オレにはオマエの仮面はアッハが持っていた仮面の一つにしか見えないんじゃ!オマエ絶対にどこかであやつと会っているじゃろ!?」

 

「それは…そうだけどさ。普通、仮面の愚者の仮面って人によって違うんだろう?じゃあ僕の仮面は誰のものだっていうんだ?」

 

「それはオマエがアッハなんじゃろう?そうしたら全部の線と線が繋がるがのじゃがな」

 

「…いや、僕は()だよ。誰にも邪魔させない。もちろんアッハなんかにもね。次会ったら僕にこの仮面を押し付けた責任をとってもらって1発は殴りたいね。こう…1個ぐらい仮面を壊してみたいよ」

 

「お、おお!オマエも其に面倒ごとを押し付けられたくちなのか!?」

 

「キミもそうなのか?」

 

「そうじゃ!オレはあやつがいた間に列車を爆破されて、100を超える星であやつとアキヴィリが起こした問題の後片付けをしてたんじゃ…!今思い出してもムカムカする!!」

 

そう言ってぷりぷりと身体中で怒りを露わにするパムが言ったことに対してツァイトの脳内に溢れ出した、『存在しない記憶』ーーー

 

二人で列車の窓の清掃をしたこと、二人でアキヴィリの部屋でスウォームを増やしたこと、アッハを辺境の星で突き落としてそのまま逃げ出したこと。そんな…1000琥珀紀間の青い夏…

 

ツァイトは天を仰ぎながら涙を一筋流し、一言つぶやいた。

 

「My brother…だったようだね。キミは」

 

「何じゃこの記憶は!」

「……兄弟じゃな!そうに違いない…」ツゥーー…

 

パムも同じタイミングで涙を流し始め、両者は魂でつながった盟友(My brother)の存在を感じ取った。

 

「「二人で一緒にアッハを殞落させよう!/るのじゃ!」」

 

そのように二人でひしと抱き合って和気藹々とポルカ・カカムに聞かれたらすぐに襲ってくるであろう内容を話し合っていたところで星穹列車の当代ナビゲーター『シケン』がそのかぶっているマントを頭から剥がし、その若々しい顔を見せながら突然口を挟んできた。

 

「そう考えると君、ツァイトは愉悦の使令ってことになるのか?アッハから直接仮面をもらったようだし」

 

「うん?まあ、世間的にはそういうことになるんじゃないかな?」

 

「そうなるとこの場には3人の使令がいっていうことになるね!しかも全員それぞれの組織の長ってわけだ!ハハッ、しかも内二人は仮面の愚者ときた!なんて粋なジョークだよ!」

 

「3人…?」(確かに、パムのことかな…?)

 

「っていうか仮面の愚者?誰が?」

 

「ん?もちろん俺だぞ?」

 

「そうなんだ。ん?…目の前でアッハ貶したけど大丈夫かな?」

 

「勿論さ。仮面の愚者で真剣に其を信仰してる奴なんてバカしかいないな」

 

「よしきた。キミも僕たちの仲間だ!」

 

「アッハを殞落させる会だっけ?あんまし興味がないな。よそを当たってくれ」

 

「っていうか、車掌。元々元帥に会いにきた理由を忘れてないか?さっきまでで説教は終わったんだし今のうちから言いに行けば良いんじゃないのか?」

 

「ああ!忘れておったな!…コホン、……ウム!(フア)"元帥"よ!今回話しに来た、本題のオレたちの停泊と燃料補給を認めてくれんかのう?」

 

そうすると今の今まで影も形もなかった(フア)()()がツァイトの真横にすでに立っていた。

 

「えっ、!!!びっくりしたぁ…音もなく隣に立ってるのってされる側からしたらこんなホラー体験なんだね」

 

「あら、驚かせてしまいすみません。…いいですよ。お二方…星穹列車に対してこの雲騎元帥の名において停泊および燃料補給を許可します」

 

「ん?んん???」

 

今ツァイトの頭の中は今の会話の情報量によって絶賛???で埋め尽くされておりパニック状態になって固まっていた。

目の前で不思議そうにこちらを見つめながら手をひらひらと振っている美少女に目もくれないほどに。

 

「…おや、どうしましたか?ツァイトさん?おーい」

 

(えっ、どういうこと??華ちゃんはまだただの新兵じゃないのか?でもさっき自分で言ってたし…)

 

完全に固まってしまっているツァイトを見かねて(フア)元帥は納得した様子で口を再度開いた。

 

「…そういえば、最初に言ったことをそのまま真実として語って来ていましたが…色々あって本当の事は言っていませんでしたね」

 

そうして彼女の被っていた仮面を自分で剥がし出した。

 

「私はこの仙舟同盟の雲騎軍元帥『(フア)』です。

もともと私は本日、星穹列車がこの『羅浮』に訪問すると耳にしていたので雲騎元帥として出向く予定でしたが、あなたが一般人侵入禁止区域に入っていたのでつい声をかけ…それ以降はあなたも知っている通りのことです」

 

そこまで一息でいうと下を向いて申し訳なさそうに謝罪をした

 

「ずっと、嘘をついててごめんなさい…許してくれるでしょうか?」テヘペロ

 

否。案外この人僕を舐め腐っているみたいだね、ハッハハ。まあ許すけど

そのようにお茶目にふざけている(フア)元帥を見ることでツァイトの頭には一抹の不安が渦巻いていた。他にはもちろん少しの苛立ちが湧いたことも嘘ではないが

 

「…ッスゥ〜〜…もしかして今までの僕の言動ってキミに対する不敬になったりする?」

 

「それは安心して下さい。不敬かどうかは私が決めるものですし、実際私は不快に感じなかったので」

 

「おお、唐突な権力行使。今日、僕はキミに驚かされてばっかりだよ」

 

「なんじゃ元帥。オレの兄弟に自分の役職言っておらんかったのか?ひどいのう、なあシケン?」

 

「ひどいなぁ…人の心とかないんじゃないのか?」

 

「私にも人の心くらいは…あるのでしょうか?…それはそうともう私は何もいえませんよ、騙してしまったのは事実ですからね」

 

「やっぱり生真面目じゃのう…もう少し肩の力を抜いて、ふざけてもいいんじゃぞ?今ここにはオマエのことを知っているトモダチしかおらんからな!」

 

「…まぁそれもそうですね。今日くらいは肩の荷を下ろして御三方とお茶の席を囲みんでみるのもまた一興…と言ったところですね」

 

「それもいいね!じゃ、今から列車のパーティー車両でお茶会と洒落込もうか」

 

そう言いながらツァイトは仮面に手をかけ、それを取り出した後で仮面の裏側に腕を突っ込んで引っ張るような動作をした。するとその指にはティーカップが4つ引っ掛けられており、肘から先にはテーブルクロスが折り畳めれて掛けられていた。

 

「じゃじゃ〜ん!!4次元まあすく!」

「やめるんじゃ、なんか嫌な予感がするからの」

 

ツァイトは満面の笑みである世界の青ダヌキの持っていた道具の名前を掲げたが、すぐさま息ぴったりにパムが即座にツッコミを入れすぐに黙らせに行った。

 

…案外このコンビはピノコニーのテレビでも覇権を握れるんじゃないか?ツァイトは訝しんだ。

 

 

アッハ!

 

 

そうこうしている内にツァイトはお茶をするための机などの準備を終えてついさっき金人港で買った豆茶をすでに淹れはじめていた。

そのおかげで豆茶を啜りながら今は全員で茶菓子を摘み合って談笑をしている、もっぱらその内容はお互いの現状よりもツァイトについての話のようであるが。

 

「…そういえば、最近また忌み物の星に帝弓の矢が降ったのですが…その時玉殿からの報告で一時的に矢の勢いが急激に減退していたと聞かされたのですが。あれはもしやあなたがやったことですか?ツァイトさん」

 

「最近っていてももう2年ぐらい前だけどね。まぁ確かにアレは僕がやったよ?でもさ、流石に酷くないかな?いきなり脳天に極大の虚数エネルギーをぶち込まれたことはあるかな?ないよね!頭が割れるかと思ったよ」

 

そこまで一息に捲し立てると、一息ついて茶で喉を潤してから再び口を開いた。

 

「そのせいで仙舟に近づくのが怖くなってたんだよ。まあ実際は全然平穏で逆に肩透かしを食らったよ」

(元々そんなに過激派ではないって知ってたけどどうにも腰が引けちゃってね。まだ雲上の五騎士とかも生まれてないだろうし。…あの巡狩狂い()はいつか殞落させてやる)

 

「なるほど。だからあれほど様子を伺ってから仙舟に降り立っていたのですね?それなら納得です。しかし今後あのような動きを取るのはやめて下さい。挙動不審すぎて雲騎軍が派遣されますよ」

 

「アレも見てたのか…恥ずかしいね」

 

実際仙舟を見つけた時のツァイトのへっぴり腰具合と言ったら…ククッ、あまりにも無様だったよ。

 

「そういえばオレたちも最初に仙舟に下車した時はアキヴィリも驚いていたのう…『こんな広い宇宙戦艦なんて…なんてロマンをくすぐるんだっ?!!』などと言っておって…」

 

そう言ってパムはどこか遠くを見るような視線を列車の外に向ける。

その目が見ているのは果てもない星々への旅路かはたまた窓に映る車内への郷愁か、それを知るのは本人しかいない。

 

「…話は変わるけどさ、今星穹列車って二人しかいないんだよね?どうやって運営とかしてるの?大変じゃない?」

 

「大変じゃがナビゲーターと車掌の二大柱は何とか残っておるからの。何とかは!なってるんじゃ!そんなに列車の心配をするのならツァイトもナナシビトにならないかの!?今なら搭乗料金ゼロじゃ!!」

 

「そうだそうだ。俺もナナシビトやってるからな、案外楽しいぞ?アットホームな職場ってわけだ」

 

シケンはその目をキラキラさせながら同じく瞳をキラキラさせているパムと一緒にツァイトへと迫った。しかし

 

「勧誘はありがたいけど生憎、僕はもう所属が決まってるからね」

 

「仙舟か?」

 

「違うよ…勿論僕の母星さ。どんなにいろんな星を渡ってもやっぱりあそこのことが気になるからね…そろそろ帰るつもりさ」

 

「そういえば…私も最近豊穣の忌み物との衝突が多くなっていますからね…早めに帰って他の将軍たちと情報を共有しないといけません」

 

「オレたちもそろそろ燃料が貯まるし、他の星の開拓に行って列車を盛り上げないとな」

 

「そっか…次にもこの面子が集まれるのはいつになるんだろうね」

 

「…それなら、全員で次いつ、どこで会うか約束をするんじゃ!それならオレみたいに持ち場から離れられない奴も会えるぞ!」

 

「そもそもパム=ブラザーの持ち場は宇宙を駆けてるでしょ」

 

「うるさいのじゃ!」

 

「それなら…次はいつどこに集合しましょうか、少なくとも1琥珀紀に1回は会っておきたいのですが…」

 

「それなら単純に幻月遊戯の時でいいだろ。あそこには『パブ』もあるしな。また今日みたいに4人で飲もうぜ?まあもっとも俺の靴は自分の行きたくない所に連れて行ってくれるがな」

 

「はい」「うむ!」「あぁ、それでいいよ」

 

「あっ、それと3琥珀紀に1回琥珀紀が変わるタイミングでもやらないかい?」

 

「なぜじゃ?」

 

「いやさ、なんかあって幻月遊戯が中断された時用に保険として取っておきたいんだよ」

 

「なるほど…ではこれで決定でよろしいでしょうか?」

 

「いいぞ!」「ああ」「よろしい」

 

そうに言われたことで大体この茶会で決まったことをまとめられたのからパムが意気揚々と閉会の宣言を申し出た。

 

「それじゃあ…これで今回、第一回の✝️仮面舞闘会✝️は終わりじゃ!」

 

「?おい、待て車掌。何だその名前は」

 

「む?何じゃシケン、このかっこよさがわからんのか!?かっこいいじゃろ!しかもオマエたち二人は仮面の愚者じゃろ!」

 

「…そういえばアキヴィリもこのような感性をしていたように感じられましたね」

 

「ちょっと待って。流石にこの名前はギリギリ僕たちに対する侮辱になってしまうね。別の名前を考えたいんだけどいいかな?」

 

「ま、いいんじゃないか?」

「そもそも私とツァイトさんが会わなかったらこの御茶会もなかったわけですしね」

「✝️仮面舞闘会✝️でもいいんじゃぞ!」

 

「…みんな、ありがとうね。それじゃ、名前を決めるけど………」

(なんて名前にしよう?みんなと会ってまだ1日しか経ってないけど、みんな僕の大切な友達だし…どうしようか悩むね)

 

「っていうわけで募集を取ってみるよ〜!」

 

「それなら貪欲って文字を入れてくれ。俺の思い入れがある言葉だからな」

 

「ならオレからは開拓の文字も入れてくれ!頼むぞ!」

 

「この流れですか…それなら私からは巡狩の名をあなたに預けます」

 

「ふ〜〜〜む…」

(結構難しいね…貪欲は黄昏として。開拓は星の跡として。巡狩は彗星として。愉悦は月として考えていくと…)

 

「…うん、決めた」

 

「決まったのか!?」

 

「いや、なんか情報量が多すぎるから二つに名前を分けようかなって。だから2回交互にそれぞれの名前の会が来るっていうことにしよう!」

 

「なるほどな。それで、それぞれの名前は何だ?」

 

「私も気になります」

 

「ほらほら焦らないで…コホンっ、では発表を始めるよ!じゃあまず一つ目から…『獣と彗星の会』にしようにしようと思ってる」

 

「その会では何をするんじゃ?」

 

「ここではお互いの手助けとかお互いの情報交換とかの話をするよ。まぁどっちかというと事務的な作業をやる方だね」

 

「じゃないとみんなそれぞれ派閥の長なんだし多少は仕事はしてるよアピールが必要になるんじゃないかなって思ったからさ」

 

「確かにそのような茶会も私たちには必要ですね…ではもう一つの方の名前は?」

 

「もう一つの名前は…『幻月の軌跡の会』とする」

 

「それで、何をするんだ?またお仕事ってわけじゃないだろ?」

 

「…こっちでもお堅い仕事を続ける…なんて、そんなことはないよ!!こっちは完全に僕たちでお茶を楽しみながら自分たちの気になることについて話し合って、気ままに銀河で色々やらかす。そんな自由、楽しい会にするよ!」

 

「おお〜!!オレとしてはそっちの方が好みじゃ!」

「俺たちが全員好き勝手に遊べる…?楽しそうじゃないか!!」

「私でも好きに行動していい……まあ、あなたたちとの2琥珀紀に1回の()()()()()なのですから私も楽しませてもらいましょう」

 

「よし!みんなも納得してくれたみたいだし、これで今回の第2146琥珀紀の『幻月と軌跡の会』はお開きとするよ」

 

そのようにツァイトは宣言すると出されていた茶会のセットを再び仮面の中に戻して再度その仮面をつけ、手で空間を少しずつ開けていく。

 

「このお茶たちは全部この状態のままストックしておくよ。…それじゃあみんな、また1琥珀紀後に!」

 

「また会おうぞ!ツァイト!華元帥!」

 

「次にわざわざ茶を淹れなくていいのはいいな。ああ、また会おうぜ。まっ、次はお仕事の会なんだけどな」

 

「シケンさん、私はお仕事だとしても皆さんと会って気を抜くことができる…そんな会ですからあまりそう悪く言ってあげないでください。…ツァイトさん。シケンさんと車掌さんも。また会う日までお元気で」

 

隣で友人が空間を割いているのに誰も驚かない。さすが使令が3人いる超級戦力お友達会!!

 

そのように言って全員がそれぞれの次に向かうところへと体を向けていた時。

 

「あっ、忘れてた。みんな〜、僕たちの茶会はこれから『ティーパーティー(茶会)』って呼ぶことにするよ!覚えておいてね!それじゃっ!」

 

「えっ…わかったぞー!覚えておく!」「覚えておいてやる」「そうですか…覚えておきましょう」

 

こうしてキヴォトスのマンモス校であるトリニティの生徒会『ティーパーティー』とは違い圧倒的な戦力を持ちほぼ確実に2琥珀紀に1回銀河中を混沌の渦中へと突き落とす(主に仲裁官、ポルカ、その他大勢の秩序を重んじる星にとって)最悪であり、(主にメモキーパーたち、虚構歴史学者、愚者、その他大勢のetcにとって)最高な集団『ティーパーティー』…またの名を『茶会』が始動した。

 

 

アッハ!

この世界のメモキーパー:バカみたいな記憶、うめ!うめ!

この世界の虚構歴史学者:ウッヒョ〜歴史を荒らしまくるぜ(使命感)

この世界の愚者:アヒャヒャヒャヒャ!!!(^ω^)

この世界の仲裁官:消化器官が…逝く。平均値乱れすぎでエグい

この世界のポルカ:特異点殺しても殺しても湧いてくるんだが?(殺意)

 

…楽しそうだね!!

アッハ!

 

そうして他3人と別れキヴォトスへと帰ろうと画策するツァイト。しかしその思惑は行きと同じくあらゆる色が混じった極彩色によって阻まれる。

 

「ほんっとうに面倒だね!キミは」

 

そのようにツァイトは悪態をつくが当然、極彩色は答えない。答えられない。

 

「よしっ、やっとまけたっ…!!」

 

そうして何回も世界の膜の内と外を行き来して、やっとあの疎ましい”色”をまけたと思ったツァイトだったが生憎、そのようにうまくいくことはなく実際は背後から迫ってきていた”色”に体当たりを受けてしまってその神秘で満たされた星…『キヴォトス』へと落ちていきそうになったが咄嗟にこっち側に入ってこれないようにアベンチュリンのようなシールドを世界の膜近くに貼っていた。

 

そのせいで幸か不幸かかなりの力を使ってしまいすでに体を動かすことはできずに、体の保護をすることしかできなくなった。

 

(くっ、しくじった!このままだと着陸が無事でもそのあとに体を動かせなくなって死ぬ!せめてどこか、人の多いところに…!)

 

しかし現実は残酷にみるからに人の枯れている黄色の砂の大地へとツァイトを導いていく。

 

(まずいな、どうする?だけどもう地面が近い)

 

そうこうしているうちにツァイトは地面と熱烈なキスをした。

 

ドオオォオオン……

 

(くそっ!体がう、動か…ない、意識も途切れ、る、…)

 

 

 

アッハ!

 

出会い

 

アッハ!

 

 

 

忘れもしないあの日、私の人生が変わった日は16歳、2年生になってから6回目の登校をした日だった。同級生も先輩たちのみんなも私にアビドスの生徒会長を押し付けて学校を辞めちゃった。

でもそれは彼女たちを責めるべきではないことはわかってる。こんな未来のない借金地獄の学校に残りたいなんて思う方がごくごく少数派なんだから。

だから私はあの日も出席したあと、街に繰り出して日課のパトロールをしていた。

その時だった。

 

青い空の中に日時は明るく黄金色を放っている物体が郊外の方へと落ちていくのが見えた。

気になったの。その時していたパトロールよりも一際心を掴んで、視線が釘付けになったから。今思えばアレがきっかけだったのかも。

 

そうして気になったからその落ちたように見えたところまで走って行った。何かに胸の奥が高鳴るのを感じながらね。そこには『頭から砂の上を滑ってきたようにうつ伏せの金髪の少年”だった。頭が少し埋もれていて体がやけにピンと伸びていたことからダーツの矢にも見えたかな?

 

そんな姿を見ちゃったからね「アハハハッ!」て笑いながらその子を仰向けにして体を起こさせながら水を差し出したんだよ。

そしたら仮面をつけていたその少年は、その仮面を外しながらこう言った。

 

「僕のあんな無様な姿に笑ってくれるだけじゃなくて助け出してくれるなんて!そんな女神様の名前を教えてくれるかな?」

 

そう満面の笑みで言ってきたのそんなことを言われるとは、ましてや意識があるとも思っていなかった私はつい勢いに押されて名前を言っちゃったんだ。

 

「えっと…梔子ユメ、アビドス高校2年生です」

 

ってね。これが私と彼のファーストコンタクト(始発展)だよ。




ツァイト:パムとbroになった。茶会を作った。キヴォトスの世界に壁を貼った。

パム:ツァイトとbroになった。茶会メンバー

シケン:新しく出てきた遺物で口調が判明した人。あまりにも予想外すぎた。茶会メンバー
…知ってる人がいるかもだけどこの小説では帰寂としての出番ももちろんある。

華:か”わ”い”い”。1琥珀紀に1回の完全に力を抜ける休みが生まれた。茶会メンバー

ユメちゃん:ツァイトを発見!どきがムネムネする。助ける。いい人。ヒロイン


ついに!やっと!11話目にして梔子ユメさん!登場です!
シケン=帰寂=未着=サン!?シケン=帰寂=未着=サンじゃないか!!
口調に関してはあんまり分かってません。
一番書きたいところとしてはこれからになるのかなーと思います。
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