キヴォトスの砂金石   作:プラ杯

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遅れました。考査終わったので毎日投稿します。嘘です。
長期間書いてなかったせいで鈍ったかな。独自設定というか解釈がもりもり。
あ、ちなみに筆者はハイコンテクストな話は大好きです。

アベンチュリンのpowerは
・仮面をつけると勝手に知的生命体を笑わせる。
・紙コップを作れる(裏設定。考察してみてね!)


愉悦(逢瀬と目的②)

「は?」

 

目の前にいる男は何を言っているんだ。

その言葉が私の耳を通り脳に達しても私には彼が何を言っているのか理解することができなかった。

ましてや数年後自身が全てを捧げる相手を殺すと宣言されたのもあり、いつもならば、『超人』ならば冷静に返せるはずのその狂人の戯言に心が掻き乱されてしまう。

 

「せ、先生を…こ、殺す?何を言ってるんですか貴方は。彼が…先生がいないと、この世界(キヴォトス)は必ず、滅びてしまいます!」

 

「そうなると、今までの私は…意味がなくなってしまいます」

 

「そう!この世界は先生が来ないと滅びてしまうらしいね。だからさ!」

 

「だからって…意味がわかりません。なぜそのようなことをするのですか?」

 

「ん?…あぁ、そういう意味ね。いや、”先生”が救済をするっていうことは

()()()()()()()()()()()()()()()()()()じゃないのかい?

僕としてはそんな中途半端なことはやめてほしいんだよね」

 

「だから僕が先生を殺して、そんな『救済者(偽善者)』を無くして『救済される側(不幸な人間)』も無くして仕舞えばいい』

 

「ッッ… …確かにそうです。しかしそれでは()()()にたどり着くことができません。そうでもしないとこの世界は何しても無駄です。()()()()()()()()()にしか到達することができません!

なぜなら、今まで何回も経験しましたから!だから私が”先生”を頼ったというのに…」

 

「いや、だからその道筋というか運命(レール)を壊してしまえばいいんじゃないかな?」

 

「そんなこと…貴方みたいなヘイローすら持たないような人ができるわけありません!」

 

「でも、キミが言うことにはその”先生”って奴もヘイローを持たないただの人間…あぁ、いやアイツは『大人』…そして僕はまだ『子供』…そこは違うかな」

 

「だとしてもです!しかも、かえって貴方の方が力がない存在じゃないですか!」

 

そのように主張する連邦生徒会長…いや、『超人』………でもないか、このいちごミルク中毒の『子供』はもはや駄々を捏ねているようにしか見えない。

 

「一応こんなんでも愉悦の使令やらしてもらってるんだけどな〜。多分風焔*1とか以外なら余裕なのにな〜。」

 

「ふうえん…?しれい…?何を言っているのですか?」

 

「あぁ…ここの人たちは知らないんだったな

 

(それにしてもこの子の話を聞くとここってオンパロスっぽいなぁ〜。だって話を聞く限りこの子ってここ(キヴォトス)をループさせてるんでしょ?やっぱオンパロスじゃん!

…あぁ、ファイノンは幸せに生きてるかな?でもデータだしなぁ…ポポン…僕のポポン…

……ひとまず、ふざけるのはここまでにしといて、それより重要なのは…)

 

そのようにすでにオンパlossになって、ふざけているアベンチュリンはこの世界にやってきてから常に懸念していたことがある。

それは

 

ここがスタレの世界なのかどうか。

 

(実際問題これが一番の懸念点だなぁ…実際にそうだったとしたら僕も今ある力を総動員してここ(キヴォトス)を守らなくちゃいけなくなる)

 

そのようにアベンチュリンが思考に耽っていると可愛らしい威厳のない咳払いをしながらこちらをジトッと睨んでいるいちごミルク中毒がいた。

 

「…おっほん!何を言っているのかは話し始めた頃から全く理解できませんが、こちらも無防備な相手に対して銃を向けてしまったことに関しては申し訳ありません。

しかしそれはそうとして貴方がなぜそのような凶行に走るかについては全く理解できません。なので危険性を考慮して貴方を追放したいと考えています」

 

「そっか。じゃあそこのベンチに座ってお話でもしようかな」

 

「あの、話聞いてました?私は貴方を排除しようとしているのですよ?」

 

「いいや、キミは必ず僕の案に乗るよ。なぜかって?キミが最初に喧嘩を仕掛けてきたのに僕は穏便に話し合いで解決しようとしてる…この話し合いに乗ってこないのは流石に失礼なんじゃないかな?」

 

そう言いながらアベンチュリンは自身の顔を覆っている仮面を剥がし、薄ら笑いを浮かべた軽薄な表情のまま、視線で目の前の少女にベンチに座るように促す。

 

「それは…そうですね。いいでしょう、話をすることにします」

 

「あぁ、ありがとう!マイフレンド!これからよろしく頼むよ!」

 

「いや、そう言うよろしくするという意味では……というか、なんですかマイフレンドって」

 

「お互いに腹を割って秘密を語り合うんだ。それが友人でなくて何になるというんだい?

…まあまあ、そう言うのは一旦置いといて、一個質問したいことがあるんだけどいいかな?」

 

「………はぁ、まあ…構いませんが…”先生”に関することなら黙秘させてもらいます。貴方にあの人のことを伝えることはこちらに対してのリスクにしかなりません」

 

「あぁ。それでいいさ」

 

そうして二人は先ほどまでミサキとアベンチュリンが座っていたベンチに腰をかけた。

先ほどと違うのはミサキとアベンチュリンの場合は少し空気が爽やかな青春の雰囲気を纏っていたが、今両者の間で見られるのは『超人』による警戒心と『愚者』による愉しそうな気配だけであった。

 

「……改めて聞こうか、『超人』ちゃん。この世界にすでにレール(星軌)*2はあるのかな?あと星神っていうのを聞いたことはあるかい?」

 

 

 

 

アッハ!

 

 

 

筆者の解説タイム!

さてここで、スタレ世界を知らない人に対してスタレ世界とはどうかを解説するぜ!

解説し始めて二文だけど結論を言うぜ!

「そこらへんに銀河滅亡の要因がゴロゴロ転がってるほぼほぼ滅亡確定の世界」だぜ!

やばいぜ!

ちなみに誇張抜きでこんくらいやばいです。例としてあげると、上で出てきた風焔君に惑星ごとガラス化されたり(一敗)その同僚の鉄墓君に銀河ごと消し飛ばされたり(n敗)。そんな感じです。はい。

 

やばいね☆

 

 

 

アッハ!

 

 

 

 

 

 

「あいおーん?とレール?ハイランダー学園のでないなら……う〜ん、聞いたことも経験したこともありませんね。あいおーんは何らかの現象のようですけれどもレールというのも何かの現象なのですか?あの… ()()()() のように」

 

「ん〜まあ厳密には違うけど知らないなら知らないでいいや。ってことはここ(キヴォトス)はスタレとは関わりがない?…まあ、これでこっちが聞きたいことは終わりだよ。次はキミの番だ。ほら、なんでもいいよ?質問してくれ」

 

「それでは…」

 

そう言って目の前にいる彼女は少し考え耽ってしまった。

 

「……………それでは、お名前をお聞かせ願えますか?ああ、勿論偽名ではなく本名ですよ?」

 

「僕の名前はツァイト。今はアベンチュリンという偽名で通しているよ」

 

「その名前、どこかで見た覚えが……あ、あー!あの指名手配されている方の名前と一緒です!」

 

「えっ、手配?何のことだい?」

 

「あれですよあれ!今キヴォトスで知らない人はいない未曾有の個人テロ行為!

『サンクトゥムタワーの単独破壊工作』の犯人の名前ですよ?知らないんですか?おそらく今ならどこの学園にも貼り出されていると思いますが?」

 

(あれっ、これもしかしてアリウスってすごい排他的?というか後進的?僕そこにクリスマスツリー投げ入れちゃったんだけど……ま、まあいっか!)

 

「こほん…さて、これでまず貴方の名前を聞き出すことはできましたね。では二つ目の質問ですが…貴方は何がしたいのですか?」

 

「何って…さっき言ったじゃないか?”先生”を殺して悲劇をなくす。それだけさ」

 

「確かにそう聞きました。…ですがこれは私の推測ですが…貴方が真に求めているものはそれによって導かれる生徒たちの平和が貴方の目的なのではないですか?」

 

「…それがわかっているのならどうして僕に質問する。別に聞く必要なんてなかったはずじゃないか?」

 

「確かにそうです。貴方は”先生”を殺すことで生徒たちの幸せを作り出そうと考えました。

しかし、本当にそうでしょうか?」

 

「…続けて」

 

「何も無理に”先生”を殺す必要はありませんよ?貴方が無茶なことを言っているのは承知の上です。私の言っていることも貴方は聞き入れてくれないとわかっています……ですが!先生と一緒に行動することで幸せを作ることができるかもしれないじゃないですか!なぜそこまで抹消にこだわるのですか!?」

 

「い〜や、断るね。僕には大人なんかいらない。可愛い生徒のみんなにも同じ。キミも同じだ。アレはただただ『神秘』に満ち溢れている子供達を不幸にするために作られた、ただの舞台装置だ」

 

「………そうですか。あなたとはとことん意見が合わないようです。

それではここでの話はなかったことにしましょう。そのうちどこかで会うこともありましょうから」

 

「ああ、今回の話し合いは僕にとっても、有意義な時間だったよ。…ありがとう」

 

「フフッ…どういたしまして。…私たちは”先生”をめぐって敵対をしているというのに関係としては悪くない、かえって心地良くも感じます」

 

「ハハッ、それが友情さ。どうだい、今からでも先生を殺す事に協力してくれたりとかは…「しません」…まあそうだよね。キミはキミの道を進むといいさ、ねぇマイフレンド?」

 

「これが……そうですね。マ〜イフレンドさん?」

 

「! ハハハッ、キミも随分お茶目なところがあるようだね!」

 

「フフフッ、それではこれでお開きといたしましょう。……ああ。それと、ここはすぐに元の状況に戻しますので安心してください」

 

「うん、それなら安心だね。それじゃ、また会う時まで元気でいて欲しいな?」

 

「はい。そちらとは元気な時にまたお会いしたいですね。まあ"先生"は殺させませんがね!」

 

そう言いながら両者とも微笑みながらもお互いにウィンクを送っていく。

そうして背を向けていく彼女。どうやら『超人』と『愚者』はお互いの理念については全く譲れないながらも、お互いを悪く思っているわけではなさそうだ。

 

気がついたら彼女が座っていた場所にはすでに甘いいちごの香りだけが香っていた

 

 

 

アッハ!

 

 

 

「……なんか、他の女の子と会ってきた?」

 

「な、なな、何のことだい?」

 

隠し通せていない。モロバレである。今現在アベンチュリンはお手洗いから戻ったミサキに「なんか甘い香りがする」とベンチの上で詰問されている真っ最中であった。

 

「ねぇ、今日は私とだけ出かける予定じゃなかったの?そうだとしたら何で他の女の子と一緒にいたの?それってさ、よくないことじゃないの?」

 

「ち、違うんだ!これは…ただの友人、そう!ただの友人と会ってきただけなんだ!」

 

可愛らしいミサキはいまだに小学生とも言える年齢でありながらも精一杯の独占欲を出しているのに対して、何だこいつ。言ってることが完全に浮気がバレた男である。

こうして喋っているところも公園の一角であるので勿論人がそこそこ通っていくが心なしか周りで聞いていた人たちは皆、ゴミを見るような目をしていた。ナンデダロウネ!

本当なのに(涙目)

 

「ふ〜〜ん…じゃあ私は何なの?」

 

「え?どういうことだい?」

 

「だから!アベンチュリンにとって私は何なの!?」

 

「勿論大事な妹分さ!いつもそう言って接しているだろう!?それが信じられないっていうなら!これをつけてあげよう!」

 

「わわっ」

 

そう言いながら自分に詰め寄ってきていたミサキにポケットから出した『くまの髪留め」をミサキの頭につけて、ついでというように頭を撫でる。するとミサキは少しの間放心していたのかぽけっとしていたが自身の今置かれている状況を理解するや否や、頭を抑え涙目でアベンチュリンを睨んでしまった。

 

「ちょ、ちょっと!こんな人がいっぱいいるところでこんな恥ずかしいことしないでよ!でも…うれしい…!あ、ありがと//」

 

「それほどでもないよ。さっきミサキちゃんを待っている間に買ってきたんだ。ミサキちゃんはかわいいものが好きだろう?今日の思い出としてもらってくれると嬉しいな?……それに、うん。似合っててかわいいよ!」

 

「えっ……//…う、うん。わかった、ずっと大事にしてる…!」

 

「そう言ってくれるとあげた側としても本当に嬉しいね!」

 

そう言いながらも大層嬉しかったのか喜色満面の笑みを顔に刻んでいるアベンチュリンの顔はまるでかわいい妹の世話を焼いているようで、その顔を向けられているミサキもまんざらでもないのか真っ赤な顔で、その口元は緩んで笑みを浮かべてしまっている。

周りの人からの目も温かいものとなりその後は少し公園を回っただけで二人のお出かけは終わってしまった。

その後帰ってきたミサキの頭にはいつも「くまの髪留め」が刺さっていた。

 

 

 

アッハ!

 

 

 

アリウス某所

 

「…最近、アリウスの中によその野良ネズミが紛れ込んだようですね。そろそろ駆除の時期としていきますか…勿論『色彩』に近づくためにその身は使い尽くさせてもらいますが。…ウフッ、アハハハ!」

 

そこでは一人の『大人』の純粋さのかけらもない打算のみによる判断と身震いするほど悍ましい笑い声が響き渡っていた。

*1
どしたん。壊滅しよか?の派閥。星神ナヌークから直々に力を貰ってる5体の壊滅の使令『絶滅大君』の戦闘方面特化のキチガイ。アホみたいに強い。じゃ、(Ⅸの神体に)挿れるね…

*2
星と星の間にあるエネルギーの膜をぶち破って作った列車の通り道。開拓の星神アキヴィリの乗っていた星穹列車によって開通させられてきた。これがないと使令みたいなやつをのぞいて星間移動ができなくなる。




個人的な解釈としては連邦生徒会長はかなりループ?とかで人間性が削られてて若干機械的に考えるところはあるけど、人間的なお茶目な部分が強く出ていて欲しい。ファイノンっぽい。

アベンチュリン:別に連邦生徒会長は嫌いではない。何なら好ましい部類だけど考えには全く賛同することができない。ミサキは可愛い妹。

超人:何やかんやで最初の険悪な雰囲気と違ってお別れする時はそこそこ仲良くなってた。アベンチュリンは個人的には好きだけど『超人』としてキヴォトスの運命を導かなければならない者としては『色彩』と同等に危険視している。

ミサキ:くまの髪留めをゲット!これはエデン条約編までもずっとつけていく予定。11歳の子供のくせにすんごい湿った感情を持ってる。将来にどうなるのかは不明

某ベアおば:なんかアリウス内に希望を見る奴が増えてきたから原因をコロコロしようと考えている。できるかできないかは別。多分死ぬ。

もしかしたらエデン条約編が消し飛ぶかもしれない。
次がいつになるかわからない。待っててくれたら嬉しいです。
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