三度目の人生はダンジョン配信で   作:雪狐@ただのキツネ好き

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また時間が飛びます。
配信開始したいので!!多少無理やりなのは許して…
次の話辺りから真面目に戦闘をし始めると思います。



初配信開始!

 

 

「莉愛姉、ダンジョンに潜るの一年遅らせてくれてありがと!」

「…別に。わたしも一人よりは二人のがいいと思ったから…他の人は…誘うのも、ね。」

「莉愛姉、結構人見知りだもんねー?」

 

確かにそうだけど、割と仲良い人は居るから気にしないし。うん、全くもって気にしてないけど、それはそれとして人との付き合いを考えるべきかもしれない。

 

「まぁ莉愛姉には私が居るから気にしなくていいんじゃないかな!他の人なんてねー♪」

「流石に話せる相手くらいは増やしたい。」

「えー?いらないいらない。私が居るから、ね?」

「…よし、行こうか。」

「むー、つれないなー」

 

なんか寒気がしたので、話を逸らして済ませた用意を持って家を出る。あのまま話してたら、なんだろう?なにか、致命的な言葉を引き出されるような、そんな気がした。

 

今日向かうダンジョンは、《東京第4ダンジョン》こと渋谷地下ダンジョンだ。このダンジョンはとにかく人が多い。

獲物があまり居ないと言うだが、同時に安全なのだから、初めての挑戦には向いていると言えるだろう。

 

とりあえずは初配信として余裕のある場所にすることにした訳だ。初配信から来てくれるような優しくて酔狂な視聴者を放っておくのは流石にアレなので。

 

家から歩いてしばらく。

 

「莉愛姉、準備は大丈夫?

私はいつでもおっけーだよ!」

「ん、じゃあ、始めよう。」

 

少し手間取りながらも配信設定を設定し終わり、いざスタート。始めて数分で、数人だけだが来てくれたようで、挨拶をしてくれている。

 

:初見。かわいい

:高校生くらい?先輩後輩かな?初見

:カラコンでも入れてるの?

:猫耳…??

 

「姉妹。わたしが姉。

いらっしゃい、わたしはリア。眼は素。」

「私は妹でーす!

リズだよー!」

 

わたしは名前はそのまま莉愛だから、リア。莉月は、りづき、だからリズ。どうせある程度の人気が出れば名前は知られるけど、それはそれとしてバレるまでは、ね?

 

:妹と姉反対では??

:リズちゃんリアちゃんね、把握。初配信らしいし頑張ってー!

:リアルでオッドアイ熱い

 

「は?わたしが、姉、ですが?」

「はいはいリア姉、初配信で圧掛けなんてよくないよ!落ち着いて落ち着いて。ひっひっふー、だよ!」

「それはラマーズ法。落ち着くなら深呼吸でしょ」

 

:圧掛け助かる

:開幕漫才草なんだ

 

何故わたしは出だしから漫才をしているんだろう。

まぁいい。

 

「今回はここ、渋谷地下ダンジョンで初戦闘をこなしていこうと思う。」

「それぞれソロで戦ってこうと思うよ!私はともかく、リア姉は強いよ!」

 

ちなみに外見だが、わたしは前世通りの銀髪の腰ほどまであるストレートのロングヘアで、俗に言う甘ロリと呼ばれるフリルの多い白と青の服を着ている。

かなり動きにくいように見えるが、わたしは前世のせいで動きにくい服装で動くことは慣れている。問題ない。

 

猫耳は、なんかそういう魔法をわたしが使えたから使ってるだけ。消せるけど、これ生えてると身体能力がちょっと上がるから生やしてる感じ。

 

「猫耳はそういう魔法。身体能力の上昇の効果があるから生やしてる。…恥ずかしいけど。」

「リア姉は恥ずかしがり屋なんだよねー!」

 

:猫耳も似合ってる

:くそかわ!ちょっとだけ幼く見えるけど、全然高校生と言われたら納得はできるくらいだね。

:甘ロリがここまで似合うのは顔が強いからか…??

:妹ちゃんもクソ可愛いし!

 

莉月は大人っぽい黒いドレスで、胸元が少し開いてる服。髪色は黒で、インナーカラーが明るい水色。

クールな雰囲気を醸し出してるが、その内面はすごく元気な女の子。クールな要素なんてない。

 

「さて、そろそろ戦闘をしたいけど…うん。きた。」

「あれ、私は見えないけど、どこ?」

「あそこの曲がり角。」

「おっけー!最初は任せるね!」

 

:当然のように見えない場所のモンスター察知しているだと!?

:そういうユニークか…?

:まぁ、このくらいならできる人は普通にいるからなんともいえないか

 

『ギシャシャ…!』

 

なるほど、蜘蛛。

 

「あれは…なんだっけ。」

「ちょっとー!リア姉、モンスターくらい覚えといてよねー、あれはシルクスパイダー。このダンジョンの1層2層にだけ出るモンスターだよ!」

「あぁ、そんなやつだった気がする。

じゃあ、行ってくる」

 

:うーん何回みてもキモイ

:人間大の蜘蛛とか気持ち悪いことこの上ないよね

:ノータイムで蜘蛛に向かっていくの草。恐怖心とかないんかw

 

この程度のキモさなら前世の敵の方がキモイやつ居たから、なんとも思わないな。とりあえず、腰に掛けていた片手剣を抜き、ダッ!と走ってそのまま戦闘に入る。

 

『シャァァッ!』

「…ふっ…!」

 

だけど、まぁ。

 

『キシ…?』

「こんなのに手間取るわけないよね。」

 

武器こそだいぶ弱いが、それはそれとして前世で世界を救った経験があるんだ。素手だとしてもこの程度一瞬で倒せるよ。

 

「さっすがー!

私のお姉ちゃんだね!」

「…リズもこの程度なら出来るでしょ」

「まぁね〜♪」

 

:…なんか、早くね?

:このくらいの歳の子らって、シルクスパイダーに苦戦しているのをよく見るんだが?

:一瞬すぎて草なんだ

:さてはこの子ら猛者だな??

 

「応援してくれていると、わたしが強くなる。」

「私たちの事応援よろしくねー♪」

 

今のは歌っていないからスキルを発動はしてないけれど。

 

:応援すると強くなる…?

:へぇ、そういうユニーク?

:まぁ既にファンになってる俺には関係ないな!

:気付けば同接も10人超えてるし、これから人気が出ていく予感

 

配信を初めて5分くらいだけど同接10人まで増えたんだ。多分早いのかな?配信には詳しくないからわかんないや。

 

:というか今更だがなんで甘ロリとかいう動きにくそうな服装で潜ってんの??

 

「わたしは歌姫(ディーヴァ)だから。」

 

:なるほど?

:歌姫、か。

:ふぅむ、歌を披露することもあるのかな?楽しみだ

 

…アイドル衣装的な感じな意味もあるけど、1番はリズの趣味。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「……。

全然見つからない…リア、あなたはどこにいるのですか?もう、四桁は世界を探しているのに…」

 

まぁ、あの子が死ぬわけないから探していればいつかは見つかりますよね。

 

「…お願いです、リア。

私の元に帰ってきてください。」

 

そうすれば、もう二度と離すことなんてないのに。

怪我もすること無く、生活に困ることなんて当然させない。欲しいものはなんでも用意するし、食べたいものはなんでも作る。

 

ただ、一つだけ、願うとすれば。

ちょっと、ベッドの上に繋がれていてもらいたいだけ。

 

…さて、次の世界を魔法で探査しましょうか。

力が無くなることはありません。リアのお陰で、この世界は今希望に満ち溢れていますから。私に感謝の感情が集まっています。

 

…本当は、リアの力なのに…

ですが、これもあなたのため。許してくれますよね、リア。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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