怪物≠獣   作:本気は後で出す

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こんばんは、変なテンションで書き始めました。




日常
世闇にまぎれて


 

獣の噂

 

獣…怪物の姿を見たものは居ない。

 

ただし、世闇に紛れたシルエットは少し目撃されていた。

 

大きな三角の耳

 

ギラギラひかる赤の目

 

尖った鋭い爪

 

長いしっぽ

 

人の形をしている

 

人間と犬のキメラだと誰かが言った

 

いや化け物だと誰かが言った

 

 

 

 

化け物は屋根を飛び移る

 

満月に照らされながらも次の罪人を探す

 

世闇に紛れ込んで忍び寄る

 

人殺しの化け物は何を思うのか

 

それはきっと化け物しかわからない

 

 

 

新月の夜、化け物は現れない

 

化け物は暗闇が嫌いだという

 

化け物は暗闇が落ち着くという

 

 

化け物は人を殺し続ける

 

「………」

 

素手で?武器を使って?それは警察でもわからない

 

朝方になって発見されるのは遺体のみ。それもバラバラに千切られていた。

 

比喩でもなんでもない、本当に千切られたような断面だった。

 

子供は襲われなかった。

 

ただ、男が多く狙われた。

 

子供と言っても幼稚園まで。小学生、中学生は勿論殺された。

 

近くの学校などは注意を呼びかけ、被害は少なくなったと思われた。

 

しかしここは都市。夜でも人通りはあるのだ。

 

警察にも探偵にも、被害者の共通点はわからない。

 

それがわかるのは化け物だけ。

 

 

 

化け物は泣いた

 

暗闇の中に迷い込んで、迷子になって出られない。

 

真っ暗な闇の中化け物は泣いていた

 

「タスケテ」そんな言葉すら言えないまま

 

 

 

化け物が現れたのはいつからだったか

 

いつのまにか現れ、噂が立った。

 

そしてまた今日も人が死ぬ

 

いつしかその街は、夜は出歩けないくらい危険になった

 

だが、甘かった

 

今度はガラスを割って侵入したらしい

 

何か盗まれたというわけではなかった

 

ただ一家全員死んだ

 

 

 

テレビ特集も出た

 

「召喚の儀式」なんていうふざけたことをやって、サクラまで用意してやった。

 

結果、本物が現れた。放送は中止になった。

 

犠牲者が出た。残ったのは映像だけだった。

 

映像には黒い影が映っていた。

 

噂通りの大きな三角の耳

 

鋭い爪

 

赤い目

 

人型

 

大きなしっぽ

 

その姿は獣だった

 

光も当たっていたはずなのに

 

なぜか獣の姿は闇に飲まれて見えなかった

 

黒い影

 

赤い光

 

化け物は怒ったのだろうか

 

ネタにされて、馬鹿にされて。

 

化け物は傷ついたのだろうか

 

化け物と、獣と呼ばれて。

 

化け物を人間扱いするものはもう居ない。

 

全て化け物を置いて逝った

 

化け物は人殺しだ

 

ずっと憎まれる人殺し

 

それは何より完全な「悪」だった

 

戦隊モノに出てくる暗い過去を背負った悪役なんてものではなく

 

すくなくとも、周囲の認識では

 

まごう事なき、完全な猟奇殺人者。

 

警察は狂人の仕業だと言った

 

それでも獣の見た目はごまかせなかった







思いつきで始まりました。

何故って?やりたかっただけですすみません。

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