アズールレーン~紺碧の艦隊と蒼き海原~   作:非常勤務艦隊本部

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△:EP5-2 超弩級空母 武御雷出撃す!

 

 

アズールレーンの要素を含めた後世世界…………

 

 

平成11年12月8日。

 

大洋州同盟とユニオンは、ハワイ真珠湾にて運命の開戦を迎えた。

初戦に勝利した大洋州同盟軍は勢いに乗り、それからの戦いを有利に進めて、太平洋における制海空権をその手中に収めた。

 

 

一方……ヨーロッパにおいては、ヒトラーに率いられた『鉄血』が、世界制覇の野望を着々と実行に移しつつあった。

 

 

大洋州同盟はこれに対し、平成14年8月に鉄血に対して宣戦を布告。

 

同年10月、【ロイヤルの同盟加盟】が締結されて、アジア地域における鉄血の侵略を阻止すべく大戦略を構築せしめる!

 

ここに世界は、『ユニオン』・『鉄血』・『大洋州同盟』の三極に分かれて、風雲は急を告げることとなる!

 

 

やがて、インド亜大陸に狙いをつけた鉄血は、アラビア海からインド洋にかけてUボートによる群狼戦術を展開。

その牙は、インド洋を護っていた【紅玉艦隊】に壊滅的打撃を与えたのだった。

 

インド洋の制海権の重要性を十二分に認識する大洋州同盟は同海域に、紺碧艦隊の秘密基地を建設、鉄血潜水艦隊との決戦を決意する!

 

 

一方、インド亜大陸北部では…………アフリカ戦線において【砂漠の狐】と謳われた鉄血切っての知将『ロンメル』の【重戦車軍団】が破竹の進撃を続け、首都デリーを無傷で占領して支配下に置いた!

 

しかし、インド亜大陸攻防の行方は、いつにかかってロンメル軍団の海上輸送路であるアラビア海に帰趨する所と予想された!

 

 

遂に、紺碧艦隊に出撃の命下る!

 

 

目的は、鉄血の水中襲撃艦隊を殲滅してアラビア海の制海権の確保と、鉄血の海上補給路を遮断することであった!

 

 

ここに、鉄血水中襲撃艦隊と…………川崎長官率いる紅玉艦隊、前原司令官指揮する紺碧艦隊との決戦の時が来たのである!

 

 

 

 

平成17年

 

ユニオン首都 ワシントンD.C.

 

ホワイトハウス 執務室

 

 

ユニオン大統領トルーマンは、窓からユニオン議会議事堂を眺めてこれからどうすればいいのか考えていた。

 

 

ユニオン第33代大統領:ビル・トルーマン(31)(世論は『大洋州同盟との和睦』を望み、『ヒトラー打倒』へと傾いている。だが私は、国民の声に何一つ答えられない………………偉大なユニオン大統領であるこの私が………………………ホワイトハウスも単なるお飾りという訳か……………………私は、彼らの操り人形でしかないのか?)

 

 

そこへノックもせずに、ハーマン・ペルーが入ってきた。

 

 

トルーマン「ノックぐらいしたらどうだね?」

 

 

資本家(影の政府の構成員):ハーマン・ペルー「大統領。お願いしたことを実行されていないようですが?」

 

 

トルーマン「……………………なんのことかね?この所仕事詰で物忘れが酷くなってるんだ。」

 

 

ハーマン「困りますな。忘れられては……………………『アイゼンハワーを解任しろ!』っと、申したはずですが?」

 

 

トルーマン「…………………。」

 

 

ユニオン海軍太平洋戦域司令官:カッター元帥(25)「………………………。」

 

 

ハーマン「そればかりか大統領は、リーガンやマッカーサーまでも復職されましたな?」

 

 

カッター「何処もかしこも人が足りてねえんだよ。応急処置さ。」

 

 

ハーマン「最高法院は閣下の態度に大変失望されています。閣下にはすでにご理解されていますでしょうが………………【我が影の政府にとってユニオンの大統領の首をすげ替えることなど造作もない事】を。」

 

 

トルーマン「なっ…………!!」

 

 

カッター「貴様ぁ………………大統領閣下を葬るつもりってか…………!!」

 

 

しばしの沈黙が流れて、ハーマンはつぶやいた。

 

 

ハーマン「…………ユニオンという国は不思議な国ですなぁ。国民にとって良いことをしようとする大統領…………国民から絶大な支持を受ける大統領は何故か長生きが出来ない…………」

 

 

トルーマン「何が言いたいんだ………!!」

 

 

ハーマン「ま、賢明なるトルーマン大統領が『大洋州同盟との和睦』や『対鉄血硬化政策』などは取られないと信じておりますが…………余命を残して亡くなった幾人かの大統領の轍を踏まぬようお願いします。」

 

 

 

いいしれぬ不吉な予感がトルーマンを襲い、カッターが冷徹な目線を投げかけながらハーマンはホワイトハウスを後にした。

 

そしてトルーマンは再び窓の方を向き、考えを巡らす。

 

 

トルーマン(私が愛すべきユニオンは自由の国の筈………その国の大統領である事を、私は誇りに思っていた…………………しかし、今この国は国民の知らぬ間に【寄生虫に食い荒らされ富を吸い取られている】…………それを黙って見ているしか出来ない私は、『彼らの傀儡』と言われても仕方がない。その上で………………………私はどうしたらいいのだ………!!)

 

 

カッター(……………………やはり、この絶望的な状況を打破するには…………マッカーサーらの計画に賭けるしかないか……………………)

 

 

ユニオンで何かが起ころうとしていた中、インド戦線では…………

 

 

 

インド亜大陸 アラビア海沿岸沖

 

 

紅玉艦隊は母港コーチンを出撃!

 

インド亜大陸の左岸沿いに北上して、一路カンバート湾へ目指していた!

 

カンバート湾の奥には、ロンメル軍団が大包囲網を敷く「アーメダバード」があり、紅玉艦隊はその航空戦力を以てしての守備隊支援と思われていた。

 

艦隊のスクリュー音を探知した鉄血Uボートは雷撃戦を指示、追尾を開始する。

 

艦隊の後ろについたUボートは魚雷を放とうとするが、突如として右後方から魚雷が放たれてUボートに命中!

瞬く間にアラビア海の漁礁と化した。

 

 

同海域には前原一征少将指揮する紺碧艦隊が展開しており、同海底には【水中マイクロホン網】…………いわゆる【海底敷設型のソノブイ】が敷設されていた。

 

 

そう、紅玉艦隊によるアーメダバード支援は、鉄血潜水艦隊を誘き出すための罠であったのだ!

 

そして、海江田の恐るべき戦術もここに披露されようとしていた!

 

 

アラビア海 海底付近

 

伊602潜 長官室

 

 

この時、海江田は長官室で音楽を聴いていた。

 

モーツァルトの【交響曲第40番第一楽章】を…………

 

まるで、己の心を落ち着かせているかのように………………

 

 

 

だが、それを知ってか知らずか、その真上を鉄血Uボートが紅玉艦隊に近づきつつあった!

 

 

伊602潜の真上 深度500

 

鉄血潜水艦『U-3129』 発令所

 

 

U-3129艦長:アルヴェルス大佐(58)「…………どうだ。敵は気づいていないな?」

 

 

U-3129聴音手「はい。こちらには気づいていません。」

 

 

U-3129副長「攻撃可能距離まであと300です。」

 

 

 

伊602潜 長官室

 

 

音楽を聴いていた海江田の下に、敵潜発見の報告が上がる!

 

 

伊602潜聴音手:溝口拓男《ソナーより長官室へ。スクリュー音です!包囲1-2-2、距離5000、鉄血Uボート!》

 

 

紺碧艦隊副司令官:海江田四郎少将「…………数は?」

 

 

溝口拓男《その後方に数隻を確認。》

 

 

敵の接近を確認した海江田は、どういう訳かヘッドホンの線を抜き室内に音楽が鳴り響いたが、これもどういう訳なのか、音量を最大まで上げていき艦内だけでなく艦の外にまで音楽が鳴り響いたのだ。

 

 

その音は真上を航行していたU-3129が捉えるところとなり…………

 

 

U-3129潜 発令所

 

 

U-3129聴音手「…………っ?!か、艦長!シンフォニーです!!」

 

 

アルヴェルス「なんだとぉ?馬鹿な!この海底にだと?!」

 

 

U-3129聴音手「間違いありません!…………モーツァルトの40番第一楽章です………!」

 

 

アルヴェルス「………………よし、機関停止!音紋を確認する!」

 

 

当然、我が伊601潜と海上の紅玉艦隊にも響き渡るのだった!

 

 

伊601潜 発令所

 

 

伊601の艦内では、突然と響き渡ってきたシンフォニーに困惑していた。

 

 

伊601潜艦長:入江九市大佐「な、なんでしょう…………この音は一体…………」

 

 

伊601潜先任士官:品川弥治郎中佐「モーツァルトの曲の様ですが………………一体何処から…………」

 

 

紺碧艦隊司令官:前原一征少将「聴音、音の発信源は掴めたか?」

 

 

伊601潜聴音手《そ、それが…………音の発信源が伊602潜の方向からなんです!》

 

 

前原一征「なに?海江田の艦からなのか?」

 

 

品川弥治郎「しかし、どういう訳で音楽を…………」

 

 

海上にて

 

紅玉艦隊総旗艦

 

航空爆撃戦艦『米利蘭土・改』

 

同 戦闘艦橋

 

 

専務参謀「間違い無いのか!?」

 

 

航空参謀「聴音の連中が、『海底からモーツァルトが聴こえる』と連呼しています!」

 

 

元ユニオン所属:メリーランド「ど、どういう事だ?潜水艦が音楽を響かせるなんて自殺行為の筈だが…………」

 

 

紅玉艦隊総司令官:川崎弘元帥「海中の連中は何を企んでいるのかな?」

 

 

アラビア海に展開している敵味方が困惑している中、機関を停止したU-3129は音紋の確認を行なっていた。

 

 

U-3129潜 発令所

 

 

アルヴェルス「………………どうだ?」

 

 

U-3129聴音手「包囲……1-8-0、深度800、ほぼ…………本艦の真下です!!」

 

 

アルヴェルス『ま……….真下で交響曲を流してる艦がいると言うのか?!?!』

 

 

驚きを隠せないアルヴェルスをよそに、海江田の奇想奇天烈な戦術は本格的に動き始める!

 

 

伊602潜 長官室

 

 

溝口拓男《ソナーより長官室へ。接近していたUボートが停止しました!本艦の真上、深度500!残りの2隻も、後方5キロで機関停止!》

 

 

敵の動きを確認した海江田は総員戦闘配置を下し、部下の一人に合図をしたらカセットのボリュームを少しずつ下げる様伝えて発令所へ向かう。

 

この時点で攻撃を仕掛けなければ、正確な位置を知られてしまい先制攻撃を受ける危険があったが、流石の海江田もそこまで愚かではなかった。

 

 

同 発令所

 

 

海江田四郎《主動力を電池に切り替え。バラストタンク、無音ブロー。毎秒、3メートル浮上。》

 

 

伊602潜副長:山中栄治大佐「毎秒3メートル浮上!バラストタンク無音ブロー!」

 

 

 

海江田の的確な指示が飛び、敵に気づかれない様に浮上を開始する!

 

一方、U-3129は噂のX艦隊だと推理して見込みで雷撃を仕掛ける事を決める!

 

 

U-3129潜 発令所

 

 

U-3129副長「まさか…………噂のX艦隊では?!」

 

 

アルヴェルス「………………よし!X艦隊を沈めて、柏葉剣付きを狙ってみるか!!雷撃戦用意!!1番から8番まで追尾魚雷、諸元入力ののち装填!!」

 

 

U-3129潜 魚雷室

 

 

U-3129水雷員「諸元入力、装填完了!」

 

 

U-3129水雷長「よし!!発射管注水!!」

 

 

U-3129が雷撃戦の用意を始めたのを確認した海江田は、カセットの音量を毎秒一メモリずつ下げる様指示を出して戦術を披露する!

 

 

U-3129潜 発令所

 

 

アルヴェルス「交響曲はまだなってるな?」

 

 

U-3129聴音手「はい。5分前とほぼ同じです。」

 

 

アルヴェルス「こっちは気づかれていないな。よし、合図をしたらソナーを撃て!音波が帰るのと同時に攻撃開始だ!」

 

 

U-3129聴音手「はい!」

 

 

アルヴェルス(………他の艦には悪いが、早い者勝ちなんでな。ブルークシュの後任は俺が頂く。)

 

 

そして…………

 

 

アルヴェルス「よし!ソナー打て!」

 

 

聴音がソナーを打ち敵潜の位置を確認しようとするが、その位置が判明するや驚きの声を張り上げる。

 

 

U-3129聴音手『魚雷撃たないで下さい!!敵艦は…………本艦の真横にいます!!』

 

 

アルヴェルス『なにぃ!?!?!?』

 

 

驚くべきことに、伊602潜はU-3129の真横まで無音で浮上してきており、攻撃ができない状態に自然と追い込まれていたのだ!

 

それにようやく理解したアルヴェルス大佐はX艦隊の底知れない戦術に酷く恐怖して、降伏を決意。

 

浮上する様にやたらめったらに指示するのだった。

 

 

U-3129の後方300

 

U-3024 発令所

 

 

ホーランド大佐「アルヴェルスは降伏を選んだか…………愚かな。」

 

 

U-3024副長「艦長、どうします。」

 

 

ホーランド「敵艦隊の位置は?」

 

 

U-3024副長「本艦の前方、150キロを航行中です。」

 

 

ホーランド「よし、機関始動!微速前進!」

 

 

 

U-3024艦長「ホーランド大佐」は紅玉艦隊の位置を確認するや前進を指示して、海江田もそれに続く様に後を追う。

 

ホーランド大佐は、紅玉艦隊に接近して敵潜水艦が魚雷を撃てない状態にしてから袋叩きにする作戦を取ろうとしていたが…………

 

 

ホーランド「後3分…………敵艦隊の脇腹に到達する。よし、アップトリム10度!敵艦隊を盾にして相手を威嚇するぞ!」

 

 

U-3024聴音手「待ってください、艦長!」

 

 

ホーランド「どうした?」

 

 

U-3024聴音手「少し減速してください。敵潜の推進音らしき音が聞き取れません!やや減速した模様です。」

 

 

ホーランド「なんだと?!まさか…………この距離で魚雷戦を?!」

 

 

U-3024副長「そんな馬鹿な!撃てば味方の船にも当たることぐらいわかっているはずです!」

 

 

確かにそうであった。

 

だが、海江田はそれを分かり切っている上で攻撃開始の命令を下した。

 

 

その時、U-3024の聴音手は背筋が凍りつく音を聞き逃さなかった!

 

 

U-3024聴音手「…………っ!?……………………突発音3つ…………こ、後方より魚雷3本!!45ノット、距離500!!」

 

 

ホーランド「なんだとぉ!?!?」

 

 

 

なんと、この距離で魚雷を3発発射してきたのだ!

 

ホーランドは慌てて回避を指示してU-3024は浮上をかけるが、魚雷の方が速度で優っていたため回避は不可能であった!

 

距離は縮まっていき、最早これまでかと思われたその時!

 

1本目の魚雷が司令塔の後ろに突き刺さり艦が激しく揺れて、残り2本の魚雷がU-3024のスクリューを軸ごと破壊して突き刺さった!

 

 

U-3024副長「………………や、やりました!魚雷は3発とも不発の様です!」

 

 

ホーランド「いや、弾頭を抜いた魚雷だ…………被害を確認しろ!なければ反転して攻撃する!」

 

 

U-3024機関員「舵、ワルター異常なし!」

 

 

U-3024機関長「スクリュー大破!航行不能です!!」

 

 

ホーランド『なんだとぉ!?!?!?』

 

 

U-3024機関長「軸ごとプロペラをやられました!!」

 

 

U-3024副長「…………艦長………!」

 

 

ホーランド『………………白旗の用意だ。浮上して降伏する。』

 

 

U-3024副長「は、はい………………」

 

 

ホーランド(…………なんて奴だ……我々が敵艦隊を盾にする事までも理解した上で…………無弾頭の魚雷を“追尾無し“で急所に当てるとは………………奴は本物のモビー・ディックなのか…………!?)

 

 

 

アラビア海での海戦は、大洋州同盟軍は20数隻のUボートを撃沈して、2隻を鹵獲したのだった。

 

それから数日後、遠く離れた重桜本土では………

 

 

 

 

平成17年 某日

 

重桜帝都 東京

 

帝都城 応接の間

 

 

アラビア海での海戦の模様が、新聞に載るところとなった!

 

 

初代政威大将軍:煌武院悠陽「バスラへの道は、なんとか開きそうですね。」

 

 

重桜海軍軍令部総長:高野五十六元帥「ベンガル湾の鉄血潜水艦の退治と、バスラ湾での鉄血補給線の封鎖は断じて行わなければなりません。」

 

 

重桜総理大臣兼陸軍大臣:大高弥三郎「敵将は、北アフリカで連合軍を一蹴したあの『ロンメル元帥』です。迎える我が軍は、猛将『熊谷直元帥』…………相手にとって不足はないと思います。」

 

 

この時点で重桜印度派遣軍には、新型重戦車【五式改】が配備されていたが、一抹の不安は払拭できなかった。

 

 

高野五十六「…………ただ、新鋭五式改が鉄血戦車に通用するかです。」

 

 

大高弥三郎「攻撃力に不足はないと思いますが…………ご心配なのは、五式改が鉄血戦車の打撃に耐えられるかどうかです。」

 

 

煌武院悠陽「大高総理…………貴方にしては随分と弱気に見えますが?」

 

 

大高弥三郎「いえ…………ノモウハンの様な敗北はしないでしょうが、なにせ陸軍は海軍とは違い“これが初の本格的な会戦となる“わけですから、互角でよしとしなくてはならんでしょう。…………熊谷司令官には、まず敵を知ることを第一にする様に伝えてあります。」

 

 

高野五十六「…………そこは、ロンメルも同じだと思っています。先ず未知なる敵である印度派遣軍の熊谷の力量を測ってくるに違いありません。」

 

 

煌武院悠陽「私をそう思いますが、不安要素があるとするならば………インド戦線を指揮する『マウントバッテン司令官』です。…………恐ろしく気が強くてプライドが高いお方です。扱いにくい男だと、こちらにも報告が上がってきています。」

 

 

時計が午後3時の知らせを鳴らす。

 

静寂が応接の間を包む中、インド亜大陸の戦況はますます逼迫の度を強めていた!

 

 

鉄血インド侵攻軍所属:アイリスディーナ・ベルンハルト大尉「左1200、徹甲!各車3発、撃てぇ!!」

 

 

鉄血インド侵攻軍所属:テオドール・エーベルバッハ少尉「ロイヤル軍の抵抗は薄い!第2小隊、突撃する!!機動歩兵も後続せよ!!」

 

 

鉄血陸軍の猛攻は凄まじく、ロイヤル・インド・アイリス・ヴィシアの防衛軍はたちまち敗走、前線を各所で突破を許してしまい、ケドマプラ市内にまで戦火が及びつつあった!

 

デカン要塞司令部にはケドマプラの部隊から撤退要請が届くが、当のマウントバッテンは気が強く敵の進撃を食い止める様指示を出すが、カンプールにも陸空からなる立体攻撃により守備隊が包囲されてしまい、陥落も時間の問題となっていた。

 

 

 

ナグプール

 

重桜印度派遣軍司令部にて

 

 

参謀長:伊東秋彦大佐「司令、大高総理からはなんと…………」

 

 

インド派遣軍司令官:熊谷直元帥「…………当ててみよ。」

 

 

伊東秋彦「…………………『ロンメルが動いても、待て』………で、ありますか?」

 

 

熊谷直「ほぅ、流石だな。総理から言わせると我々は盤上の駒ではなく手駒だそうだ。」

 

 

伊東秋彦「………しかも手駒と言っても、歩や香車ではなく…………」

 

 

熊谷直「そう、つまり『飛車』だ。」

 

 

伊東秋彦「しかし司令官、もしマウントバッテン将軍が泣き言を言ってこられたら、どうするのです?」

 

 

熊谷直「大高総理もそれを懸念されて電報を遣わされたのだ。」

 

 

伊東秋彦「安心しました…………あの将軍が何を言ってきても我が軍は動くべきではありません。絶対に独自に動くべきです。」

 

 

熊谷直「そのつもりでいるよ。マウントバッテンが何か言ってきたら、その節はよろしく頼む…………っと、今から頼んでおくぞ?」

 

 

伊東秋彦「は?」

 

 

熊谷直「その時は、『俺はいいがうちの参謀本部の連中がイエスを出さない』…………と言って雲隠れをする。」

 

 

伊東秋彦「…………わかりました。憎まれ役は引き受けます。」

 

 

熊谷直「頼むぞ?」

 

 

伊東秋彦「はっ!目一杯分からず屋になります!………………それとカンプールですが、鉄血戦車師団の強襲に遭い危機的状況にあるとの事です。」

 

 

熊谷直「…………マウントバッテンは撤退命令を出したのか?」

 

 

伊東秋彦「いえ、まだの様です。」

 

 

熊谷直「…………あの貴族将軍は負けるのがよほど嫌いな様だな。確かにあそこは交通の要衝でもあって北部インドの工業地帯でもあるからな……………………にしても、敵の侵攻速度が脅威的に速い。改めてロンメルの電撃戦の実力を思い知る感じだな…………」

 

 

伊東秋彦「全くです。ロイヤル司令部には衝撃が走っていますが、これもロンメルが計算した上での先制攻撃かと思われます。」

 

 

熊谷直「…………確かに心理的効果はあるな……………カンプール防衛は放棄することで合意していたが、すっかり舞い上がっている。」

 

 

伊東秋彦「カンプール攻略には、“イラク兵の空挺降下“もあったそうです。」

 

 

熊谷直「なに?!ロンメルはそんな手駒まで用意していたのか!」

 

 

伊東秋彦「この日のために温存していたかと…………」

 

 

熊谷直「……………………空陸一体の立体的戦術か…………やはり航空支援がもっと必要だな。…………とにかく現状を把握して、我々も即時待機でいく!参謀本部は各隊の現況把握、大隊本部まで以上の通告をせよ!」

 

 

伊東秋彦「はっ!」

 

 

 

同じ頃、重桜の帝都城では大高と悠陽により、同盟国との作戦会議が招集されていた!

 

 

帝都城 二重橋の間

 

 

大高弥三郎「では、本日列席の各員に図りたいのでありますが、高杉艦隊の根拠地ハワイからの“撤収”を行いたいのでありますが、如何でしょう。」

 

 

ヴィシア代表:ジャン・バール「…………本来なら例の3将軍によるクーデターを待ってからに行う予定だと聞いていたのだが?」

 

 

煌武院悠陽「その予想が覆り、かねてから危惧しておりました『ロイヤル本土侵攻』が開始されました。これに呼応するかの様に、インド太平洋地域でも急激な変化を見せ始めていて、ここに至り我ら大洋州同盟は大きな決断を迫られているのです。そこで各員の意見をお聞きしたいのですが…………」

 

 

アイリス代表:リシュリュー「あなた方がそう決断されるのであれば、アイリス教国としては異存ありません。」

 

 

サディア代表:ヴィットリオ・ヴェネト「我がサディアも同意見です。」

 

 

大高弥三郎「他には?」

 

 

ヴィシア所属:クレマンソー「一言いいかしら?私もユニオンの内部事情を探っていたのだけど、世論は日に日に【対同盟講和】に傾いつつあるわ。」

 

 

北方連合代表:ソビエツキー・ソユーズ「クレマンソー、その根拠は?」

 

 

クレマンソー「ヒトラーはロイヤル本土侵攻に際して、アイルランドの首都ダブリンを爆撃して一般市民も含めて被害が甚大だったのだけど……………………その結果、ユニオン国内にいるアイルランド系住民の感情が大憤激して、『ヒトラー打つべし!』『対同盟講和やむなし!』の声が大合唱。」

 

 

重桜陸軍参謀総長:桂虎五郎元帥「つまり、ヒトラーはアイルランドの中立宣言を反故にしたと?」

 

 

クレマンソー「そう判断してもらっても大丈夫よ。こうなってはトルーマン大統領の失脚も時間の問題。だけど…………」

 

 

その際の懸念事項としては【不意打ち】であったが、それに関しては【海中要塞『鳴門』】が対ユニオン諜報作戦『龍宮』を遂行中であり、ユニオン太平洋沿岸の警戒も特呂型潜が監視任務を続行中であった。

 

しかし、対同盟講和が成立してしまうと、鳴門そのものが遊び駒の状態に陥ってしまう。

 

そこで高野は、その駒の利き方を使用した考えを提示した。

 

高野は、世界戦略の将来を展望して【ハワイ=ライン=サモア】を結ぶ戦略ラインに次ぐ【新しい戦略ラインの構築】を研究していたのだ。

 

 

煌武院悠陽「では、聞かせてもらいましょう。我が同盟にとっても、今後にかかわる重大事項です。」

 

 

そして部下の一人が地図を持ってきて、高野が解説を始める。

 

 

高野五十六「では序論を省き、些か短兵級ではありますが…………鉄血は……地中海ギニア湾アルゼンチンを結ぶ戦略ラインの構築を狙っていると考えます。」

 

 

ソビエツキー・ソユーズ「なるほど、アフリカと南米を結ぶ【二大陸戦略戦】をヒトラーは考えたわけか。」

 

 

アイリス所属:ベアルン「そうなると、その『ハーケンクロイツ・ライン』……っと呼びましょう。そのラインが構築されるとアフリカのみならず、南米諸国も支配される恐れがありますね。」

 

 

サディア次期代表候補:マルコ・ポーロ「そうなると、早急な対応が求められるわよ?」

 

 

高野五十六「その通りです。これに対し我々は…………マ島南ア連邦ト島フォークランド諸島に至るライン…………」

 

 

ロイヤル代表:クイーン・エリザベス「フォークランドは私たちの領土よ?」

 

 

高野五十六「はい。このラインを以て対抗するには、その要のフォ島沖に鳴門を配置したいと考えています。そのためにも、ロイヤル政府の了解を殿下から取り付けていただきたいのですが…………」

 

 

大高弥三郎「……なるほど、そういう着想でしたか。」

 

 

大洋州同盟ウィッチーズ隊総監:ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ元帥(23)「確かにフォークランド諸島は南大西洋の小さな島嶼群だけど、戦略的に見れば極めて重要な要衝ね。」

 

 

大洋州同盟ウィッチーズ隊教導隊総監:坂本美緒元帥(24)「その諸島は確か、幾度かアルゼンチン軍に攻撃されていると聞くが?」

 

 

高野五十六「その都度、旭日艦隊と亡命鉄血艦隊が追い払っています。」

 

 

クレマンソー「掛かる事情に鑑みても、ロイヤルは快諾すると思うわね?私の方でも、ロイヤルの知人にかけあっみるわ。」

 

 

リシュリュー「王室の説得は我がアイリスにお任せを。マーガレット陛下なら耳を傾けてくれるでしょう。」

 

 

煌武院悠陽「近日中に斉御司と祟宰をロイヤルとの会談に向かわせましょう。」

 

 

高野五十六「早速の快諾、ありがとうございます。」

 

 

重桜ウィッチ隊総監:北郷章香大将「私が思うに、旭日艦隊主力は現在ロイヤルからの亡命船団護衛のため、南大西洋の守りが手薄なのでは?いくらロイヤル艦隊と亡命鉄血艦隊がいるとはいえ、数にも限りがあるのでは?」

 

 

高野五十六「…………殿下。もし対ユニオン和睦で坂本艦隊を本土防衛の任を解かれるのなら、これを以て当てたいのですが…………いかがでしょうか。」

 

 

大高弥三郎「…………私はいいと思いますが、列席の各員は如何ですか?」

 

 

大高が是非を問うと、皆口を揃えて「異議なし」の声が上がり、ここに大洋州同盟の今後の戦略方針は定まった。

 

議会は比較的和やかな雰囲気になった所で、悠陽殿下が口を開く。

 

 

煌武院悠陽「………………所で高野総長。インド戦線の緊迫化によって、いよいよ“武御雷”の出撃”を重桜の最高司令官として要請したいのですが………………あぁ!本日を以て、口外無用を解除致します!」

 

 

高野五十六「……軍令部でも、武御雷のインド洋派遣は焦眉の急と心得、準備万端整っております!」

 

 

ソビエツキー・ソユーズ「タケミカヅチとは?」

 

 

ジャン・バール「重桜の新兵器なのか?」

 

 

高野五十六「…………艦隊決戦を目的として建造された超大型空母ですが、戦略空母として改造され…………洋上試験、戦闘艤装を終えて………現在は、陸奥湾の大湊基地にて出撃待機中です。」

 

 

大高弥三郎「うん。大いに結構です。そこで、同盟各国の皆様に協力していただきたいとこがあります。」

 

 

ヴィットリオ・ヴェネト「協力とな?」

 

 

リシュリュー「それは一体?」

 

 

クレマンソー「いよいよ“メインディッシュ”のご登場ね?………【連合航空機動艦隊構想】………………実に興味深い内容よね?」

 

 

 

平成17年8月末

 

 

超弩級新鋭空母『武御雷』は、坂本艦隊率いる重桜艦隊に護られながら陸奥湾を出撃した!

 

武御雷とは、重桜神話【古事記】の中の神名に基づくが、重桜の柔軟思想により生まれた戦略空母という概念を体現した、超弩級空母である!

 

同型艦として、二番艦『武御名方』が実戦配備間近であり、三番艦『天津国』は佐世保基地にて洋上試験の結果の検討と戦闘艤装中であり、四番艦『出雲大神』が横須賀にて建造中で進捗率は9割に達していた。

 

 

その規模は、基準排水量『60,000トン余』、全長『320メートル』、速力『30節』、全幅『75メートル』、蒸気射出器『2基』を備える異様であり、その規模は、史実アメリカ海軍が建造した【フォレスタル級航空母艦】に匹敵するほどであった!

 

その強力なる搭載機は洋上から飛び立ち、沿岸部のみならず大陸内陸部まで侵入して敵に追撃を加え得うる。

 

つまり、比較的安全なベンガル湾から攻撃隊が発進して、十分に敵戦線とその後方支援基地に攻撃の手が届く!

 

大高首相が、熊谷インド派遣軍司令官に【ベンガル湾への艦隊派遣が可能になるまでは、積極石攻撃は控えるよう】指示したのも、実はこの武御雷あっての事。

 

 

ともあれ、陸奥湾を出撃した武御雷は小笠原諸島沖にて同盟各国の艦隊と合流して、時折出没するセイレーンのはぐれ艦隊に警戒しながら、トラック諸島へ向かった!

 

そこで、高杉英作指揮する【第一航空機動艦隊】と合流するためである。

 

 

そしてここワシントンでも、新たな動きを見せ始めていた!

 

 

ユニオン首都 ワシントンD.C.

 

ユニオン海軍太平洋戦域司令本部

 

同 地下作戦室

 

 

ユニオン国務省長官:ヴィクトリー・ノーマン「極めて異例な会合だが…………今回集まってもらったのは、この国の危急存亡の大事であるからだ。遺憾な話だが………我々の政府は『影の政府』という非合法な組織に汚染され、その手は『FBI』や『CIA』にも食い込んできている。そしてCIAは『マフィア』をも抱き込んだそうだ。」

 

 

デイリーワシントン社編集長:ハリマン「なんて事だ!CIAとマフィアにFBI、三者が手を組めばユニオンでできないことはない!」

 

 

ユニオン太平洋方面元総司令官:ルイス・マッカーサー「アイゼンハワーも言っていたが、我々には軍しか残されていない状況だ。クーデターを実装すべきかどうか、後は国務長官の決断次第。」

 

 

 

ハリマンは世論が【アイゼンハワー派】に傾いている状況を説明して選挙であれば合法的に政権を変えられることが出来ることを話した。

 

だがノーマンは待つという選択肢すらなかった。

 

もし選挙中にトルーマンが影の政府により暗殺でもされてしまったら、ユニオン憲法の規定により下院議長の『バートン・フーバー』が就任することになる。

 

無論フーバーも、影の政府の構成員である。

 

 

そのなってしまえば、アイゼンハワーもノーマンも解任されてしまい、ユニオンそのものが影の政府の支配下になってしまい、ことの次第では【第二次アメリカ内戦】の始まりをも予知していた。

 

そして第三次世界大戦も相まって、億を超える人々を市に至らしめる危険があった。

 

 

それを防ぐためにも、マッカーサーはアイゼンハワーとリーガンと結託して、クーデターを計画していたのだ!

影の政府を打倒するために。

 

そしてノーマンは決断して、クーデターを実行に移すことに決めた!

 

 

その後、連邦刑務所から一人の日本人男性が釈放された。

その名は『尾崎英雄』。

 

4年前、ワシントン上空から同盟和睦を促すビラを撒いた重桜のジャーナリストである!

 

 

その尾崎はハリマンに連れられ、ホワイトハウスの主…………『ビル・トルーマン』の下へ来たのだ。

 

 

ホワイトハウス 執務室

 

 

トルーマン「……………ミスター尾崎。私はこの国の未来のために重大な決意をした。ついては、貴国の大高首相と煌武院殿下にお伝えしたい事があり、あなたをお呼びしました。」

 

 

 

尾崎は、トルーマン大統領からの秘密文書を携えてユニオン太平洋艦隊と共にハワイへと向かった。

 

彼の地では、互いに和平の意思を確認した大洋州同盟軍がカッター元帥との間に『環太平洋停戦条約』に調印してユニオンへハワイを返還、高杉艦隊はハワイ諸島を撤収。

 

ユニオン太平洋艦隊にパールハーバー軍港を明け渡して、トラック諸島への航海についていた。

 

無論、その高杉艦隊に同行して一部のユニオンKAN-SENたちも秘密条約により大洋州同盟軍へ合流して、トラックへと向かった!

 

 

そして、数日ののち………

 

 

南太平洋 トラック諸島

 

 

サディア所属:アルフレード・オルアーニ「皆さん!私は今、重桜のトラック泊地に来ております!私の後ろには、かつて敵同士でありましたユニオンの艦艇のみならず、重桜、アイリス、ヴィシア、サディア、北方連合の全艦艇が勢揃い!ロイヤルと亡命鉄血、東煌の艦艇以外がここに集合して…………世界初となる、連合航空機動艦隊がたった今結成されました!!」

 

 

戦略空母『武御雷』

 

同 飛行甲板

 

 

エンタープライズ「高杉司令長官に、敬礼!!」

 

 

第一連合航空機動艦隊司令長官:高杉英作元帥「…………全く、物凄くでかい空母を作り上げたものだな。」

 

 

 

武御雷の鐘楼に上がるは、艦隊旗『雷』。

 

高杉元帥は高杉・坂本艦隊、重桜、ユニオン、アイリス、ヴィシア、サディア、北方連合の艦隊を統合・再編成して…………【第一連合航空機動艦隊】と成して、旗艦を電子戦艦『比叡』から戦略空母『武御雷』に移した。

 

 

その編成は…………戦艦『47隻』、空母『51隻』、超巡『4隻』、航巡『9隻』、巡洋艦『102隻』、駆逐艦他『200隻以上』にも及ぶ、大艦隊であった!

 

 

 

同 戦闘艦橋

 

 

戦略空母『武御雷』艦長:山南修中将「長官!全艦の補給、人員の配置完了!出撃準備よろし!」

 

 

高杉英作「うん。艦載機は?」

 

 

山南修「ミンダナオ島にて待機中、直ちに訓練を開始します!」

 

 

高杉英作「よろしい。」

 

 

山南修「全て新鋭の噴進機ばかりです!搭乗員も加藤三郎、山本玲以下、腕の立つ精鋭ばかりです!」

 

 

高杉英作「大変結構!」

 

 

まさにその時!

 

本国軍令部から、全軍に対しての至急電が届いたのは!

 

 

主席参謀:フレデリカ・グリーンヒル中佐「長官!軍令部より、全軍に対する至急電が届きました!」

 

 

高杉英作「ん?…………っ!エンタープライズ!これを見てみろ!」

 

 

エンタープライズ「どうしたのだ……………………っこれは!!」

 

 

 

そこに書かれていたのは内容はこうであった!

 

 

『ユニオンクーデターナル・アイゼンハワーダイトウリョウニシュウニンス・サクセンワゾッコウサレタシ・ツイシン・ユウカンナレ』

 

 

今日この日を以ての、【対ユニオン戦線の終戦】を告げたのだった!

 

 

ホーネット「やったね………!!エンター姉!!」

 

 

エンタープライズ「あぁ…………!!遂に、和睦が現実のものとなったんだ……!!」

 

 

グリーンヒル「…………っこれでやっと、一つの重要課題が解消されましたね!」

 

 

高杉英作「あぁ…………遂に…………!さぁ!今度はこちらの番だ!!」

 

 

「「「はい!!」」」

 

 

 

高杉英作『全艦抜錨!!目標、ベンガル湾!!出航!!』

 

 

 

 

 

北大西洋 ロイヤル本土沖

 

旭日艦隊旗艦 超戦艦『日本武尊』

 

同 戦闘艦橋

 

 

元ストライクウィッチーズ所属:ゲルトルート・バルクホルン大佐「遂に和睦が成ったのか!!」

 

 

元ストライクウィッチーズ所属:エーリカ・ハルトマン中佐「本当に!?ぃやったぁ!!」

 

 

元ストライクウィッチーズ所属:リネット・ビショップ少佐「やりましたね!!ペリーヌさん!!」

 

 

元ストライクウィッチーズ所属:ペリーヌ・クロステルマン中佐「えぇ………!嬉しく思いますわ……!!」

 

 

元ストライクウィッチーズ所属:エイラ・イルタマル・ユーティライネン少佐「やっとここまで来たんだナ………!!」

 

 

元ストライクウィッチーズ所属:サーニャ・V・リトヴャク少佐「うん………!長かったけど遂に………!!」

 

 

元ストライクウィッチーズ所属:シャーロット・E・イェーガー中佐「やったな!ルッキーニ!!ユニオンが和睦だってよ!!」

 

 

元ストライクウィッチーズ所属:フランチェスカ・ルッキーニ大尉「やったー!!」

 

 

日本武尊艦長:冨岡正因大佐「ユニオン和睦の成立…………ようやくここまで来ましたな。」

 

 

旭日艦隊参謀総長:原元芳少将「はい!嬉しい限りです!」

 

 

亡命鉄血艦隊旗艦兼司令官:ビスマルク「ここまで来るのに早4年…………まるで昨日のような感じがするわ。」

 

 

亡命鉄血艦隊副司令官:ティルピッツ「えぇ。姉さん、今はこの喜びを分かち合いましょ?」

 

 

重桜KAN-SEN:日本武尊「やったな!!司令官!!」

 

 

元ストライクウィッチーズ所属:宮藤芳佳少佐「ようやくここまで来ましたね!大石さん!!」

 

 

旭日艦隊司令長官:大石蔵良元帥「あぁ、開戦から4年…………長かったが遂に…………!」

 

 

 

アラビア海にて

 

 

紅玉艦隊総旗艦

 

航空爆撃戦艦『米利蘭土・改』

 

同 戦闘艦橋

 

 

元ユニオンKAN-SEN:メリーランド「やったな!!指揮官!!」

 

 

元ユニオンKAN-SEN:カルフォルニア「これでやっと一息つけられるよ!」

 

 

元ユニオンKAN-SEN:ウェストバージニア「あのマッカーサーがクーデターとは…………恐れ入った。」

 

 

元ユニオンKAN-SEN:ペンシルベニア「あの方法しかなかったとはいえ、よく成功させたものだな。」

 

 

元ユニオンKAN-SEN:テネシー「でもこれで和睦が成立したんだよ!」

 

 

元ユニオンKAN-SEN:ネバダ「そうさ!終わりよければすべてよしって言うしな!な?指揮官!」

 

 

紅玉艦隊司令長官:川崎弘元帥「ハッハッハwwwそうだな!まぁ何はともあれ、これからもよろしくたのむよ?」

 

 

メリーランド「あぁ!勿論だ!!」

 

 

 

ラカディブ諸島 朝日島

 

紺碧艦隊秘密基地にて

 

 

 

伊601潜艦長:入江九市大佐「やりましたね!閣下!」

 

 

伊601潜先任士官:品川弥治郎少将「遂にユニオン和睦が成立です!」

 

 

伊602潜副長:山中栄治大佐「4年もかかりましが、遂に…………」

 

 

紺碧艦隊司令長官:前原一征少将「あぁ…………ようやくな……!」

 

 

紺碧艦隊副司令官兼伊602潜艦長:海江田四郎少将「ここからが………本当の戦いとなるだろう…………」

 

 

 

重桜帝都 東京

 

海軍軍令部 執務室

 

 

その電文は全軍に伝わり、高野も即日その情報に触れる!

 

 

高野五十六(開戦以来7年………………長かったが、遂にここまで…………!)

 

 

 

帝都城 応接の間

 

 

そして煌武院殿悠陽もまた、記者団の前にて今の心境を口にした。

 

 

煌武院悠陽「感無量のものがあります…………我々は一歩平和に近づきました。…………しかしながら鉄血の脅威は欧州のみならず、このアジアにも迫っています!…………戦いは、これからです…………!」

 

 

 

正に、悠陽殿下の指摘の如く…………暗雲垂れ込めるインド戦線は、鉄血のランドパワー対大洋州同盟のシーパワーという、新たなる局面に突入!

 

 

対決の時は、遂に切って落とされたのである!!

 

 

ベルガル湾にて

 

戦略空母『武御雷』 防空艦橋

 

 

重桜KAN-SEN:天城「全艦、第一航行順序を成せ!!」

 

 

フレデリカ・グリーンヒル「対潜警戒、第3群に交代!!」

 

 

エンタープライズ「直掩のスペリオル隊発艦!!瑞鶴隊と代われ!!」

 

 

 

高杉英作『軍令部に打電、平文でいい!『高杉艦隊、これよりインド洋へ突入す!』以上!!』

 

 

『『『はっ!!』』』

 

 

 

一大艦隊が、大洋のうねりを引き裂いて突き進む!!

 

 

 

EP5-3へ続く・・・・

 

 

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