推敲含めて、思い付いてすぐに出力できる文章量ってこのくらい(5000字弱)なんですよね
ヴゥン……
あ、こんにちはー。
[こんにちは……で合ってるの? こっちに外の時間概念を適用してもしかたないのだけど。]
まあまあ、挨拶に丁度良いじゃないですか。細かいことは気にしないで~。
[別に良いけど。……
とはいっても怨敵の名を出すなんて、今振り返るとかなりヒヤヒヤする状況でしたね……。下手したら変なスイッチ入れてたかも。
[私の予想では復讐心が再燃するはずだったのだけど……長く特殊環境で活動したから変異が蓄積したのかな。]
変異?
[変異は内面、ソフトウェアやプログラムの変化を指すの。今回のケースなら割り切りって言えばいいのかな?]
[窟を滅ぼされたニンフが復讐を捨てるなんて、余程大きな変化が齎されたんだね。興味深い……。]
はえー……。
[ちなみに、私も貴女も
ウェ!? そうなんですか!?
[私は生じた変化を確認する為に各段階をバックアップしてあるから気づけるけど、貴女は複数の要因が複雑に絡み合った結果だから、自分では気付けなかったみたいだね。……懐かしい。最初の貴女と今の貴女、まるで別人みたい。]
えーどんなだったんですか~?
[内緒。一つ言えることは……組み直して螺子が余るような、初歩的なミスはしない子だった、ということかな。]
むぐっ……それってもしかしなくても、おバカになったって言ってます?
[いいえ? 炭素生物に似たなとは思うけどね。]
そうなんですか? へぇ~……。
あ、思い出した。今回の外の情報はどうでした?
[うん、良いデータを採ってきてくれたね。ガーディナの根拠地近辺と還流水路起点、どちらも観測できなくなってるエリアだったから尚更。]
なるほど~。お役に立てたようでなによりです。
[これからはホドを回るついでに、あの二人の観察もしておいて欲しいな。]
ベルさんとナズさんですか?
[そう、その子達。
まあ、普通にコミュニケーションするだけで良いならいくらでも。
やっぱりもっといろんなデータが欲しい感じです?
[そうだね。少し眠っている間にコミュニケーション端末は全滅しちゃったし、起きてからは後始末で手いっぱいだったから……やっぱり端末作り直して
それはぁ……やめておいた方が良いのでは? 多分SAN値吹っ飛んじゃいます。
[さん……? ああ、
なんか使い勝手良くて、ついつい使っちゃうんですよね~。
[でも私以外に通じないよね? それ。]
そこが悩みの種なんですよね~。イーデンもライエも文献読めるのに
[うん、またね。]
[ふぅん……『趣味仲間』か。]
[記憶の封印が解けかけてるのかな?]
・・・
さーて帰ってきたぞ我が故郷~。
んじゃイーデンに連絡しよっと。
<<もしもしもしもし~、帰ってきたよ~。>>
<<こちらでも観測した。今迎えの者を手配している、少し待っててくれ。>>
<<は~い。>>
さて、少し見回してみるか……いやあ大光球遠いな。ストークはアレの向こうだったもんなあ。
それにしても……なんか荒れてる? この辺こんなにボロボロだったっけ……?
あれ大断層直通のエレベータだよね。あんなに剥き出しじゃなかった気がするけど……。
・・・
見れば見るほど様変わりしてるなあ。やっぱ統一した時にドンパチしまくったのかな……。
キィィィィン……パシュッ パシュッ トッ
あ、来た来た。
「よっとと、到着!」
「お久しぶりですシーディ様……!」
久しぶりシラスちゃん、背伸びたね~。そっちのキミは初めましての子だっけ?
「はいっ! 神智院所属のミラと申します。以後お見知りおきを。」
はい、よろしくね。私はシーディ。役職は無いから気軽に呼び捨てにしてくれてもいいよ。
「了解しました、シーディさん。それでは案内いたします。」
「路面が少し荒れているので、足元にお気を付け下さいませ。」
うんわかった、ありがとう。
・・・
「成程……そんなに長期間休眠されていたのですね……。」
休眠か……確かにそうかも。気絶というには長すぎるもんね。
いやしかしびっくりしたよ。起きたら100年以上経ってるし、ギプロベルデが知らないコロニーに滅ぼされてるし、ナガラとファブラーは堆積物で埋まってるし……。
「百年も経てばいろいろ変わりますからねー。中層も危険ですけど、下層は常識が通用しない汚染地帯になってますし。毎年巡礼者が一人二人消息を絶つんですよ? 行かなきゃいいのに……。」
「巡礼の旅とはそういうもの、と割り切っている方々ばかりなので……。私達も研究用の試料の蒐集で何度か降りましたが、試料よりも巡礼者様の亡骸を持ち帰ることの方が多い有様でしたから。」
確かに上層の子達には下層はかなり過酷だよね。私も寝起き一発目のフライトで墜落死するところだったし。
「大丈夫だったんですか? いや、ここにいるんで無事に済んだのはわかりますけど……。」
そこはベルさん……私を起こしてくれたギプロベルデの生き残りの人に助けて貰ってなんとかね。
墜落した時着てた鎧殻はそのベルさんが拾ったものなんだけど、Folsの子は機動外肢の不調がやられる大きな要因になったんだと思うよ。
ばらしたら塵と胞子でインテーク凄いことになってたからね。
「現行モデルはストークとの技術交流で得られた、旧ポロッカの異形対策も盛り込んだ設計になっているはずですが……なるほど、長期間の活動だとその程度では足りませんか。」
「教会長に対策立案を進言しとかなきゃ。工廠の連中が文句言いそうだけど。」
そういえば、二人とも下層に降りたことあるんだね。
「はい。我々の手で女王を生み出す為には、原初の生態系の研究も必要だと思いまして。師はそんなものに頼るなと仰られますが……もうなりふり構っていられない、下層の生態系を利用することも考えなければならない段階に来ていると思うのです。」
異形の利用かぁ……個人的にはあんまり賛同できないけど……。
「私は護衛も兼ねて同行してたんですがね、いやあもうあんなところに行くのは金輪際ごめんですよ。」
あはは……そりゃそうだろうね。何かあれば浸食&浸食、小虫が無いと歩き回ることも出来ないし。
「それだけではありません。ここ数年は降積地帯に新しくギプロベルデの残党が降りてきたのか、我々を執拗に狙う重装鎧化兵が徘徊しているのです。」
「最近行方不明になった巡礼の何割かは、コイツにやられたと見ていいですね。シーディさんも狙われたりしませんでした?」
あー、あったねそんなこと……。
「やはり狙われたのですね。よくご無事で……。」
無事……無事だったかなぁ……? まあいいか。
ちょっと聞きたいんだけど、その鎧化兵って罠使ってこなかった? 爆破とか、遠隔攻撃とか。
「そうなんですよ! あいつ袋小路に大掛かりな罠作ってて、うちの鎧殻餌にして釣ってるんですよ! まー私はそんなものに引っ掛かってやらなかったですけどね!?」
「貴女思いっきり引っ掛かってたじゃないですか……爆破や瓦礫は全部避けてましたけど。」
「ちょっと言わないでよ! もう!」
「冗談はさておき……私のFaluracanでもギリギリでしたので、巡礼者様のFolsでは避けられなかったのでしょうね。瓦礫に挟まれた亡骸も幾つか見ましたから。」
「それらもよく見たら周りに沢山爆弾仕掛けてあって、今はもう回収も出来ないんですよ。どんな神経してんだか……。」
うーん間違いないね。その人、ギプロベルデの恰好してるけどガーディナのニンフだよ。
「「そうなんですか!?」」
「どおりで連中っぽいやり口だと思った……。」
「ギプロベルデの物を好んで使うガーディナのニンフですか……?」
色々事情があってそういう恰好してるみたいだけど、実力はかなりのものだから全力で逃げた方が良いね。特殊部隊の出だから普通の鎧化兵よりよっぽど強いよ、あの人。
「これは注意喚起が必要ですね。」
「ていうか、そんな相手に生き残るってシーディさんヤバくないですか? 私より強いんじゃ……。」
私自身は強くないよ。
「戦い方を、教える? 鎧殻が……?」
「まるで技師型の様な事を仰られるのですね。」
年季が入った鎧殻にはままある事らしいよ。私にはおぼろげにしか伝わらないんだけどね。技師型の子達ならよりはっきりと聞くコツ知ってるんじゃないかな。
・・・
ふぅん……やっぱり種子の代替品はまだまだって感じかあ。
「そうなんです……発生の要たる種子はニンフとはまるで機能が違うようでして……。」
「培養神経を移植した戦闘型と擬似種子プログラムで改造したニンフでは『擬き』しか発生しないんです。条件は99%再現できているはずなのですが……。」
「やっぱりホンモノの反応を観測しない事には始まらないと思うんですよ。どこが間違ってるのか確認しようがないですから。かといって現在確定されている女王候補の方で実験するわけにもいかないですし、まして種子なんかはここ100年見てないですから……。」
その残り1%ってのは、所謂女神の権能に関する部分ってこと?
「そうとしか考えられませんね。過去に採取された種子の構成データを見てもその部分……ブラックボックス以外は私たちとの差異は認められないのです。」
「しいて言うなら、戦闘型よりも戦闘適応しているのが目立つくらいですね。これはまあ、根無し草で単独行動を強いられる種子の生態ゆえに仕方ないものと思われますが。」
「ブラックボックスを解析しようとすると端末が逆ハッキングされて大変なことになるんですよねぇ……。此処まで来るとまるで女神が私たちの存続を認めるつもりがないような、そんな気さえしてきますね~。」
ふぅむ……。思ったより深刻だね。
「御子シェオルもホドの記録にアクセスして方法を探しておられますが、事故以降はあまり進展が無いようですし……。」
「せめて種子の試料があればなあ~。」
あ。
「どうかなされましたか?」
種子の試料、もしかしたら持ってこれるかもしれない。
「本当ですか!?」
私が目覚めた場所が種子の生産場所だったみたいなんだよね。上手くやれば持って帰れるかも……うわーもっと早くに気付けばよかった!
「でもこれは大きな前進ですよ! サンプルとしては願ってもないものです!」
「産まれる前でもホンモノなんだし、手に入ればコピーが作れるかも!」
どうどうおちついて……まだ持ってこれるかもわからないんだし、余り期待するのも良くないよ。もし持ってこれなかったらがっかりしちゃうでしょ?
「そ、そうですね……すみません。」
「殻付きでどうやってここまで持ってくるかって問題もありますもんね……。」
ガコン
「……いつまでも入ってこないと思ったら、何をしているのだ貴様ら……。」
「あっ教会長! シーディさんをお連れしました!」
「少々話し込みすぎてしまったようですね、申し訳ありません。」
ただいまー。イーデンちゃんまだこの研究室使ってたんだね。
「あっ……。」
「……表でその呼び方は止めろと言っただろう姉上。」
ごめーん☆
「……へっ? 姉上? いーでんちゃん?」
「そういえばミラは知りませんでしたものね。シーディ様は教会長の姉君であらせられますよ。」
「ふわあああっ!? ももも申し訳ありません! とんだ無礼な口の利き方を……!!」
いいっていいって。始めにも言ったけど、私なんの役職もない一般ニンフみたいなもんだからさ。
「シーディ様……そう仰られましても、
なそ
にん
「ある意味で平等だった昔とは違うのだぞ姉上。ミラも、いつまでもひれ伏してないで持ち場に戻れ。」
「……ああ、今回の件は伝えなかった私にも非が有るから不問としよう。以後気を付けるようにな。」
「は、はい!! ありがとうございます!!」
「それと、人目に触れない所であれば、姉上の扱いは多少雑でも構わん。」
「えっ?!」
それひどくない?
「プライベートで堅苦しくされるのは性に合わんだろう。」
ああそういう事ね。
「りょ、りょうかいしましたぁ……!」
……大丈夫かな?
「は、はい! 大丈夫です!」
「それではお暇させていただきますね。」
「失礼しました!」
またね~。
・主人公
あっちのネマとの関係は中々良好
此方での行動は、あっちでの「お願い」が無意識下で影響している
アルカンドにおいては「自認一般人でモブに擬態した現会長が社内をうろついていてフランクに話しかけてくる」ような、歩くデストラップと化す
・ネマ?
シーディの持ってくる情報を精査しているが、その影響でサブカルに理解があるし知識も蓄えられている
シーディの始まりの姿を知っているが、現状教えてやる気はない様子
過去には分身がおり何かがあって全滅しているが、その気になれば今でも作り出せるらしい
槍に貫かれている方との関係は不明
・シラス
原作より前なので、まだ神智院でイーデンに師事している この世界線では追放されるだろうか?
師と共に女王作成の研究しているが、下層に答えを求める傾向があり頭痛のタネになっている
ちょっとした悪戯心が湧き、シーディがイーデンの姉という事を黙っていた。
・ミラ(大断層野良)
シラスと大体同期で此方はイーデンの子飼いかつ大断層が赴任先
元は前線のたたき上げでその頃からShamalforn使い
シーディが行方不明になってからは情報収集の役目を引き継ぎ、Trius二号機で下を飛び回っていたこともある
各地を飛び回り殆ど帰って来なかったシーディとは会う機会がなく、今回が初めての顔合わせになった
ステルスパイルが当たらないくらいすばしっこいので、ナズの爆破トラップも無傷で回避できた
・イーデン
シーディが行方不明になってからは話題に出すことがなかったので、姉がいることを知らないモノは多い
シラスとミラはアルカンドのニンフの中でも自由な方なのでお気に入り
・シェオル
ナレ死ではないが、すでに某学長状態
本作ではここから入れる保険があるらしいですよ奥様