※あとがきに装備構成画像追加・誤字報告対応(2/19)
誤字報告ありがとうございました
……。
…………。
………………。
「……? ぃ……ゕ? ぉぃ……」
うーん……そんなに詰め込んだら出力不足になっちゃうよ……。
「…ぁ、起きろッ!」ガンッ
ほわぁ!? 何事っだあばばば! 全身が痛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!! なにナニ何事ぉ?!
「頭は無事そうだな。動けるか?」
ひゃ、ひゃい、すぐメディカルチェックしますぅ……うわ真っ赤。無事なところほとんどない……。
「修復材は持ってるか? 無いなら分けてやるが。」
それならここにちゃんと入れてますよ! あ、全部破裂してる……。
「だろうな、ほら受け取れ。」
ありがとうございます! ありがとうございます! ぢゅるるるずずずず!!
「ふっくく……なんだその顔。貴様が吸われてるみたいに見えるぞ……フフッ。」
~~~っぷはっっ!! 生き返る~~! ごちそうさまでした! この恩は必ず返します!
それでえ、えっと、その鎧殻はギプロベルデの方ですよね……?
「ああ。私はギリー・ベル。
ベルさんですね! 私はアルカンドのシーディです! ……ん? 生き残り?
「まさか知らないのか?」
え? ギプロベルデって言ったら中層最大の武闘派ですよね?
「かつてはな。今中層の覇権を握っているのはガーディナの羽蟲共だ。全く忌々しい。」
が、がーでぃな?? そんなコロニーあったっけ……?
「それも知らんとは……。ところで貴様アルカンドと言ったな。ならば『巡礼』とか言うやつで降りてきたんじゃないのか? 流石にここで見かけるのは初めてだが。」
巡礼……? いえ、知らない文化ですね。私は下層コロニーの対異形戦線の経過観察に来ただけなので……。
「下層コロニー? 対異形戦線? そんなものとっくに無くなっているぞ。シーディ、貴様一体いつからここで寝てたんだ?」
そこから食い違うんですか……。なら私がこうなった経緯を全部お話ししたほうが良いですかね?
「そうしてくれ。ああ、その前に今何年か言ってみろ。ホド歴でな。」
はい! 347年ですよね!
「……今は492年だ。」
(ホドクラゲ顔)……よんっ!?!?! え、えーと……? ひゃく、よんじゅう……?!
「145年。動転しすぎだ。……随分長いこと寝ていたみたいだな。」
あわわわ……こんなに寝坊したら絶対イーデン怒ってる……! 今度はプログラム中枢まで弄られちゃうよ~!!
「震えすぎて機関砲に振り回される新兵みたいになってるぞ。一旦落ち着け。」
はい。
「気持ち悪いくらい切り替えが早いな。それで? 何がどうなってこの状況になったんだ?」
そうですね~、始まりはこの鎧殻の稼働データを取って来いって言われて……
・・・
……で、ポロッカの女王が光に包まれたのちにとてつもない威力の衝撃波を喰らい、結構な距離をぶっ飛ばされてあちこちに激突しながらここまで落ちてきたってわけです。
「それでボロボロだったのか、良く生きてたな。」
自分でもそう思います……。そういえば、最後になんだか柔らかくてベチャッとしたものを下敷きにした記憶があるんですが……アレなんだったんですかね?
「恐らくだが……上を見て見ろ。」
上? ピャッ ああわあわわわ……なんですかこの卵たちは!?
「恐らくだが種子だ。生育は止まっているようだがな。貴様が下敷きにしたモノは長期間外気に晒されて
そんな怖いこと言わないで下さいよ!? そんなの異形共と同じじゃないですか!
「冗談だ。しかしな、貴様からは普通のニンフとは言い難い匂いがしているのは確かだぞ?」
えっ、それじゃあ本当に……?
「まあアルカンドっぽい匂いの方が強いし、怖いならこびりついただけとでも思っておけ。」
そ、そうですよね! アービックリシチャッタナー!!
「……。ところでシーディ、貴様その格好でどうするつもりなんだ?」
そんな恰好って……いやどうしようもないですけども。(満身創痍)
こんなところに都合よく鎧殻なんて落ちてないだろうし……。
「あるぞ。」
あるんかい!
「丁度いいことに、異形にやられた巡礼や羽蟲共に墜とされたらしい鎧化兵の亡骸をいくつか漁る機会があってな。動作確認はまだだが、見た感じではまだ使えるはずだ。」
同胞たちの……この際何でもいいです、見せて下さい。
「よし分かった。とりあえずこんな感じだな。」
えーと
なんか見たことない鎧殻があるなあ。でも作りの癖は確かにアルカンドだ。へぇ~、今こんなの使ってるんだー。
「副腕は無いが、
そうですね、それにこれだけでも残しておかないと後々面倒なことになるので。
「鎧殻が身分証明証代わりという訳か。」
そんなもんです。まあこれらの持ち主たちのIDが混ざり合うので、それだけでも侵入者と勘違いされそうですけど……。あっ、これのお代って
「そうだな……未確認品だから割り引いてやるが、それでも
うぇ!? て、手持ちは……全然足りないよぉ……。もうすこしお安くなりませんか!?
「これでもそこそこ危険を冒して回収したものだぞ? これ以上はまけてやれないな。」
じゃ、じゃあ私の鎧殻を買い取って……!
「見たことのない型だし、技師型なら言い値で買い取るんだろうが……あいにく私にその伝手は無いからな、ガラクタ以外の評価は下せん。全部買い取ったとしても
むぅぅ~~~まだ全然足りない……。
「払えんならこの話は無しだな。」
そんなー!! ここで一人寂しく朽ちていくなんて嫌だー!!
「まあそんなに悲観するな、手が無いわけではない。ここは一つ、私と契約しないか?」
な、何です……!? わたし鎧殻が無いと囮にもなりませんよ!?
「そんな羽蟲共みたいなことするか! ……こほん、お前は上層に帰りたいんだろう? ならついでに私の亡骸漁りの手伝いをしてみる気はないか?」
あ、そういうことですか。任せて下さい! 偵察兵なんでモノ探しなら得意です!
「決まりだな。それじゃあこれに着替えてそれを寄越せ。査定が終わるまでにいろいろ確認しておけよ。」
はい! お願いします!
・・・
「査定終わったぞ。とりあえず可能な限り色を付けて
ありがとうございます。うーん、それでもあと36000CELLかぁ……。
「それにしても良かったのか? この鎧殻、専用機なんだろう?」
その辺は心配無用です。私のは中身普通なんで。
「ふむ……まあいい。それで、動かしてみた感じはどうだ?」
はい、調子良いですよ。相性悪いかなーと思ってたんですけど、案外やっていけそうです。
それにこの子達
「ほう? ならシミュレーターで慣らさなくても良さそうだな」
そうですね。使用感やクセはありますけど機能の欠損は無いですし、エラーも吐かないので大丈夫だと思います!
「よし、ならこの先で実戦と行こうか。」
え!? 武装無しで敵陣突破を!?
「誰も徒手で行けとは言ってないだろう……。そこの坂の途中にあるコンテナに
そ、そんなぁ~! 私近接戦闘苦手なのに~!
「おいおい、物資が無い状況で選り好みなんかしてられないぞ?」
うう~、じゃあ二刀流で行きます! 手数で押せばどうとでもなりますよ!!
「その意気だ。ここで生き残れなければ異形の餌になるだけだからな。」
・・・
あのエレベーターは使えないんですか?
「あれは下り専用だ。誰も鍵を見つけられなかったという開かずの扉付きのな。」
なーんだ残念。
「それじゃあ肩慣らしにこのエリアの自動機械を掃除してみろ。」
やっぱやらなきゃだめですか~……?
「片付けてやってもいいが貴様の為にならん。重ねて言うが、最低限自力でここを切り抜けられなければ、外で生き延びるのは無理だ。」
……ええいやってやる! やってやるぞー!! うおおおおお!!
「お、おい! そっちは行き止まりだ!」
四脚がなんぼのもんじゃああ!! 遅いッ!!
「……文句垂れる割には筋が良いな。すぐに自動修復が始まるから離れるぞ、この先はしばらく休む暇ないからな!」
うおおどうにでもなれー!!
「だから確認せずに突っ込むな!」
あだだだっ!? 近接オンリーに十字砲火いくない!
「全く、先が思いやられるな……。」
・主人公
凱殻ボロボロ&全身寝違え状態で一世紀半ぶりに起きたニンフ
寝起きで痛がっていたのは、石像から出てきたお髭様の如くセルであちこち固着していた為
所持金のcellも変質しており、通貨として使えなくなっていた
ちなみにうつ伏せだったので頬っぺたに床の型が付いている
【挿絵表示】
・ギリーベル
恐らく下層から中央大洞穴までが行動範囲の蒼タンク姉御
ギプロベルデ魂なのでBalmungに興味ないし、ネマママの関係者じゃないので中央エレベーターにも興味なし
半額で凱殻を売ってくれる上に、産業廃棄物状態のTriusに4000も値を付けてくれるぐう聖
・(・ω・)
ということで産まれる前の種子(開始地点の天井にぶら下がっているアレ)でした
前回時点では生きていたようだが……?