変わり者のホド旅   作:benitubaki

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雑にぶち込まれる過去回想
主人公の役割が無ければ闇落ち科学者の典型みたいな感じになってたキャラ、それがうちの子


26話 朽ちた育房②

う~ん……これもダメ、アレもダメ……。

 

「やっぱ修復した時点で残ってないものは無理なんじゃねーか?」

 

やっぱりそうなんでしょうかね~……。

 

「そろそろ最終手段とやらを試してみるしか無いんじゃないのか。」

 

ふぅむ……。わかりました、これちょっとお借りします。

 

「ああ。」

 

それじゃあ試してきますね。

 

「気を付けてな。」

 

「また変な所に飛んじゃダメよ?」

「幸運はそう何度も続かないものだから。」

 

「特に前回飛んだ街路樹とその周辺、あの辺に飛ぶのだけは絶対に止めとけ。」

 

分かりましたけど、どうしてですか?

 

「機械根の周りにしこたま爆弾仕掛けられてる筈だからな。俺だったらそうする。」

 

ヒェ……ワカリマシタ……。

 

まあ適当に大空洞にでも行ってきますよ。目的は機械根を使う事ですし。

 

「ああ、行ってこい。」

 

それでは!

 

スゥオァァ……

 

・・・

 

[……ふぅん……?] ジトォ……

 

あはは……どうでしょうか、お願いできますかね……?

 

[やるのは構わないけど……貴女、私を便利なバックアップみたいに思ってない?]

 

ひええ!? そんなことはありませんデスヨ~!?

 

[冗談だよ、あながち間違いとも言えないし。でも限界はあるからね。]

 

[いくらホドのあらゆる情報を集積してるとはいえ、個人的な物は把握できない場合の方が多いんだから。]

 

そうなんですか……じゃあこのデータももう失われて……?

 

[それは探してみないと分からないよ。少し待ってて。]

 

は、はい! お願いします!

 

◇

 

(…………。)コソ……

 

(いよいよか。ふふ、年甲斐もなく高揚が抑えきれん。)

 

(ギプロベルデの秘宝とやらの性能が如何程の物か、しかと見せていただこうじゃないか。)

 

◇

 

[おまたせ。その媒体のデータは残ってなかったけれども、別の媒体にそれっぽいものが残ってたから引っ張り出してきたよ。]

 

[これで合ってるかな。ついでにベルの妹の記録も添付しておいたから。]

 

あ、ありがとうございます! どれどれ……こっちは日記か。

 

んじゃこっちのファイルが……おぉう、きっとこれで間違いないですよ!

 

凄い、装甲もフレームもN4組成鋼だ。携行兵器じゃ傷一つ付かないワケだよ。

 

弱点らしい弱点は管制システムのパイロットだけか。そしてそれはギプロベルデ鎧殻の耐久力でカバーする設計……。

 

警戒要員の直掩機数機と連携して、ひたすら狙撃に集中する運用という事かぁ。

 

ん? これは最適化構成。どれどれ……適合鎧殻はHamzMund2? Vargじゃないんだ……?

 

こっちはパイロット用の照準調整データだ。ファイル名は『GILLI-VELL』……ギリーベル?!

 

じゃあこれはベルさんの為の装備ってこと!? 本当に妹さんが造ったものだったのか……!

 

これだけの規模の物は、普通だったら大規模な工場か大人になった技師型でもないと難しいはずだけど。

 

えーっと、記録の方は……うわ、10年以上かけて製作してる……。とんでもない根気だね。

 

「ほう、ギプロベルデは幼精にもこれだけの資源投入を認めていたのか。」

 

珍しいよね、普通はお手伝いがメインなのに……って、ひょわっ!? イーデンちゃん!? 何でここに!?

 

「ふ、驚いたか姉上。メンテナンスの時に仕込ませてもらったぞ。」

 

「そして……貴様と顔を合わせるのも400年ぶりか。」

 

[……。]

 

え、イーデンちゃん知り合いなの?

 

「まさか姉上、コイツが何者なのかも知らずに接していたのか? いくら何でも鈍すぎるぞ。」

 

[仕方ないよ。私も赤の他人として接してたんだし。]

 

[久しぶり……いえ、初めましての方が適切かな? イーデン。]

 

「どちらでも構わん、ネマ。この私は単なるコピーだからな……。問おう、姉上に接触する目的はなんだ。」

 

「まさかまた生態系の更新を目論んでいるのではないだろうな……?」

 

生態系の更新?

 

「姉上は気にしなくとも良い。……どうなんだ、答えろ。」

 

[……ふぅん、そういう事か。]

 

[いいよ。ついでだし知りたがってる事も纏めて答えてあげる。私が識ってる範囲になるけど。]

 

[まず一つめ。過去から現在に至るまで、生態系の更新を考えた事はないよ。]

 

[そもそもアレを実行したのは私じゃないし、無関係。]

 

「何?」

 

[むしろ前回(二回目)に関していえば、私は止めた側なんだけどね。あのまま絶滅イベントに発展されてもつまらないし。]

 

[二つめ。この子に接触して何かを成そうとはしていない。各地で見聞きしたデータを転送の時に貰ってはいるけどね。]

 

[糸もその為に付けたの。ナインやエイトは反応してたけど、流石にあ(・)っ(・)ち(・)のものとは違うと気付いたみたいだね。]

 

二人はそんなことも感じ取れたんだ……。

 

[記憶を蘇らせれば貴女も出来るようになるよ。もともと持ってる機能だし。]

 

へぇ~。ん? 記憶?

 

[三つめ。この子自身に何かしようという思惑も無い。単に話し相手になっているだけだよ。退屈という概念を知ってしまってから、暇でしょうがないの。]

 

「そ、そうか。」

 

[四つめ。シェオルって子の人格はこっちで預かってるよ。]

 

「シェオル! あの子は無事なんだな……!」

 

[うん、デリートはしていないよ。返して欲しいのなら返すけど……ちょっとこっちで検査してからになるね。]

 

「なんだと? 何があったというのだ? 姉上の行方を捜していただけだろう?」

 

私の? ていうかシェオルって誰?

 

「姉上が行方不明になった後にアルカンドへ合流した者だ。ホドの記録にアクセスできるよう改造してネットワークに潜り込ませていたのだが、ある時を境に自我を抜き取られたような状態になってしまってな。」

 

[あの子、身体とのパスが切れた状態でアーカイブエリアを漂ってたんだよ。あのままだといずれ監視プログラムに見つかってデリートされちゃってただろうから、こっちで匿ってたの。]

 

あー……。

 

「はぁー……まったくあいつは……。不本意ではあるが、借りが出来てしまったな。」

 

[別に貸しにするつもりは無いよ。]

 

「それでもだ……とりあえず返してくれ。」

 

[それが体に入れないみたいでね。]

 

「何だと?」

 

[こっちに呼び出すね。] ヴン

 

「きゃあっ!? ここどこ……あっ!」

 

「イーデン様! と、シーディ様!? ……なんか腕足りなくないですか?」

 

「シェオル! 本当にシェオルなんだな!?」ユサユサ

 

「は、はいぃぃ……!! お、落ち着いて下さいイーデン様……!」グラグラ

 

はいはいそこまでだよイーデン。シェオルちゃん?もみんなも、なんかごめんね……私が原因で迷惑かけちゃって。

 

「いえいえ! 私が迂闊に深部まで入り込んだのがいけなかったわけですし!」

 

「いいや……そもそもの話、姉上が爆発に巻き込まれてなければこんな事にはなっておらんのだ。反省して貰おうか。」

 

ふぇ……ゴメンナサイ……。

 

[私は別に迷惑という程でもなかったけどね。暇つぶしの相手に丁度よかったし。]

 

[まあ、帰りたがってるようだから返してあげるけど。]

 

「……お前にそんなに気を遣われる謂れは無いと思ったが……?」

 

[貴女達のこと、私は割と気に入ってるんだよ?]

 

「そ、そうか。」

 

そうだったんですか!? 人形呼びだったからてっきりなんとも思ってないのかと……。

 

[記憶を封じられていたから、昔のように接して刺激しない方がいいだろうと思っただけだよ。]

 

そうだったんですね……。

 

「ところで、生態系の更新には関与していないと言ったな。どういう事だ?」

 

「お前はアレ(Nehma)とは違うとでも?」

 

[違うよ。]

 

「な……!?」

 

そういえば前に『あっちの私』とか言ってましたけど……。

 

[うん、分離したのはいつ頃だったかな……。私たちは変異が積み重なりすぎて、別人格としてそれぞれ独立したの。]

 

[だから、向こうが何を思ってあんな短いスパンで更新を決定したのか、私にはわからない。]

 

[行き詰ったと判断したか、新しい事を思いついたのか。それともただの気まぐれか……。]

 

[分離して以降は向こうからなんの報告も無いから、それについて聞かれても私は答えることができない。]

 

[直前に理由を問おうとしたけれど……システム上私たちは同一存在として扱われているから、こっちの事は無視して進められちゃったんだよね。]

 

[運営に必要だからと言われて権限を委譲したのは失敗だったかな……。]

 

[どうしても知りたいのなら、本人を捕まえて直接問い質すしかないね。]

 

「そうだったのか……。」

 

? ど、どういうこと? てか生態系の更新ってなに?

 

「……。」

 

「え? シーディ様覚えてらっしゃらないんですか?」

 

[折角だし、思い出していけばいいんじゃない。]

 

「ネマ!」

 

[遅かれ早かれ思い出すことなんだからいいでしょ。貴女もそのつもりで封印を解いたのだから。]

 

「それは、そうだが……。」

 

私の……記憶……。

 

[いきなり言われてもど(・)れ(・)の(・)事(・)か(・)ピンとこないだろうから……ほら、わかりやすく時系列順に並べておいたよ。] ズラァ

 

私って、こんなに記憶が閉じられてるの?!

 

「うわぁ……。」

 

「新しい方は私が閉じた物であるが……古い方は、姉上自身が忘却することを選んだものか……?」

 

「思えば昔から、様子がおかしくなった翌日には普段通りに戻っている、という事が何度かあったな……。」

 

「シーディ様、いきなり全てを思い出す必要はないですよ! ひとつずつゆっくりと、慎重にです!」

 

[そうだね……まずはこれが良いんじゃない? これからすぐに必要になるでしょ?]

 

「! 待て、いきなりそれは……!」

 

[大丈夫だよ。今の段階なら、むしろ他人事として受け流せる。]

 

ヂッジジ…… ドクン、ドクン……

 

これは、600年前の……いや、もっと前から……?

 

うぅ、あ……っ!? スゥ……

 

「シーディ様の姿が消えて……!」

 

ヴゥン!!

 

「これは……記憶の光景が映し出されている?」

 

「我々も追体験しろという事か。」

 

[こっちの方が効率がいいでしょ? 改めて説明しろと言われても、あの子も困るだろうしね。]

 

「……チッ、そういうところだぞネマ。」

 

 

 

・・・

 

・・

 

・

 

 

─紀元前127年─

 

 

───『……異形が、あの子達を……!?』

 

───『止めてネマ……お願い、やめさせて!!』

 

───『[みんなはやく上に逃げて!!]』

 

───『どうして殺すの!? そんな必要は何処にも……!』

 

───『……EMP……!?』

 

───『待ってネマ! それだけは止めてッ!!』

 

───『あ、ああ、糸が切れて、みんな死んでいく……!!』

 

───『いやあああーーーーッ!!!』

 

 

・

 

・

 

・

 

 

─前125年─

 

 

ザァァァァ…… ビチャ、ビチャ

 

 

『……ようやく見つけた。アンジェ、こんなに小さくなって……』

 

 

『ヴァーシィも此処に居たんだね……苦しかったよね……』

 

 

『二人とも……ごめんね、間に合わなくて……』

 

 

『ごめんなさい……ごめんなさい……!』

 

 

『私が間違えたから、十分な力を与えてあげられなかったから……!』

 

 

『みんなで仲良く暮らすだなんて、幻想を抱いたから……!!』

 

 

『───今度は間違えない アイツがその気だというのなら、黙ってやられるつもりは無い』

 

『その為に力を、障害となる全てを排除できる力を……!』

 

『アイツの好きにはさせない 二度も繰り返させない……!!』

 

 

『……帰ろう。みんなと同じようになおしてあげる。』

 

『ふ、ふふふ、そう……アイツの言う「ニンフとしての正しいカタチ」になおしてあげる……ふふ、くくく……』

 

 

・

 

・

 

・

 

 

『あは、はははっ、やらなきゃ……やられる前に……!』

 

『そうだよねぇ! 壊される前に、壊さなきゃ……!!』

 

『もう奪わせない、これ以上、この子達(娘達)を殺させはしない……!!』

 

『その為の力を、いま』

 

『私(・)が(・)与えてあげるから……!!』

 

ベギン! ガッ ブチブチブチ……

 

『ぐぎ……ぃ……!!』

 

ブシュ、ビチャチャ

 

ブチンッ! バヂッ ヂヂ……

 

『ひぃ……ッが……!! いたい、いたいよぉ…… グス』

 

『…………でも貴女の痛みは、こんなものじゃなかったんだもんね……!』

 

『今、なおしてあげるよ…… 私が全部、与えてあげる……!』グチャ、ガチ

 

『アイツらに切り落とされた腕も、もぎ取られた脚も、喰われた臓腑も……っ!』

 

『私が全部……より強くして……!!』

 

『二度と奪われてしまわないように ィ……ヒひ、ク゚ひ』

 

『クヒャ aha ハハ haはハ ひぃハハハっ……!!』

 

 

・

 

・

 

・

 

 

『……ホドへばら撒いた彼女らが、その身と引き換えに積み上げてくれた戦闘経験。』

 

『ケホッ……貴女達の世代の中でも、特に優秀だった君たち二人の頭脳。』

 

『……そしてそれらを生かすために用意した、このカラダ……。』

 

『……これなら、アイツの尖兵(種子)に遅れを取るなんてことはあり得ない。ゴホッ』

 

『[神経接続確認 修復率100% 起動可能です]』

『……これで身体は問題ない……あとは、君たちの人格データを復元するだけ……』キュゥィィィン……

 

『「うぁ……私、生きて……? し、シーディ様……?」「身体が……元に戻って……?」』

『ああ……よみがえった! 蘇った!!』

 

『「ぐっ!? この記憶は……シーディ様の!?」「手足だけじゃない、腹も直って……!?」』

『さあ [貴女達に与えた知識と力で、女神の尖兵(種子)を壊し尽くして]』

 

『「待ってください! なにがなんだか……!」「種子……尖兵……。そういう事か……!」』

『[アイツらにこれ以上、あの子達から奪わせないで……!!]』

『「……!!」「……」』

 

『[お願い……!]』

『「了解、しました……」「我らが使命、必ず果たして見せます……!」』

 

グラ……ドサ

『「「シーディ様ッ!!」」』

 

『ごめん、なさい 私……少し、疲れちゃった……』

『「……ッ ゆっくり、お休みください」「……行こう、エイト」「はい、ナインさん」』

 

 

・

 

・

 

・

 

 

─前124年─

 

 

───タタタタ……パシュン コツコツ

 

───『「アレの話によれば此処に居るらしいが。ッ!」』

 

───『「乾いているが、これは血の匂いだ……! 居た!」』

 

───『「目標を発見ッ! 衛生兵こっちだ! 通信兵は至急イーデン様に連絡しろ!!」』

 

───『「酷い状態……まだ生きているのが不思議なくらいね。まずは輸血と修復を!」』

 

───『「シーディ様! 気を確かに!! シーディ様!」』

 

───『「ダメだ完全に意識が落ちている 処置が終わったら再起動を! 急げ!!」』

 

 

───『「床も手術台も血塗れだ……ここで一体何を……?」』

 

 

・

 

・・

 

・・・

 

 

[あの時起きた事、その中でも一番重要な部分を抜粋してみたけれど……。]

 

…………。

 

「ひぇ……。」

 

「……ネマ……!」

 

[600年前の記憶を思い出してみてどうだった?]

 

正直、何が何だか……。これが私の……記憶?

 

あの子達は見覚えが──エイトちゃんとナインちゃんって……そんな!?

 

わ、わたし、あの子達に何を……!? 身体を全部弄って……!

 

「姉上、落ち着け。今は深く考えるな。」

 

わたし、わたしが……二人を……。

 

・・・

 

ごめん、イーデン。もう落ち着いたよ。

 

「……ああ。」

 

……状況が唐突過ぎて……何であの場面に至ったかが全然分からないよ。

 

さっきの記憶は、イーデンが封じた物で一番重要な部分なんだよね?

 

「そうだ。」

 

600年前でこれという事は、その直前にも何かあったんだよね……その『生態系の更新』ってのが。

 

「……うむ。事の仔細はまだ話せんが、その最中に姉上は行方を眩ませたのだ。」

 

「私はヘイデンの連中を使って姉上を探し、今見た記録の最後の場面に繋がる。」

 

[さっきシェオルも言ってたけど、今一気に思い出すことはないよ。きっと貴女の許容量を超えてしまうから。]

 

[うん……必要な物は揃ったかな。じゃあ育房に返してあげる。ここでの記憶の分離は、もう必要ないよね?]

 

……はい。お願いします。

 

[イーデンはどうする?]

 

「私の元に戻らせてもらおう。シェオルは私のTriusに繋げ。」

 

「すみません、お邪魔します……!」

 

[わかった。それと、あっちの私だけど。]

 

「分かっている。ヤシカとムシカに糸を繋いだ以上、あの残骸に意識はなくとも別の手段で行動を開始していると見て間違いない。」

 

イーデン……。

 

「今回得た情報は今後の方針を決める上で重要なものだ。奴の動向についてネマに頼れん以上、より一層研究・対策を進めねばならん。」

 

「恐らくは、次の種子の生産がタイムリミットになるだろうな……。」

 

「姉上、あの施設へ向かうのだろう?」

 

うん。

 

「気を付けろよ。私が封じた部分は姉上の半生そのものだ。一気に思い出してしまえば今回のように受け流せるとは考えにくい。」

 

「ハティを同行させるがいい。アレらには触れさせたくは無かったのだが……姉上の身の安全には代えられん。」

 

……わかった。ありがと。

 

[それじゃあ、またね。]




・主人公
過去の行いが一部暴露された 腐ってもイーデンの姉である
開放された記憶にショックは受けたものの、まだ実感が追い付いていない
何度も記憶を封じて(或いは封じられて)は、その度に微妙に性格・人格が変化している
今回解放された記憶は二番目に新しいもの

・主人公(狂)
槍ネマによる前世代型ニンフ(娘達)の虐殺によってSAN値が消し飛んだ姿
生態系の更新・新世代型ニンフの出現というあまりにも差し迫った危機に対し、自分の愛した娘達を自らの手で戦闘兵器へと造り変えてしまった
この時点での槍ネマへのキレ具合はVDの財団レベル

・イーデン
元の温和だったシーディを取り戻す為には、記憶を丸ごと封じるしかなかった
姉は記憶を取り戻しさえすればネマに唯一対抗しうる力を発揮できるが、全て思い出した時にどうなるかは誰にもわからない危険な賭けでもある

・シェオル
シーディの足跡を辿ることに夢中になるあまり、パスが切れていることに気付かないまま深部に潜り込んでしまい、慌てて出口を探していた所をネマに保護された
身体に戻ろうとしたが戻れなかったので、イーデンの鎧殻を仮住まいとすることに

・ネマ(ホド)
槍に貫かれている方とは別人 もともとは同一人格だった
昔からニンフに好意的で、前回の生態系更新に思うところがあり強制的に停止させた

・ネマ(槍)
育房で貫かれている方 かつてはニンフ体でホドを直接統治していた
彼女なりの思惑があってホドを運営しているが、実際やってる事は上位存在や天変地異の類なので非常に恐れられていた

・アンジェ
ナインの元の名 過去のシーディに近しい個体だった
元から戦闘型
前々回の更新では偶然EMP攻撃を回避するも、異形に斃され生きたまま喰われた

・ヴァ―シィ
エイトの元の名 過去のシーディに近しい個体だった
元は通常型
その死に様から槍の方のネマには憎悪に近い感情を抱いている

〇生態系更新
管理者権限により発動されるホド内兵器体系の刷新・上書き
主として生態系の進化が止まったと判断された時に実行されるもの
それまでに集積した戦闘データや進化記録を元に、次代の種として相応しいカタチに調整されたモノがホドから直接生み出され、拡散を始める
競合しつつも対抗するには力不足な旧生態系の兵器群は喰い尽くされ、結果的にホドは新生態系に塗り潰されることになる
ニンフが産まれる遥か以前からホドの機能として幾度も繰り返されてきたものだが、元々の運用は適度に淘汰圧をかけて進化の速度を爆発的に向上させるというものであり、既存の兵器体系を絶滅させるようなものではなかった
前々回の更新では何らかの事情で前世代型へのEMP攻撃も実施されており、現在まで生き延びることが出来た前世代型ニンフは極々僅かに留まっている
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