あれから2時間がすぎて20時になった
2時間あれこれ考えたがやはり考えが上手くまとまらない
俺が過去に来たとしてユニコーンはどこに行ったのか
どうしたら元の世界にオードリーがいる所に戻れるのか
どれだけ考えても分かるはずもなくただ時間が過ぎていく
バナージ「腹へったなぁ」
確かこのビルの隣に飲食店があった気がする
そこで食べてからもう少し考えよう
白井さんがおいていってくれたカードを持って外に出て飲食店の前に来て初めて気が付いた
バナージ「お金がない……」
あるにはあるけれど、ここでは使えない通貨だし
ジャッジメント支部に冷蔵庫があったが、泊まらせてもらっているのに勝手に中のものを食べるのは気が引けるし
ホントどうしようか……
「なにしてるじゃんよ」
声をかけられた
この学園都市に来てから凄く声をかけられるようになった気がする
そんなに俺は怪しく見えるのだろうか
バナージ「いえ、なんでもないですよ」
そこには腰に手をあてたジャージ姿の女性がいた
「店の前でうんうん唸ってるヤツがなんにもないわけないじゃんよ。どうしたよ。財布でも落としたじゃんか?」
変わった口調の人だなぁ。学園都市には特徴的な人が多いのか?
バナージ「まぁ、そんなところです」
「それは不幸だったじゃんな……よし!ここは先生が奢ってやるじゃんよ」
バナージ「そんな!わるいですよそんなの」
「そんなこと言うなって。それに人のお節介は遠慮するもんじゃないじゃんよ。そら入った入った」
凄く嬉しいんだけど強引だ!!
お決まりの挨拶を聞き流してその人は窓側の席に座った
ここまで来て店を出るなんて失礼極まりないので俺は向かいの席に座った
その人はすでにメニューを見ていて料理を決めにかかっていた
「私はこれにすれけどお前は何にするじゃん?」
バナージ「本当にありがとうございます。声をかけてもらってなかったらそのまま帰るところでした」
いいっていいって。私もこの店で食べたかったんだけど一人じゃ行きにくいじゃん? だからちょうど良かっただけじゃんよ」
ところで。と
「もう完全下校時間は過ぎてんのに外に出るのは感心しないじゃんよ。お前もしかしてスキルアウトか? 」
スキルアウト? 何だそれは
この街には専門用語が多すぎて分からない
バナージ「違いますけど」
「わざとか……お前見た目は真面目なのに意外と大胆じゃんな。これ食い終わったら後でジャッジメントでお説教じゃんよ」
コトッと料理が届いたのと同時に言われた
バナージ「え!? どうしてですか」
「当たり前じゃんかよ。ここにいる大人のほとんどが教師でアンチスキルをやってるじゃんよ。お前補導されるってわかってついて来たんじゃなかったじゃんか?」
バナージ「そんなこと知りませんよだって俺はこのま―」
そこでプルルルと着信音が鳴った
「おっと、すまないじゃんよ。」
着信画面をみて先程の柔和な顔が塗りつぶされる
「こちら黄泉川……スキルアウトが!? わかった。すぐ行くじゃんよ」
黄泉川「よかったな少年。お説教は無しになったじゃんよ」
バナージ「何かあったんですか?」
黄泉川「お前には関係ないじゃん。お金はここに置いておくから食べたらすぐに帰るじゃんよ」
とだけ言って急いで店をでた
そして残された俺は
バナージ「二人分の料理なんて食べきれるわけないじゃないか……」
とだけ言って席を立った
黄泉川「いま、外にいる!スキルアウト達は今どこにいるじゃんよ!! ……てそこはここの近くじゃんかよ!」
よく耳を澄ますと喧騒が聞こえた
それも物騒な言葉を放つ喧騒が
黄泉川「まったく、こまった子供達じゃんよ!!」
距離が近くになるにつれて声がだんだん大きくなる
金属がこすれる音も聞こえてくる
恐らくバットか何かを持って喧嘩でもしているのだろう
現場に到着すると壮絶な光景が見えた
30人はいるであろう人数に対して1人
一人だった
これでは喧嘩というよりもリンチだ
結果は火を見るより明らかだ
もしかしたら死んでしまうと思い大声を張り上げるために大きく息を吸い込む
だがその行為は中途半端に終わる
一人の少年が宙を舞った
まるで漫画の世界みたいに本当に回転しながらこちらに落下した
「ゴフッァ!!」
次々と少年たちが宙を舞う
「ガアッ!」「ウビャアッゥ!!」
そして残り十人となったであろう時にリンチ?被害者の顔が見えた
ジーンズにパーカーと普通のファッションだが髪が異彩を放つ。まるで血液が浸透しきったらそうなるのではなないかと思わせるぐらいの紅蓮色
それとは対照的に眼の色が海を思わせる蒼色だった
紅蓮で蒼眼の少年は笑う
「ははっ、30人がかりでも勝てないなんて弱すぎて目をつぶっちまうぜ。いやー弱いよなアンタら。本当に弱い。そうか目をつぶれば少しは退屈しなくなるのか。俺って天才だな」
そして少年は本当に目をつぶった
“舐められてる”と理解したスキルアウト達は「舐めてんじゃあねぇぞぉ!」と
吐き捨て襲い掛かる
が虚しく顔面に拳を入れられのされてしまう
「目つぶってんのに声張り上げたら居場所がわかっちまうじゃねーかよ。つまんねー」
つまらなさそうに紅蓮の少年ははきすてる
その姿に恐怖しない者はいない
何人がかりでも倒せないだろうと理解したのか一人のスキルアウトが逃げ出してからはぞろぞろと残りのスキルアウト達も逃げ出した
残ったのは気絶しているスキルアウト達と黄泉川だけだった
ジャリッとつい後ずさってしまう
恐怖に対象外はない
黄泉川は恐れたのだ
「ん? オネーサンもしかして次の喧嘩相手か。いいぜぇ来いよ。ジャージで来るなんてずいぶんと気合入ってんじゃねーかよ。」
黄泉川「なっ、何言ってるじゃんよ。私はアンチスキルだ。お前、正当防衛だとしてもやり過ぎじゃんよ。補導させてもらうよ」
なんとか正常を取り繕うが無意味だった
「何言ってんだ? アンチスキルだぁ? 俺はただ喧嘩がしてぇだけなんだよ。よく分からねぇ御託並べるのがお前のやり方か知らねぇけどよ。もう喧嘩は始まってんだぜ!!」
瞬間、少年の姿が消える
テレポートかと思ったが違う
なぜなら少年はただ自分の近くに高速で移動しただけなのだから
ブンッと、通常では鳴らないであろう音が鳴る
信じられるだろうか拳を振るだけで風が巻起こるなど
ブオォォォッ!
わざとかすめるようにしたのか黄泉川の頬から血が流れる
「おっと、ついつい加減をしちまったよ。まだあの雑魚共との感覚が残ってるからな。難しいもんだな」
ははっ、と笑ってまた消えた
次に聞こえたのは後ろからだった
「でも次は残らない」
殴られるのを覚悟した
恐らく強烈な痛みだけでは済まないだろう。骨が折れるのは確実だ
「危ないっ!!」
誰かが紅蓮の少年を殴り飛ばす
ドガッと壁に音を立てて少年は肺にある空気を無理矢理押し出された
バナージ「何してるんですか!」
「イテテテ、何って喧嘩だよ。喧嘩。そこのオネーサンが何にもしねーから、俺が殴りにかかろうとしただけだぜ?」
バナージ「あんな一方的なのが喧嘩なわけないじゃないか!!」
「カッ、うっせぇなオネーサンの代わりにお前が俺の相手をすんのかよっ!」
先程まで一m離れた壁からどうやってか一瞬にして距離を詰められる
白井さんと同じテレポートか!?
バナージ「グゥッ!!」
何とかギリギリのところで避けることがてきた
が次は無理かもしれない
いくら激闘の戦いの末に鍛えた洞察眼があっても相手の動きが分かっていても体が反応しない
自分の体はユニコーンほど高性能ではないし頑丈ではないのだ
「へぇー、いい動きするじゃあねぇか。でも次はどうだぁ!」
黄泉川「そこまでじゃんよ!」
ピタリと少年の動きが止まる
黄泉川「応援を呼んだ。すぐにアンチスキルがここに駆けつける。もし捕まりたいのであればそこで喧嘩を再開すればいいじゃんよ」
少年は拳を解き肩まであげて降参のポーズをとって
「辞めたぜ。しらけちまったよ。でもお前の顔は覚えたぜ。」
またヤローぜと言い残して少年は一瞬にして消えた
スキルアウトの残骸をのこして……
オリジナルキャラだしてすいません
だって闘うキャラはほとんど上条さんが潰してるんですもん
仕方ないっす
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ლ(´ڡ`ლ)グェッヘッヘッ