【青学三次】(自称)モブの日常掲示板 作:掲示板物好き
今話は全てシリアスの過去編になっており、掲示板は少なめです
かなり独自設定・解釈が強めです ミネが触れたアリウスの意志っぽいのは特に
原作ストーリーを読み返しても表現が難しいですね……
<!注意!>
原作よりも悪化したアリウス、青学スパイによくある自己犠牲。
未遂とはいえ、青春からかけ離れた暗部の作戦など……
今話はシリアスのピークなので、かなり暗い話です。(グロはなし)
気分や機嫌が悪い時に見るのは推奨しません。
一番下に<今回のお話のまとめ>があるので、そっちだけでも次話は分かるかもです。
――エデン条約の数ヶ月前――
<アリウス神秘調査スレ>
1241:名無しの青学生
やっとポルタパシスとかの調査ができるな
1242:名無しの青学生
私も志願したよぉ 実に興味深いねぇ
1243:名無しの青学生
興味深いどころかありえんて!?
いきなりバルバラのミメシスが出たり、武器が生えたりとかおかしいだろ!
1244:名無しの青学生
ま~だ、バルバラは短時間しか無理そうだけどね
ユスティナミメシスも強くなった程度かな
1245:カルテット ブラック
俺たちカルテットには理解できん
だが、ベアトリーチェの護衛として入った時からヤバイ感じがした
1246:カルテット ホワイト
すみませんが、私たちも調子が良くありません。
精神防壁術式で防げてますが、悪影響があるかと。
1247:名無しの青学生
ふむふむ、精神汚染か
カヨコのEXスキルみたいなものかね?
1248:名無しの青学生
違うんじゃなぁいかねぇ
元々あった怪奇現象も増えたんだろぉ?
土地に染みた怨念かもよぉ
1249:名無しの青学生
ホラゲーかな?
お前、あの祠壊したんか!
1250:カルテット ブラック
違う違う、立ち入り禁止の場所に入っただけだ
150年以上も封じられてた場所にな
1251:名無しの青学生
やっぱりホラゲーのプロローグじゃないか!?
1252:名無しの青学生
ええ……これで原作通りなの?
1253:名無しの青学生
知らんな
でもミメシスが完成に近づいて、バルバラが出てきたなら合ってるはず
1254:カルテット ホワイト
原作の話なんですが……
アリウス生が増えて強くなってるかも?
1255:名無しの青学生
おいおいおい!?
1256:名無しの青学生
まぁこっそり支援してたらそうなるな
1257:名無しの青学生
ベアおばもにっこり! 特別にポルタパシス調査許したるって!
……何も良くないんだよなぁ、エデン編でヒナと先生ピンチでは?
1258:名無しの青学生
そこは、トリニティとゲヘナのスパイに頑張ってもろて
1259:名無しの青学生
ま、まだ原作前だし……
1260:カルテット ブラック
アリウス生を支援すると、原作難易度が上がったのか
予想されてたとはいえ、すまん
1261:名無しの青学生
そこで、後悔される方がいやだからいいよ
1262:名無しの青学生
ここで助けなきゃ良かったと言えるほど保守派も厳しくないさ
・
・
ポルタパシス調査後
・
・
1442:名無しの青学生
んで、調査結果はどうだったの?
頭ゲマ民とか研究者や歴史家が10名ぐらいだけで行ったんでしょ?
1443:名無しの青学生
調査隊の選考に落ちました(泣)
1444:名無しの青学生
ナマのアズサとスクワッド見たかったのに~~
1445:名無しの青学生
お前らは落ちて当然なんだよなぁ
1446:調査員M
いやぁ、いい調査ができたよぉ
普段はぁ、行動しやすい百鬼夜行の方がいいけどねぇ
1447:調査員H
図書委員スパイは早く歴史書を電子データ化して送ってくれ!
早く突き合わせたいんだ!
1448:カルテット ブラック
何も良くないんだが、悪いことしか分からなかったんだが
1449:名無しの青学生
だから、何があったんだよ
1450:名無しの青学生
三行でヨロ
1451:カルテット ブラック
・アリウスの追放と内乱の歴史を収集
・ミメシスや怪奇現象の原因は、溜まった負の感情だと判明
・ポルタパシスを開けたら、怪奇現象と精神汚染が拡大
1452:名無しの青学生
待て、最後の何? 精神汚染ってガチなの?
1453:調査員H
歴史については、まとまったらWikiにでも載せる
ああ、嘆かわしい! 歴史を封じているなんて!
1454:調査員M
キヴォトスではぁ、溜まった感情がミメシスや神秘・恐怖になるねぇ
遊園地のぉシロ&クロとゴズのようにねぇ
その数倍の憎悪がアリウスにはあるようだねぇ
1455:名無しの青学生
クソボスの話をしないでほしい
1456:名無しの青学生
そりゃ内乱があった場所の負の感情はそうだよな
でも、あのボスが数体分ってやばくない?
1457:調査員H
百鬼夜行の紛争の歴史、ゲヘナとトリニティの確執の歴史
何故、それらによる負の感情は形を成していないのだろうか
1458:調査員M
百鬼夜行はぁ、統合後の多様な祭による効果だねぇ
トリニティの方は古い鎮魂の儀礼も気になるねぇ
1459:名無しの青学生
そういう議論は後でしてちょうだい!
問題が起きそうなことを優先して
1460:名無しの青学生
>>1451
精神汚染が気になるんだって
1461:カルテット ブラック
アリウスの土地が痩せてるのも、青空が見えないのも怨念のせいらしい
ポルタパシス解放後は、それが人にまで影響し始めたらしい
1462:名無しの青学生
……ホラゲーどころかTRPGっぽくなってきたな
1463:名無しの青学生
アリウスは因習村だった……?
いや、もっとひどいかもしれんが
1464:名無しの青学生
SAN値ピンチ!って感じかね
1465:調査員M
いやぁ、ネタにできないほどガチなんだよねぇ
あんなに濃厚な場所はぁ、初めて見たねぇ
アリウス生が悲観的なのはぁ、それもぉありそぉ
1466:名無しの青学生
ベアトリーチェの教育以外にもバニバニの原因あったんだ
1467:名無しの青学生
こちら、150年以上漬けられたアリウスの憎悪となりますってか?
1468:名無しの青学生
何とか……ならんです……?
1469:カルテット ブラック
青学が調べるまで、カルテットで抑える
一人ずつポルタパシスの扉を体で塞いでいるが、キツイな……
1470:調査員M
でもぉ、土地の感情の力を使いこなせればぁ
ボスキャラ以上の力が手に入るだろぉねぇ
1471:調査員H
私たちもシロ&クロを生成・制御できないし、無理だろう
ま、よくある怨念の鎮め方というのは人身御供だろうね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<【秘匿】アリウス調査結果【通信】>
3:レッド
おい、暗号文の情報は本当なのか
4:調査員リーダー
本当です。
アリウス自治区の負の感情を解消しない限り、エデン条約後もアリウス復興など不可能です
何度でも土地や人が汚染され、再び内乱となる無限ループに陥るでしょう
5:ホワイト
そんな……
6:調査員リーダー
恐らく、最終編後に解決するストーリーがあったかもしれません
青学でなく、アリウス自身が過去と決別しなければ、解決にはなりません
それでも復興には数年かかるでしょうがね
7:調査員リーダー
それどころか、私たちは状況を悪化させてしまいました
……調査しなければ分からなかったというのは、通りませんね
8:ホワイト
今はブルーがポルタパシスの前で抑えていますが、
精神汚染を引き起こす神秘が出ている件ですよね。
9:調査員リーダー
仮にも生徒会長のベアトリーチェや、半分アリウスのカルテットならともかく、
青学調査隊がポルタパシスの扉を開けたのがまずかったのです
抑えられてたアリウス以外への憎悪がより溢れ出しているのです
10:レッド
じゃあなんだ? 俺たちがやってきたことが無駄どころか、害だったのか!?
ふざけんなよ!!!
11:ホワイト
落ち着いてくださいレッド。
調査隊もアリウス救済に役立つと行動した方もいるのです。
12:レッド
だからだよ! 何で、助けたいと思ったのに……
リーダーさんもアリウスはよくなるって……
13:調査員リーダー
本当に申し訳ありません そうとしか言えません
14:ホワイト
何か解決する方法はありませんか?
15:調査員リーダー
研究系の調査員から提案はありましたが……推奨しません
16:レッド
いいから教えろ!
17:調査員リーダー
……誰かが憎悪を引き受け、それを使って減らしていく方法です
簡単に言えば、怨念がガス欠になるまで使うという力技です
18:レッド
んだよ、簡単そうじゃねぇか
19:調査員リーダー
ですが、具体的な方法までは分かりません
ベアトリーチェもETOとロイヤルブラッドの力がなければ制御できてないんです
我々以上にその分野を研究したはずにもかかわらず
20:ホワイト
私が直接、その憎悪と対話します
21:レッド
だな 何が憎いか、何がしたいかは聞かんと分からん
22:調査員リーダー
しかしそれには、青学の精神防壁を解く必要があります
銃や色彩への恐怖を抑えて、転生者が過ごしやすくするものですよ
23:ホワイト
大丈夫です。
暗部を目指してた頃に解いた状態での耐久訓練は受けています。
24:名無しの処刑人
却下だ 精神汚染にお前らが耐えれる保証はない
25:レッド
もう出張ってきやがったか
26:ホワイト
暗部が『一を捨ててでも百を救う』という方針なら
『カルテット四人を使ってアリウスが正常になる』のは正しいことですよね。
27:名無しの処刑人
これは、お前たちの責任ではない
この状況を想定せずに調査許可を出した上層部の責任である
故に、最悪の事態の後始末は我らが担わねば
28:調査員リーダー
いえ、行動を起こした我々です
29:名無しの処刑人
お前たちでは不可能だ
暗部ではベアトリーチェ離脱後に神秘とテクスチャを焼却する用意をした
二度と色彩の儀式もできないように、バシリカとポルタパシスを消滅させる
30:レッド
待てよ! そんなことしたらアリウス自治区の中心がなくなるだろ!?
31:調査員リーダー
彼女たちの歴史全てを葬るのは許容できません
32:ホワイト
まず、カルテットに行動をさせてください。
私たちこそがアリウス担当であり、優先権があります。
33:名無しの処刑人
だが、お前たちの自己犠牲は、我らより成功の見込みが低すぎる
下手に神秘を残すと更なる悪化の可能性もある
34:ホワイト
その時こそ! その過ちの代償を、この命で償います!
この身に全ての憎悪を背負い、アリウスに未来を残します!
35:レッド
俺も、ブラックとブルーだって同じ気持ちだ
36:調査員リーダー
こちらからもお願いします
37:名無しの処刑人
……どのみち、上層部の判断次第か
力を持つ我らは特例を除いて行動許可が必要だ
38:名無しの処刑人
焦るなよ、善意が必ずしも良い結果を生み出すとは限らん
希望に縋らず、欲を掻かず、滅びの可能性の芽を潰しきるのも一つの手だ
39:ホワイト
処刑人たちは、不幸だけでなく、幸福な未来すらも消し飛ばします。
僅かでも、アリウスには未来の可能性が必要なんですよ。
40:レッド
お前らは最初から最高の未来ってのを諦めてんだよ
だから俺たちカルテットは暗部を諦めたんだ
41:名無しの処刑人
否定はしない
それでも、最悪を抑える準備はする
42:調査員リーダー
カルテット、こちらも手を貸します
エデン条約後までには調査結果の考察を進めます
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〇調査員M
各自治区の風習などの民俗学と神秘の関係性を研究している。
一体、どこの魍魎部なんだ……
〇調査員H
各自治区の歴史を元にキヴォトスのテクスチャの矛盾を探している。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――エデン条約編4章の裏にて――
「ミメシスが制御できたから、アリウス生は用済み……
ベアトリーチェの言葉を録音しといてよかったな」
「スバルさんがいて助かりました。混乱した子たちは任せられます。
これで、先生のベアトリーチェまでの道中も楽になるはずです」
「先生のサポートとアリウス生の避難の両方ができるので一石二鳥!
他のスパイが先生の補助をしてるならマダム戦も安心!……のはず」
「私たちは予定通り、ここへ向かっているトリニティの軍勢を相手にしましょう。
アリウスとトリニティの対立を少しでも増やさないようにしなければ……」
「正義実現委員会です! 今すぐ降伏しなさい!」
「ここから先は通行止めです……出てきなさい」
「「「「――――――」」」」
「またユスティナのお化け!?」
「まだ僅かとは言え、私はアリウスの憎悪を背負っています。
多少のミメシスの操作など造作もありません」
「早く制圧します! ミカ様と先生を救出せねば!」
「私と同じことができる三人が他にもいますよ。頑張ってくださいね」
(ここで引きつければ、スクワッドの逃亡もアリウスの避難も上手くいきます)
「皆さん、無事でしたかッ!?」
「スバルさんこそ、1年生や中等部の子たちは無事ですよね?」
「いって~。怨念強化してもハスミのライフルヤベェわ」
「腹減った。避難所にため込んだレーションくれ」
「マダムが先生に負けて、それからトリニティが撤退した……」
「そうですか……マダムはいなくなりましたか……
これで自由になったという感覚はありませんね……」
「その前にもう一仕事しないとですね」
「トリニティが来て、マダムとアツコが消えたからミメシスが暴走してる」
「スマンがスバル、2年生たちと防衛をしててくれ」
「カルテットはポルタパシスを鎮めに行く」
「待ってください! ポルタパシスは立入禁止です!
……まさか、すでに入ってしまったのですか!?」
「マダムと青学が扉を開いてしまいました。その責任を取らなければなりません」
「あそこには、アリウスの歴史……憎悪が積もっている」
「スバルや皆は、絶対に入っちゃダメだ。近づくこともやめろ」
「ちゃんと、戻ってくる」
――アリウスの未来のため――
『第一にバシリカ、ポルタパシスへ爆撃とナパーム弾投下を行い、全て焼却する。
第二に、処刑人が改良型ヘイロー破壊爆弾を使い、ミメシスと怨念を沸き潰し続ける。
最後に、レヴァンテインにより神秘とテクスチャを完全に消滅させる』
『さぁ、予定の流れを振り返るぞ』
『第一段階の爆撃は、今のアリウス侵攻のタイミングだからこそ、トリニティの暴走とする』
『第二段階を行いながら、アリウスを青学の手で掌握し、我らが動きやすくする』
『アリウスの歴史書を連邦生徒会へ提出し、トリニティこそが調印式テロの根本原因として弾劾する。調印式に青学の外交官が負傷したのも事実だ』
『ゲヘナも首を出すだろうが、アリウスとのつながりをつついて黙らせる。
たとえしつこくても、雷帝の遺産を仄めかせば、マコトを誘導できる』
『連邦生徒会は青学とトリニティの仲裁により面子を保てる、進んで協力するだろう』
『トリニティにはアリウスを切り離したい意見も出て、ナギサも止められない。
それを利用して青学によるアリウスへの干渉を和解条件とする』
『これにより、アリウスのミメシスの沸き潰し後の最終段階に移行できる』
『神秘が残るあらゆる建物と土地を、完全に焼却する』
『これにて、全ての負の遺産を消し去り、後顧の憂いを断ち切る』
『そして、神秘復活の可能性すら完全になくすため、アリウスの文化と歴史も消す。
アリウス生を青学へ帰化させ、”アリウスなどなかった”ことにする』
『対外的には、トリニティ近郊の不良が調印式で暴れただけ。
真実は青学、トリニティ、連邦生徒会の上層部のみが知ればいい』
『トリニティも喜んで協力してくれる。
負の歴史が消えて、弾劾してきた青学との友好につながるからな』
「待ってください! この件の優先権は七武生に申請済みです!」
「カルテットが対応する。その結果次第でいいだろ」
「まだ、トリニティとアリウスが向き合う機会を残し、表の世界で過ごせる可能性も残すべきだ」
「精神汚染の共有防止のため、一時切断を要請する」
『……もし成功しても、お前たちは変質するだろう。その意味が分かっているな?』
「その時はアリウス、トリニティ、青学、そして先生の動きを待ってください。
もう少しだけ、彼女たちに和解の機会と、未来を……」
『だとしても、我らが対応可能な限界までだ。
ならば、最初からそうならないように完全に消――』
『――今、七武生からカルテットによる対応の許可が出た。
聖典の流れに近い方……結局、その場しのぎを繰り返しているだけではないか』
「たとえその場しのぎでも、アリウスに時間を与えられます。
彼女たちに必要なのは、外の世界を知り、未来を思い描く時間なんですよ」
『上が決めたことだ。止めなかった我ら暗部にも責任が発生したがな……まぁいい。
次のパヴァーヌ崩壊での王女覚醒に向けた対策にリソースを増やせるのはいいことだ』
「……もう少し、先生と子供たちを信じてあげてください。
私たちの最後かもしれない言葉として覚えてくださいね」
――積もり積もったモノ――
【お前たちは、
【しかし、お前たちは全てを知りながら捨てたものたちだ】
【自己満足で
何も救えず、ただ幸福と虚無の落差による絶望を与えただけだ】
「はい。私たちはベアトリーチェや憎悪の根本に対処しませんでした。
たとえ、より良き未来のためとはいえ、その場しのぎを続けただけです」
【お前たちは答えなければならない――】
【違う選択をすれば、
「知るか。テメェもオレらも選ばなかった未来なんか分かんねぇだろ」
【お前たちは答えなければならない――】
【正しく愛を与えていれば、
「そうだな。でもその前に誰かの優しさを受け取れる土台が必要だろ。
ってか、子孫に憎悪を押し付けて、塗りつぶそうとするお前らも邪魔じゃん」
【ただ生きるため、罪を成すしかない子供たちがいる】
【人生は空虚だ――そう語る子供たちの前で、いかなる正義と公平を語るのか】
「違う。私たちは正しくも公平でもない。
だからこそ、アリウスに、あなたたちに触れたい」
【自らの意志で救済の道を捨てた者たちよ】
【何を以って生きていこうとするのか――】
【答えるがいい!!】
「「「「今度こそ、アリウスを救うためにここにきた」」」」
「そのために、あなたたちの憎悪を引き受けましょう」
「だから、テメェらはガキに憎悪を押し付けんじゃねぇ」
「トリニティの代わりの償いではない。あの子たちに未来を与えたい」
「私たちは、アリウスが未来を掴む日を信じている」
【お前たちが磔になろうと、全ての罪は雪がれはしない】
【『
【ただ、そこに在り続ける】
「それに向き合うための未来を、彼女たちに子供としての時間をあげるため……
過去の亡霊は、邪魔しないで下さい」
ポルタパシスからカルテットが出てきた後……
アリウス生たちは避難場所である隠れ家に集まっていた。
ベアトリーチェの消失に対し、錯乱する者や歓喜する者
スクワッドの逃亡に対し、憤怒する者や諦観する者
誰もが同じ感情とは言えない状況であったが……
これからのアリウスに対しての不安感は共通していた。
「それでは、この不思議パワーを使い切りましょうか」
「どうせなら、怨念共に与えられた役目と反対のことしようぜ」
「俺らのテクスチャ書き換えてくるとか洒落にならん憎悪だな……」
「アリウスのみんな~、ちゅうも~く」
「この地に”支配”はなく、自立が求められる。
皆さん、自分の生き方は自分で決めていいのです」
白き少女の祈りが満ちる。
ベアトリーチェの支配に慣れた少女たちの恐怖が晴れる。
「この地で”紛争”は起きず、平和が訪れる。
この状況でまたアリウス同士でやり合おうとすんな」
赤き少女の祈りが満ちる。
不安感から仲間内で銃を向けようとする手が緩む。
「この地は”飢饉”とならず、豊穣となる。
芋や豆を育てて、腹いっぱい食べてみたいだろ」
黒き少女の祈りが満ちる。
避難場所周辺の隠し畑が力を取り戻していく。
「この地は”死”から遠く、生を謳歌できる場所となる。
まだ、生きることを諦めないで」
青き少女の祈りが満ちる。
灰色の空に隙間ができ、月明かりが少女たちを照らす。
「隠れ家周辺までが限界ですか、残念です」
「ここらはゲームのセーブエリアっぽくなったんか」
「すごい眠い、あぁ、疲れたな」
「……ちょっとだけ、おやすみ」
その後、青学のアリウス支援隊の第一陣にて――
「よっし、エデン条約編完了! アリウス支援に行くぞ~」
「連絡が取れなくなったアリウスのスパイも心配だね……」
「赤冬の獄長みたいに、レズハーレムでも作ってるんじゃない?」
「それは許せ――いや、アリウスで頑張ってたし、それぐらいはええか」
「ん、何アレ? ラッパ持ってる子がいない?」
「……生徒じゃないな、ミメシスか? あんなの見たことないが」
「うわっ! 攻撃してきた! しかも強い!」
「ちょっと!? 精神防壁が反応してるからヤバイよ!」
「「「一時、てった~い!!!」」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<アリウスカルテット 活動ログ XX>
1:ホワイト
このログは、ポルタパシスが再度開かれた時にアクセスできます。
私たちアリウスカルテットが、理性を保っているうちに残したものです。
2:レッド
まず、エデン条約後に連絡が取れずスマンかった!
神秘接続し直す前に寝込んでしまったんだわ!
3:ブラック
だが、結果として神秘接続をしなくて良かった
4:ブルー
むぅ……色彩のカス……
5:ホワイト
順を追って説明します。
眠っていた私たちをアリウス生は匿ってくれてました。
ただ、青学に戻すと再洗脳されると勘違いしたようでして……。
6:レッド
点滴もしてないのに、オレらの体は怨念たちの神秘で健康維持してたけどな
しんぴの ちからって スゲー!
7:ブラック
俺たちが目が覚めたのは色彩直後だった
外敵を排除するために、起こされたようなものだがな
8:ブルー
青学は敵じゃないから、ラッパを吹いて追い払う程度に抑えれた
でも色彩、テメーはダメだ
9:ホワイト
目が覚めたので、スバルさんに青学は味方で洗脳してないと伝え、
私とブルーはアリウス防衛、レッドとブラックはバシリカへ増援に行きました。
10:レッド
……スクワッドには残ってほしかったから再会して複雑な気持ちだったがな
11:ブラック
第4サンクトゥムへ行ったが、ボス増えてるし、強くなってるし……
俺たち以外も青学生がやらかしたな?
12:ブルー
むふふ、無限湧きミメシスでも怨念パワーを得た私たちなら大丈夫なのん
13:ホワイト
そこまでは良かったんですけどね……
後は先生たちに命運を託すってタイミングでした……
14:レッド
青学生も大変だったそうだが、オレらも色彩の攻撃を受けたんだよ
15:ブラック
正確には俺たちでなく、アリウスの神秘が対象だな
それと、ベアトリーチェも仕込んでたのもなぁ
16:ブルー
怨念がドバァーー!っと溢れた
17:ホワイト
このままだと色彩攻略してもアリウスが危ないので、
カルテットがポルタパシスに入り、内側から扉を閉じました。
18:レッド
オレらという肉の壁で、二重の壁だ!
19:ブラック
外からは開けられなくしただけじゃ意味なかったしな……
まぁ、これも怨念と対話した俺たち自身の責任だ
20:ブルー
今、このレスはポルタパシスでしてる
ちょ~ひま~~
21:ホワイト
ブルーがふざけてますが、私たちもう声出せないんですよね。
22:レッド
体だけが元気な上、作り替えられてる感じがして最悪だ
23:ブラック
暗部とアリウスで拷問耐性訓練を受けた経験が活きたな
24:ブルー
誰が最初に脱落するかチキンレース中
アー ユー チキン?
25:ホワイト
ネタが古いし分かりませんて……
26:レッド
だれが腰抜けだ!
それとBTTF3だとチキン呼びじゃないぞ!
27:ブラック
ふざけてないと理性も保てんのか
28:ブルー
最後の言葉がネタまみれなるのは嫌だから、そろそろやめとく
29:ホワイト
真面目な話に戻しますね……
私たちは、ポルタパシスの中でテクスチャが変質しています。
恐らく、アリウス以外を滅ぼす存在になってしまいます。
30:レッド
オレらも抵抗はするが、厳しいな
31:ブラック
もし、今のアリウス生も外の世界の終わりを望めば
完全に黙示録の一部になるな
32:ブルー
逆に、アリウス生が外の世界を受け入れようとすると、弱体化するっぽい?
知らんけど!
33:ホワイト
このログにアクセスできた時、私たちは扉の外に出たのでしょう。
そうなった時のため、最後に抵抗する力を残します。
34:レッド
その間に、オレらを止めてくれ、頼む
35:ブラック
そして、止められずにどうしようもなくなれば……
暗部の処刑人を呼んで終わらせて欲しい
36:ブルー
私たちが果たすべき役目を押し付けてしまい、
本当に、申し訳ない
37:ホワイト
アリウスが原因で外を壊すと思われるのは嫌です。
辛い過去があっても、帰れる場所であってほしいのです。
38:レッド
オレらは、子供をアリウス自治区に縛るつもりなんてねえよ
ただ、故郷ってモンは嫌いでも大事なモンだ
39:ブラック
二度と故郷へ帰らない俺たちだから、そう思えるのだ
40:ブルー
アリウスへ かえるんだな
おまえにも なかまがいるだろう
41:ホワイト
アリウスの皆が外を知って、少しでも踏み出せたならいいですね。
42:レッド
んだな 帰れる場所があれば、旅立ちも怖くねぇだろうよ
43:ブラック
トリニティに限らず、子供たちには世界を知って欲しい
44:ブルー
でも、レッドウィンターは止めた方がいいかも?
45:ホワイト
ハハハ! あれくらい素直に生きていけるならいいじゃないですか。
46:レッド
あっヤベ 笑顔の作り方が思い出せん
47:ブラック
笑うこともできんくなったか、終わりだな
48:ブルー
>>1000なら奇跡が起きる!
49:ホワイト
当てる気がもうありませんね……
50:ホワイト
それでは青学の皆さん。申し訳ありませんが、アリウスの手助けをよろしくお願いします。
今まで、私たちカルテットのワガママを聞いてくださりありがとうございました。
色彩後、このログはまだ開かれていない。
ポルタパシスは閉じられたまま、終わりの日を待ち続ける。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<分かりにくいカルテット時系列について>
本編開始5,6年前:アリウスへ配属
エデン条約前:ベアトリーチェがポルタパシス解放&青学調査
エデン条約後:人身御供の後に色彩戦まで昏睡
偽・最終編2章:アリウス防衛&第4サンクトゥム攻略支援
その後から現在:色彩で暴走した憎悪をポルタパシスへと自分たちごと封印
○処刑人の通信者(スルト?)
かなり過激派。同じ暗部でもRATはまだ友(FOX・カヤ)の誇りは守ろうとしてた。
「神秘と恐怖の根幹たる”崇高”……人の信仰や認知が関わっているもの。
ならば、人々に忘却を与え、無知と盲目にしなければ何度でも復活してしまう!」
Q:偉そうなこと言ってる処刑人たちは色彩戦で何をしてたのか?
向こうの世界でシロコ以外のテラーを処刑したので、色彩側の警戒心MAX!
隠しボス、ほぼ全壊状態の”名もなき神々の王女”と深海牢獄で戦闘してた。
プレ先はアリス救済を僅かに期待してたが、彼女たちがそれに応えることはなかった。
「向こうの青学とデカグラマトンが追い詰めたが……トドメを刺し損ねたようだな」
「壊れかけなのに強スギィ!? 道具が使えず、素手と神秘で挑めってクソじゃん!」
「アッチの俺らがクロコと色彩を押し付けてきた時点で……まぁ自分の世界優先だよな」
Q:処刑人たちの作戦が実行された場合はどうなったのか?
ハッピーエンドにはならない。
オラトリオ自体が発生せず、トリニティ・アリウス・スクワッドが和解することもない。
作中の政治的な流れに合わせ、サオリ・オルタがアリウス関連のすべての罪を背負って自首。
その後、トリニティから同意をもぎ取り、アリウスを青学の分校として再編する。
それにより、アリウス生たちの生活環境そのものは改善されていく。
しかし――
スバルやアリウス生は、”アリウス”が消えるのに鬱屈な思いを残し続ける。
サオリは二度と罪悪感から解放されないまま、ブラマをさまよい続ける。
その代わり、アリウスに関わる、あらゆる破滅フラグの可能性は消滅する。
バルバラや人工天使のミメシスも二度と現れることがなくなった。
こうして、キヴォトスは平和に一歩近づいた。
という感じのエンディングです。先生視点ではバッドエンドかな?
<今回のお話のまとめ>
誰かへの善意が状況を悪化させ続けた。
先生がいない過去アリウスで、ご都合主義なんておきないし、正解もない。
①青学のポルタパシス調査
神秘研究への好奇心とアリウスの復興の糸口のため、ポルタパシスを調査した。
↓ ↓ ↓
アリウス自治区荒廃の原因は判明した。
でも、アリウス生でない青学生がポルタパシス開けてたせいで、怨念がムカ着火ファイヤー!
アリウス生へ精神汚染を起こす憎悪が溢れ、状況が悪化してまった。
②カルテットの人身御供
カルテットが怨念の暴走を抑え、引き受けて、アリウスの環境を改善した。
ついでに、暴走してたミメシスは防衛用へと。
↓ ↓ ↓
色彩の干渉とベアトリーチェの仕込みで怨念の神秘が爆発した。
カルテットはポルタパシスを内側から閉じて封印した。
封印が解けたら、原作以上に黙示録の厄災が起きる可能性が上昇した。
③スバルの献身(次話)
エデン条約後:眠ったしまったカルテットを助ける方法を探してポルタパシスに侵入した。
色彩後:ポルタパシスを閉じこめられたカルテットを助けようと行動中。
↓ ↓ ↓
残念ながら、精神汚染の餌食になるが――
とても後味が悪い話なので、明日も更新します。ここから明るくなってきます。