魔法少女が普通にいる世界でもゲームやアニメを再現した能力なら意外といける説   作:momo28

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実弾と空砲が一発ずつ

契約書がその場から消える。

するとそこにいたのは、ピシッとしたスーツを着て、顔半分を隠す大きな牙の並んだ不気味な顔の仮面をつけているゲンムだった。

その手にはショットガンを持っており、そこに五発の弾丸を装填しようとしている。

 

「っ!」

 

「……言っとくけど、殺すつもりは無いよ」

 

最も、『殺すつもりが無い』だけだけどな!

原作キャラを傷つけるのは心が痛むし嫌だけど、こっちだって研究対象にはなりたくないんだよ!

 

ころころと弾丸を自然にショットガンに装填していく。

 

「させるものですか!!」

 

装填の隙を狙って対物ライフルが放たれる。

しかし、ゲンムは片手でショットガンをバットのように振ることで弾丸を弾き飛ばした。

 

……ちょっと痺れた。

 

「……え?」

 

「………装填数は五発、そのうち一発だけが実弾、互いにライフは三つ」

 

危なかったな…確かヒマリのハザードシグナルって原作だと戦車五台分くらいなら簡単に貫けるとか言われてたもんな。

 

「……くっ!」

 

ビルの屋上でゲンムから離れるように後ろに飛んだヒマリは、辺りに大量のAR-15系自動小銃とAK-47系自動小銃を展開する。

 

……まじでぇ?ここで使ってくんの?本気じゃん。

これは『ハザードコネクション』と言い、簡単にいうと彼女ら魔法少女の必殺技だ。

ヒマリが使用した必殺技は、相手の周りを役18000丁の銃で囲い、ミンチになるまで乱射し続けるというもの。

味方ごと巻き込んで攻撃するせいで、原作ではあまり出番はなかった。

 

「……一対一、だからこそかな?」

 

「喰らいなさい!」

 

『LVS Sistem』

 

因みに不謹慎なので元ネタは言わないが、LVSというのは『ラスベガス・ストリップ』と読む。

てかこっちが死んだらどうするんだよ!!

 

まあどうにかする方法はあるんだけどね。

 

『Burner Phone』

 

ボックスから使い捨て携帯を取り出すと、何処かから電話がかかってくる。

 

『この通話が終わってから3秒後………右に2歩、そこから左斜めに抜け道がある………』

 

ゲンムは携帯を叩き折ると、呑気に歩き始めた。

 

 

 

 

Side:ヒマリ

「これで……!」

 

私渾身の必殺技を使用する。

現れた大量のライフルがビルの屋上を蹂躙する。

 

というか、結局ここはなんなのかしら……?

よくわからないし、早く倒してマコト君を安心させてあげないと……。

 

「終わりよっ!」

 

銃声が止むと同時に、ずっとチャージしていた魔力をふんだんに込めた弾丸を放つ。

ビームのような青白い光がとてつもないほどの爆風を引き起こしながらビルを貫く。

 

「………どうやら、終わったようね」

 

ビルが消え、元の学校の屋上に戻っていく様子を見てヒマリは呟いた。

 

「……さて、あいつの残骸を探さないと」

 

人の形をして同等の知能を持つ災獣、それも模倣された魔法少女の力を持っているなんて、厄介以外の何者でもない。

本当に早い段階で倒すことができてよかった…………また出てくることが無いように、出現した原因を先輩に調べてもらわないt

 

 

 

 

 

キュイーンという音と共に意識が覚醒する。

 

……あ、え?私、何があった…後ろ?じ、銃があって………?

 

「しん……だ?」

 

でも、どうして、生きて「無事に起きたみたいだね」!?

 

「言ったでしょう?殺すつもりは無いって……じゃあね」

 

そう言ってあいつは……ゲンムはふっと消えてしまった。

 

死の恐怖を体験した私は、その場から動くことができず、私のハザードシグナルの魔力を追ってきたマコト君達に助けられたのだった。

 

 

 

 

Side:ゲンム

学校でヒマリとの戦闘に勝利したものの、ショットガンで撃ち抜いた瞬間をたまたま見られていた芸無は学校を抜け出した。

わかるわけねえだろ音楽の教室から屋上見えるとかさあ!

 

…………はあ。

やっちゃった………原作キャラを傷つけちゃった………。

しかも殺しかけた………。

もうマヂムリ……死の………。

 

「………お金、無くなってきたなぁ……」

 

そろそろ稼がないとな………バイト……受けれるか?

うーん……絶対退学扱いで学生証はもう使えないだろうし……。

闇バイト系の仕事受けるしかないか?最悪生きてればいいだろうし……。

 

そんな時、女性店員さんが話しかけてきた。

 

「あの……お金ないなら、うちで働きませんか?」

 

…………え?

えええええぇぇぇぇぇぇ!?!?

 

「いいんですか!?」

 

「は、はい………実は、小さいネットカフェを経営するのが私の夢で……でも、こんなところにある小さいネカフェで働きたい人なんていなかったみたいで……人手が足りなくて大変だったんです」

 

しかも店長だった!?

 

「え、でも私身分を証明できるものとか無いですよ!?」

 

全部燃えたし……(泣)

 

「あー……そこら辺は、なんとかできるので全然いいですよ」

 

なんとかできるのかよ!?何もんだあんた!?

 

「それなら……よろしくお願いします!」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

こうして、私のバイト生活が始まった。

そういえば………まだ私子供なんですよね……。

さよなら……私の青春………魔力の塊を作ったせいで失われた青春よ………。

 

 

 

 

いやぁ働かせてもらってる立場で文句とか言えないっすわ!

ここの職場最高すぎる!給料良いし!あと給料良いし(二回目)

従業員私含めて二人だけど……。

 

「そういえば、芸無さんはどこに住んでるんですか?」

 

「このネカフェですね」

 

「へーこのネカフェ………えっこのネットカフェ!?!?だからずっといるんですか!?お家どうしたんです!?」

 

「燃えました」

 

「燃えたぁ!?!?」

 

そりゃ驚くよな………あ、ホコリ溜まってる。

因みにいうと今はお掃除の仕事を任されている。

隅々までピッカピカにしてやるぜ!!

 

ふんふふ〜ん。

よし!掃除完了!いやーなんだかお店全体が光り輝いて見えますよ!

 

「げ、芸無さん……その、足元の魔法陣みたいなやつはなんなのでしょう?」

 

っすぅ〜〜…………はぁ〜〜〜〜〜〜。

 

「物理的に光ってたかあ」

 

そういえば令呪渡してたなあ!!!

視界が光に包まれ目を閉じる。

 

暫くした後目を開けると、そこはだだっ広く白い部屋。

……なんか、見たことあるな?この部屋。

 

確か、これは原作で主人公達が使ってた訓練室だったはず。

先輩が残してたものを見つけたんだよね………なんてもん残してんだ先輩とやら。

確か登場したのは6話くらいだったかな?

数ヶ月後に行われる『全国魔法少女交流大祭』で行う競技の練習で使ってたはず。

 

「あの……」

 

後ろから声が聞こえ振り向く。

 

そこに居たのは、令呪で私を召喚したであろうマコト君だった。

 

「………緊急の、用事ではないらしいけど?」

 

「それは………ごめん、ちょっとお願いしたいことがあって呼んだんだ。あっ、彼女達は居ないから安心して!」

 

うーん、こっちとしてはヒロイン組が居なくともその内の一人を半殺しまで持って行ってるから君にも合わせる顔がないんだよね。

まあでも、いつまでもうじうじしてたってしょうがないか。

謝らないといけないことはしっかり謝らないと。

 

「その…あの時のことは、ごめんなさい。幾ら向こうから襲ってきたとはいえ、私は彼女の体を、心を深く傷つけてしまった」

 

「………確かに、あのことは許せることじゃないよ。でも、こっちにも非はあるし、そこまで強く責めることはできないよ」

 

なんだこいつ、聖人か?

 

「それに、彼女は今病室で元気にしてるよ。一週間後には退院できるってさ!」

 

よかった……。

でも、本当に彼女らには悪いことをした。

流石にこのまま何もせず許してもらうのは私…いや、俺としての仁義が許さない!

でも、何をするか………この少女ボディでできることなんてほぼほぼ無いぞ?

……………………あれならギリいけるか。

 

服のボタンに手をかけ、外し始める。

 

「ちょちょちょちょちょちょちょ待って待ってねえ何してんの!?本当に何してるの!?」

 

何って……お詫びだが?

 

「良いから別にそんなの!!」

 

「でも………」

 

「でもじゃありません!もっと自分の体を大事にしなさい!!!!」

 

「(´・ω・`)」

 

ま、冗談ですがね。

んでそれじゃあ何したらいいですか?

 

「交流大祭の為に、僕に修行をつけてほしいんだ!」

 

……へえ?




今回の登場形態。
『BuckshotRoulette』
変身者:魔法少女 ゲンム(舞奈芸無)
使用ハザードシグナル:ショットガン

変身するとショットガンとランダムな幾つかの実弾と空弾が出現する。
契約で勝負を開始した相手と自分にライフを設定し、ライフが0になるまでは死なない。
ショットガンは一発撃つと次弾発射までに長い時間がかかる。これが「相手のターン」である。
相手の一回の攻撃(弾幕系は一区切りつくまで)が終了することで再発射可能。
しかし、自身に向けて空砲を発射した場合クールダウンが発生しない。
また、ショットガンから発射された弾はどんな装甲であろうと貫通し致命傷を与える。
契約対象外の相手に対してはショットガンは一般に売られている物と同程度の力を発揮する。
ショットガンは基本的に排莢ができない。

戦闘中、自身のターンになった際に腰に括り付けられている錆びついたミニボックスからいくつかのアイテムが出現する。アイテムは不破壊。

使用可能アイテム
・Beer
次弾を排莢することができる。
・Cigarette Pack
ライフを1回復する。
・Magnifying Glass
次の弾が実弾か空弾か見ることができる。
・Hand Saw
ソードオフショットガンにショットガンを改造する。
これは1ターンのみ適応され、自身のターンが終了することで元に戻る。
また、威力が倍になる。具体的に言うと頭吹き飛ばすのが上半身消し飛ばすレベルまで強くなる。
・Hand Cuffs
相手のターンを1ターンだけ無視する。
この時、相手は手を拘束され、手だけでなく四肢を動かせなくなる。
・Burner Phone
二通りの使用方法がある。
数ターン後の弾丸が実弾か空弾かを確認することができる。
相手の攻撃に関する未来予知を行い、それに対する最適解の行動を知ることができる。
・Adrenaline
相手のハザードシグナルを1ターンだけ奪うことができる。
・Inverter
実弾を空弾に、空弾を実弾に変換する。
また、相手の持つ攻撃性と回復性を逆転させる。
・Expired Medicine
50%の確率で自身のライフを2だけ回復する。
もう半分を引くと、ライフが1だけ消える。
・『錠剤』
「肉体に深刻な影響を与える可能性あり」
自身の身体に甚大な被害を与える代わりに、もう一度勝負を挑むことができる。
その命が続く限り何回でも。

使用可能ハザードコネクション
・『ダブル·オア·ナッシング』
『錠剤』を使用することで発動する。
使用できるアイテムが増え、死亡しライフが亡くなっても復活、戦闘を続行する。
・『免責同意書「GOD」』
神は◼️に、天◼️は◼️れ果て、◼️こに救◼️はない。

元ネタは少し前に話題になったゲーム『BuckshotRoulette』
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