伏黒甚爾成り代わりinブルアカ   作:Isa0509

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書類は踊る、されど終わらず

~シャーレ業務開始数日目~

 

「…なあ先生」

 

"どうかしたかい?"

 

「どうも俺にはコレ(書類の山)が減ってるように見えないんだが…、俺が疲れてるだけだよな?」

 

"トウジ…、残念ながら初日より書類の量は増えてるよ…、私たち(シャーレ)にしか処理できない仕事も多いみたいでね、ごめんねシャーレに来て早々書類仕事ばかりさせてしまって"

 

「シャーレに入ると決めたのは俺の意思だし、なんなら無理を言って加入させてもらってるんだ、その分はしっかり働くさ」

 

"ありがとう、助かるよ"

 

シャーレの業務初日、俺と先生はリンちゃ((…行政官に圧倒的な量の書類を渡され、というか台車で運び込まれ

 

「おはようございます、先生、トウジさん、さっそくで申し訳ないのですがこちらがシャーレに処理していただきたい書類です」

 

「………」

 

"……そ、それは私たち二人で片付けなきゃいけないのかな"

 

「申し訳ありませんがそういうことです…、連邦生徒会長が失踪してしまった今私たちでは処理できない内容のものばかりでして…」

 

(いやいやいやいや!社会人経験のない俺でもわかる!この量は二人やそこらの人数で処理できるもんじゃねぇ!)

 

一筋の望みにかけてリンちゃんに聞いてみる

 

「ちなみに連邦生徒会からの応援とかは…」

 

「残念ながら連邦生徒会もいっぱいいっぱいの状況でして…、しばらくは厳しいかと…」

 

(まあそりゃそうだよなぁ…)

 

なにせこの量の書類をさばいていた組織のトップが失踪したんだ、こちらも泣きたいがそれはあちらも一緒だろう

 

「それでは私は戻りますので…、何かありましたら連絡お願いします」

 

そういうとリンちゃんは足早に去っていった…

 

"それじゃあトウジ、私たちも始めようか…"

 

そんなこんなで仕事を始めて早数日、俺は先生が入れてくれたコーヒーを飲みながらの休憩をしていた、ちなみに先生はまだ仕事中だ、おいたわしや先生上…

 

とか思っていると先生が話しかけてきた

 

"トウジ、ちょっといいかな"

 

「どうした?先生」

 

"アビドス高等学校から救援要請があってね、今からでも行こうと思うんだけど…トウジも来るかい?"

 

(うぉぉぉぉ!ついに!来たぞ!メインシナリオが!)

 

この世界に来て早数か月、待ち望んでいたメインストーリーがついに始まったのだ!もちろんすぐ行きたい、行きたいのだが…

 

「来る、といいたいところだがあいにくまともな装備がすべて家にあるんだ、準備をしたら追いかけるから先に行ってほしい、時間は早いほうがいいだろ」

 

最初のシロコとの接触(二つの意味での)、これはあまり介入しないほうが良い…気がする!

 

"わかった、先に向かってるね、トウジも気を付けてきてね"

 

そういうと先生は素早く荷物をまとめ、部屋から出て行った

 

かくいう俺も装備が家にあるのは本当なので、すぐ部屋を後にした

 

~トウジ宅~

 

「えーと携帯食料と、予備の弾倉と…」

 

ここにきて今まで掃除をしていなかったことが裏目に出た…!そう、必要な物が見つからないのだ、

 

「あとは何が必要なんだっけ…」

 

「他にも何忘れていることがありませんか?」

 

「うわっっっ!」

 

「お久しぶりです、トウジさん」

 

「びっくりした…黒服か…」

 

「クックックッ、相変わらずですねぇ…」

 

「それで?何の用だ?俺は今から出かける予定なんだが」

 

「…『契約』のことをまさかお忘れですか?」

 

「………」

 

(カンッペキに存在自体忘れてたぜ…、ていうかこの身体の話を急かしに来たわけだよな…やっべなに話そう)

 

「あーうん、あれだ、すまん」

 

「クックックッ、悲しいですねぇ…」

 

「それじゃあ今回は前話した『力』についてだ」

 

「前回の口ぶりから察するに『神秘』とは別のモノなのですよね?」

 

「あぁ、そして俺はその力を呪いの力『呪力』と呼ぶ」

 

「呪い、ですか」

 

「あぁ、人間の怒りや憎悪といった負の感情から生まれるエネルギーだ」

 

「人間の感情から…!それは生徒や獣人からも生まれるモノなのですか!」

 

「さぁな、少なくとも俺は見てないな」

 

…見るからに黒服のテンションが一段階下がったな

 

「そしてそれを体にまとって戦ったりするわけなんだが俺は」

 

「天与呪縛、ですね」

 

「そのとおりだ、身体(おれ)は呪力の扱いに優れた家系の生まれでな、天与呪縛のメリットも大きかった、と今日はこのくらいでいいか?」

 

「ええ、続きはまたの機会に、しかし『呪力』ですか、クックックッやはりあなたは面白い、この『神秘』の世界で『呪い』とは…!」

 

黒服は興奮しながらワープゲート?の中に消えていった

 

「『神秘の世界』か…」

 

やはり俺はこの世界にとってのイレギュラー、異物なのだろう、だが俺のやることは変わらない、世界を救う先生の手助け、ただそれだけだ




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