伏黒甚爾成り代わりinブルアカ   作:Isa0509

18 / 18
UA40000ありがとうございます!執筆の励みになりますので感想、お待ちしております!設定の矛盾点などももしお気づきになればぜひ!

あと今更ですが先生のセリフはすべて""で、その他のセリフは基本全て「」で統一しております!




禪院トウジ、シャーレの部員や

~先生side~

 

「……ん……あの……、…大丈夫?」

 

"……ず…み…"

 

「あ、生きてた。こんなところで倒れてたから死んでるのかと」

 

"…み……み…ず"

 

「?ミミズがどうかしたの?」

 

"み…水を…"

 

「ん、…ちょっと待って」ガサゴソ

 

「はい、これ。エナジードリンク、ライディング用だからちょうどいいはず」

 

上半身を起こした先生の目の前にスポーツボトルが差し出される

 

「えっと…コッp『ゴクッゴクッゴクッ』!?」

 

躊躇はなかった、というより砂漠の真ん中で死にかけていた先生にとって『考える』のは無理な話だった。

先生は受け取ったボトルのキャップを目にもとまらぬ速さで外すと、相手が何かを言おうとするのにも気づかずドリンクを飲み始めた。

 

「ッ!そ、それは……」

 

"ゴクッゴクッーーーぷはっ!生き返ったぁ!"

 

先生は久々の水分…(といっても数時間の話だが、このアビドス砂漠では十分過酷である)を飲み、ようやく目の前の少女を認識する。彼女は何か言いたそうに口をモゴモゴさせていたので、首を傾げると、彼女はこう言った

 

「…ううん、何でもない、気にしないで」

 

少し不思議に思った先生だが、とりあえずお礼をする

 

“ありがとう、本当に助かったよ”

 

「まあ、ん…気にしないで……それより何でこんなところに倒れてたの?…ホームレス?」

 

微妙な間がやっぱり気になりつつも先生は答える

 

“いやいや流石にホームレスではないよ?ある学校に行かなくちゃ行けないんだ、でもその途中で迷っちゃって…”

 

『ある学校』という単語と、ホームレス改め遭難者の男…先生が付けている腕章の「連邦生徒会」のマークに彼女が気づいたのはほぼ同時だった

 

「こっちの方には私たちの高校、アビドス高校しかないけど…もしかしてアビドスに行くの?」

 

“あぁ、うん、そうだよ、アビドス高校に向かってたんだ”

 

「そっか、なら久しぶりのお客さんだ」

 

“改めて自己紹介をさせてもらうね、私は連邦捜査部シャーレの先生だよ”

 

「ん、私はアビドス高校の二年生、砂狼シロコよろしく」

 

“こちらこそよろしく、シロコ”

 

先生の目的地がアビドスだったこと、そして自己紹介を済ませたことによってシロコの雰囲気は幾らか和らいだ、(恐らく)悪意を持たないであろうちゃんとした「お客様」は本当に久しぶりだったのだ

 

「ん、案内してあげる、ついてきて」

 

“ごめん…一ついいかな”

 

「ん?」

 

“足が…もう動きそうに無くて…”

 

先生は子鹿のソレを超える動き、かなりの『プルプル』を発揮しながらとても申し訳なさそうにシロコにそう告げた

 

「ん……、えっと………」

 

シロコは猛烈に困った表情をした、流石にこの状態の人間に歩かせることはできない、しかし近いといっても校舎まではあと数kmはあるのだ

シロコはこの子鹿勝りの先生を運べそうなものはないかと周りを見渡してみるが残念ながら何もない、文字通り砂だけだ

 

「どうしよう、ここら辺はタクシーとかもめったに通らないし…」

 

"ほんとに申し訳ないんだけど、その自転車の後ろに乗せてくれないかな…?"

 

「えっ、……ん、残念だけどこの自転車は一人用」

 

"なら背負ってくれないかな"

 

シロコは明らかに「えっ…」という表情を浮かべたのち、数秒思案するしぐさを見せ、まあ危ない二人乗りよりはいいか、と判断し頷いた

 

「ん、仕方ない、危ない二人乗りよりは良い」

 

"ほんとにごめんね…"

 

先生はよたよたとした足取りでシロコの背中に向かっていく、そして先生が今まさに背中に乗らんとしたとき、シロコから声がかかる

 

「あ、待って」

 

しゃがんでいたシロコがふいに立ち上がり、先生の頭にはてなマークが浮かぶ

 

「えっと、さっきまでロードバイクに乗ってたから…そこまで汗だくってわけでもないけど…えっと…」

 

"私は気にしないよ?"

 

シロコが振り向く

 

"むしろいい匂いがするんじゃないかな"

 

先生は真剣な表情でそう言い切った、とても真剣な、冗談を言ってるとは思えないような目でだ

それを聞いたシロコは少し頬を赤く染めながら

 

「…うーん、ちょ、ちょっと良く分からないけれど……気にならないなら、まぁ良いか」

 

シロコがもう一度しゃがみなおす

 

「ん、どうぞ」

 

"ごめんね、ありがとう"

 

先生が今度こそシロコの背中に体を預ける

 

「しっかりつかまっててね」

 

~アビドス高校~

 

「ただいま」

 

「あ。おかえりシロコせん…ぱい!?ちょっと!?そのおんぶしてるの誰!?」

 

「わあ、シロコちゃんが大人を拉致してきました!」

 

「拉致!?もしかして死体!?ついにシロコ先輩が犯罪に手を…」

 

「い、いやその人は…「と、とにかくその死体を隠す場所を探すわよ!体育倉庫にシャベルとツルハシがあるからそれを…」

 

「ん、これは死体じゃない、生きてる大人、うちの学校に用があるんだって」

 

「えっ、死体じゃなかったんですか…」

 

「拉致じゃなくてお客さん?ちょっとアンタ!何か知ってるんじゃないの?」

 

「いやだからその人は…」

 

"ト、トウジ!?なんでここにいるの!?"

 

「わぁ、死体が動きました☆」

 

「ん、だから死体じゃない」

 

「なんでって…そりゃ先生が『トウジも来るかい?』っていうから…」

 

アビドス高校の一室、先生を背負ったままそこに入ったシロコは同級生、後輩から『大人を殺して死体を持ってきた』呼ばわりされて、何とも言えぬ表情をしていた

先生はというと、見渡した部屋にここにまだいるはずのない生徒…禪院トウジの姿を見つけ困惑していた

 

(シャーレを出たのすら私より後だよね…、そのあと自分の家にも寄っただろうし…、バイクでも持ってるのかな?)

 

すこし考えながらも自己紹介を始める…前に

 

"あの、シロコさん、そろそろ降ろしていただけると…"

 

「ん、」

 

シロコの背中から少々雑に降ろされる、何か気に障ることでもしてしまっただろうか…

 

"ん˝ん˝ッ!改めましてシロコもこんにちは、私は連邦捜査部、シャーレの先生だよ、此処からの手紙をもらって来たよ、よろしくね"

 

先生は今日いまだに発揮されていない大人の威厳をうんと使い、自らの立場の証明である連邦生徒会のIDカードを取り出し、腕章をアピールした

 

「…えぇっ!まさか、本当に!」

 

「連邦捜査部シャーレの先生!?」

 

「わぁ、支援要請がほんとに受理されてたのですね! よかったですね、アヤネちゃん!」

 

「はい! これで……弾薬や補給品の援助が受けられます!」

 

「ほら言っただろ、シャーレの先生がもうすぐ来る~って」

 

「アンタみたいな胡散臭いやつ、急にきて信じられるわけないでしょ!」

 

「ちょっと、セリカちゃん!本当に来てくれたんだからそんないい方しなくても…」

 

『胡散臭い』よばわり(というか実際少し胡散臭いのだが)されたトウジは苦笑いを浮かべながらこう言った

 

「それじゃあ俺も改めて、連邦捜査部シャーレ部員の三年生、禪院トウジだ、よろしく頼む」




地味に初めて2000文字いったかもしれません
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

脹相転生inキヴォトス(作者:西中の虎の兄)(原作:ブルーアーカイブ)

ある朝、起きたら脹相に憑依転生していた男の物語。▼しかも、転生したのは呪術廻戦の世界ではなく、何処かの学園都市だった!?▼ブルアカをほぼ知らない彼はこの世界で生きていけるのか……▼ちなみに作者はブルアカはアニメの部分(アビドス編)までしか分かりません。▼あとはネットで流れてくる情報とpixivの某虎杖のアレしか知らないです。▼呪術廻戦はモジュロ3巻まで全部読…


総合評価:612/評価:6.86/連載:19話/更新日時:2026年05月11日(月) 18:00 小説情報

漏瑚の術式を持ってブルアカ世界へ(作者:場取らず)(原作:ブルーアーカイブ)

現実世界で死亡したオリ主が漏瑚の術式を持ってブルアカに男子生徒として転生し青春をおくる話▼主人公はブルアカ未プレイ▼初投稿で文章が拙いうえ遅筆の不定期更新になると思いますが、書きたいものを書いていく方針でいきたいと思います。▼お付き合いいただけると幸いです。


総合評価:678/評価:7.88/連載:14話/更新日時:2026年06月21日(日) 02:00 小説情報

キヴォトスメロンパンモドキ(作者:ただねこ)(原作:ブルーアーカイブ)

羂索もどきがキヴォトスを謳歌するお話。ガワは夏油です。▼タイトルはゲヘナシロモップ的なアレです▼呪術は最終巻まで読了している前提です。アニメ勢ネタバレ注意▼ブルアカは最終編まで読んでいてくれると読みやすいかと▼この作品は、「キヴォトスinドブカス成り代わり」や「透き通る世界に響く雷鳴」等に感銘を受けて書いています。もしよければこちらも読んでみてください。▼h…


総合評価:946/評価:6.8/連載:61話/更新日時:2026年04月30日(木) 08:38 小説情報

十種影法術で逝く青春記録(作者:段差ダンサー)(原作:ブルーアーカイブ)

十種持ったオリ主をブルアカにぶち込むだけ


総合評価:602/評価:8.05/連載:8話/更新日時:2026年01月19日(月) 18:32 小説情報

この私、傲慢の罪エスカノール様が青春物語を壊すことを許さない(作者:廻間)(原作:ブルーアーカイブ)

いつも通り仕事して寝て起きたら砂漠にいた。▼姿もなんか変わってるし…▼初めまして廻間です。初の小説投稿なので色々とおかしいところがあると思いますが温かい目で見ていただけるとありがたいです。▼ブルアカはエンジョイ勢です。▼※タグの曇らせは一応。▼3/17追記 読みやすいように段落開けしました。まだ読みづらいと思いますがまた編集すると思います。


総合評価:579/評価:7.6/連載:13話/更新日時:2026年04月19日(日) 22:10 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>