お気に入り450件突破しました!ありがとうございます!
「禪院トウジだ、よろしく頼む」
赤縁眼鏡をかけた少女…アヤネが近づいてきた
「禪院さんさっきはすみませんでした…本当にシャーレの方だと思ってなくて…」
「トウジでいい、それに気にするな、知らないやつが来たら警戒するのは当たり前だ」
先生が来るほんの10分前にアビドス高校に到着したトウジは、教室にいたアヤネ、ノノミ、セリカにシャーレと先生について説明していた、があまり信じてもらえなかった。そのうえあと少しで追い出されるところだったので先生が来てくれて大変助かっていた。しかし彼女たちが悪いのかといえばそうでもない。知らない人が来たら普通警戒するものだし、元の世界でトウジが識った内容を鑑みても彼女たちの判断は妥当である。
「あ、ホシノ先輩にも知らせてあげないとですね☆、あれ、先輩はどこでしょうか?」
「先輩ならいつもの部屋でお昼寝中、私が起こしてくるわ」
「セリカちゃん、お願いします!」
猫耳としっぽのついた少女…セリカが部屋から出ていき、アヤネが改めて先生とトウジへの挨拶をしようとした所で…
「銃声!?」
突然、複数の銃声が鳴り響く
直後、トウジは先生を壁の後ろに引っ張り込み、シロコは愛銃を手に取り窓際の柱に身を隠す
「ありがとうトウジ、助かったよ」
「気にするな、それより…」
すぐにアヤネがドローンを飛ばし、銃声の主を確認する
「あ、あれは…!カタカタヘルメット団です!」
「またあいつら…性懲りもなく」
外を見ると30人ほどだろうか、かなりの数の不良がアビドスの校内に侵入している、ある者はライフル、ある者は機関銃、ある者は弾薬箱、とかなりの装備を整えている、恐らく今回で校舎を占領する気なのだろう
「あいつらはもう弾薬の補給すらできていない!だから数で押せ!そうすれば勝てる!そしてあの校舎を私たちの住処にするんだ!」
「「「オーーーー!!!」」」
シロコがチャンバーに初弾を装填し、いざ飛び降りんとしたとき、セリカが何者かを抱えて部屋に飛び込んできた、また彼女自身もさっきまでなかったライフルを肩に下げており、急いで臨戦態勢に入ったことがわかる
「ほらホシノ先輩起きて!ほら早くっ!」
「うへ~、まだ起きる時間じゃないよぉ」
セリカが連れてきたのは小柄な桃色の髪の少女…ホシノ、が彼女の眼はまだ半分閉じており、その四肢もだらんと垂れ下がっている
「ホシノ先輩!襲撃ですよ!襲撃!またヘルメット団が攻めてきました!」
「うへーそれは大変だぁ~」
一応状況は把握できたらしく愛銃、『Eye of Horus』とシールドを手に取り戦闘準備を始めるホシノ、寝起きでゆっくりに見えるその動きにも一切の無駄はない
「ん、先生のおかげでこの後の補給は受けれそうだからあるだけ使い切る」
「はい☆みんなで行きましょう☆」
「私がオペレートします、先生とトウジさんは…」
「俺は前線にでよう、これでも戦闘職なんでね」
「私はアヤネのサポートに回ろうと思うけど…いいかな?」
「はい!ありがとうございます!」
「…うへ~じゃあおじさんも出撃しようかな」
シロコ、ホシノは窓から飛び降り、ノノミとトウジは階段からグラウンドに出る
『ちょ、思ったよりも人数多そうなんだけど!?』
『…30人以上はいそうだな』
『ん…弾薬もギリギリ…』
通話越しに先生の耳にも生徒たちの言葉が聞こえる、そして先生はある決断を下す
"みんな、ちょっといいかな"
「『『『?』』』」 『……』
みなが疑問符を浮かべる中、トウジは静かに先生の話を聞く
"私が指揮を執る、だから従ってほしい"
一瞬、トウジを除くみなの脳内に懐疑心が生まれる
この初対面の大人に指揮を任せて大丈夫なのか、と
しかし元はダメもとで送った手紙、砂漠の奥地の救援要請、それにこの大人は応えてくれた、それは紛れもない事実である、それを思った瞬間、彼女たちの意思は決まった
『ん、DUでの話は聞いてる、私は先生の指揮を信じる』
『わたしも先生を信じます☆』
『あーもうしょうがないわね!いいわ、従ってあげる!』
「お、お願いします!先生!」
『おじさんもとりあえずは…信じようかな』
『それで?俺は何をすればいい』
"…ありがとう、みんな"
◆
"いくよ、アロナ"
「はい先生!戦闘オペレートシステム起動!戦闘指揮支援を開始します!」
全員が先生の声に集中する
「まずは体制を立て直す、ホシノ前衛を頼む、シロコとセリカは………………
・
・
・
・
・
・
『カタカタヘルメット団、全員戦闘不能もしくは撤退しました!私たちの勝利です!』
「うへ~、ほんとに勝っちゃたよ」
倒れた仲間を引きずりながら撤退していくヘルメット団を見てホシノがつぶやく
グラウンドには弾痕、爆発孔、空薬きょうが大量に残され、弾薬もほとんど使い果たした、がアビドス側に気絶者はおろか軽症者もいない、全員、先生の指示通りに動いていただけだ
これを経験し、トウジは理解する、この身体になったからこそわかる、知識だけではわからない"何か"がある、先生のコレはただの指揮とか指示とかそういうレベルの話ではないと。今回の戦闘、トウジは一切本気を出していない、にもかかわらず一切の被弾がなかった、当然本気を出せば被弾なしで蹂躙することも可能だろう、しかし今回はアビドスと先生の関係を深めるため本気を出さなかった、またこの甚爾の身体でもトウジの技術力では手加減して全弾回避は不可能だ、ので多少の被弾は覚悟していた、にもかかわらずのこの結果だ。
(恐らくは因果、または未来、もしくは可能性に干渉している…のか?)
深く考えるトウジを横目にほかのメンバーはすっかり戦勝モードである
「あははっ!目にもの見せてやったわ!思い知ったかヘルメット団め!」
「はい!私たちの勝ちです☆」
「ん、アヤネ、今から帰還する」
『了解です!皆さんお疲れさまでした!先生も、ありがとうございます!先生の指揮がなければどうなっていたことか…』
"私の力じゃないよ、みんなが頑張ってくれたおかげさ"
■
ここからは自分独自の設定が増えるかもしれませんのでよろしくお願いします。私の趣味ワールド全開でやらしていただきますので設定等に矛盾が生じる可能性もあります。じゃんじゃか指摘お願いします。