「いやぁー、悪かったってば、アヤネちゃーん。ラーメン奢ってあげるからさ、怒らないで、ねっ?」
「怒ってません…」
「はい、お口拭いて。はい、よくできましたねー☆」
「赤ちゃんじゃありませんからっ!」
翌日、俺たちは柴関ラーメンに来ていた。なんでかって?俺も知らん。あと、さっきまでやっていた会議では頓珍漢な案…アビドスの借金を返済する方法ばかりが立案され、アヤネの怒りが頂点に達し、見事なちゃぶ台返しを披露してくれた。お労しやアヤネ上…。なので今はみんながアヤネの機嫌を直すために尽力している。
「アヤネ、チャーシューもっと食べる?」
「ふぁい」モゴモゴ
「あ、おいそれ俺のチャーシュー」
気づいたころには、俺のチャーシューはシロコ経由でアヤネの皿の中、食べ物の恨みは重いぞシロコよ
ガタッ、ガララッ
「あ、あのぅ…」
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
扉の音につられ、玄関を見るとそこにいたのは紫髪の少女
「…こ、ここで一番安いメニューって、お、おいくらですか?」
「一番安いのは……580円の柴関ラーメンです!看板メニューなんで、美味しいですよ!」
「あ、ありがとうございます!」ガララッ
「ん?」
店内最安メニューの値段だけ聞かれ、退出されたという状況に一瞬セリカが固まる。しかしすぐに再び扉が開いた。
「えへへっ、やっと見つかった、600円以下のメニュー!」
「ふふふ。ほら、やっぱり私の記憶は正しかったのよ」
「さすが社長、何でもご存じですね」
「はぁ……」
入店してきたのは便利屋68の面々、しっかりハルカが入社してるな、ヨシッ!
「四名様ですか?お席にご案内しますね」
「んーん、どうせ一杯しか頼まないし大丈夫」
「一杯だけ…?でも、どうせならごゆっくりお席へどうぞ。今は空いてる時間なので、席も空いてますし」
「おー、親切な店員さんだね!ありがとう、それじゃあお言葉に甘えて。あ、我儘ついでに箸も四膳お願いできる?優しいバイトちゃん?」
「えっ?四膳ですか?ま、まさか一杯を四人で分け合うつもり?」
「ご、ご、ごめんなさいっ。貧乏ですみません!!お金がなくてすみません!!」
「あ、い、いや……!その、別にそう謝らなくても……」
「いいえ!お金がないのは首がないのも同じ!生きる資格なんてないんです!虫けらにも劣る存在なのです!虫けら以下ですみません……!」
「はぁ…ハルカ、ちょっと声デカいよ。周りに迷惑…」
ハルカの言葉を聞いたセリカは、もう抑えられないといった様子で叫んだ。
「そんな!お金がないのは罪じゃないよ!胸を張って!」
「へ?…はい!?」
「お金は天下の回りもの、ってね。そもそもまだ学生だし!それでも、小銭をかき集めて食べに来てくれたんでしょ?そういうのが大事なんだよ!」
ポカンとするハルカを置いて、セリカはカウンターの中に引っ込んでしまった。
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その後、セリカが運んできたのは十人分はありそうな超大盛の柴関ラーメン並(580円)だった。大将の『手元がくるって』量が増えたラーメン、それを便利屋の四人はとてもおいしそうに食べていた
「お、おいしいっ!」
「う~~ん♪、やっぱりここのラーメンは美味しいね~」
「でしょう、でしょう?美味しいでしょう?」スッ
ここで流れるようにノノミが会話に参加、俺でなきゃ見逃しちゃうね
「あれ…?隣の席の……。んー?あれ、トウジさんじゃーん。何してるの?」
「何って、そりゃあラーメン食べてるんだよ」
"トウジ、知り合い?"
「ん?あぁ、ちょっとな」
「ひどーい、ムツキちゃんとトウジさんの仲でしょ~」
「一緒にラーメン食べただけだろ…」
みんなの視線が一気に集まる中、アルも話しかけてきた
「久しぶりね、トウジさん」
「久しぶりだな、アル。この店、気に入ってくれたようでなによりだ」
「ええ、やっぱりこのレベルのラーメンはなかなかお目にかかれないもの。」
「あ、アル様、あの方はど、どなたなんですか…?」
「あの人はトウジさん、貴女が入社する前にラーメンを私たちにごちそうしてくれたのよ。まあ、私ともなるといろいろと顔が広いのよ!」
「カップラーメン一個を三人で分け合うとか聞いたら、放っておけないだろ」
「ちょっとトウジさん!?」
「あはは…私たち、ここの常連なんです。ほかの学校の皆さんに食べていただけるなんて、なんだか嬉しいです…」
「その制服、ゲヘナ?遠くから来たんだね。」
「ええそうよ、仕事で来たの。ここに来れたのは、前にトウジさんに連れてきてもらった時以来ね…」
「世間も意外と狭いものですね~☆」
「うふふふっ!いいわ、人と人との繋がりで、さらに新しい人と出会える。こういう予測できない出来事こそ人生の醍醐味じゃないかしら」
その後も、何も知らない陸八魔アル(16)を中心に和気あいあいとした会話は続いた。
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「それじゃあ、気をつけてね!」
「お仕事、上手くいきますように!」
「あははっ!了解!あなたたちも学校の復興、頑張ってね!私も応援してるから!じゃあ、またどこかで会いましょう!」
名残惜しそうに別れを告げた便利屋とアビドス、すぐにお互いの姿も見えなくなる。
「…ふぅ、良い人たちだったわね。トウジさんとも会えたし、今日はいい日だわ!」
「…社長。あの子たちの制服、気づいた?」
「えっ?制服?何が?」
「アビドスだよ、あいつら」
「ななな、なっ、何ですってーーー!?」
「あははは、その反応ウケる~」
「はぁ……本当に、全然気づいていなかったのか」
「……えっ、そ、それって私達のターゲットって事ですよね? わ、私が始末してきましょうか!?」
「あははは、遅い、遅い、どうせもうちょっとしたら攻撃を仕掛けるんだし、その時暴れよ、ハルカちゃん」
「ちょ、ちょっと待って!?トウジさんもあの子たちと一緒だったってことは…」
「あーちょっといいか?」
「「「「!?」」」」
すぐに追いつけて助かった、建物にでも入られたら探すのに苦労するからな
「ん~?トウジさん、どうしたの~?」
「いやまあこじれる前に話し合いを、と思ってな」
「……話し合いって……何を?私たち特には話すことも…」
「カイザーコーポレーション」
「っ!」
カイザー、その名を口にするとカヨコとムツキ…まぁ状況がわかってる二人がそれぞれ銃を突き付けてきた。
「やっぱり敵ってことでおっけー?トウジさん」
「いーや違うね。俺はお前らの敵じゃない、まあ味方でもないけどな」
「じゃあ何の用?私たちが何をしようとしてるかは知ってるんでしょ?」
「さっきも言っただろ?話し合いだ」
「話し合いっていうのは?」
「アビドス襲撃について、だ」
「取りやめろって?―――それは無理。でしょう、社長?」
「え、ええそうよ!もし幾らお金を積まれたりしても、私たちが雇い主を裏切ることはないわ!」
「そうだろうな、金じゃ買えない『信頼』特に今のお前たちの雇い主はカイザー、知っての通り超が付くほどの大企業だ。そんなとこを裏切るなんてことをしたら、依頼が来ないどころか生活、ひいては命まで危うい」
「…分かってるなら尚更何しに来たの?」
「その前に俺の身分について説明しとくぞ、俺は知っての通りゲヘナ生だが…今は連邦捜査部、シャーレの部員だ」
「連邦捜査部…シャーレ?…ッ!じゃあもしかしてさっきの大人は…」
「ああ、シャーレの『先生』だ」
「へぇ……」
「しゃ、シャーレ…?『先生』…?」
「連邦捜査部シャーレ、連邦生徒会長によって設立された『先生』をトップとした超法規的機関だ。あらゆる学園自治区での介入、戦闘行為が許可されている。それに全ての部活、全ての学園に所属するありとあらゆる生徒を『部員』として加入させることもできる。まあ連邦生徒会公認で、何処でも暴れられる戦力無限の組織だと思ってくれ」
「なななな、なっ、何ですってーーーーーーー!!!???」
「…確かにそうなると、この依頼、割に合わないね」
「んー、そうだね。もしかしたら割に合わないどころじゃないかも」
「????」
「だってハルカちゃん、シャーレがアビドスに付いてるってことは、『アビドスへの攻撃はシャーレへの攻撃』ってなるってことだよ?そしたら私たちとシャーレ、アビドスの戦いというより、トリニティとかミレニアムみたいな関係ない学校、最悪『キヴォトス』全体との戦争になっちゃうかもね~」
「なななな、なっ、なっ、ッッッッーーーーーー!?!?!?」
アルは狼狽えすぎて「なんですってーー!」すら言葉にできていないようだ。お労しやアル上…
「ちょ、ちょっとまって、いつも風紀委員から逃げるのもやっとなのに、ほかの学園からも追われるようになるの!?それはなんか無理じゃない!?もう無理じゃない!?」
「でもアルちゃん、雇い主は絶対裏切らないんでしょ?さっき言ってたもんね」
「それにさっきあっちが言ったように、カイザーを裏切る訳にもいかない。それこそ大変なことになる。」
今にも泡を吹いて倒れそうなアル、そんなアルを心配しているハルカ、どこか楽しそうなムツキ、そして苦い顔をしているカヨコ。総力戦 ~便利屋68~ を先生が実行するか?と言われたら確実にしないだろう、がそれをアルたちが知る術はない。
「それじゃあ『話し合い』、始めようか」
原作そのままの文がどんどん増えてしまっています…、ここをオリジナルにされてる方はほんとに尊敬してます。
メインストーリーでは無い話を区切りが良い時にちょいちょい挟もうと思っているので、それについて(しばらくはないと思います)
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イベントストーリー
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オリジナルストーリー(他生徒との絡みなど
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甚爾とトウジの魂について(オリジナル設定
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ブルア廻戦恒例原作(呪術廻戦の世界)介入
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そんなことよりメインストーリーを書け
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楽するな全部書け