"あ、トウジ。おかえり"
「ただいま」
「ん、トウジも一緒にババ抜きをするべき」
アビドスに帰るとみんなはトランプで遊んでいた。うらやましい限りである、特に先生。
時計をみると便利屋と別れてからすでに一時間が経過していた。するとアヤネの端末から突如アラームが響き渡る
「あ、アルファ地点に大規模な戦力を検知しました!」
「アルファ地点?」
「先生がくださった補給物資の中に入っていたセンサーを、校舎につながる四つの大通りに仕掛けておいたんです。その中の南側に5㎞の場所がアルファ地点なんですが…」
「まさか、ヘルメット団が?」
「ち、違います!ヘルメット団ではありません、おそらく…傭兵です!」
「へぇー、傭兵かぁ。結構高いはずだけど」
「誰かが雇ったてことよね?いったい誰がそんなことを…」
"今は考えても仕方がない、とにかく出撃しよう"
「「「「「了解!」」」」」
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『前方に傭兵の集団を確認!敷地内に入られる前に迎撃をお願いします!』
アヤネは、いつも通り教室から高所からの視点とドローンを生かしたサポート。先生は『教師の勘』というやつだろうか、珍しく今日は下まで降りてきていた。そして残りの全員で傭兵団と対峙する。
「あれ…ラーメン屋さんの……?」
「ぐ、ぐぐっ……」
「誰かと思えばあんたたちだったのね!!ラーメンも無料で特盛にしてあげたのに、この恩知らず!!」
「あはは、その件はありがと、でもこっちも仕事でさ」
「残念だけれど、公私はハッキリ区別しないと。受けた仕事はキッチリこなす」
「…なるほど、その仕事っていうのがアビドスの襲撃だったんだ」
「もう!学生ならほかにもっと健全なアルバイトがあるでしょう?それなのに傭兵なんて!」
「ちょ、アルバイトでも傭兵でもないわ!れっきとしたビジネスで社名だってあるの!私たちは便利屋、便利屋68なんだから!」
「誰の差し金?いや、答えるはずないか」
「ふふふ、それは勿論企業秘密よ?」
「なら、力ずくで口を割らせる」
アルが右腕を振り上げると、便利屋と傭兵団が一斉に照準を合わせた。それに呼応し、アビドスのみんなもとっさに構える
「発砲!」
アルの号令により弾幕が張られるが、あくまでそれは地上に張られたモノ。傭兵団の真上に飛び射線を切り、同時に周囲を見回す。
「…あれか」
奥のビルの屋上、そこには狙撃銃のスコープでこちらを見るオートマタの姿があった。普通の視力では全く見えないが、この身体なら問題ない
"トウジ、どうしたんだい?"
「狙撃手がいた、すぐ戻る」
"了解、気を付けて"
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「だ、誰だっ!」
「二秒やる、答えろ。仲間の数と配置は?」
「へっ、誰が答えr―――ッ!?!?」
拳銃を構えるオートマタの左腕が宙に舞った
「次は右腕だ、もう一度言う。仲間の数と配置は?」
「お、俺だってプロだ、仲間は売らねえよ」
「…そうか、残念だ」
今度はオートマタの首を斬る、彼のアイラインはもう光らない
「…胸糞わりぃな」
いくらオートマタ…ロボットとはいえ人格はあるわけだ。それを壊す、とてもじゃないがいい気分にはなれなかった
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「おーい、アル。終わったぞ」
「あ、あなたたち!仕事終了よ!ちょ、終了だってば!解散!解散よ!」
ちょうど傭兵たちの弾幕が終わり、アビドスが反撃に出ようとしたその瞬間、アルの一声で傭兵たちは戦闘をやめ、すぐに撤収の準備を始めた。突撃しようとしたシロコを始め、みんなが困惑しているのがわかる
「これは、どういうこと…?」
「戦闘はしない…のでしょうか?」
「でもさっき、思いっきり撃ってきたわよ?」
「うへ~、おじさんも何が何だか分かんないけど…そこの彼は何か知ってるんじゃないかな?」
"そうなのかい?トウジ"
「それについては私から言わしてちょうだい」
アルが近づいてくると、シロコたちが警戒し銃を向ける
「ま、まってちょうだい!私たちにあなたと敵対する意図はないわ、…まぁすぐ信じてっていうのは無茶かもしれないけど」
『えーーっと、トウジさん。いろいろ聞きたいことはありますが、その人たちは敵じゃないってことでいいのでしょうか?』
「あぁ、その認識であっている。詳しい話は…中でいいか?」
「うん、何でもいいんだけどさ」
冷たい目をしたホシノが言う
「ちゃーんと説明してよね、トウジ君?」
「…あぁ」
やはり彼女は敵に回したくない、そう心から思った
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「つまり、トウジさんがアルさんたちの襲撃を予見して、事前に防いでくれたと…?」
「まぁそういうことだな」
「トウジさんが今回の襲撃の費用を負担、雇い主には『襲撃失敗』だけを伝える。いるであろう見張りはトウジさんが倒しといてくれる、って契約で合意したよ。あ、費用は今の時間分だけ、弾薬も2マガジン分くらいだから大した額じゃないと思う」
「…ムツキ」
「なぁに?…あ」
「費用の負担のことは黙っといてくれって言ったよな…」
「あちゃー、ごめ~んつい流れで…」
「まあ、行ってしまったことは仕方がないな…、あ先生安心しろ。俺のポケットマネーだ」
黒服との契約で、俺の通帳には見たことない額の0が並んでいる。正直こんなに要らないが、使えるものは使おうの精神だ
"いやそれは別にいい…いややっぱり後で話そうか"
「あ、あんたいつの間にそんな話を…」
「ラーメンのあとにちょっとな」
「…あなたたちの雇い主について、教えてくれないかな?」
ここまで黙っていたホシノが口を開く、一応ホシノも納得してくれたようだ
「…ごめんなさい、それは言えないわ」
「これは意地悪で言ってるわけじゃない、さっき校門前でも行ったけど、これは契約上の問題」
「私たちは今回、シャーレを敵に回したくなかったから手を引いただけでさ。あなたたちの敵ではなくなったわけだけど…味方ってわけでもないんだよね」
「うん、まぁそうだよね、仕方がないか…」
「ん、トウジは何か知らないの?便利屋の動きも読んでたし、もしかして何か…」
「あぁ、目星はついているとも」
「そ、それなら…「だが、それは言えないな」
「それは…なんでかな?トウジくん」
「そ、そうよ!別に言ってくれてもいいじゃない!」
「今そいつの名前を言ったら、お前らはすぐにでもカチコミに行くだろ?」
「当たり前よ!」
「だから言えない、まだ早い」
「「「「…?」」」」
「まぁ納得できないだろうな、それじゃあ一つ、例え話をしよう」
"……"
「狩人がいた。絶対に獲物を逃さない、優秀な狩人だ」
「ある時コツを聞いたやつがいた、そしたらそいつは『待って準備、それだけだよ』そう答えた」
「獲物見つけてすぐに追いかける、そしたら獲物はあらゆる方向に逃げるだろう、どこに行くかは検討もつかない、そうならないために、待って待って準備して準備して…相手の逃げ道を一つに絞るんだ」
「もし今、そいつを攻めてもし逃げられたら?返り討ちにあったら?…確実に勝つためだ、悪いがわかってくれ」
「ん…」
「トウジ君」
「…なんだ」
「それは『私たちのため』なんだよね?」
「あぁ、神に誓って」
「うへ、…わかったよ」
「わかりました、いえよくはわかってはいませんが…黒幕のほうは私で追ってみます」
「あぁ、頼む」
″トウジ″
「…先生」
″何か、大変なことがあったら私に言って。力になれるかは分からない、けど私はいつでも君の味方だよ″
「あぁ、そうするよ」
俺は初めて、先生に明確な嘘をついた
いやはや物語の構成が難しい…
メインストーリーでは無い話を区切りが良い時にちょいちょい挟もうと思っているので、それについて(しばらくはないと思います)
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イベントストーリー
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オリジナルストーリー(他生徒との絡みなど
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甚爾とトウジの魂について(オリジナル設定
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ブルア廻戦恒例原作(呪術廻戦の世界)介入
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そんなことよりメインストーリーを書け
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楽するな全部書け