ここは…
視界が明るくなる
まだ視界がぼやけるが、次第に直っていく
ガタン、ゴトン
意識がハッキリし始めた
ガタン、ゴトン
辺りを見渡す
「…ここは、メトロ…?」
気が付けば電車の中にいた
「オルトと一緒にブラックウォールに行った筈…」
あの瞬間、俺はオルトの一部になる筈だった
「…何でそれで電車の中に居るんだ?」
まさかここがブラックウォールの遥か先?
「なわけあるか」
「あんなデータの世界とは似ても似つかない」
窓の外を見る、そこにはナイトシティでは見ることが叶わない透き通る様に綺麗な青い空が広がっていた
⚠サイバーデッキ、及びそれに追随する機器を神秘に対応中
「…あれ?…さっきまで電車に乗ってた筈…」
辺りの景色が一瞬で変わった
「何だったんだ、さっきのは…」
辺りをもう一度見渡すとどうやら街に居るらしい
近くの壁に触る
「…やっぱり、ここは現実…」
「壁にも触れられるしサイバーウェアも使える…」
「これって、もしかして日本の…あー、何だっけ?。…そうだ…『輪廻転生』って奴か…?」
「意味はよく分からんが、生まれ変わるって感じ…だったよな?」
転生、本当にそんな物が存在する事に驚きだが。もしかすると、魂って概念は本当にあったのかも知れない
「だが、特段変わった様子は……………」
そこで俺は気付いた
「身体が小さくなってる…?」
自分の身体を見れば、見覚えのある身体では無く前よりも少し細くなった身体があったのだ
「…よく聞けば声も少し高くなっているし胸の膨らみも微かにある…」
「嘘だろ…、クソッ…俺の人生を共にした相棒も無くなってやがる!」
股の辺りを触れば気が付きたくない現実に気付てしまった
「…でもまぁ、俺の身体はジョニーに譲ったんだ。あの身体での俺の役割は、もう終わった…」
あいつが俺の身体で何を成し得るのかは俺が決める事じゃない
「案外、子供にギターを教えたたりしてな…」
「まぁ、あのクズオブザイヤー受賞者がそんな事する訳無いか」
取り敢えず、今はここが何処なのかを調べなきゃな
「ミニマップは使えない…俺の知ってる街並みでもない。それに、こんなに空気が綺麗な場所を俺は知らない」
「少なくとも、ここはナイトシティなんかじゃないな」
見渡す限り、路地裏にいるのは確かだ
「よし、大通りに出てみよう。何か分かるかも知れない」
俺は路地から出る為歩き出す
大通りに出てみれば驚く光景が広がっていた
「…綺麗な街並みだな」
ナイトシティじゃあ見られない光景が広がっていた
「あそこみたいに生ゴミも散らばってない。それに、BDを使って自家発電する様なやつも居ない…」
この街に比べればナイトシティは魔境だな…
そして、ここで過ごしている住人を見れば更に驚いた
「動物が、立って喋ってる…!?」
犬やら猫やらの動物が二足歩行で喋っていた
「よく見ればオートマタも普通の人みたいに過ごしている…」
それによく見れば普通の人間もいた、頭の輪っかを除けばだが
「ここは天国なのか…?。何で頭に天使の輪が乗ってんだ…。それに、サイバーウェアを付けてる様にも見えない」
しかも、偶に違う天使の輪?を付けてる奴もいる
「見た目からしてティーンエイジャだな…」
ここには女しか居ないのか?
「あ、そうだ…。此処の住人にスキャンは使えるのか…?」
「取り敢えず、あの犬?なのか…、そいつをスキャンしてみよう」
⚠スキャン失敗
「…流石に無理か」
「…あのオートマタならどうだ…?」
⚠該当するデータが見つかりません
「コイツも無理か…、そもそもこの世界にNCPDが居ないのか?」
「クイックハックは出来るか…?。これが出来なきゃいよいよ終わりだな…」
コントロールクイックハック:サイバーウェア動作不良
「よしっ!…サイバーデッキの機能は使える」
「これで万が一襲われても大丈夫そうだな…」
一応生徒にも使った結果、データベースは見れなかったがクイックハック関連の物は使用出来るのが確認出来た
「さて、これからどうするか…だよな」
俺はあの時、一度死んだ
『俺達は伝説になる』
『ナイトシティはレジェンドを生む街だ!』
『また、メジャーで会おう…』
ブラックウォールにダイブする瞬間、俺自身終わったとは思った…けど、誰かがまたこうしてチャンスをくれたんだ。だったら
「もう一度、立ち上がってやる」
親友と約束した夢を叶えるために
短いですが終わりです…
次話から本格的に進めたいと思います