僕と後悔の物語 作:味噌神のスペリア
「まずは設備の確認をします…卓袱台 座布団
えー不備があれば申し出ください」
福原先生の言葉に
誰もがAとFの差に不安を覚える
「では、自己紹介でも始めましょうか…そうですね
廊下側の人からお願いします」
「木下秀吉じゃ 演劇部に所属しておる
今年一年よろしく頼むぞぃ」
「「「秀吉好きだー!付き合ってください!」」」
秀吉の自己紹介が終わると
Fクラスの男子たちが一斉に秀吉に告白をするが
「儂は男じゃ!」
「「「な、ナンダッテー!」」」
木下 秀吉…
演劇部のホープでよく女の子に間違えられるが
男だ…そして
僕の親友になる。
秀吉には沢山助けて貰った…
彼とは違う秀吉…
繰り返される日々で
秀吉と秀吉のお姉さんには沢山
助けて貰った…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー明久の繰り返される物語①ー
…いつになれば終わるのだろうか?
…僕の精神と肉体は限界だった…
…楽になりたい…こんな事なら死にたいと思う日々を
繰り返し…僕の心は…死んだ
学園の屋上
もし…ここから飛び降りたら
どれだけ楽に死ねるだろうか?
どれだけ痛いんだろうか?
もう…死ぬ事しか考えていない
「…死のう…僕が死ねば…きっといつか終わる日々があるさ…」
僕がフェンスを越え
体を外に向ける
学園の屋上は高い
普通に落ちれば即死だろう…
僕は目を瞑ると
どこからか声が聞こえた
「止めるんじゃ!明久!」
「もう止めて!明久君!」
秀吉と秀吉似た人
木下 優子
Aクラスに所属しており
優等生である。
「…やぁ…秀吉…優子さん…」
僕は二人に挨拶をすると
秀吉と優子の目から
涙を流していた
「何をするつもりじゃ!明久!」
「…何って…見たらわかるだろ?…死ぬつもりなんだ」
「どうして!明久君!!自殺なんて止めて!さようならってメールをされても…私たちは明久君から離れたくないわよ!!」
二人にはメールをした
さようならと…
最後に二人には挨拶はしないといけない…と思い
メールをした
「…僕だって離れたくないさ…でも、明日になれば…また繰り返されるんだ…永遠に2年の春からやり直されるんだ…もう…辛いんだよ…二人に迷惑をかけて…またやり直すのは…」
明日は2年の終業式
僕の物語はそこで終わり
また春からやり直される
繰り返される日々…もう何回も
何千回も繰り返されて来た
限界だった…
最初は秀吉たちに話したが信じては貰えなかった…
だから、僕は距離を開けた
それを不思議に思い
気をかけてくれた優子さんや秀吉…
大切な人だからこそ…僕は…
離れたくない…消えたくない…死にたくない…
だから、僕は死んで
この繰り返される日々から脱出を探す
「明久君…本当に止めて…私は明久君のお陰で秀吉と仲直りが出来たの…明久君には返されない程の感謝をしてるわ…だから、死なないで!!」
「明久よ…儂は明久のお陰で演劇部を続けてられたのも姉上とも仲直りしたのじゃ!だから、儂も明久と一緒に居たいのじゃ!」
…繰り返される中で
僕は二人の幸せを探した
唯一 僕が出来る事だから…
二人にはいつも助けて貰った…
僕の心の支えになって貰った…
「僕だって…僕だって!!二人と一緒に居たいよ!!でも…明日になればまた最初に戻る…辛いんだ…悲しいさ!優子さんと秀吉も大好きだから!!…別れるのが辛いに決まってるだろ…」
明久はその場に座り
泣き叫んだ。
「明久君…」
「明久…」
優子と秀吉は明久に近付き
優子と秀吉もフェンスを越え
そして…
「…え…」
二人は明久を抱き締めた
温かい温もり…辛い想いは
二人の抱き締めで少し無くなる
「…優子さん…秀吉…」
明久も二人を抱き締めた
「明久君…私は最後まで貴方と一緒に居たい…だから、死ぬとか止めて…」
「儂も同じじゃ…明久よ…」
二人の気持ち
明久の心が洗われたような気がした
「…うん…分かったよ…優子さん…秀吉…僕は最後まで二人の傍にいるよ」
僕は繰り返される日々の中
二人の傍でまた終わった…
ー明久の繰り返される日々 ①終わりー