転生者が往くブルーアーカイブ ソロversion!   作:よっしぃぃぃい

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更新です。とりあえず、3月の終わりまでにはアビドス編を終わらせたい。

では、本編どうぞ。


第2話 9億の借金!?

前回のあらすじ!

一つ!不良達に襲われてるアビドスを訪れた!

二つ!カタカタヘルメット団を撃退!

三つ!ヘルメット団のアジトを襲撃!

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ…激戦だったな…」

「どこが!?」

 

苦戦する事もなく楽々アジトを襲撃。そのまま帰路に。

 

「火急の事案だったヘルメット団もこれで大人しくなりそうですね。これで一息つけそうです。」

「これでやっと重要な問題に集中できる。」

「うん!先生のおかげだね!これで心置きなく借金返済に取りかかれるわ!」

「…借金?」

「……あ、わわっ!」

「そ、それは…」

「待ってアヤネちゃん、それ以上は!」

 

借金。その言葉で皆が慌ただしくなる。

 

「いいんじゃない?別に隠す事じゃあるまいし。」

「かと言ってわざわざ話すようなことでもないでしょ!」

「あー…まずいなら聞かなかったことにするが。」

「別に罪を犯したわけでもないし、それに先生は私たちを助けてくれたでしょー?」

「ホシノ先輩の言う通り。先生は信用していいと思う!」

「そ、そりゃそうだけど…でも先生だって結局は部外者じゃん!」

「確かにパパッと解決できる問題じゃないかもだけど、それでもこの問題に耳を傾けてくれそうな大人は先生くらいしかいないじゃん?」

「で、でも…さっき来たばかりの大人でしょ!?今まで大人達がこの学校のことを気に留めたことはあった!?この学校の問題は今まで私たちだけでどうにかして来たし、今更大人が首を突っ込んでくるなんて…私は認めない!」

 

言うだけ言うと、セリカは勢いよく教室を出て行った。

 

「私、様子を見て来ます!」

 

ノノミが続いて教室を出て行く。

 

「…大変な時期に来てしまったか?」

「いいや、いつでも変わらないし、先生が来てくれなければヘルメット団に対抗手段が無かったから…それで、簡単に説明すると、この学校には多額の借金があるんだ。ざっと9億。」

「……ん???9億???」

「そう、9億。」

「正確には9億6235円、です。これがアビドス…いや、対策委員会が返済しなくてはならない金額です。」

「ほぼ10億か…宝くじにでも当たらないとすぐには返せなさそうか…」

「これが返済できないと、学校は銀行の手に渡って廃校手続きをしなくてはなりません。」

「違法借金でない限り、連邦生徒会も動けないだろうな…」

「そうやって、1人、また1人と学校と街を捨てて去って行きました。」

「…そして、私達だけが残った。」

「そうか…」

「学校が廃校の危機にあるのも、生徒達がいなくなったのも、全てはこの借金のせいです。」

「…ふと気になったんだが、その借金の理由は分かっているのか?」

 

借金は普通、何か物事を起こす際にお金が足りないので借りるケースが多い。なので借金の理由さえ分かれば、何か活路が見えるかも。そう思ったのだが。

 

「数十年前、この学区の郊外にある砂漠で砂嵐が発生しました。それはもう想像を絶するほどだったと。至る所が砂に埋もれ、砂嵐の後も砂がたまり続けて…その対処に多額の資金を投入せざるを得ませんでした。しかしこんな片田舎に巨額な融資をしてくれる銀行はなかなか見つからず…」

「結局は悪徳業者に頼るしかなくなった。」

「それから膨れに膨れ、9億か。難しい問題だな。砂自体は多少どうにかできても、今や砂は関係なく借金に追われている…」

 

今はもう砂嵐、というか砂漠問題が解決してもその間に出来た借金がなくなるわけもなく。むしろ砂が無くなったことで今まで気を回す必要のなかった砂漠地帯の維持費を考えなくてはならない。

 

「とにかく、セリカがあそこまで神経質になっているのも今までこの問題に誰もまともに向き合ってくれなかったから。ちゃんと話を聞いてくれたのは先生が初めて。」

「は、俺が初めて?連邦生徒会とかがいるだろう。…いや、正式な生徒会でないなら話を聞いてくれないのか…」

「どういうこと?」

 

シロコが首を傾ける。

 

「実のところ、ここにくる前に少しアビドス高校について調べていたんだが、正式な生徒会…アビドス生徒会は既に無い。最後にあったのは2年か3年前。それからは更新が無いんだよ。生徒会が無いってことは、連邦生徒会からも支援を受けられないって事だ。」

「そんな…!」

「……」

「とりあえずは対策委員会を正式な部活、ってか生徒会にしないといけないかもしれない。同意さえ得られればこちらでやれるが…どうする?」

「ぜひお願いします!」

「ん。どうせならやっておくべき。」

「…そうだね。先生、やっておいてよー。」

「後の2人に同意を得られたらな。この話は一旦置いておく。とりあえず早急の仕事もないし、しばらくはここで活動する事にするよ。少しばかり力になれるはずだからな。」

「いいんですか?」

「先生も変わり者だねー。」

「もしかしたら希望が見えてくるかも。」

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜。

 

「よし、これで…」

 

ザシュッ。

 

「ふむ。じゃあ、後はよろしくな。」

「分かった。こっちはこっちでやっておくから。」

「じゃあ、また今度。」

 

会話を終える。

 

「9億の借金に砂漠問題。借金はどうにかなるものでもないから、まずは砂漠問題だな。砂漠の先に何があるのか…」

 

荒れ地も多くて、見回ろうとも時間がない。

 

「くそ、こういう時俺以外にも転生者がいたらな…」

 

思うのは、他の転生者の仲間。しかし、無い物ねだりをしても何の意味もない。

 

「とりあえず今日は休むか。色々あったからな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「よう。」

「うわ、何…?」

「そんな反応しないでくれよ、セリカ。」

「馴れ馴れしくしないでくれる!?まだ先生の事認めてないから!」

 

翌朝、町を歩いているとセリカに出会った。

 

「まったく朝からうろついちゃって、いいご身分ね。」

「こっちも色々あるもんでな。セリカはこれからどこに行くんだ?学校に行く道じゃないが。」

「どこに行こうと勝手でしょ!私は忙しいから、せいぜいのんびりしてれば?」

 

まともに会話をしてくれない。そのままセリカは走り去って行った。

 

「うーむ。コミュニケーションは難しい。とはいえアテもなく。とりあえず学校に向かうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「セリカなら、多分バイトだよ。」

「バイトか。遅刻してるわけじゃないんならいいか。」

 

学校に行くと、セリカ以外の全員が集まっていた。

 

「そうだ、ノノミ。昨日の話、聞いたか?」

「はい⭐︎生徒会の件ですよね?」

「そうだ。一応全員分の意見を聞かないとな。」

「私は大賛成ですよ⭐︎」

「なら、残りはセリカか…」

「どうせなら、今から聞きに行く?」

「聞きにいくって…セリカのバイト先にか?」

「そうだよ。この辺りのバイトっていうと、あそこくらいしかなさそうだし。」

「…よく分からないけど、良いならな。」

 

しっかりと戸締りをして出発した。

 

「ところで、セリカのバイト先は?」

「多分だけど、ラーメン屋だよ。柴関ラーメンってところ。」

「なるほど…最近ラーメン食べてなかったし、丁度いいな。メニューとしてはどんなものがあるんだ?」

「それはね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ!柴関ラーメンで…す……」

「あの〜⭐︎5人なんですけど〜!」

「あ、あはは…セリカちゃんお疲れ…」

「お疲れ。」

「み、みんなどうしてここを…!」

「お、ホシノの言った通りだったな。」

「でしょー?」

「ホシノ先輩か…ッ!」

 

「アドビスの生徒さんか。セリカちゃん、おしゃべりはそれくらいにして注文受けてくれな。」

 

厨房の奥から犬が出てきた。

 

「犬…!?…いや、ロボットの市民がいるし、それくらい別に…い、いやいや…」

「先生?どうしたの?」

「いや、キヴォトス外とのギャップをな…」

「と、とりあえずこちらにどうぞ…」

 

 

テーブル席に案内される…が、5人だと少々狭く感じる。

 

「5人だと狭いから俺はカウンター席でいいぞ。」

「ん。気にしない。」

「そうですよー!」

「遠慮せずにさー?」

「やめ、やめろぉ!?」

 

抵抗虚しく、シロコの隣に座る。

 

「…いや、やっぱり狭いだろ!」

 

なんとか抜け出してカウンター席に座る。

 

「セリカちゃんのバイトユニフォーム、似合ってますね!とってもカワイイです⭐︎」

「もしかしてセリカちゃんってユニフォームでバイト決めちゃうタイプ?」

「ち、違うって!ここは行きつけのお店だったし!」

「記念に一枚撮っとく?」

「やめてよね!?ご注文は!!!」

「声デカ。」

「『ご注文はお決まりですか』でしょー?セリカちゃーん、お客様には笑顔で親切にしなきゃー。」

「…ご、ご注文は、お決まりですか…」

「大変だな、セリカ…」

 

バイト先に友人、先輩達が来る。俺はバイトをしたことがないか、その様子を想像し、ちょっと同情した。

 

「私はチャーシュー麺でお願いします!」

「私は塩。」

「えっと…私は味噌で…」

「特製味噌ラーメン!炙りチャーシュートッピングで!」

「なら、俺は醤油ラーメンでも頼もうか。」

「…繰り返します、チャーシュー麺に塩ラーメン、味噌ラーメン、特製味噌ラーメン炙りチャーシュートッピング、醤油ラーメンでお間違いないですか?」

「合ってるぜ。」

「…ところで皆お金は大丈夫なの?またノノミ先輩に奢ってもらうつもり?」

「私は大丈夫ですよ⭐︎まだまだ限度額まで余裕ありますし。」

「いやいや、またご馳走になるわけにはいかないよー。きっと先生が奢ってくれるはず。だよね、先生?」

「…ん、あ、俺!?いやまぁ、それくらいならいいが…大体5000円前後か、大丈夫だぞ。」

 

それに『大人のカード』がある。

大人のカード。それは、キヴォトスに赴任して数日経ったときに気づいた謎のカード。持ち主としては俺が登録されており、特に不自由なく普通に使えるクレジットカード。なのだが、なぜか魔術的…というよりは神秘的なパワーが込められているように感じるのだ。

 

「先生、これで支払ってください。」

 

ボソッと小声でノノミが話しかけてくる。

 

「…いや、大丈夫だからそのカードをしまってくれ。」

「え、大丈夫ですか…?」

「…なんでそんなに心配されるんだ。本当に大丈夫だから、その黄金の…どうなってんだそれ。とにかくしまっていいぞ。」

 

店内だからそこまで目立たなかったがこれが屋外だと太陽光の反射で光り輝くくらいの黄金色のカード。相場が分からないがめちゃくちゃに高いやつじゃないのか???

 

と、そんな一幕もありながらも全員分の会計を済ませた。

 

「いやー、ゴチでしたー。」

「ご馳走様でした。」

「お陰でお腹いっぱい。」

「早く出てって!仕事の邪魔だから!」

「セリカちゃん、また明日ね…」

「ホント嫌い!みんな死んじゃえー!」

「元気いいな。」

「元気そうだ何よりだよー。」

 

 

 

 

その夜の事。

セリカと連絡が取れなくなった。




1から書き直しているので既にマルチversionと展開が違います。

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