ダンボール戦機W Break   作:妖狐アルル

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アオイのCCMはガラケータイプの物になります、カラーは紫をイメージしてください


4話 療養

ジェシカ達にダックシャトルまで運んでもらい今は川村アミさんと一緒にベンチに腰掛けている

 

「皆ありがとう 助けてくれて」

「ありがとうございます」

アミさんに続き私も皆さんにお礼を告げる

「悪い夢から覚めたみたい」

確かに、スレイブ・プレイヤーにされてた時は何となく意識にモヤがかかったみたいだったな

 

「良かったデヨ アミタンついでにアオイ」

「ついでて…」

知ってはいたがオタクロスさんは女性に優しいが男には何となく投げやりな所があるんだよなぁ

 

「でも…カズの行方は分からないままか」

「うん…トキオシアから連れ去られた後私とカズは別々にされたから…」

そこまで告げて顔を伏せるアミさん、数日前とはいえ恐ろしい経験だ無理もない

 

「そしてこれを付けられた…仮面の男に!」

バンさんはスレイブ・プレイヤーを操るチョーカーを握りしめる

「その後のことはよく分からないわ 気づいたらドラゴンタワーにいたわ」

 

「どうやってここに来たのか、カズがどうなっちゃったかは分からないままよ」

少し間を置き続ける

「ただ私は司令コンピューターを守る為に戦わなくちゃいけない 周りにいるやつ…彼*1以外は皆敵なんだってそればかりが頭にあって…」

 

「私もそんな感じです…ただ頭にあるのは司令コンピューターを敵から守れ……ただただそれが頭に渦巻いてる感じでした」

「一種の催眠状態に近い状態だったのだろう」

 

「なんて酷いことをするのでしょう!ぜったいに助け出しましょうカズさんも!」

「あぁ!!」

ヒロさんの言葉にバンさんが力強く頷き返す

 

「私も手伝うわ!」

「私も…」

アミさんの言葉に便乗し自分も名乗り出るが

 

「私もディテクターと戦う…うっ」

「元々私はディテクターと戦う為にここに…あぁ」

私もアミさんも立ち上がったが急に頭痛がし頭を押さえ座り直す

 

「アミ!」 「アオイ!」

「大丈夫?」

「二人ともディテクターにずっと操られてたんだ 体に負担がかかったはずだ無理をしない方がいい」

 

「ですが私はそう長い間操られてたわけじゃ」

「少なくとも一日はずっと操られてたんだ、お前のCCMの反応がLOSTしたのは昨日なんだぜ?」

一日…そんなにたっていたとは

 

「「でも…」」

「大丈夫 カズは絶対俺達が助け出すから日本に帰って休んでてくれ」

バンさんがアミさんに声をかけたがそこにジェシカが待ったをかける

 

「アオイもアミもNICSの息のかかった病院に連れていきましょう、そこならディテクターに再度連れ去られることも無いわ」

これは…取り付く島もないか

「アミ任せてくれ カズは僕達が必ず」

 

「ジン……わかったわ」

「すいません…力になれず」

そう言うとジェシカがそんな事ないと声をかけてくれる

「貴方が送ってくれた写真のおかげですぐにドラゴンタワーが特定できたのよ?力になれてないなんて私が言わせないわ!」

 

「あぁ!その通りだアオイだっけ?」

「はい…あっ雨城アオイです」

他の皆さんも自己紹介してくれる、山野バンさん 大空ヒロさん 花咲ランさん 海道ジンさん コブラさんにオタクロスさん

 

「よしっ!そうと決まれば二人をNシティまで送らねえとな! メタモ!!」

(任せるモ!)

館内放送で機械音声が流れダックシャトルが動き出す、目指すはA国Nシティだ

 

 

「コブラから事情は聞いた 皆ご苦労だったな」

「大変な目にあったわね アミちゃんとアオイ君の事は私達シーカーも警備に入るから任せて」

NICSの専用ターミナルで宇崎拓也さんと石森里奈さんが待っていた

 

「二度と彼女達をディテクターに手出しさせたりしないわ」

「「お願いします!」」

里奈さんの言葉にバンさんとジェシカが返す

「じゃあ行きましょうか」

「「はい」」

アミさんがバンさん達の方に向き直る

「じゃあねバン 皆もありがとう」

では私もジェシカに

 

「ジェシカ…私も体調が戻ったらすぐに追いつく」

「えぇ 待ってるわ」

ジェシカと握手をしているとオタクロスさんがヒロさんに抑えられてる

 

「貴方も行きましょうアオイ君」

「はい…じゃあまた」

ジェシカの手を離し二人の元に歩いていく

後ろからオタクロスの声がすごいんですが…

「じゃあね オタクロス」

振り返り軽く手を振るアミさん、諦めたのかオタクロスさんが項垂れている

「変わらないわね オタクロス」

前からなのか……

 

 

その後里奈さんの運転でNICS近くの病院に一応検査の為入院するという話になった

わざわざ個室を用意してくれたようで隣の病室にアミさんはいるようだ

 

ベッドに腰をかけ空を眺める…正直悔しい本当はジェシカ達と共に戦いたかった

「クヨクヨしてても仕方ない…か」

Dキューブをハンガーにかけていたバッグから取り出し展開する

 

「……ダークパンドラ!」

手元に残ったLBX ダークパンドラをフィールドに投下しCCMを操作、動きを確認する

正直クノイチよりも全然運動性が違う

 

一人でダークパンドラの動きを試していると病室のドアが開けられる

「眠れない?」

入ってきたのはお隣の病室の川村アミさんだ

 

「えっと…川村アミさん」

「アミでいいわよ 私もアオイって呼ぶから」

いっいきなり名前呼びは恥ずかしいな

「それじゃあアミさん」

 

「ふふ 礼儀正しいのねアオイは」

隣に腰掛けるアミさん 見つめるのはフィールドに佇むダークパンドラ

「私のLBX…パンドラはトキオシアで破壊されちゃったの」

 

アミさんがポツポツと話し出す、パンドラの出会い どういう経緯で受け継いだのか…そして前任のパンドラの使い手宇崎悠介さんのこと

 

「パンドラは私にとって大切なLBXで……悠介さんの形見でもあったの」

段々と声が小さくなっていくばかりか少し震えるアミさん

 

「……」

「あっ」

どうも見てられなくて…隣にいたアミさんの肩を抱く

「今は誰も見てないですから…吐き出していいですよ」

 

「うっ……うぅ パンドラァ……」

目から雫が落ちていく、それを誰にも見せないように優しく彼女を包む

静寂な病室で…静かに彼女の声だけが響いた

 

 

 

「ありがとう おかしいわね会ったばっかりなのに」

「落ち着きましたか?…何かおかしいですか?私は何も見てないですよ」

そう言うとキョトンとした顔の後に笑うアミさん、何かおかしなこと言ったかな

 

「ありがとう 優しいねアオイは」

あんまり素直に褒められたり感謝されると小っ恥ずかしいな///

「照れてる?可愛い」

「からかわないでください…」

 

CCMを操作しダークパンドラを手元に呼び戻す

「その子を使うの?」

「…はいこのLBXに罪は無いですから」

そこまで言ったが気づいてアミさんの方を見る、彼女にとってこの子は破壊された子を利用したように見えてしまうのでは

 

「大丈夫よ」

今度は私が手を握られアミさんはこちらに微笑む

「貴方が言うようにこの子*2に罪はないわ使ってあげて?」

「アミさん…はい」

一緒に頑張ろう ダークパンドラ

 

私の心が通じたようにダークパンドラが光を反射した、さぁリハビリ頑張らなきゃ!早くジェシカ達と合流できるように!

*1
アオイ

*2
ダークパンドラ




ヒロインまだ決めてないんですけどこのままジェシカかアミにしようか悩み中です(見切り発車)
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