伏黒恵の調和 (タイトル変更)   作:ゲダツ

19 / 21
入院していました 精神疾患です 私事ながら申し訳ないです

 ですが、その期間のアイデアを溜め込んでいるので それをできるだけ吐き出してこの作品をできるだけ昇華させたいです 

学校行きながらの投稿になるので、投稿頻度は前より落ちます ご容赦をお願いします 


18 京都姉妹校 交流会  個人戦?

 

――翌日。

 

東京校と京都校、双方の生徒たちは高専のとある場所に五条によって集められていた。

 

 

 

その中央。

 

 

 

伏黒恵は、地面に額がつくほど深く土下座していた。

 

 

 

空気は妙に静かだ。

 

 

 

誰もすぐには許さない。

 

 

 

伏黒は微動だにしない。

 

 

 

「申し訳ありませんでした」

 

 

 

さらに頭を下げる。

 

 

 

その姿を見て、虎杖が居心地悪そうに眉をひそめる。

 

 

 

「いや……もう解放してやってもよくないか? 長すぎだろ、これ……」

 

 

 

釘崎は腕を組み、即座に切り捨てる。

 

 

 

「まだ私の気が収まってない」

 

 

 

真希も隣で鼻を鳴らした。

 

 

 

「私もだ」

 

 

 

そう真希は伏黒の背中を睨む。

 

 

「どれだけ私たちが手のひらで転がされてたと思ってんだ」

 

「これくらい当然だろ」

 

 

虎杖はうわぁ……えげつねぇという顔になる。

 

 

 

パンダが肩をすくめた。

 

 

 

「理由は説明されたろ」

 

 

 

「もう解放してやれって」

 

 

加茂は冷静に口を開く。

 

 

「伏黒くんは以前から天元様に関わりたいと考えていた」

 

「そして今回の交流会に乗じて、天元様に接触した」

 

 

 

東堂がその言葉を継ぐ。

 

「さらに、天元様から聞きたい情報を得た」

 

堂々たる声。

 

 

「それが本心だ 必要な謝罪も受け取った」

 

 

東堂は伏黒を見下ろしながら言う。

 

 

「そろそろ解放してやれ」

 

 

真依が目を細める。

 

 

「……らしくないわね」

 

 

東堂は鼻で笑った。

 

 

 

「交流会がどうなるか、上層部の判断を早く聞きたいだけだ」

 

 

「伏黒の謝罪をこれ以上続けさせても、俺たちの得にはならん」

 

 

 

伏黒は土下座のまま小さく言う。

 

 

 

「……ありがとうございます」

 

 

 

だが内心では思う。

 

 

 

(東堂さんが一番現実的なこと言ってるの、なんか嫌だな)

 

伏黒が思ったことは、ほとんどが思ってることだった

 

 

「「チッ」」 

 

 

釘崎と真希は同時に舌打ちした

 

 

 

虎杖が少し引く。

 

 

 

三輪は胸を撫で下ろしていた。

 

 

 

(よ、よかったぁ……この地獄の空気から伏黒君が脱出できて )

 

 

西宮もふわりと箒を肩に担ぎながら東堂の言葉に便乗する

 

 

 

「私も賛成ー」

 

 

「反省してるならそれでいいでしょ」

 

 

 

真依は肩をすくめる。

 

 

 

「甘いんだよ」

 

と真希は言う

 

 

その時。

 

 

遠くから軽い足音。

 

 

 

場の空気が少し変わる。

 

 

 

「みんなおまたー!」

 

 

 

五条悟が手を振りながら現れた。

 

 

 

場にいた全員がそちらを見る。

 

 

 

歌姫は後ろから疲れた顔でついてくる。

 

 

 

「……なんでこいつは毎回腹立つ登場なのよ」

 

 

 

五条は気にせず笑う。

 

 

 

「さーて、僕たちからのありがたーい話が来たよ」

 

 

 

生徒たちがざわつく。

 

 

 

伏黒はようやく顔を上げる。

 

 

 

土埃だらけの顔で、ぼんやり思った。

 

 

 

(ここから交流会は……野球になるんだよな)

 

 

 

意味不明な流れだ。

 

 

 

だが。

 

 

 

こんな騒がしくて、

 

呆れて、

 

少しだけ笑える時間も――

 

 

 

きっと青春なのだろう。

 

 

 

伏黒は静かに立ち上がる。

 

 

 

(数少ない青春、噛み締めとくか)

 

 

 

その直後。

 

 

 

釘崎が後頭部を蹴った。

 

 

 

「何勝手に立ってんのよ」

 

 

 

伏黒は前のめりに倒れた。

 

 

 

虎杖が心配そうに見ている

 

 

 

パンダが笑い、

 

真希が少しだけ口元を緩め、

 

東堂は腕を組み満足げに頷いた。

 

 

 

久しぶりの騒がしい朝だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1つの思惑を除いて

 

 

 

 

 

 

五条はぱん、と手を叩いた。

 

ざわついていた場が少しだけ静まる。

 

 

 

「っつーわけでさ」

 

 

 

いつもの軽い調子。

 

だが、その場の全員が分かっていた。

 

昨日までとは状況が違うことを。

 

 

 

「色々あったし、人も死んでるけど――どうする?」

 

 

 

五条はにやりと笑う。

 

 

 

「続ける? 交流会」

 

 

 

一瞬、沈黙。

 

 

 

虎杖が頭をかきながら口を開く。

 

 

 

「うーん……どうする?って言われてもなぁ……」

 

 

 

すると。

 

 

 

「当然、続けるに決まっているだろう」

 

 

 

東堂葵が前に出た。

 

 

 

堂々たる声音。

 

腕を組み、胸を張る。

 

 

 

五条は面白そうに目を細める。

 

 

 

「ほう。その心は?」

 

 

 

東堂は指を一本立てた。

 

 

 

「一つ 故人を偲ぶのは、当人と縁ある者たちの特権だ」

 

 

 

「俺たちが軽々しく立ち入る問題ではない」

 

 

 

場の空気が少し締まる。

 

 

 

東堂は二本目の指を立てる。

 

 

 

「二つ 人死にが出たのならば、尚更俺たちに求められるのは強くなることだ」

 

 

 

「後天的強さとは、“結果”の積み重ね敗北を噛み締め、勝利を味わう」

 

 

 

「そうやって俺たちは成長する」

 

 

 

「“結果”は“結果”として在ることが最も重要だ」

 

 

 

三輪は小声で真依に囁いた。

 

 

 

「……さっきも思ったんですけど、東堂先輩って意外としっかりしてるんですね……」

 

 

 

真依は即答した。

 

 

 

「しっかりイカれてんのよ」

 

 

 

東堂は気にせず三本目の指を立てる。

 

 

 

「三つ 学生時代の不完全燃焼感は、死ぬまで尾を引く」

 

 

 

「お前いくつだよ」

 

 

 

伏黒は内心で思った。

 

 

 

(……原作通りだな)

 

 

 

虎杖が肩をすくめる。

 

 

 

「俺は構わないよ」

 

 

 

釘崎は鼻で笑う。

 

 

 

「どーせ勝つしね」

 

 

 

加茂は冷静に頷く。

 

 

 

「屁理屈だが、一理ある」

 

 

 

西宮は腕を組んだまま言う。

 

 

 

「休むべき人もいるんじゃない?」

 

 

 

パンダが片手を挙げる。

 

 

 

「異議なーし」

 

 

 

狗巻は頷いた。

 

 

 

「しゃけ」

 

 

 

真希は現実的に尋ねる。

 

 

 

「個人戦の組み合わせはくじ引きか?」

 

 

 

五条は待ってましたと言わんばかりに木箱を取り出した。

 

 

 

「それはまだお楽しみ」

 

 

 

「だって、まだくじ引いてないもーん」

 

 

 

箱を虎杖へ放る。

 

 

 

虎杖は慌てて受け取り、箱に手を突っ込む。

 

 

 

「毎年この箱に勝負方法入れて、当日開けんの」

 

 

 

「おぉー こういうイベント感大事」

 

 

 

虎杖が紙を引き抜く。

 

 

 

広げる。

 

 

 

全員が覗き込む。

 

 

 

 

 

 

 

「……個人戦 +α?」

 

 

 

 

全員が一斉に声を上げた。

 

 

 

伏黒だけが固まる。

 

 

 

(……えっ、野球じゃねえの?)

 

 

 

五条はにっこり笑う。

 

 

 

「僕、ルーティン嫌いなんだよね」

 

 

 

歌姫が深くため息をつきながら前へ出る。

 

 

 

「今回、団体戦では圧倒的な一人による功績で東京校が勝利」

 

 

 

「さらに、その一人と全体の平均戦力を比べても、その一人が大幅に上回っている」

 

 

 

全員の視線が、一斉に伏黒へ向く。

 

 

 

伏黒は硬直した。

 

 

 

(俺のせいだ――!!)

 

 

 

(いや当然だろ! 天元様に会ってるし! 自然呪霊戦のMVP俺だし! 団体戦勝ってるし!!)

 

 

 

五条が満面の笑みで続ける。

 

 

 

「というわけで、平等を取るため今回だけ特別ルールを追加しまーす」

 

 

 

「追加ルールと個人戦ルールを説明するよー」

 

 

 

「恵ぃー。いい加減現実に戻ってきてー」

 

 

 

伏黒はまだ白目気味だった。

 

 

 

歌姫が読み上げる。

 

 

 

「まず基本ルールから 組み合わせはくじ引き 一対一の勝ち抜きトーナメント方式」

 

 

 

「人数が足りない場合、負けた人で勝ち数が多い人を参加」

 

 

 

「それでも並んだ場合は同じ勝ち数同士で追加試合」

 

 

 

「そして殺さないこと。再起不能の怪我を負わせないこと」

 

 

 

五条が手を挙げる。

 

 

 

「そして追加ルール!」

 

 

 

「力量差が大きすぎる場合、強い方は術式の使用を“拡張術式のみ”に制限!」

 

 

 

「ただし体術、呪具、基礎戦闘は自由!」

 

 

 

全員がざわつく。

 

 

 

五条はさらに追撃した。

 

 

 

「そして個人戦MVP――」

 

 

 

わざと間を置く。

 

 

 

「グレートティーチャー五条の教え子、伏黒恵くんには――」

 

 

 

「トーナメントのほとんどに出てもらいまーす!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沈黙。

 

 

 

伏黒。

 

 

 

「……?」

 

 

 

釘崎が即答した。

 

 

 

「何戸惑ってんのよ。当然じゃない。MVP」

 

 

 

真希も腕を組む。

 

 

 

「あんだけ活躍したんだ。当然だろ」

 

 

 

伏黒は

 

 

 

「えっ、いや……でも……」

 

 

 

東堂は真顔で頷いた。

 

 

 

「休みなしでほぼ全員と戦う。俺でもきつい」

 

 

 

「名誉なことだぞ、伏黒」

 

 

 

伏黒。

 

 

 

「えっ……えっ……」

 

 

 

虎杖は軽く笑った。

 

 

 

「まぁ伏黒ならなんとかなんだろ」

 

 

 

伏黒は振り向く。

 

 

 

「なんとか?」

 

 

 

加茂は淡々と言う。

 

 

 

「呪術のスキルツリーを異常に取得している」

 

 

 

「禪院家次期当主候補としても、良い機会だ」

 

 

 

伏黒は即座に否定した。

 

 

 

「まだ立候補してませんけど」

 

 

 

西宮は面白がって便乗する。

 

 

 

「いいじゃんそれでー」

 

 

 

三輪は小声で手を振った。

 

 

 

「が、頑張って!」

 

 

 

真依はにやつく。

 

 

 

「伏黒くんならやってくれるでしょ?」 

 

 

 

パンダは言う

 

 

 

「ま、今回色々やらかした しわ寄せだな」

 

 

 

伏黒は口をぱくぱくさせる。

 

 

 

「あっ……あっ……あっ」

 

 

 

声が小さくなる。

 

 

 

「……人の心とかないんか」

 

 

 

「なんで関西弁?」

 

 

 

と五条が問う

 

五条は笑いながらも、内心では静かに考えていた。

 

 

 

(恵には悪いけど、これは試練だ)

 

 

 

(最近どうも、恵の考えてることが読めない)

 

 

 

(変化しすぎというべきか、急ぎすぎというべきか)

 

 

 

(だから教師として、一回お灸を据えてやろうってね)

 

 

 

(それに――どこまで強くなったか、見てみたい)

 

 

 

五条は目を細める。

 

 

 

(頼りにしてるよ恵)

 

 

 

 

 

 

 

その頃。

 

 

 

誰も気づいていなかった。

 

 

 

団体戦で破壊され、欠席扱いになっている男の存在を。

 

メカ丸 ごめん




ようやくかけた そして久しぶりに夜更かした最高だぁー

メカ丸ごめんね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。