伏黒恵の調和 (タイトル変更)    作:ゲダツ

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今回の合宿編ではオリキャラが出てきます
その辺が嫌な方は見ないでください


34 京都合同 合宿 

 

――京都高専。

 合宿当日。

 伏黒恵は、指定された集合場所へ

 静かに足を運んでいた。

 

 すでに東京校と京都校の生徒たちが

 集まっている。

 

 だが――空気は重かった。

 誰も大きな声を出さない。

 

 雑談もほとんどない。

 

 交流会の時とはまるで

 違う空気だった。

 

 伏黒は周囲を見回す。

(……当然か)

(俺が虎杖を殺したことになっている)

 その嘘は、自分が望んだものだった。

 だから責められることも覚悟している。

 

 ふと視線を感じる。

 釘崎だった。

 

 腕を組み、じっとこちらを見ている。

 怒っているのか。

 責めているのか。

 それとも別の感情なのか。

 伏黒には分からなかった。

 

 視線を逸らさず、小さく息を吐く。

(……これくらいは受け止めるしかない)

 

 その時。

 京都校側から数人が歩いてきた。

 交流会では姿を見せなかったメカ丸。

 そして新田新の姿もある。

 

(あの二人も来ているのか)

 伏黒は心の中だけで呟いた。

 

 やがて全員が揃う。

 

 前へ出たのは東堂葵だった。

「よし」

「全員揃ったな」

 

 その一言で場が静まる。

「これより、一ヶ月三十泊の合同合宿を開始する」

 東堂は腕を組んだまま続けた。

 

「今回は十二人を三人一組に分ける」

 

「組み合わせは――」

 木箱を持ち上げる。

 

「くじ引きだ」

 

 真希が眉をひそめた。

「強さに偏りが出るだろ」

「それでいい」

 東堂は即答した。

 

「戦場では組む相手は選べん」

「相性の悪い奴とも、生き残るために背中を預ける」

「だから今のうちに慣れろ」

 

 真依が露骨に嫌そうな顔をする。

「最悪な奴と組まされたら?」

「それも実戦だ」

 

 東堂は笑った。

 

 三輪は苦笑いを浮かべる。

「私は……誰でも大丈夫です」

 

 加茂は静かに頷く。

「異議はない」

 

 伏黒も短く答えた。

「俺も構いません」

 

 くじが始まる。

 

 一枚目。

「第一班」

 

 東堂が紙を広げた。

「伏黒」

「三輪」

「東堂」

 

 三輪が目を丸くする。

「えっ、私ですか?」

 

 伏黒は小さく息を吐いた。

(よりによって東堂か……)

 

 東堂だけは満足そうだった。

「面白い」

「悪くない」

 

 続いて第二班。

 

「真希」

「真依」

「西宮」

 

 三人とも無言。

 

 西宮だけが小さく苦笑した。

「……胃が痛くなりそう」

 

 第三班。

 

「パンダ」

「狗巻」

「新田」

 

 パンダが笑う。

「平和そうで安心した」

 

 狗巻は短く頷く。

「しゃけ」

 

 新田は少し緊張した様子で頭を下げた。

「よろしくお願いします」

 

 最後。

 

「第四班」

 

「加茂」

「釘崎」

「メカ丸」

 

 釘崎は紙を見てため息を吐く。

「……まぁ、悪くないわね」

 

 加茂は静かに頷く。

 メカ丸も低い機械音声で答えた。

 

「了解しタ」

 

 全員の組み合わせを確認すると、

 東堂は一歩前へ出た。

 

「この一ヶ月で磨くのは勝ち方じゃない」

「生き残り方だ」

「一ヶ月後、お前たちは今とは別人になっている」

「それが今回の合宿の目的だ」

 

 全員を見渡し、大きく頷く。

 

「それでは解散」

「各班、それぞれ指定区域へ向かえ」

 

 生徒たちはゆっくりと歩き始めた。

 京都高専を出て、高専管理下の訓練区域へ向かう。

 

 新たな一ヶ月が、静かに始まろうとしていた

 

 

 ★~

 

 三人は京都高専を出発し、山道を二時間ほど歩いた。

 舗装された道は途中で途切れ、細い獣道だけが

 奥へと続いている。

 

 木々は高く生い茂り、人の気配はまるでない。

 やがて視界が開けた。

 目の前には大きな滝。

 

 轟音を立てながら大量の水が岩肌を流れ落ちている。

 

 滝の横には木造の宿が一軒。

 その周囲には広い岩場と浅い渓流が広がっていた。

 東堂は満足そうに頷く。

 

「着いたぞ」

「ここが今回の修行場だ」

 

 伏黒は周囲を見渡す。

「……秘境ですね」

 

 三輪も感心したように辺りを見回す。

「空気まで違いますね」

 

 東堂は腕を組んだ。

「ここは昔から一部の術師が贔屓にしてきた場所だ」

「滝だけじゃない」

「この土地そのものに意味がある」

 

 三人は宿へ入り、それぞれ予約されていた

 部屋へ荷物を置く。

 

 着替えだけ済ませると、再び滝の前へ集合した。

 滝の音だけが辺りを支配している。

 

 伏黒が口を開く。

「……滝しかありませんけど」

「ここで何をするんですか?」

「確かに…」

 三輪も頷いた。

 

 東堂は滝を見上げながら説明を始める。

「昔、一生のうち全てを、この地で修行していた術師がいた」

「死の間際、自分の術式をこの土地へ縛り付きで残したらしい」

 

 伏黒の眉がわずかに動く。

「土地に術式を固定した……」

「かなり特殊ですね」

「ああ」

 東堂は頷く。

 

「能力はサポート型」

「精神統一した術師を、対象の生得領域へ送り込む」

 

 三輪が首を傾げる。

「生得領域……ですか?」

「そうだ」

「その中で、自分にとっての"強敵"が生まれる」

「そいつと戦うことになる」

 

 伏黒は静かに考える。

(生得領域へ干渉する術式……)

(精神そのものへ作用するタイプか)

 

「どんな相手が出るんですか?」

 三輪が興味深そうに尋ねる。

 

 東堂は肩を竦めた。

「分からん」

 

「俺も詳しく知っているわけじゃない」

「ただ、昔ここで修行した一級術師たちがいたという

 話だけは聞いている」

 

 三輪は苦笑した。

「結構ぶっつけ本番なんですね」

 

 伏黒も頷く。

「秘匿性が高すぎますね」

 

「やり方は単純だ」

 東堂は滝の前へ歩く。

 

「滝の近くで精神統一する」

「それだけだ」

「それだけ?」

 三輪が思わず聞き返した。

 

「異常なくらい簡単ですね」

 伏黒も同意する。

 

 東堂は真顔になった。

「だが、一つだけ噂がある」

 

 二人の表情が引き締まる。

「一度その強敵と出会えば、勝つまで何度でも現れる」

「それが寝ている時でも 日常を過ごしてる時でも…」

「自分が乗り越えるまで終わらない」

 

 滝の音だけが響く。

 

 三輪が小さく息を呑んだ。

「……結構怖いですね」

 

 伏黒も静かに頷く。

「逃げても意味がない、ということですか」

「ああ」

 

 東堂は笑う。

「だからこそ、今はまだ使わん」

「前半の一ヶ月は、それぞれ自分の長所を鍛える」

「この術式を使うのは、その成果を試す最後だけだ」

 

 東堂は二人を見渡した。

「さあ」

「合宿を始めるぞ」




  
教えて! 式神教室

伏黒恵は本来なら拡張術式以外で同じ式神を出すことはできない
理由は2つ 
 1つ目は呪力で維持するため複数出せば維持が難しくなる
 2つ目は2匹目以降は顕現するとき、呪力効率が落ちる
(脱兎や蝦蟇は呪力効率が高いため、複数顕現できる)

なら何故拡張術式は複数権限できてるか

それは縛りによるものである
転生伏黒は
完全自立させる代わりに2つ命令することができ、
それ以外は式神に委ねるどういうものである

転生伏黒はその式神を先導することはできるが 絶対的な命令することはできない

転生伏黒は2つの命令を駆使して複数の式神を上手く扱っているのである

オリキャラ出します 

  • 大丈夫だよー
  • どっちでもいいよー
  • 入れちゃだめだよー
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