伏黒恵の調和 (タイトル変更)   作:ゲダツ

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私は思うんです 評価が真っ赤っかになってほしいとね  どうかこの私に評価をください!!!!!!!!!


8 調伏の儀 白

 

 

――夜。高専訓練場。

 

 人気のない時間帯。 照明も最低限しか点いていない。伏黒は、ひとり準備を進めていた。

 

 

 

(……ここまで来た)

 

 

 影分身が安定して生成できるようになった今、 新しい応用に踏み込める。

 

 

 伏黒は影へ手をかざす。地面から立ち上がる、自分の影分身。

 

 

 だが以前のような“脆いコピー”ではない。 その内部には――式神が核として組み込まれている。

 

 

 

(式神を影分身の核にすることで、器としての強度が上がる)

 

 

 

 本来、影分身は呪力の塊に過ぎない。 だから崩れやすい。だが、式神という“魂の型”を入れることで、 構造が固定される

 

 

 

 

 いわばこれは――

 

 

 

(繭だ)

 

 

 

 

(影分身という繭の中で、式神を変化させる)

 

 

 

 

 

 再調伏。

 

 

 

 

 本来なら一度調伏した式神に行う必要のない行為。 だが、影という可変の器を使えば――

 

 

 

 

 

 

(さなぎのように、性質が変化しやすくなる)

 

 

 

 

 

だが、デメリットもある 式神が変化を終えるまで 影分身の形を保たなければならない だが伏黒は これを縛りにした

 

 

 

 

 

 

 

 

(式神が変化するまで影分身の形を保ち続けるという無理難題の縛り 成功すれば影操作の自由度がはね上がる)

 

 

   

 

 

 

 

だが始まらなければ出遅れ無駄足 勝てなければ無意味になる全てが泡になる

 

 

 

今回は事前に複製させておいた蝦蟇犬さんたちを影分身の周辺で潜伏させている 物量による攻め方は変わらない

 

 

 

「……始める」

 

 

 

 

 伏黒は静かに唱える。

 

 

 

 

 

「玉犬・白狼」

 

 

 

 

 影分身の中心が、歪んだ。

 

 

 

 

 直後。

 

 内側から呪力が噴き出す。光の束が何本も走り、 繭が内側から破裂するように裂けた。

 

 

 

 

 そこから現れたのは――

 

 

 

 

 

 夜の闇の中でも、異様なほど白い存在。毛並みは月光のように淡く輝き、輪郭がぼやけるほど高密度の呪力をまとっている。

 

 

 

 白狼。

 

 

 

 その呼吸ひとつで、 周囲の空気が震えた。

 

 

 

 

(……なんだ、この呪力量)

 

 

 

 伏黒の背中に冷たい汗が流れる。

 

 

 

(式神の枠に収まってない)

 

 

伏黒はすぐさま蝦蟇犬さんたちを呼び出し陣形を組んだしかし

 

 

 

 

 

 白狼が口を開いた。

 

 

 

 

 次の瞬間――

 

 呪力の奔流が、面ではなく“嵐”として放たれた。蝦蟇犬たちが一瞬で吹き飛ばされる。

 

 

 

 さらに。蝦蟇犬らを白狼は呪力で包む

 

 

 白狼は自らの呪力に包んだ蝦蟇犬らを、 そのまま吸い込んで。

 

 

 

 喰った。

 

 

 

(呪力吸収……!?)

 

 

 

 伏黒は理解する。

 

 

 

(強さが黒狼の比じゃない! 下手すれば―――

 

 

 

 

天井組にも手が届く強さを持っている!!)

 

 

 

 

(物量戦は逆効果だ 白狼に吸収される)

 

 

 

「武器庫」

 

 

 

 影から呪具を取り出す。伏黒は即座に距離を詰めた。

 

 

 白狼が再び呪力を圧縮し溜め始める。

 

 

 だが伏黒は――下半身を影へ沈めた。

 

 

伏黒がこの儀式のために用意した秘策の技、影乗り。

 

 

 

 

 影に推進力を与え、 滑るように高速移動する技。 

 

 

 

 

 夜という環境が、それを最大限に後押ししていた。一瞬で懐へ。

 

 

 

 

呪具で白狼の口を強引に閉じる。

 

 

 

 ――だか、止まらない。

 

 

 

 白狼の全身が呪力の圧縮による発光し始めた。

 

 

 

(まずい!!)

 

 

 

気づいた時にはもう遅かった、拘束を解けば、至近距離で呪力砲を受ける。 抑え続けても、いずれ呪力圧に負ける もはや時間の問題。

 

 

 詰み。死

 

 

 

 

(ここまでかッ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう思った、その瞬間。

 

 

 

 

 視界が落ちた。伏黒の体が影へ引き込まれる。

 

 

 

 

 直後、頭上を呪力砲が通過した。

 

 地面を抉り、遠くの壁に巨大な風穴を開ける。

 

 

 

「……助かった?なぜッ?」

 

 

 影の中で考え理解する。影に引き込んだのは―――

 

 

「武器庫呪霊!!」

 

 

 

武器庫呪霊は伏黒の危機を察知し瞬間 白狼よりも早く体を伸ばし 伏黒の体に絡みつき 武器庫呪霊が、放たれる寸前に伏黒を影に引き込んだのだ。

 

 

 

 

 

(……お前)

 

 

 

 自分が半ば強引に使役した存在。

 

 

 

だが今、 確かに助けられた。

 

 

 

伏黒は呪霊という相反する存在に感謝をしていた 

 

 

 

(……ありがとう)

 

 

 

 伏黒は影から飛び出し、再び影乗りによる高速移動を開始。

 

 

 同時にもう一体を顕現させる。

 

 

 

「玉犬・黒狼」

 

 

 

伏黒は必死に勝機に導く策を考える

 

 

(白狼が呪力総量やあれほどまで圧縮でき、  蝦蟇犬さんたちを吸収できる呪力操作に秀でているなら、  防御力や素の攻撃力はそこまでだろう 黒狼でも傷つけられるはず)

 

 

 

 

(じゃあ黒狼はなんだ? 白狼だけあれほどの強さを持ってるのか? いや、そうではないはずだ 黒狼の特別に秀でてる部分があるだろう 今までにそのヒントはあるはずだ!)

 

 

 

 伏黒は思い出す。過去の再調伏の儀を

 

 

 

 

 圧倒的な物理攻撃力。 黒閃を耐える異常な耐久 そして 捉えられない素早さ

 

 

 

(式神の役割が違うんだ! 応用力によって、この術式はあらゆる用途に変化する 影だから、そして、これはあらゆる可能性を秘めている! なら............)

 

 

 

 

 

 

「武器になれ、黒狼!」

 

 

 

 黒狼を呪具へと変換する。

 

 

 

 刃の形を取ったそれは、 重さがないのに凄まじい圧力を持っていた。

 

 

 攻撃力、防御力、攻撃速度補正。

 

 

 

 式神そのものを装備にした。原作では使っていない拡張術式

 

 

 

「玉剣・黒狼」

 

 

 

式神を武器にした後、伏黒は白狼による呪力砲を、影乗りの高速移動で回避する

 

 

 

白狼は獲物を捕らえられず、苛立ちを覚えた

 

 

 

「グルルルゥ グガァ」

 

 

 

白狼が呪力を圧縮し始める。次が来る。

 

 

 

 

 伏黒は――突然影乗り動きを止めた。

 

 

 

 

(ここだ)

 

 

 

 即席の縛りを結ぶ。

 

 

 

 “攻撃を紙一重で回避した場合のみ、爆発的な速度を得る”

 

 

 

 成功すれば一瞬だけ呪力砲の速度を上回れる。 失敗すれば死ぬ。

 

 

 

 一か八か。 

 

 

 

伏黒は心の中で祈る、速さが上がっても武器となった式神が壊れぬようにと、そして、  自分が生き残れるようにと!

 

 

 

 

 

白狼は呪力による圧縮の溜めが終わり

 

 

 

 呪力砲が放たれた。

 

 

 

 

世界が、遅くなる。感覚が引き延ばされる。

 

 

 

 

伏黒にとっては一瞬が何分にも感じられる。長い、  長い、   長い 時間だった   伏黒に取ってこの状況は有利になっている  まるで伏黒に勝利の女神が微笑んでるようだ  まるで祈りが通じたかのように……

 

 

 

 

 

 

(これなら いける!!!)

 

 

 

 

 伏黒はギリギリで身を滑らせた。同時に影乗りによる高速移動を開始

 

 

 

 そして縛りを成立させた。 第1段階終わらせた

 

 

 

 影乗りと縛りが重なり、 爆発的な加速が生まれる。

 

 

問題はここだ, たとえ速さが生まれたとて白狼がすぐに呪力砲に打ち終わらさせて、また白狼が素早く打つことができれば伏黒の負けになる……

 

 

白狼はすぐさま素早く動いた、すでに放った呪力砲を中断、そして呪力を吸収した、 そしてすぐに迎撃に向かう!

 

 

 

 

伏黒は一瞬で間合いに進み続ける。白狼の首筋へ!!

 

 

 

 

白狼は敵を待ち、ためる。 神速の動きを持った伏黒を消し飛ばすために!

 

 

 

 

 

 振り抜いた。

 

 

 

 呪力を放った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒い火花が、空間に散る  

 

 

 

黒い火花は、微笑む相手を選ばない

 

 

 

 

 

 「黒閃!!!」

 

 

 

 

火花を放ったのは………

 

 

伏黒だ

 

 

 

 白狼の首が消し飛んだ。白狼が放った呪力砲ごと黒閃で消し飛ばしたからだ

 

 

白狼の残った体が溶け崩れ、 そのまま伏黒の影はそれを回収する

 

 再調伏の儀、完了。

 

 

 

 

 静寂が風穴だらけの訓練場を包む

 

 

 伏黒はその場に立ち尽くし……倒れた。無理もない

 

 

 

伏黒は数日しばらく動けない。なぜなら縛りにより影乗りが超高速になり呪力消費がさらに激しくなったから、  そして再度による無理難題の縛りを己に課したために、  体が限界を迎えたからだ

 

 

 

 

 心臓の音だけがうるさい。

 

 

 

 

「……はぁ……」

 

 

 

 

 ようやく息を吐く。勝った実感が遅れてやってくる。

 

 

 

(また……乗り越えた)

 

 

 

 死ぬかもしれない壁を。

 

 

 

 これからも何度も来るであろう彼岸の境界線を。

 

 

 

 

 伏黒は今日の戦闘に起きたことを考え、 天井を見上げた。

 

 

 

 笑うでも、叫ぶでもない。ただ、静かに息を吐く。そのまま疲労に負け、 訓練場の床で眠りに落ちた。

 

 

 

 夜はまだ明けない。

 

 

 

 

 

 だが確実に――

 

 

 

 影は、進化していた。

 

 

 

 

 

だが、伏黒は忘れている、東堂葵がもう次期来ることを

 

 

 

 

「高田ちゃんの個握が、もうじき来る!!!」




さて!、バカみたいな呪力出力が出せる強化式神が出ました 防御や素早さ素の攻撃力はそこまでですが 繊細な呪力操作や莫大な呪力総量で呪力砲を放てば 天井組でもダメージは与えられるでしょう でも、これは原作の序盤に過ぎません

東堂のブラザーにするべきか? ただし、伏黒は嫌がる

  • ブラザーにするべきだ
  • ブラザーにすべきじゃない!! 
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