今回もアッサリ目。アレ!?今日火曜日!?ってなったのと、普通に帝国戦のエピローグ書いた方が良さそうかなって。
「ウオオオオオ!勝った!!!」
「備流田興奮しすぎ。まあ気持ちはわかるけどね」
「当たり前だろ!?予選とはいえ帝国に勝てたのはデケエぞ!」
「予選の他のチームが俺たちや帝国と比べるとそこまで強くない、故にこれまでは勝利を感じ辛かったというのはある。だがそれでも、この勝利の味は格別だな…!」
「影山だいぶ饒舌だね、よっぽど嬉しいの?」
「勿論!父相手に勝てたというのもデカいが」
雷門は勝利に盛り上がっており、飛んだり跳ねたりしている。一方帝国は敗北の悔しさを噛み締めていた。
「うわー…これが敗北かー…悔しいやんね…」
「これまで同格の連中がいなかったからな、強さに胡座掻きすぎたってことか…」
「スマン!俺がもう少しシュート止めてりゃあ…!」
「それについては打たせた俺達DF陣にも責任があるから、あんまり自分を責めないようにね」
「…反省は後にしよう、ほら西條も挨拶に…」
月影はちょっと離れたところで俯いていた西條を連れて、終わりの挨拶をしようとしていた。西條の顔を覗き込んだ時、表情に気づいた。
「…クソ、クソ、クソ…!何が、何がエースストライカーだ…!」
「…西條、お前泣いて───」
「泣いてねぇッ!!!」
そう言った西條の顔は、涙と鼻水でグズグズであった。可愛げのある顔をくしゃくしゃに歪ませながら、向かったのは響木の元。
「…んあ、何だよ」
「…今回は俺の負けだ、完敗だ───でもッ!!!」
涙は止まっていない。嗚咽も出ている。しかしそれでも、立ち直る為に。
「───次はッ、負けねえッ!!!」
そう、帝国のストライカーは断言した。
「…ハッ、言うじゃねえか!」
一点を決められて、間違いなく相手は強者であると認めている。その強者が宣戦布告をしたのだ、応えなくてどうする。
「いいぜ、次も俺らが勝つ!!!今度会う時は───」
「「───本戦の、決勝で勝負だッ!!!」」
「ふむ、青春だな」
「青春だなぁ…」
少し離れたところで見つめる二人の監督。試合後ということで円堂から話しかけに行ったのである。
「しかし東吾さん、あのタクティクスは使わなくてよかったのか?」
「ああ、アレか?アレはまだ今の帝国だと早いと判断した…まあ、使えば勝てたかもしれないという負け惜しみはさせてもらおう」
「アッハッハ!あの影山東吾が負け惜しみとは!随分丸くなったなアンタ!」
「あの頃から10年経ったんだ。そりゃあ変わるさ」
昔馴染み、元選手とコーチの間柄、遠慮なしの話し合いである。
「さて、これで現役から数えて1勝…何敗だったかな…?現役の頃から負け続けたからイマイチ覚えておらん」
「ボケ始めるの早すぎないか?それにオレの方は結構負けてるって思ってるけどなあ」
「俺が勝ったのはシュートを決めたあの時だけさ…そうだ、俺からも一つ」
「なんだよ東吾さん?」
影山東吾はビシリと指を円堂大介へと突き刺し、啖呵を切った。
「次こそは帝国が勝つ、決勝で待ってろ」
「…ああ、待ってるさ。勝つのは雷門だけどな!」
こうして、雷門と帝国の最初の戦いは終わった。ここから半世紀以上にわたる、雷門と帝国の戦いの歴史が始まったのだった。
次回本戦一回戦、駆け足でお送りします。