小休止会。
「だあくそー!攻めきれねー!」
「備流田!煩いぞ!」
「碇も煩い…まあ帝国の守りを見せつけられたね」
雷門陣営、備流田がスポーツドリンクはがぶ飲みし終えてからイラつき混じりの愚痴を吐く。
0vs0、試合は開始時点から膠着しており、お互い中々攻めきれずにいた。
「化身使ったのは、俺以外か?」
「そうだな、響木が0回、俺と民山が1回、備流田と浮島が2回だ」
「浮島くん、大丈夫ですか?」
「…ちょっと辛いけど大丈夫、備流田も問題無さそうだしね」
化身は通常の必殺技より多量に大量を使う。雷門も帝国もお互いに温存しようと動いていた為に1、2回で済んだのだが、それでも浮島の動きは若干ながら鈍い。備流田は体力バカなので2回使っても問題無い。だが体格に優れず、他の化身持ちメンバーよりも体力がやや少ない浮島にとってはキツかったようだ。
「俺が上がるべきか?」
「バカバカ、響木お前絶対上がろうとすんな!お前GKだろ!」
「すまんすまん、流石に冗談───」
「───いや、ありかもしれん」
「ハァ!?お前までバカになってどうすんだよ影山ァ!」
「喧しいぞ備流田。響木の化身技…シュートの方は試合で使っていないからな。他の化身技とチェインすれば相手の守りを貫けるかもしれん」
「おお、冗談でも言ってみるもんだな!」
響木の化身は技を2つ持っている特別仕様…という訳ではない。そもそも化身一つにつき技が一つと決まった訳ではないのだ。
例として挙げるのならば半世紀先の化身「魔神ペガサス」だろうか。化身が進化しても進化前の技は扱うことが出来たのだ。ならば、化身が進化しなくても技を複数扱うことは可能だろう。
「んで、監督どうすか!?この作戦乗ります!?」
「いいと思うぞ、なんなら響木が前線に出ること前提のタクティクスを考えていた」
「マジすか!?」
「大マジ。とはいえ実践で使えるかはわからんが…」
「…取り敢えず聞かせてください、それで使うかを判断します」
「チームの頭脳はお前だからな、拒否しても構わんよ。んじゃ、タクティクスの内容を発表する───」
一方、帝国陣営。
「ぐぐぐぐ…」
「はい、これで説教は終わりだ。次は勝手に化身出すなよ」
「わ、わかってるって!」
西條が月影に怒られていた。そりゃ勝手に化身出したら怒られるに決まっている。
「キャプテンおつー!体力だいじょぶそ?」
「俺は問題無い、むしろ菜花達の方が大丈夫か?」
「問題無し!まだまだ動けるやんね!」
「オレも…大丈夫…」
「オレもだぞー!」
「頑張りすぎんなよDFども、俺の活躍が無くなるからな」
帝国は2回出したのが西條のみだからか、全体的な体力はそこまで問題無さそうであった。
「お前達」
「「「ハッ!!!」」」
「新しいタクティクスが出来た、まだ試作品だが試してもらっていいか?」
「勿論です。今は我々の力不足により得点が取れていませんので、新たなタクティクスによって攻手を増加させてくださるのを有り難く感じております」
「月影…この前はもう少し緩かった気がするんだが…」
「ふふ、すみません。ちょっとしたジョークですよ」
「ならいいが…まあいい、まずタクティクス名を発表させてもらう」
影山東吾が考えついた帝国のタクティクス、それは40年後のとあるチームのタクティクスを先取りしたものであった。
「このタクティクスの名前は、カテナチオカウンターという」
化身一つにつき技一個だけは寂しくない?ストライカーズで天馬ペガサスブレイクとジャスティスウイング両方使えるし技複数使えて良くない?
ということで生まれた独自設定、化身技は複数覚えられる、です。
あと今作では「カテナチオカウンター」は東吾考案になります。