イナズマイレブン:if   作:アロマ電撃3号

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なんか思ってたより読まれてるし評価されてる!?ありがとうございます。飽きたらやめるかもしれないマインドで書き始めているのでプロットとかほぼない見切り発車なのですが、楽しんでくれたら幸いです。感想とかは大歓迎。

あ、影山東吾編最終回です。


コーチと選手

 

「というわけでこれからこのチームでコーチをする影山東吾だ。よろしく」

「ハァ───ッ!?」

「うるさいぞ円堂」

 

病院から退院した影山が選んだ道はなんと円堂のチームでコーチをすることだった。あまりにも突然すぎて円堂達は寝耳に水でびっくりしている。

 

「なななな、なんで!?」

「円堂、お前の必殺技ノート全部見せてもらってないだろ。後発の連中に教えるかもしれないし、他のチームメイトの必殺技も書いておきたい。日本のサッカーを世界レベルにするには必殺技の普及が必須だ」

 

影山東吾、あまりにも実利を取っている。日本自体は円堂の活躍により必殺技が流行り始めたといえど、まだ使用者は少数だ。海外でも必殺技が出来始めたというのもあり、体格的にはそこまで優れていない日本が世界で戦うには必殺技が必要だというのも頷ける。しかし、もう一つ影山が指導したいところがあった。

 

「お前達、必殺技の方にばかり練習を集中させていないか?技術面に拙いところが見られるぞ。体力面等にも改善点が幾つもある」

「「「「「うっ!?」」」」」

 

そう、円堂のチームは必殺技開発に躍起になりすぎて他のチームに技術やら体力面やらで負けているところがあるのだ。影山のチームが円堂のチームに勝てた、というのも体力切れや技術不足をつけたからだと分析もしている。必殺技が普及していない現在でこそ通用しているが、必殺技が普及してしまうと負け続きになってしまうだろう。

 

───かつての自分と同じ様に。

 

「まずはお前達の限界を知る必要がある。こちらで練習メニューを用意しておいたので確認してくれ」

「………ハードすぎませんか?」

「ふっ、この程度でハードというのなら、世界なんてまだまだ夢の話だ」

「「「「「…ッッッ!!!」」」」」

「私は世界を経験し、どうすればいいのかを考えている。円堂から聞いたぞ、このチームは世界一を目指している、とな。今のままでいいと思うのか?本当に?」

「「「「「……………」」」」」

 

押し黙ってしまった選手達を見て影山は考える。

 

(…煽りすぎたか?わざわざ口調を変えたのはやりすぎだっただろうか。いやしかし、円堂から世界一の話を聞いた時からこうなるのは想定済みではあるが…)

 

「…わかった、やろうぜ!」

「「「「円堂!?」」」」

「…ほう?」

「影山さん、ありがとうございます。俺も今のままだと世界には届かないと思っていたんです。…お前達、必殺技を生み出した時のことを思い出せ!この程度、あの時と比べたらどうってことないだろ!」

「「「「…オウ!!!」」」」

 

(…心配いらなかったな。円堂がいるんだから。…いやでも流石に円堂を中心にしすぎか?もう少しサポートとかサブリーダーとかが欲しいところではあるな…)

 

「すいません影山さん、このあとちょっと話が…」

「…うん?別に構わんが…」

 

円堂大介という人物の大きさを見たところで、その円堂から影山に何やら話したいことがあるらしい。建物の影、誰も近寄らないだろうところに移動してから円堂は語り始めた。

 

「───すいません、俺、この世代だけでは日本を世界一にするのは難しいと思ってます」

「…安心しろ、俺もだ」

 

2人が思っていることは一緒だった。ただでさえ日本は他の国と差がついてしまっているのだ。メディアは円堂達がいれば世界レベルに到達することが出来ると褒め称え、選手達はそれを真に受け、今から世界レベルに到達するのはほぼ不可能である、ということに気づいてしまっているのは円堂と影山、この2人だけだ。

 

「この世代どころか少なくとも10年20年は経たないと日本が世界レベルに到達することはないだろう。選手達の前ではやや大袈裟に言ったが、技術面や体力面等で負けているのは事実だ。」

「そうです、よね…」

 

円堂は落ち込んでいる。事実を言われて凹んでいるのだ。とはいえ、そんな時間はない。なんなら現在の精神的支柱が円堂の為、落ち込んでいる姿を他の選手達には見せるわけにはいかない。

 

「───落ち込んでいる暇はない…いや、むしろ前向きに考えよう、円堂。お前達が必殺技を持ち込んでくれなかったら、あと40年は世界に通用しなかったと。大体2倍くらい違うと考えて貰っていい」

「…はぁ…?」

「なんだ、褒めてやったというのに。───お前がいなかったら日本のサッカーはもっと遅れてたかもしれなかったんだ。ありがとな、円堂」

「…ッ!はい、こちらこそ、ありがとうございます!」

 

円堂が復活してくれて何より。それはそれとして───

 

「…お前、病院の時はタメ口だったろ。今敬語なのは何があったんだよ?」

「そりゃコーチっすから!下手な口聞けないっすよ!」

「都合いいなお前…」

「んじゃ逆に質問!前のチームのコーチにならなかったのはなんでっすか?」

「んなもんお前、コッチのチームの方が金払いがよかったのと前のチームのスポンサーとは若干不仲だったからだよ。家族食わせてくには金がいるんだ金が」

「大人な事情っすね!?お子さんとか奥さんとか泣きません!?」

「アイツらそんなんじゃ泣かないどころか、あのキーパーしばいてやってねって言われたぞ。地味に恨まれてないかお前」

「そんなあ!?」

 

…与太話に花を咲かせている場合なのだろうか。

 





影山東吾編終わり。次回は時間飛んでヤングイナズマ編(影山零治編)になる予定です。あと必殺技募集始めました。活動報告にて募集中です。宜しくお願いします。

影山東吾:元スターなのにこの作品だと何故か苦労人ポジションが似合う男。このあと日本に必殺技の秘伝書を広めていく。カッコつけた時の話し方が息子に似てる。コーチやら監督向き。

円堂大介:なんだかんだカリスマ持ちなのは円堂守と変わらず。このあと影山から言語化能力を教わり、正義の鉄拳とムゲン・ザ・ハンドを完成させる。秘伝書も広まるのでいきなり原作ブレイクが開始される。
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