まだ原作開始まで結構あるというのに…。
「新技完成したぞー!」
「声デカ」
「新技おめっとさん響木」
響木は「マジン・ザ・ハンドの前に何か新技編み出せば気分転換になるじゃろ」という円堂の指示に従い、今日新技が完成したのであった。それ故かかなりルンルンである。
「備流田、菅田、ダブルトルネード頼んでいいか!?」
「おう、いいぜ!菅田は…」
「問題無え。とはいえゴッドハンドWで止められなかったダブルトルネードを御所望とは、随分自信ありそうじゃねえか」
「へへっ、まあな!」
「盛り上がってるとこ悪いが、お客さんだぞお前ら」
「ええー、今かよ!」
影山が来客の知らせを伝え、必殺技のお披露目をする気満々だった響木は不満気だ。しかし、来客の正体を伝えると、機嫌が治るのは分かっている。何故なら、その来客の正体は───
「温子ちゃんが来たぞ、監督用のお弁当持って」
「温子ちゃんが!?やべえ、来客用のお菓子どこだ!?」
「水と茶とスポドリしかねえんだけど!」
「他の連中に伝えてくる!」
円堂温子、雷門中サッカー部監督である円堂大介の実の娘である。雷門サッカー部のメンバーは妹の様に可愛がっており、温子側も雷門サッカー部の面子をおにいちゃんと呼んでいる。
「おとーさん、おべんとうとどけにきたよー!」
「おー、ありがとな温子!」
「監督また弁当忘れたんです?」
「ほら、温子ちゃん来てくれるから…」
「ああ…」
「聞こえてるぞお前らー!」
「れいじおにいちゃんあそんでー」
「ええ、また私か?構わないが、他のメンバーとも遊んでもいいんだぞ?」
「れいじおにいちゃんがいちばんやさしいもん!ほかのおにいちゃんたちはてかげん?がへた!」
「「「ウグッ!?」」」
影山は困り果てていた。温子相手にこんなに懐かれるのが不思議だったのだ。温子くらいの年の子相手だと「顔が怖い」と泣かれるのも珍しくなく、強面の響木菅田碇備流田辺りと一緒に落ち込むこともあった。このメンバーで懐かれる要因は、唯一下の子がいることによる面倒見の良さを発揮出来た、ということだろうか?だとしても懐かれすぎでは…と影山は悩んでいた。なお背後では温子に刺されたサッカー部員達が膝をついている。
「…んふふ」
「…ねえ、会田」
「…なんですか浮島くん」
「温子ちゃんってさあ…」
「ええ、絶対あの顔は…」
「「影山に恋をしている…!」」
…そう、今現在円堂温子は影山零治に恋をしているのだ。
きっかけとしては影山達がサッカー部で練習を始め、円堂がサッカー部の監督になって3日目くらいのこと。
『おとーさんのおべんとうをとどけなくちゃ』
この時から円堂がお弁当を忘れていったことに気づき、母に相談してから1人で持っていこうとしていたのだ。家からスムーズに行けるよう、道順は手に持った紙に書いてある。雷門中には速攻で辿り着き、さあおとーさんを探すぞ、とした時───
『いくぞー、それっ!…あっやべ───』
『…えっ?』
備流田渾身のシュートがゴールポストを大幅に外れ、温子の元へ。ポカンとする温子がびっくりして目を瞑るも、衝撃は一向に訪れない。恐る恐る目を開けてみると───
『…大丈夫?』
───そう、影山が守ってくれたのだ。正確にはトラップで勢いを止め、温子が怪我をしないように守った、そう、守ったのだ。その姿がまるで、温子の目には王子様の様に映り───
『…は、はわわ♡』
『?』
…これが円堂温子が影山零治に恋をした経緯である。因みに備流田は後でこってり絞られた。
そして現在、浮島と会田の二人は危惧をしていた。
「こんないい子が影山と付き合うってどうなんですか…」
「いやいや流石に温子ちゃんちっちゃすぎるから影山側が断るでしょ。影山は倫理観ちゃんとしてるし。思い詰めすぎだよ会田」
「でも一緒にいる時の絵面最悪じゃないです?」
「それはそう」
温子はどう見たって可愛らしい幼稚園児。一方の影山は犯罪犯しました?と言われる程の悪人面。父親である東吾が有名な為、1人ならギリ親譲りってすごいなあとなるが、温子と一緒にいたら間違いなく犯罪者に間違われる。流石に友人が通報されて警察のお世話になるのは…と浮島は考えていた。会田は見当違いなこと考えているのでダメ。
「どうします…?どうやって温子ちゃんから影山引き剥がします…?」
「会田お前本当に止めなって。今は放っておいても大丈夫じゃないかな」
「よおーし、折角だから温子ちゃんにいいところ見せる為、新必殺技お披露目するぜー!」
「さっきの話のやつ?ダブルトルネードは温子ちゃんも見てないからちょうどいいな!」
「おう、ゴッドハンドV って言って…」
「響木の新必殺技か…私も興味あるな」
「えー…れいじおにいちゃん、いっしょにあそんでよー」
「んー…響木の新必殺技一緒に見たらでいいか?ほら、カステラあげるから」
「むー…わかった。せいごーおにいちゃんのひっさつわざみてからにする。あと、かすてらはさっきたべたからだいじょぶ」
「…やはり懐きすぎでは?」
「…かも、なぁ…」
「あっヤバいですよ監督が影山に嫉妬の目を向けてる!」
「監督!大人気ないですよ監督!」
円堂温子が来た時は大体こんな感じである。
余裕が出来たら影山零治と円堂温子結婚ルートも書きたくなってきたな…今はちょっと無理そうだけど…
影山零治:円堂温子(円堂守母)に片想いされ中。現状顔の怖さにより、恋人は出来そうにない。
響木正剛:ゴッドハンドVを習得した人。マジン・ザ・ハンド習得まであともうちょい。因みにゲーム(GOギャラクシー)だとゴッドハンドW>ゴッドハンドVだが、今の響木だと威力が逆になる。ぶっちゃけ必殺技よりも本人のフィジカルが大事だったり。
備流田光一:問題児。なんかしたらサッカー部内でボコボコにされがち。次の日には治っている。…超次元!何気に菅田との連携でダブルトルネードが使える。
円堂温子:影山零治に片想い中。実ると円堂守が影山守になり、とんでもないバタフライエフェクトが発生する。
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