今度からはストックを作っておくべきだな…
「さて、いよいよフットボール・フロンティアの第一試合だ!」
「相手は尾刈斗中、雷門中より歴史が長いのですが、サッカー部が作られたのは近年になってからです。その代わりに呪いの様なものを使うだとか、選手が不気味だとか色々言われています」
「ハッ!呪いだかなんだか知らねえが、勝つのはこっちだ!」
「我も呪いは使ふべきぞ」
「そういえば国木田も呪いとか怨霊とか使えましたね…」
雷門の初の公式試合、選手たちも全員気合が高まっているようである。そんな中、一人悩んでいる男がいた。
「…どうした、雷門?」
「…ああ、影山か…いや、お前や菅田を差し置いて私が試合に出ていいのかと思ってな…」
「予選程度なら父の率いる帝国以外にはまず負けないから心配しなくていい」
「お、おお…自信が凄いな?」
「当たり前だ。というより、今回のメンバーはお試しって感じだからな。予選は基本この形で行くが、問題はないと思うぞ」
「スタメンが一年全員+私を起用するのは流石に攻めすぎじゃないか…?」
そう、今回のスタメンは新一年生や転校生である雷門を存分に起用し、元いた2年生を3人だけ…響木はGK固定なので実質2人しか起用していないのだ。舐めプと言われても仕方ないレベルである。
「とはいえ、俺たちはある程度練習試合なんかを組んで試合慣れしてるからな。一年坊達やお前にも試合慣れさせるべきだと思った」
「そうか…了解、頑張ってくる」
「おう、行ってこい」
そうして雷門が列に加わり、挨拶をし、笛が鳴った。のだが───
「一年共、まず相手に打たせろ!お前ら守り固いからシュート通らなくて暇になること多いんだよ!」
「ええ…滅茶苦茶じゃないですか…。…ちゃんと止めてくださいね?」
そう、響木がシュートを欲しがった為ゴール前ががら空きになり、絶好のシュートチャンスになってしまったのだ。当然相手のFWはご立腹である。
「舐めやがって…ッ!必殺神隠しッ!」
「ッ…!?低空飛行のシュートか!?低すぎてゴッドハンドも熱血パンチも使えないぞ!?」
神隠し。シュートのタイミングをズラすだけの技と誤解されがちだが、低めの軌道により相手のGKの必殺技を使いにくくするという効果もある。もっとも───
「ガッハッハ!そんなチンケなシュートじゃあ、ゴールは決めらんないぜ!」
───この男には、雷門の正GKである響木正剛には関係ないのだが。
「シュートが低くて手が届かないんなら、足で蹴っちまえばいい!─── 熱血キックッ!」
低めのボールを熱を込めた利き足で思いっきりボレーし、相手のゴールへと蹴り返した。
「ガッハッハ!楽勝楽しょ…ん?」
「チッ、防がれ…あ?」
「ナイスセーブです響木先ぱ…え?」
全員が困惑の表情を見せているのには当然理由がある。響木のキック力は老いてもなお、素のシュートで円堂からゴッドハンドを使わせるくらいにはある。中学生と大人という違いはあるものの、成長途中だということを加味しても今の響木のキック力も相当である。そんな響木の必殺技で、相手のゴールへと蹴り返した訳である。相手のDFが止める暇も無くGKの元に到達しようとしていた。
「…ッ!?き、キラーブレー…ぐわあぁぁぁぁぁ!!!」
相手のGKの必殺技を簡単に打ち崩し、ボールはゴールに入った。そう、入ってしまったのだ。
「……………は、ぁ…!???」
相手のチームはドン引きつつ、絶望を味わっている。だってそうだろう。自分達のチームの最高火力が通じず、跳ね返されて守護神すら突破されたのだ。なんならその守護神は立ち上がれていない。
「うわぁ…」
「ええ…響木先輩やりすぎ…」
「アイツキック力俺らとそう変わらないもんなぁ…。…いやGKが俺らと変わらないくらいあるってどういうことなんだ…?」
味方もドン引きしていた。いやまあロングシュート技どころかシュート技ですらない熱血キックで点を入れたのだ。会場は冷えっ冷えであった。そんな中、響木は───
「…俺、なんかやっちゃった?」
「やっちゃったなあ…」
ようやっと、事態を飲み込めたようであった。この後雷門側が蹂躙して三桁点を取っていった。
はい。40年後にも通じる奴らがいるならそこらの相手じゃぶっちゃけ相手になる訳ないよネ!基本予選はこの調子で蹂躙劇になるので予選決勝までカットじゃ。次回、影山東吾率いる帝国戦予定。
あはまはら様から頂いた必殺技!
技名:ねっけつキック
属性:火
何技:キャッチ(パンチング系)
概要:熱い思いを足に込めて 力強くキック!
どんなシュートも足でねじ伏せる。
簡単に言ってしまえばねっけつパンチのキックバージョン。
難しく言ってしまうとセーブと味方へのパスとか遠くに飛ばすのを同時にやる技で、ただシュートを防ぐだけでなく防いだ後を考えた技。
威力、技を出すまでのスピード、弾いた際のボールの飛距離やスピードやコントロールの精度を向上させるにはキーパーと言えども足元の技術を地道にコツコツと鍛えていかなければならない。
円堂大介 円堂守の技なイメージ、とのことなのでじゃあ響木も使えるな…と思い今回の話が出来上がった。最新作だと熱血パンチは漢字表記なのでこっちも漢字に変換して、響木のキックの強さ凄いから相手のシュート跳ね返して点を取らせて…といった具合に。進化系統は真型。
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