転生リィンのやり直し   作:影後

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プロローグ

主人公設定

リィン・シュバルツァー(転生者)

界の軌跡までプレイした軌跡ファンの一人だった。

リィン・シュバルツァーに転生していたものの、

リィン・シュバルツァー本人に似せようと自分を偽って

生きた。

『が』、閃の軌跡でノーマルエンディングに至っただけでなく、

創の軌跡にて、あろうことが本物のリィン・シュバルツァーと

偽物。可能性のリィン・シュバルツァーとして戦闘。

自らを偽り続けたリィン・シュバルツァーとして、

本物のリィン・シュバルツァーに否定され、

自分として生きる事を教えられ、

ユーシス、ラピス、ルーファスを救出後

リィン・シュバルツァーへ自身の黒ゼムリアストーンの刀を

手渡し消滅。

 

ー終(つい)の剣聖

転生者として《八葉一刀流》だけでなく、

《黒神一刀流》も収め名実ともに、

《剣仙》ユン・カーファイの最後の弟子として

全てを受継いだリィン・シュバルツァーの剣聖としての肩書。

果てなく続く虚無感と、達観した価値観を考え自ら

そう名乗る事をした。

今更、灰の剣聖なんて名乗れない。

 

 

 

 

 

_____________

 

全ての始まりは、

自分がリィン・シュバルツァーになってしまったあの日から。

これから来る未来を変えない、変えたくない。

その一心から師匠、ユン老師から全てを学んだ。

 

『お前には焦りが見える。

その焦りを打ち消し、余裕を持てた時中伝を授ける』

 

裏と表、両方の流派を初伝としてそこからは

本当のリィン・シュバルツァーと同じ道筋をたどり、

俺はノーマルエンディングにしか辿り着けなかった。

その先では、俺とは違いハッピーエンドを迎えた

リィン・シュバルツァーと出会えた。

俺より弱く、俺より劣るが決して折れない英雄。

そんな英雄に、教えられた。自分の進む道を往く事を。

俺は、満足して逝った筈だったんだ。

 

「…リセットされたのか」

 

目覚めれば見覚えのある制服を着て、

見覚えのある街並みが見えてくる。

学生時代を過ごしたトリスタの街並み。

黒ゼムリアストーン製の打刀は何処かへと消え、

数打ちが横にある。

ユン老師がくれた入学祝いの為、そう安安とは壊れないはずの刀。

あの時折れたのは非常にショックが大きかった。

今回は折らずにしたいものだ。

 

「……どうするか」

 

元々リィン・シュバルツァーを演じるのは、

非常に苦しいものがあった。

シュバルツァー男爵家では鍛錬の時間以外は本の虫か、

温泉の虜、ウィンタースポーツ、釣り、馬術、

思い返すと本の虫という以外あまりリィン・シュバルツァーと

趣味は違わない気がするが、精神性が違う。

あまり人と話す方の人間ではないのと、

自他共に認める寡黙な人間である。

それがトールズ士官学院に入ったらキャラを変えたのだから、

エリゼにかなり心配された。

事実、無理していると簡単に見抜かれた。

 

「俺は、俺として生きるか……」

 

リィン・シュバルツァーを演じるのは止めだ。

これからは、俺としてリィン・シュバルツァーは生きる。

だが、それでも多少なりともマシな世界を生きてみたい。

少なくとも、前回のように世界大戦は起こさせず、

小競り合い程度で終わらせたい。

 

「何処で死ぬかな…俺は」

 

『まもなくトリスタ、トリスタ』

 

車内放送が流れ、目的地に着くことを知らせてくる。

懐かしい風景、ライノの花は変わらず咲いている。

皆、流れで卒業していったがそれでも青春を過ごした場所。

 

「……相棒に、先に会うか」

 

最後の自殺に付き合ってくれた相棒。

《灰の騎神ヴァリマール》の回収だ。

今の自分なら色々と知っているのと、やはり魂で繋がりがあるのだろう。

ヴァリマールは俺を呼んでいる。

かつてのように封印されているのだろう。なら、助け出す。

列車が止まり、荷物を持って改めてトールズへと向かう。

考えたら、前回この時の俺はどんな生活を夢見て居たのだろう。

シュバルツァー家をエリゼに継がせ、自分は拾い仔だからと

原点のリィンは離れようとしたが、俺はそうは思って居なかった。というより、最終的に殿下、エリゼ、ミュゼの三人に迫られたし、ミリアムには『不埒です』と言われ続けた。

原点リィンやロイド・バニングス程じゃないが、それでも酷い。

ユーシスに、お前は歳下垂らしだと言われたとき反論できなかった。

 

「…入学式の不参加。

だが……これを逃したら邪魔されずにヴァリマールに……」

 

その時だ、ふと黒猫を見つけた。

見覚えある姿、友人エマ・ミルスティンのお目付け役。

そして、灰のライザーの導き手たるセリーヌだ。

初対面の筈だが、喉をゴロゴロ鳴らしながら近づいてくる。

 

「……食べるか?」

 

「ミャア」

 

鰹節、ユン老師から貰った東方でよく使われる調味料。

だが、自分は転生者でもあるため馴染み深く、

調味料というだけでなく軽く削り口で噛み、

ガムのかわりに良くしている。

 

「少し待て……待てって」

 

ナイフで削り、少しずつ上げようとしたが

固形の大きめな所を奪われその口でカリカリと噛んでいる。

よほど気に入ったのか、鳴き声まで上げながら食べている。

 

「えっと、お客様。ペットの管理は」

 

「しっ…失礼しました」

 

優しく抱いて自分の隣に置く。

鰹節を食べている限り、大人しいのだから何とかなる。

 

「セリーヌ?セリーヌ!?」

 

「ハグハグハグハグ」

 

「えっと……君の猫かな?」

 

「えぇ…はい、その」

 

「俺の荷物のこれの匂いに釣られたみたいだ」

 

そう言いながら、自分も同じ様に鰹節削りを小さな塊を

口に入れる。

 

「えっと……それは」

 

「鰹節、調味料だよ。食べるかい?」

 

「え、いえ……って、セリーヌ!

人様のものを」

 

「フーー!」

 

「大丈夫さ、猫は気紛れで良い。

それよりも君もトールズの生徒かな?」

 

「はい、エマ・ミルスティンです。

貴方は……」

 

「リィン・シュバルツァー、しがない剣士だよ。

所で…そのセリーヌと言ったかな。撫でても?」

 

「…え?えぇ、大丈夫かと」

 

「…そうか」

 

転生前から猫が好きだった。

今世では猫を飼う機会には恵まれなかったが、

こうして目の前に綺麗な猫が居れば撫でたい。

 

「……ゴロゴロ」 

 

「…可愛い」

 

「え?」

 

「いや、何でもない」

 

セリーヌを撫でていると時間を忘れてしまう。

自分が何をしようとしたかも忘れるほどに、

セリーヌの身体は撫でがいがある。

 

「と…ついてしまった。

もう少し、撫でたかった」

 

「えと、猫好きなんですね」

 

「猫、馬、犬もかな。

人間よりも、動物と関わるほうが気楽でいい」

 

「ミャア」

 

「こら、セリーヌ!」

 

「いいよ、肩に乗る程度」

 

荷物を持って降りようとすれば、セリーヌが肩に乗ってきた。

正直、もうどうしようもない。

無理やり下ろすなんてしたくない。

 

「鰹節か…まったく……可愛い奴め」

 

「ゴロゴロ…〈ドンッ〉ミャァァ?!!」

 

「いった?!なんで頬に……」

 

駅の出口、エマに何とも言えない笑顔を向けられながらも

セリーヌと戯れていたら懐かしい衝撃と、

まったく新しい痛みに震えていた。

この時間にぶつかる相手の心当たりは一人しかいない。

 

「えっと……大丈夫?」

 

「いや、悪いのは俺だ。出入り口に居たのが悪かった。

いてて……」

 

「フーー」

 

どうやら驚いたセリーヌに頬を引っ掻かれたのか、

赤い線が出来ている。

確か手を伸ばしたのは自分だった記憶があるが、

今は何故か手を伸ばされた側だ。

アリサ・ラインフォルト、ラインフォルト家の御令嬢。

懐かしい緋色の学生服にこんな感じだったと、

顔に出さずに懐かしむ。

 

「えっと、シュバルツァーさん、ごめんなさい!

セリーヌも」

 

「良いよ、それより二人はこんな所にいない方が良い。

貴族生徒が続々と来ている。

難癖をつける人も出てくるだろう、先に行く事を進めるよ」

 

「え?シュバルツァーさんは」

 

「……絆創膏買ってきます」

 

「えっと……ごめんなさい!」

 

「いや、本当に俺が悪いから。

君は気にしないで。ミルスティンさんも、

ほらセリーヌを返すね」

 

「あの、ありがとうございます!セリーヌの事!」

 

「気にしないで!ほら、行った行った!」

 

雑貨屋に入り、絆創膏と針金を買う。

絆創膏は頬に付け、針金は懐に忍ばせる。

エマとアリサはもう行ったようだが、

何故かセリーヌだけはそこに居た。

 

「ニャァ」

 

「なんだ?俺の事を監視するのか?

まぁ、猫だし良いか」

 

セリーヌを肩に乗せたまま、

俺はあの時と同じ様に士官学院の門を潜る。

 

「あっ、リィン・シュバルツァー君

ーで良いんだよね?」

 

「ええ、はい。此方は猫のセリーヌです」

 

「あはは」

 

ジョルジュ先輩とトワ先輩、懐かしい顔触れだ。

ジョルジュ先輩はなんだったか、黒の工房の所属だった。

今は記憶が封じられている筈だが、

正直封じられた記憶が戻っても、特に敵対した記憶がない。

それに、今の実力なら敵対されたとしても

制圧は簡単にできてしまう。

伊達に、〘剣聖〙ではない。

 

「所で、何故俺の名前を?」

 

「あはは、それには少し理由があってね。

今は特に気にしないで?」

 

「それが申請した品かい?」

 

「ええ、入学式の間。よろしくお願いします」

 

「大切に預かっておくよ。

きちんと返されると思うから」

 

返されると思うか……

実際返されたからまぁ無問題だ。

 

「入学式はあちらの講堂であるから。

このまま真っすぐ行った先だよ。

あっ、そうそう―《トールズ士官学院》へようこそ!」

 

懐かしい挨拶を受け、

そのまま講堂に向けて歩くように見せる。

 

「セリーヌ、秘密だぞ?」

 

「ミャア?」

 

そのまま気配を消し、旧校舎へと歩いた。

旧校舎は物置でもあった筈であり、簡単な武具ならあるだろう。

 

「ピッキング、苦手なんだがなぁ……」

 

前回の生き方でピッキングは猟兵出身の彼女から教わった。

なれないながらも、針金を器用に動かし中が動くのを待つ。

 

カチッという音が響き、南京錠が外れる。

 

「よし来た、父様と母様には後で叱られようか」

 

予想通り、最低限使えそうな武具がある。

刃が潰してあるが、相手を叩くという意味での

鈍器としては有効だ。

 

「っと、灰の起動者(ライザー)が告げる。

封印よ、その姿を表せ」

 

そこに見えるのは旧校舎の迷宮。

これを大体2時間程度で全階層攻略しなければ

いけないのだから、大変骨が折れるだろう。

 

「は、え……」

 

「ん?誰か居るのか?」

 

知っているのに知らずのフリ、

セリーヌは猫として何とかしている。

まぁ、いきなり封印が解かれたと有れば

その反応は致し方無い。

 

「セリーヌ、ここからは強行軍になるぞ。

俺の上着に爪を立てて落ちないようにな!」

 

「ミャぁぉぉぁ?!!」

 

走る、灰の起動者として戦友が熱く語り掛けてくる。

懐かしい、もう一度会いたい。

謝罪の言葉は出来ないだろうが…

共に戦おうと叫びたい。

 

「彼奴と、ヴァリマールと会うためだ。

邪魔をするな!」

 

第一階層、第二階層、第三階層、

ここまでは正直簡単なものだ。

だが、第四階層から少しずつ難易度が高くなる。

セリーヌを振り落とさない様に、極力一太刀で。

セピスなどの回収は捨てて、走り続ける。

第五階層、第六階層、第七階層。

そして……

 

「ロア・エレボニウスだったな。

俺はもう、あの時の俺じゃない。

俺は彼奴に言われた様に、自分自身として生きる!

生きていく……だからこそ」

 

今ある直剣、そして神気合一を越えた無双神気合一。

そして、リィン・シュバルツァーになるにあたり、

《剣聖》になるにあたり俺だけの技として、

磨き続けている奥義。

 

「黒神一刀・我流。秘剣〘燕返し〙未完」

 

あの世界、あの刀を使う英霊の秘剣。

一振りで同時に回避、防御不能の三撃を同時に与えるあの技。

剣聖になり、理から外れた自分ならと思いやっとの思いで

二撃までなら同時に与えられる。

この程度では理に至った者達には避けられるか防がれる。

だが、このロア・エレボニウスには意思がない。

所詮、黒の騎神。俺と父の運命を狂わせた彼奴の紛い物。

幻影に過ぎない、あのときの俺は弱かったが今となれば簡単だ。

 

「目覚めろ、灰の騎神ヴァリマール!」

 

『今代の契約者を確認。起動。』

『我が名前は灰の騎神ヴァリマール。』

『上階の試しを突破した主を我が起動者として認める。

同行者を準起動者として認める』

 

「???ヴァリマール、準起動者とは誰だ。

俺は一人で」

 

『そこに居る』

 

「は?何それ、アンタ本当になんなのよ!

入学式すっぽかしたと思ったら、

何で試しのこと識ってる訳!てか、灰の起動者って!

何で始から」

 

「セリーヌ、落ち着けって。ほら鰹節」

 

「フゥゥゥゥ!!!落ち着け?!できるか!」

 

自分もそういうと思う。

こと、ヴァリマールにおいては恐らく自分よりも詳しいからと、

打算と純粋に猫を乗っけている。セリーヌが肩でデレるのが

初めてで嬉しかったのもあり、連れてきた。

 

「えっと、俺はリィン・シュバルツァー。

シュバルツァー男爵家の長男なんだけど、

養子なんだよね」

 

「何サラッと言ってるわけ?

てか、何でしゃべる猫受け入れてんのよ」

 

「…いや、子供の頃に喋る四足歩行の龍。

たしか…神獣…いや、聖獣だっけ?そんな生き物に出会って、

他にも居るらしいから喋るならそれかと」

 

「は?え?聖獣知ってるの?」

 

これは嘘だが、まぁバレることは無いだろう。

 

「あと、昔預言者を名乗る人に出会ってさ。

俺は来たる戦いに備える必要がある。

騎神と呼ばれる力、お前はその起動者に選ばれた。

トールズの旧校舎、その秘密を暴く力を授けるとか…

何とか言われてさ。それからずっと鍛え続けて来た」

 

「は?え?」

 

セリーヌはもう理解できないのか、ぽかんと呆けている。

実際仕方ない、転生して回帰しましたなんて信じない。

だからこそ、セリーヌ達が知っている事を捩じ込み、

嘘としての信憑性を高めればよいのだ。

 

「えと…その聖獣って」

 

「確か……そうだ!アルグレス!

凄い格好良かったんだ!一角獣って言うんだっけ?

金色に輝いてこう……」

 

「……マジ?」

「マジ。他にも、騎神の伝承とかも調べてたし」

 

遂にキャラ崩壊までしだしたが、セリーヌを再び肩に乗せる。

 

「ヴァリマール、俺はお前の起動者。

リィン・シュバルツァーだ」

 

『リィン・シュバルツァー登録』

 

「今はまだ、動けない。

ヴァリマールは休眠状態で回復に勤めてくれ」

 

『了解』

 

ヴァリマールが休眠状態になったのを確認し、

もと来た道をセリーヌと共に進む。

 

「へぇ、つまりセリーヌは灰の起動者を導くと……

俺を?とてもじゃないが、必要そうに見えるのか?」

 

「いや、その私というよりエマなんだけど」

 

「しかし、魔女ね。面白いな。

歴史的観点から見ても気になる話を知っていそうだ。

その魔女の長という女性、一度会って話をしてみたい」 

 

「え?なんでよ」

 

「きっと魔女だっけ?歴史的観点から見ても十分な

書物や絵画がありそうじゃないか。

少し、興味があってさ」

 

歴史が好きなのは事実だが、本心はひた隠し。

まだセリーヌにも話す必要はない。

 

「っと、魔獣だ。セリーヌ、降りてくれ」

 

「はぁ、アンタ。殺しすぎじゃない?」

 

「殲滅してる筈なのに、どうして湧いて来るんだ?

上位三属性のせいか?っと、魔獣を殺すのは資金集めさ。

セピスからの小遣い稼ぎ、俺は仕送りとか無いからね。

学費を払って貰って居るだけに、嗜好品や消耗品は自腹さ」

 

「エマもそうねー、特待生制度で学費の免除はあるけど

私の食費とかは稼いでくれてるし」

 

「あはは……必要なら俺の方からもセリーヌの食費。

出そうか?その、ミルスティンさんと話してからだけど」

 

「ミルスティンさんって、律儀ね」

 

「セリーヌを通して話しただけだからね。

自己紹介したが、まだ親しくはないだろ?」

 

「面倒なのね」

 

セリーヌは再び肩に登ると、

くわぁと擬音が出るほどの欠伸をする。

 

「鰹節ちょうだい」

 

「はい、お姫様」

 

リィンというより、

俺が猫や動物が好きな為にこうして甘やかしてしまう。

 

「…よし、出口だ。セリーヌ、声出さないように。

あと、旧校舎の封印もしないとな」

 

「ニャァ…」

 

尻尾で俺の背中を叩き、了解と示した。

灰の起動者として試を封印し、元の旧校舎へと変えるり

地下から外に出ると重苦しい空気、ホコリまみれの空気から

解放され太陽が暖かかく照らし

 

「さて、リィン・シュバルツァー君。

入学式をほっぽり出して、何してんのかしら」

 

「え……どちら様?」

 

今回はまだ初対面だが、赤羅様に怒っている恩師。

サラ・バレスタイン教官。

 

「貴方の担任よ、それで何して」

 

「この子が旧校舎に入り、魔獣に襲われていました!

それを助けた次第です!」

 

「ミャァ?!」

 

セリーヌに責任転嫁したが、

セリーヌから激しい抗議の猫パンチを受ける。

 

「ちょっ、痛い!セリーヌ、駄目ッ!鰹節あげたろ!」

 

「……まぁ良いわ、貴方。入学式のすっぽかしは

前代未聞の事態よ!理解してるのよね!」

 

「すみません…とは言いませんよ。

覚悟の上なので」

 

「……わかったわ。

もうすぐクラスのオリエンテーションが始まるから。

このまま待ってなさい」

 

「Ja」

 

リィンは手慣れた敬礼をサラに敬礼で返すと、

セリーヌの顎を撫でる。

 

「本当によろしく頼むぞ、セリーヌ」

 

「ミャ」

 

帝国を巡る物語は始まる。

2周目、偽ることを止めたリィンは先へと進む為、

自分らしく生きる為、覚悟を決めたのだった。

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