いつものように暗い自室の中でカタカタとPCの音を鳴らしながらゲームをする
何時間もやり続け疲れ果て、一息付きパソコンの画面を閉じる。
のはずが閉じた瞬間画面が付き文字が表示された
「生徒を導き、一緒に苦難を乗り越え、信頼され、様々な出会いがある世界に行きたいですか?
選択は、貴方次第です。」
"そんなこと言われてもな…まぁ、信頼されるのは…嫌いじゃないし。"
そんな事を呟きながらカーソルを持っていき、YESのボタンを押す
すると目の前が真っ暗になり、徐々に意識が途切れていく
……我々は望む、七つの嘆きを
……我々は覚えている、ジェリコの古則を
接続パスワード確認
「シッテムの箱」へようこそ、伊藤瑠柴先生。
私のミスでした
私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況
結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて…
…今更図々しいですが、お願いします。
伊藤瑠柴先生。
きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません。
何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから……。
ですから……大事なのは経験ではなく、選択。
あなたにしかできない選択の数々
責任を負う者について、話したことがありましたね。
あの時の私には理解できませんでしたが……。今なら理解できます。
大人としての、責任と義務。そして、その延長線上にあった、あなたの選択
そこが意味する心延えも。
…
ですから、先生。
私が信じられる大人である、あなたになら。
この捻れて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を。
だから先生、どうか。
…い
…先生、起きてください
伊藤瑠柴先生!
"んぁ?"
…
"えっと…"
少々待ってくださいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね。
なかなか起きないほど熟睡されるとは
"すみません…?"
夢でも見られていたようですね、ちゃんと目を覚まして、集中してください
もう一度、改めて状況をお伝えします。
私は、七神リン、学園都市「キヴォトス」の連邦生徒会所属の幹部です
そしてあなたはおそらく、私たちがここに呼び出した先生…のようですが
"そんな急に言われて…も?"
瑠柴は思い出す、PCに表示された文を。
生徒…学園都市…信頼…出会い
"…マジか"
口には出さないようにしたが驚きすぎて小さく声に出てしまう
混乱されてますよね、わかります。
でも今はとにかく、私について来てください
"は、はい"
このすごく発育の良い子、七神リンっていう子に付いていけばとりあえずは何とかなりそうだ
どうしても先生にやっていただかなくては行けないことがあります。
学園都市の命運をかけた大事なこと…とでも言いましょうか
"いきなり"
キヴォトスへようこそ。先生
〜少女対談省略中〜
ちょっと待って!代行!見つけた、待ってたわよ、連邦生徒会長を呼んできて!
……うん?隣の大人の方は?
首席行政官、お待ちしておりました。
連邦生徒会長に会いに来ました。
風紀委員長が、今の状況について納得のいく回答を要求されています。
あぁ…面倒な人たちに捕まってしまいましたね
"本人たちの目の前で言う?"
明らかにその面倒な人のことを指す三人を見てみると聞こえてはいないようだったので安心した。
ようこそ来てくれました。
各学園の生徒会、そして風紀委員会。その他暇な人たち
ここを訪ねて来た理由はよくわかっています。
今学園都市で起きている混乱を問いただすため、でしょう?
そこまで分かってるなら何とかしなさいよ!連邦生徒会なんでしょ!
と紫髪の…何か物騒なものを持っている子が言う
数千もの学園が混乱に陥ってるのよ!うちなんて風力発電所がシャットダウンしたんだから!
〜他対談中〜
結論から言ってしまうと…連邦生徒会長は行方不明になりました
サンクトゥムタワーの最終管理者がいなくなったため、今の連邦生徒会は行政制御権を失った状態です。
ですが、解決策はたったさっき見つかりました。
この"先生"が、フィクサーとなってくれるはずです。
"え、私?"
はい、そうです。
キヴォトスでは無いところから来たようですが…先生だったのですね。
またもや物騒なものを持った黒髪の発育の良い子が言う、何だと思われてたのだろうか。
"こ、こんにちは…"
こんにちは、先生、私はミレニアムサイエンススクールの…いや挨拶は今はどうでもよくて…
そのうるさい方は気にしなくて良いです、続けますと「誰がうるさいって!?私は早瀬ユウカ!覚えておいてください!先生!」
"よろしく、ユウカちゃん"
ユウカ「ゆ、ユウカちゃん…?
まぁいいですけど…」
リン「先生は元々、連邦生徒会長が立ち上げた、ある部活の顧問としてこちらに来ました。」
「連邦捜査部"シャーレ"」
"そうなんだ"
リン「そうなんです」
〜少女対談中〜
ユウカ「なんで私たちが不良たちと戦わなくちゃ行けないの!!」
チナツ「サンクトゥムタワーの制御権を取り戻すにはあの部室の奪還が必要ですから…」
ユウカ「それはそうだけ…いっ、痛っ!痛いってば!あいつら違法JHP弾を使ってるじゃない!?」
ハスミ「違法じゃありま「うちの学校ではこれから違法になるの!」
ハスミ「…今は先生が一緒なので、その点に気をつけましょう。」
"銃弾を打たれて痛いで済むんですか、?"
チナツ「私たちと違って、先生はここの外から来ましたよね?
弾丸一つで命の危機に晒される可能性があります。
その点ご注意を」
ユウカ「先生は戦場に出ないでくださいね!私たちが戦っている間は、安全な場所に"私が指揮する、任せて"
ユウカ「えっ…戦術指揮をされるんですか?まぁ…先生ですし…」
ハスミ「わかりました、これより先生の指揮に従います」
そんなこんなで私の初戦闘が始まった、もちろん本当の戦闘の指揮なんてしたことないが、散々ゲームで蓄えられて来たものが功をなしている。
"ハスミ!右側の遮蔽物!
ユウカはそれをフォローしながらーーー"
と初戦闘が終わる
ユウカ「な、なんかやりやすいわ、先生のおかげかしら」
ハスミ「先生の指揮のおかげで、普段よりずっと戦いやすかったです。」
"えへへ、それはよかった、私も上手くできたと思うんだ"
ユウカ「じゃあ、行きましょうか」
…
…
"あれは…狐仮面の女の子…?"
ドタイプだ!
???「うーん…これがなんなのかわかりませんわ、これじゃ壊そうにも…」
「あら?」
先ほどのドタイプと出くわしてしまった
"はじめまして…?"
???「あら…あらら?」
「あ、あぁ!失礼いたしましたー!」
と逃げ去ろうとしたドタイプの子に色々と聞きたいことがあったため思わず手を掴んでしまった
"あ、ご、ごめん"
「っっ♡」
そんなドタイプな仮面の子は何か息を荒げた様子でこちらに近付いてくる。
"あ、あの…?
大丈夫ですか?"
「…♡」
押し倒されそうになりほぼ0距離になった瞬間足音が聞こえてくる
"あ、行っちゃった"
仮面の子は慌てたように逃げ去っていった。
リン「何かありましたか?先生」
"いや…別にないよ"
「…そうですか、ここに、連邦生徒会長の残したものが保管されています」
…
…
"…かわいい"
リンちゃんにタブレットを受け取り、なんか色々いじったら変な世界に来ちゃった
"…少しなら、いいよね?"
ツン
ツンツン
「…ぅん?あれ…せ、先生⁉︎」
"驚かせちゃったみたいでごめんね"
「い、いえ!えっと…あっ、そうだ!まずは自己紹介から…」
アロナ「私はアロナ!
このシッテムの箱に常駐しているシステム管理者であり、メインOS、これから先生のことをサポートする秘書です!」
"おぉ、ai、私夢だったんだよね…お話ができるaiが"
「それはよかったです!私、ずっと先生を待っていました!
少し恥ずかしいですが…さぁ、私の指に、先生の指を当ててください。
まるで指切りして約束するみたいでしょう?」
「最近の機械は指紋認証なんて自動…ですって?
え、1秒もかからない?
そ、そんな能力がなくても、アロナは役に立ちますから!
目でも十分確認できますから!
信じてないって顔ですね…
うぅ、だったら、その最先端ナントカさんのところに行ってしまったらどうですか!」
"冗談だよ、アロナ、ごめんね"
「くすん……。」
…
…
「先生!サンクトゥムタワーの制御権を取り戻しました!」
リン「ありがとうございます、先生。
改めてシャーレを紹介します。
長い間空っぽでしたけど、ようやく主人を迎えることができました。
そして、ここがシャーレの部室です。
ここで先生のお仕事を開始すると良いでしょう。
それでは、ごゆっくり、必要な時にはまたご連絡いたします。」
リンちゃんが去って数十分経った頃、やっと肩の荷を下ろせた
"頭が痛い…"
アロナ「先生、大丈夫ですか?」
"うん、大丈夫だよ"
「なんだか慌ただしい感じでしたが、これからもよろしくお願いします、先生!
それではこれより、連邦捜査部"シャーレ"として、最初の公式任務を始めましょう!」
休憩するにはまだ長いようだ